珈琲がくれるエネルギー両国「Single O Japan」

珈琲がくれるエネルギー両国「Single O Japan」

2020/06/24

作り手によって千差万別の“個性のカタマリ”、スコーンに魅了され、カフェを訪ねてはお菓子やお店に表れる店主の「好き」を楽しんでいる、カフェブロガーRINさんが、「みんな違ってみんないい。 だからカフェって楽しい!」と思わせてくれる、個性豊かな東京のカフェや喫茶店をお伝えします。

FOOD PORT.

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どんな時でも、みんなにコーヒーブレイクを

  

国内のスペシャルティコーヒーロースターの先駆けとして、全国のカフェやコーヒースタンドに豆を卸す「Single O Japan(シングル オー ジャパン)」。一方で、週3日だけ「Tasting Bar(テイスティングバー)」と銘打って焙煎所を一般開放し、コーヒーを提供しています。普段そこには、コーヒー通だけでなく近所の住民や国内外の観光客など、さまざまな人が集まり、気軽にコーヒーを楽しみながら人と人とが繋がっていく様子が。

飲食店に集うことが難しい今ですが、どんな状況にあっても、1杯のコーヒーには人を元気づけたり助け合ったりする力があることを、「Single O」は教えてくれます。

下町の住宅街の珈琲焙煎所

   

「Single O Japan」があるのは、両国駅から10分ほど歩いた住宅地の一角。オーストラリア発のスペシャルティコーヒーロースター「Single O」の唯一の海外の焙煎所として、2014年にオープンしました。そう、ここはあくまで“焙煎所”。「美味しいコーヒーが飲める店」と聞き、繁華街にある洗練されたカフェを想像して訪れると、少し驚くかもしれません。かつての下町の町工場の風貌を残したレンガ造りの建物の中には巨大な焙煎機があり、軒先をフルオープンにして設けられたバーカウンターを囲うように腰掛けるスタイルです。

スペシャルティコーヒーの美味しさとカルチャーを日本に

代表の山本酉(やまもと ゆう)さんは、自身がシドニーで魅了されたシングルオリジンコーヒーの美味しさや、気軽にコーヒーを楽しむライフスタイル、コーヒーを通じて街の人々が集い繋がっていくカルチャーを日本にも伝えたいと、この地でロースタリーをスタートさせました。今では全国にパートナー(卸先)を持つまでに。「パートナーは単なる取引先ではなく、共にコーヒーカルチャーをつくっていくファミリー」と表現するほどその絆は固く、常にコミュニケーションをとりながら、より美味しいコーヒーをお客様に届けられるよう互いに切磋琢磨しているのだそう。

普段は焙煎所として稼働しているこの場所で、一般客がコーヒーを飲んだり豆を買ったりできる「Tasting Bar」がオープンするのは、土、日、月曜日の3日間。その名のとおり、日々入れ替わる新鮮な豆をすべて テイスティング”してからオーダーを決めることができます。

バリスタと触れ合い、好みの味を探す楽しさ

店の奥にサンプリングカウンターがあり4〜5種類のコーヒーがテイスティングできる

シングルオリジンコーヒーの美味しさを伝えるだけでなく、直接街の人と交流できる場をつくるために始めたという「Tasting Bar」。たとえコーヒーに詳しくなくても、大丈夫。バリスタたちが気さくに相談にのってくれますし、何より、実際にいろいろ飲み比べながら、自分の好きな味を感じるままに見つければ良いのです。そうしてバリスタたちと言葉を交わすうちに、カウンターやベンチで隣り合った人とも自然と打ち解け、はじめて訪れた人でも居心地よく過ごせるのは墨田の下町ならではかもしれません。

コーヒーを愛するすべての人へ “今”楽しむためのスペシャルブレンド

    

残念ながら2020年5月現在は、新型ウイルスの影響で「Tasting Bar」は休業中です。それでも、不安を抱える日々の中でコーヒーを求める人や、ファミリーであるパートナーのためにロースターとしてできることをと、「Single O」は“今”のための新しいブレンド「STIMULUS(スティミュラス)」を開発。 。先行きの見えない状況下で、けっして安価とはいえないスペシャルティコーヒーですが、毎日飲めるようできるだけ価格を抑えました。オンラインショップでクーポンを利用すると割引価格で購入することができる上に、 購入金額の一部がパートナーに還元されるキャンペーンもスタート。さらに、「Tasting Bar」が再開した際にはぜひお店に来てもらいたいという思いを込めて「FREE COFFEE TICKET」をプレゼント中です。

「どんな状況になっても、ひとりでも多くの人に美味しいコーヒーと安らぎを届け、力になりたい」と、コーヒーをきっかけに繋がる人々を大切にする「Single O」の思いは、「Tasting Bar」が休業中の今も変わりません。

1杯のコーヒーがくれるエネルギーを求めて

   

「Tasting Bar」のメニューにはフード類は一切なく、コーヒーだけ。しかし普段ここには、コーヒー通だけでなく、近隣の住人や周辺のホステルなどを利用する観光客も多く訪れます。それは、気軽に飲める美味しいコーヒーとともに、好きな味を見つける楽しさやフレンドリーなバリスタとの会話、コーヒーを通じて人が交わっていくカルチャーがあるからなのでしょう。状況が落ち着いたら、ぜひ「Tasting Bar」を訪ねてみてください。実際にいろいろな種類のコーヒーを飲み比べてみると、産地や製法による味の違いはもちろん、コーヒーにはこんなにも甘みがあるのかと、きっと驚くはず。焙煎してから日が浅いフレッシュなコーヒーを飲めるのも、ロースタリーならではの楽しみ方ですよ。

RIN

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