漫画家かっぴーさんも参戦 編集者の生トークが聞ける銀座の本屋

2016/12/10

漫画家かっぴーさんも参戦 編集者の生トークが聞ける銀座の本屋

100人の編集者と100回のトークイベントを開催する「本屋 EDIT TOKYO」が、銀座の一等地に2017年3月までの5カ月間限定で誕生した。さっそく『週刊SPA!』(扶桑社)の金泉俊輔編集長と、編集部の牧野早菜生さん、同誌で連載中の漫画家・かっぴーさんを招いたイベントに潜入!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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人気漫画家かっぴーさんと、彼を最初に発掘した『週刊SPA!』編集部との貴重なトークを大公開!

【ココがすごい!】

1.人気雑誌の編集者によるお宝トーク
2.今をときめく漫画家かっぴーさん登場!
3.登壇者たちが選んだ「東京」本

東京を代表する編集者100人のトークイベントでTOKYOを浮き彫りに!

あの雑誌の編集長が!? あのカリスマ文芸編集者が!? メディア関係者でなくても、その字面を瞳にとらえた瞬間に血圧が跳ね上がるビッグネームたちが、超至近距離で生トークを繰り広げてくれるという夢のような「本屋EDIT TOKYO」。計100人にのぼるさまざまな書籍や雑誌の編集者・クリエイターたちが平日に毎日登壇し、計100回のイベントを行う。

その“首謀者”は、博報堂ケトルとNUMABOOKSが共同経営する下北沢の「本屋B&B」であり、コンセプトは「東京を編集する」というココロオドルもの!

潜入した雑誌大好きレポーターJは、かっぴー先生の『左ききのエレン』(cakes)を愛読中。「紙面の裏側から飛び出した個性的なキャストたちとじかに触れ合えるココは、本好きとってのワンダーランドや〜!」

1.人気雑誌の編集者によるお宝トーク

現場に到着すると、すでに35名のお客さんで満席状態。それもそのはず、この日は雑誌『週刊SPA!』編集部のお二人が、同誌が発掘した人気漫画家・かっぴーさんを交えてトークするとあり、どんな編集秘話が飛び出すかと会場中が色めきたっていた。

さっそくトークイベントがスタート! そのごく一部を抜粋&EDITの上、ご紹介しよう!

『週刊SPA!』の編集方針は?

MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
この「本屋 EDIT TOKYO」は、東京を代表する編集者の皆さん100人を日々お呼びしてお話を伺うなかで“東京の編集”が見えてくるんじゃないかとの想いから立ち上がりました。今日のゲストの金泉編集長、『週刊SPA!』はざっくり言うとどんな雑誌ですか?
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
前身誌の『週刊サンケイ』から、1988年に週刊誌の突然変異的なリニューアルを敢行し「サラリーマンのサブカル誌」的立ち位置で生まれ変わりました。直近の特集は「棚ボタSEXカレンダー」。こちらの牧野が担当したんです。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野です。まさか、2年連続で「棚ボタSEX」特集をやるような人生になるとは思ってもいませんでした(笑)。学生時代はお洒落な出版社でバイトしていたのに……。ちなみに11月の中旬から棚ボタSEXの勝負は始まっているので、年末になってから狙っても遅いです!
毎週月曜日の登壇者はすべて、今回MCも務めている博報堂ケトル代表の嶋浩一郎さんのコーディネートだそう。愛読している雑誌の編集者や、漫画家の話をこんなに間近で拝聴できる機会はまたとない
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
そうなんですね(笑)。いま売れる特集は何ですか?
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
近年は圧倒的に「副収入、副業」というテーマが強くて。その言葉がどんどんスライドしてつい最近の特集では「不労所得で稼ぐ!」なども(笑)。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
『週刊SPA!』がすごいのは、時代を捉えるキーワードをすごく大量に生み出しているところ。『VERY』(光文社)か『SPA!』かってくらいの存在感ですよね。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
あ、「VERY妻」特集も、SPA!でやったことあります(笑)。
雑誌もWebも、書籍もムックも同じ編集部内で制作しており、どのチームも分断されずに編集部員がクロスオーバーしている点が『週刊SPA!』 が強い理由!

