商標登録取得!うなぎの新しい食べ方「うなぎョプサル」とは!?

商標登録取得!うなぎの新しい食べ方「うなぎョプサル」とは!?

2020/06/15

いよいよ梅雨入り。気温も日増しに高くなり、うなぎでも食べてスタミナをつけたい今日この頃。韓国をはじめ、イタリアンやフレンチにアレンジしたうなぎ料理が楽しめる店が今年3月、名古屋にオープンした。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

韓国のうなぎ料理を日本に!

店は呉服町通、通称「プリンセス大通り」沿いにある

それは名古屋・栄3丁目にある『うなバル チャンオヤ』。「チャンオ」は韓国語で「うなぎ」の意味。つまり、「うなぎ屋」ということ。うなぎといえば、どうしても丼や重、ひつまぶしをイメージしてしまうが、はたして、どんな料理が出てくるのか?

オーナーの姜菖洙(カン ショウジ)さん

出迎えてくださったのは、オーナーの姜菖洙(カン ショウジ)さん。ここの他に名古屋市内で韓国料理店やオイスターバーなどを経営しているそうで、以前からうなぎについては興味を持っていたという。
「うなぎって、蒲焼きか白焼きしか食べ方がないですよね?もっと他に食べ方があってもいいのではと思ったんです。で、去年の夏に韓国へ行ったときに『チャンオ グイ』といううなぎ料理を食べたんです。それが本当に美味しくて、日本に持っていきたいと思ったんです」(姜さん)

店の看板にも「うなぎョプサル」の文字が

「チャンオ グイ」と聞いても、いったいどんな料理なのかがイマイチ分からないため、姜さんは日本人にも馴染み深い韓国料理「サムギョプサル」と掛け合わせて「うなぎョプサル」と命名した。なるほど、実にわかりやすい(笑)。

「うなぎョプサル」。野菜やキムチ、薬味などが付く

これが「うなぎョプサル」(1人前1980円※写真は2人前)。念のために言っておくが、カリカリに焼いた豚バラ肉を味付け味噌やキムチなどをのせて、サンチュやエゴマの葉などに巻いて食べるのが「サムギョプサル」である。では、「うなぎョプサル」は?

うなぎは2人前で一尾分なので食べ応えがある

ごま油を引いて熱したコンロの上にうなぎをのせて皮目から焼いていく。うなぎにはあらかじめ塩、コショウが振ってある。あ、コンロでの調理はお店の方がやってくれるので焼きすぎたり生焼けになる心配はない。

ごま油の香りが食欲をそそる

皮目がパリッと焼けたところで、うなぎをひっくり返して身を焼いていく。ごま油の香りが立ち籠めて、何とも食欲がそそられる。ちなみにうなぎは国産のものを使用している。脂ののり方や大きさにこだわり、あえて産地を限定せず、時季ごとに厳選している。

焼き上がったうなぎをハサミでカット

身が焼けたら再びひっくり返して、食べやすいようにハサミでカットしていく。おっ、これはサムギョプサルと同じだ。このまま白焼きで食べても旨いだろうなぁ。うなぎのタレを塗ってもう一度焼いたら……。いかん、いかん(笑)。うなぎョプサルを食べるためにここへ来たのだ。

中身がうなぎということ以外はサムギョプサルそのもの

うなぎを巻く野菜はサニーレタスとエゴマの葉を用意している。サニーレタスを選び、キムチとニンニクスライス、青唐辛子、生姜をのせて、その上にうなぎをオン。味付けは味噌とうなぎのタレ、ワサビがあるが、味噌をセレクト。
で、サニーレタスを巻いてパクリ。パンチのあるニンニクと青唐辛子の刺激が広がりながらも、うなぎの存在感はしっかり。コンロで一気に焼き上げたので身がかたいのではないかと思いきや、フワフワ。しかも、脂の口どけも上品。うっ、旨い!

フレンチ&韓国風の“うばんざい”に驚愕

「うなぎョプサルを軸に、いろんな料理をスタッフとともに知恵を出し合って作りました」

「ご飯のおかずというよりはお酒が飲みたくなるでしょう?だから、うなバルなんです。うなぎキョプサルがメインですが、ほかにもうなぎを使った“うばんさい”が沢山ありますから、是非食べてみてください」と、姜さん。

見た目も美しい「ラタトゥイう」

こちらは、前菜にぴったりの「ラタトゥイう」(680円)。名前からも分かるように、フランス南部、ニース地方の郷土料理、「ラタトゥイユ」をヒネった、いや、アレンジした一品だ。添えられたバゲットの上にのせていただきます!

トマトとうなぎは相性抜群

おやおや?トマトの酸味とほのかな甘みが淡泊なうなぎの味とベストマッチ!これはアリだ!っていうか、今までなかったのが不思議なくらい。フレンチのコースで前菜に出てきてもおかしくはない。

「うなキッシュ」。クリーム状のソースにはうなぎのたれも入る

これもフレンチにアレンジした一品。「うなキッシュ」(1280円)。キッシュは卵と生クリームを使っているので、「フランス風う巻き」といえるかもしれない。では、実食!香ばしく焼き上げた生地の香りとバターの風味がこれまた、うなぎとよく合う。ソースもほんのりと甘くて、奥行きのある味わい。

スタッフの赤堀努夢(つとむ)さん

「ソースにはうなぎのたれも入ってるんですよ。試行錯誤して完成させました。一応、う巻きやうざく、うなぎ押し寿司など日本では定番のうなぎ料理も用意していますが、やはり、アレンジしたものを召し上がっていただきたいですね」と、店の若き料理人、赤堀努夢(つとむ)さん。

ごま油が香ばしい「うなキンパ」

ところで、〆のご飯ものはどんなものがあるんだろう。まさか、ひつまぶしとか?いや、それはないだろう……。なんて考えていたら料理が目の前に運ばれた。こっ、これは!? 韓国の海苔巻き「キンパ」の具材にうなぎを使った「うなキンパ」(1280円)とのこと。

さっぱりしているのでお酒の〆にぴったり

なんと、贅沢なキンパなんだ。こんなの、旨いに決まってる。ごま油と炒りごま、海苔の風味がうなぎの旨さを見事に引き立てている。ごまとうなぎがこんなにもマッチするとは驚きだ。日本の寿司のようにシャリに酢を使っていないというのがポイントかもしれない。

卓上のコンロで焼き上げたうなぎ

いやぁ、正直言うと、ヒネリがきいたメニュー名から、メディアへのウケを狙った店だと思った。しかし、それはまったく違っていた。どの料理もうなぎそのものの美味しさが際立っていたのだ。うなぎにはこんなにも可能性が秘めていたのだ。それを引き出した姜さんはスゴイ。

テーブル席にはダクトが完備しており、換気は問題ない。消毒用ジェルも用意している。また、スタッフはマスクを着用するなど新型コロナウイルスの感染防止に努めている

「うなぎョプサルという名称は、商標登録しました。この、うなぎの新しい食べ方を本気で広めていきたいんです。うなぎキョプサルは赤ワインにもよく合います。“うなぎアージュ”を楽しんでもらえたら嬉しいですね」と、姜さん。最後の最後までヒネリをきかせてくれてありがとうございました!

※現在、新型コロナウイルスの影響で火曜日も定休日になっています。

取材・撮影・文/永谷正樹

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

おすすめのコンテンツ

連載