2.今をときめく漫画家かっぴーさん登場!

かっぴーさんが『週刊SPA!』で連載を始めた理由とは?

『週刊SPA!』といえば特集と合わせて話題にのぼるのが、連載漫画たち。
現在も週刊誌としては異例の6作品を連載中で、これまでには『ゴーマニズム宣言』の小林よしのり氏、『だめんず・うぉ〜か〜』の倉田真由美氏、『アル中ワンダーランド』のまんしゅうきつこ氏、『アラサーちゃん』の峰なゆか氏など、そうそうたる漫画家・作品たちを輩出してきた。

伝説の連載漫画『だめんず・うぉ〜か〜』は、倉田真由美さんと担当編集者との「ダメな男に捕まっちゃうんだよね〜」という雑談から連載が始まった

そんな同誌のなかで最も新しい漫画連載が、この日のゲスト、WEB漫画の旗手・かっぴーさんがペンを取る『バズマン』。編集担当は、同じく登壇している牧野さんである。

かっぴーさん

かっぴーさん

漫画家

かっぴーさん
かっぴーさん
みなさん初めまして、脱サラして漫画家をしています、かっぴーと申します。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
かっぴーさんは、サラリーマン時代は何をなさってたんですか?
かっぴーさん
かっぴーさん
それこそ『博報堂ケトル』に憧れる、割とちょうど良いサイズの広告代理店でデザイナーをやっていました。そこでCMの仕事で週に数十〜数百の絵コンテをずっと描いていた時期を経て、「面白法人カヤック」というWeb制作会社に転職した際、顔と名前を早めに社員に覚えてもらおうと日報替わりに自分の絵コンテ漫画をスキャンして全社員に送りつけたんです。そしたら思ったよりも反響が良く。「これをWebにアップしてみたら?」って言われてポーンとアップしたら『週刊SPA!』で連載が始まりました。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
世(SNS)に現れたのが昨年9月で、うちで連載が始まったのが今年4月です。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
いま、かっぴーさんを担当しているのは私なんですけど、もともとは副編集長がSNSで発見して。「すごく面白いからぜひ連載をしてもらえないか?」と、12月頃には編集長とともにかっぴーさんにお会いしに行ったんです。1年前のバズり方、半端なかったですもんね。
かっぴーさん
かっぴーさん
正直その時は『週刊SPA!』ってエロのイメージしかなくて。「あ、俺の画力をエロに使おうとしてるな? 利用される! 搾取される! 俺の絵がエロいからって……」と焦ったのを覚えています。お互い探り合いでしたね。
初対面した渋谷のセルリアンタワーでの思い出を語る
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
(笑)。かっぴーさんが、一人の作家というよりも「『かっぴー』というプロジェクトをやっている」とおっしゃっていたのが印象的で。元広告代理店勤務といういう点で、その辺の感覚がほかの漫画家さんと違うなと感じました。「最高のものを作ればそれでおしまい」じゃなくて、SNSの告知とかもとても細やか。仕事がしやすいです。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
最初は「かっぴーさんのオシャレ感が私にはキラキラし過ぎていて苦手かも」とか言ってたのにね(笑)。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
だって、高そうなシルエットのズボンを履いていたんですもん(笑)。

連載漫画『バズマン』で描きたいこと

MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
『週刊SPA!』で連載中の『バズマン』のコンセプトはどなたが?
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
今日のメンバーに副編集長を含めた4人で話をして決めました。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
ネット系広告会社は非常に少ない予算の中でいろいろクリエイティブに頑張っているところが多くて。そこの「あるある」を描いてみたらすごく今っぽいんじゃないか? と始まったんですよね。かっぴーさん自身が普通の広告代理店とネット広告代理店の両方を経験されているので、どちらも知っている人が描くっていうのはすごく面白いはず!と。
『週刊SPA!』で連載中の『バズマン』には、かっぴーさん自身の経験が存分に注入されている!
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
それまでネットにアップしていたのが週刊誌で連載っていうことになると、ペースとかタイミングとか、企画を立てる作業は大変じゃないですか?
かっぴーさん
かっぴーさん
幸いスピード面では全然困らないんですよ。絵がコレだし。でもやっぱりサイズが……スマホよりデカいもんな『週刊SPA!』は。できれば縦スクロールで読んでほしい絵だとは最初思いましたね。そういえば、連載始めて人の漫画を読むようになりました。「みんな絵、上手くない?」みたいな。『進撃の巨人』(講談社)もクソ上手いんだよ。こんなことドヤ顔で言う事じゃないんですけど、僕Webでは全部ボールペンで描いていて、『週刊SPA!』では300円くらいのフェルトペンで描いているんです。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
SPA!は、他のオーセンティックな漫画誌と違って絵の上手さにはそこまでこだわっていませんので(笑)。
店内の壁に『バズマン』のキャラクターを描くかっぴーさん。これまでの登壇者たちは、みんな記念にここにサインをしていく
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
絵のうまさはそこまで重視しないって編集者が言いきちゃうってすごい。それより企画性というか世の中をどう切り取るかってことが重要なわけですよね。他の漫画誌とはまったく異なる編集の仕方ですよね。SNSに上げるのと週刊誌に描くのとで読者の反応は感覚的に違います?
かっぴーさん
かっぴーさん
もう雑誌の場合は反応はまったく見えないですね、友達から感想を聞くくらいで。SNSはその真逆。反応が手に取るように分かっちゃう。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
SPA!も紙媒体とWeb媒体をやっているのですが、良くも悪くもWebと紙とでは読者の反応は100倍くらい違うんですよね。紙はサイレント・マジョリティーの世界なので。これが単行本になると、かっぴーさんの作品の中でも『バズマン』への反響が一番大きいかもしれないと僕は思っているんですよ。Webだと読者と近すぎて逆に疲弊しちゃう部分はあるよね?
かっぴーさん
かっぴーさん
はい。なんかSNSで漫画を拡散してハマっちゃう人ってやっぱり反応フェチなんですよね。あんまり悪く言いたくないけど、周りにもWebライターとかネット芸人とかいろんなタイプのソーシャルタレントみたいな方がたくさんいるんですけど、SNSの反応の方にばかり寄り添ってる人も多くて……。「Twitterのトレンドに入りました〜!」とキャプチャーをFacebookにアップするとか、「なんなの、お前、『SNSポリス』の目の前だぞ⁉︎」と内心怒ってます(笑)。

だからそういう意味で『週刊SPA!』は癒やし。びのびと実験できる場所です。一方で、ホリエモンさんリリー・フランキーさんが僕の連載を見てるぞ、っていうプレッシャーは常にありますね。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
ただ、SNSがきっかけでブレイクしたかっぴーさんは、バズを知っているからこそ、描けるネタもいっぱいある?
かっぴーさん
かっぴーさん
もちろん。僕はSNSの良い所もたくさん知ってるし、SNSがなかったら今でもサラリーマンをやっていると思うし。その恩恵は最大限預かってはいるんですけど、その一方でカスみたいな一面も思い知ってるわけです。『バズマン』のバズは「バズる」ことの「バズ」ですからね。最初に名前を付ける時点ですでに「バズ」はもはやコメディで、広告代理店のバブリーな感じを茶化すフレーズなんですよね。バブルという、かつて良しとされていたものを、一度客観的に見てみんなで遊ぶプレイ。

クライアント「(これただの水だけど)100万PV目指してよ〜?」
Web広告代理店「無理ですよ〜」

みたいな“コメディ”を描きたいんですよ。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
作中では「クライアントから修正の依頼が入った! シェアボタンを500%に大きくして欲しい。シェア出来るなら記事は読めなくていい」っていうエピソードが登場しました。かっぴーさん曰く、これと似たようなことがリアルに起こっているそうで。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
広告業界はそういうウェブあるあるに一番翻弄されてますからね。その業界で働いていたからこそ敏感に感じられたんでしょうね。「そんなの作る意味ないです!」って率直にクライアントに言えない広告会社の人も多いですからね。
かっぴーさん
かっぴーさん
だから独立した今は、本当に嫌な、意味のない仕事はほとんど断っています。うちの会社名『株式会社なつやすみ』には、「これは仕事だからしょうがねぇや」という仕事を二度ととやらない決意を込めたんです。
連載陣の大先輩、リリー・フランキーさんや、みうらじゅんさんに会わせてくれるという約束にひかれて連載を始めた一面もあるかっぴーさん。いまリリーの「リ」の字も出ないそうだが……果たして今後対面は実現する?
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
今後、漫画で描いてみたいことは?
かっぴーさん
かっぴーさん
本当はもっと真面目な話を描きたいんですよ。広告代理店にはネガティブな話題も多いので。でもそれに対してはちょっとまだ『バズマン』が弱いので、もっとちゃんと続けて土壌ができた上でタイミングがあれば是非。あとは、実際に広告会社『バズマン』に誰かが広告を依頼してくれるといいなと思います。それを漫画の中でも実際に題材にできたら。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
それは、面白い!
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
クライアントさん、絶賛募集中です!
かっぴーさんの映像化にかける並々ならぬ想いが語られた。『週刊SPA!』では『『孤独のグルメ』をはじめ数多くの連載作品がドラマ・映画化されている

かっぴーさんの学生時代は?

MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
かっぴーさんは、学生時代の頃はどういうメディアから影響を?
かっぴーさん
かっぴーさん
どちらかというと、僕の漫画の中でディスってるような「オシャレになりたい! モテたい!」と意気込むオシャレクソ野郎でしたから、漫画や雑誌はそんなに読まなかったし、ずっと「俺、映画監督になるから」って言って遠くを見つめていました。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
紙メディアよりもネットを見ていた?
かっぴーさん
かっぴーさん
そうでもないんですよ。ネットも漫画も最近やってる活動のほとんどが割と日が浅い。映画ばっかり観てましたから。だからこそ今、それらをフラットに俯瞰して、コアなネタを描けるのだと思います。例を挙げるなら『SNSポリス』に出てくる……「女の子が久しぶりに自撮りをSNSにアップしたらすかさず『いいね!』を押しに来るおじさん」=「ソーシャル出待ち」みたいな。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
その例えが上手いんですよ。“ソーシャル出待ち”にもう一回「おかわり」を要求する女性もいるんですよね(笑)。
かっぴーさん
かっぴーさん
「かわいーーーい!」って言われて「そんなコト、ないよぅ」

「で、出たー!おかわりー!」みたいな(笑)。そのおかわりを繰り返すと「コイツ……ギャル曽根!」となる。手前味噌ですが面白いんで是非読んでください(笑)。そしてそして、『おしゃ家ソムリエおしゃ子!』もオススメです。オシャレな家に住む男としか付き合えない「おしゃ子」が主人公なんですけど、サードウェーブ男子の部屋に入った瞬間「玄関がディプティックの良い香り! やばい、口説かれる‼」と危機感を抱く“オシャレな家あるある”を漫画にしています。
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
牧野早菜生さん from『週刊SPA!』
「危な〜い‼」と叫びならがケメックスのサーバーを割ったり(笑)。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
作中にでてくるブランド名が細かくて、ちょっと知ってるひとが読むと笑っちゃうツボがたくさんある。この言葉は嫌いかもしれないけど、かなりマーケッター視点で漫画を描いてる。ある意味考現学というか、生活者観察漫画ですよね。
「かっぴーの作品を映像化したい!」という野望を発表したところ、観客として来ていた映画会社の方から、いきなり立候補が⁉︎ リアルにプロジェクトが動き出すイベント、恐るべしー!
かっぴーさん
かっぴーさん
そうかもしれませんね、キャラ図鑑作れるかも! いわゆる「サードウェーブ」とか「マイルドヤンキー」みたいな言葉をタイトルには付けているんですけど、ネットで見た「サードウェーブは◯◯だ」的な情報は絶対に参考にしないようにしているから、ネタが生っぽいんだと思います。

俗に「サードウェーブはニューバランスが好き」と云う定型文があるんですけど、『おしゃ家ソムリエおしゃ子!』のおしゃ子には「はいはい、ニューバランス」とスルーさせました。ここで「ニューバランスか、やっぱり!」とひと騒動やると、とっても寒い。僕の中のネット情報に対する距離感を作品に反映している感じです。

『週刊SPA!』が、かっぴーさんに期待すること

MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
かっぴーさんにどんなことを今後やって欲しいですか?
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
かっぴーさんの描く女の子ってかわいいんですよ。なので、ウチの『バズマン』に登場する女性キャラももうちょっと目立たせて欲しいですね。女子キャラが立った方が映像化されやすいですし。
かっぴーさん
かっぴーさん
なるほど。さっき納品した最新話でいうと、秘書課のあのエロいお姉さんをもっと目立たせたいかも。「エロイザ」っていう名前なんです(笑)。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
(笑)。期待大ですね。では、最後に今後、『週刊SPA!』はどの方向を目指していきたいか教えてください。
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
これからも面白いものを割と雑な段階からどんどんピックアップし、ここをプラットフォームにいろんなものが巣立っていく『週刊SPA!』でありたいと思います。
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
「面白いことを雑な段階からやる」って、すごくいい言葉ですね。それこそ雑誌の使命! かっぴーさんの漫画の中でもいろんな世の中の面白い事を見せてもらいたい!
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
金泉俊輔 編集長 from『週刊SPA!』
そうですね。むしろ今はネット社会の方が予定調和や強制圧力が強く、「これ、ネットで出すとヤバいから、紙でガンガン面白い事を書いちゃおうぜ!」という記事が多いんですよね。
本屋の壁に牧さんのサインも発見!

3.登壇者たちが選んだ「東京」本

トークイベント終了後、運営者であり今日のMCを務めた「博報堂ケトル」代表の嶋浩一郎さんが店内を案内してくれた。
本の品ぞろえは本家・下北沢B&Bと同じだが、「本屋 EDIT TOKYO」にしかないオリジナルのコーナーがある。それは、店名にも掲げられている「東京」にまつわる本を集めた棚!

23区ごとに、東京にまつわる書籍や写真集がずらりと並んでいる。コーナーの前で。カメラを構えると気さくにポーズをとってくださった嶋さん
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
MC嶋浩一郎さん(博報堂ケトル代表)
東京の本を、外国のインバウンドのお客さんも多い東京の中心・銀座で発信するのは、きっと面白いはずだと考えたんです。イベントの登壇者が、一人3冊ずつ、“東京本”を選んでこの棚に置いていってくれます。編集者は物の見方が面白いから、すごく多角的な視点からいろんな本が集まって興味深いですよ。
『週刊SPA!』の金泉編集長がセレクトしたのはこの3冊。「東京以外の場所から上京し、紙媒体を活動拠点にして東京の中で戦って上がっていった人たちの物語」という視点から選んだ
イベントのチケットは1回2000円。いずれの回も人気なので、早めにオンラインで事前購入すべし!

つまり、100人の編集者による100回のイベントが終わる頃には、誰も見たことがない東京の本コーナーができているということか!

 
雑誌や書籍、Webメディアの向こう側の編集者や作家の想いに触れることで、読み物がより愛おしくなる。本棚に並んでいる本たちが、それぞれ息を吸って吐く生き物に見えてくる。そんな生々しい体験をぜひ、行って味わってみてほしい。

本屋 EDIT TOKYO
住所:東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル6F
電話:03-6274-6892
edittokyo@bookandbeer.com

イベント観覧料:1回2000円
登壇者はこちらの公式サイトにて告知 
http://www.edit-tokyo.com
月~金 11:00~21:00
土日11:00~19:00
東京メトロ 丸の内線・銀座線・日比谷線 銀座駅 B9番出口直結

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/私は『週刊SPA!』もかっぴーさんも大好きなので、この日は本当にありがたい「棚ボタ取材」 でした。ネットで気軽に本が買え、無料で記事が読める時代、こうした生な出会いが待っている書店こそが存在感を発揮していくのでしょう。「さあ、次はどの媒体のトークイベントに行こうかな……♪」と公式サイトを見ていてびっくりしたのですが、弊Yahoo!ライフマガジンのA編集長もこちらに登壇予定とのこと……。恐る恐るイベントチケットをポチ予約したのであります。

取材・文=城リユア(mogShore)

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

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