大阪屈指の人気店が挑む、ウィズコロナ時代のラーメン店のあり方

大阪屈指の人気店が挑む、ウィズコロナ時代のラーメン店のあり方

2020/07/31

グルメサイトの口コミで絶賛の嵐! 常に人気上位をキープする「麦と麺助」。JR環状線福島駅そばにある「燃えよ 麺助」のセカンドブランドとして約2年前にオープンし、今では開店前から長い行列ができるほどです。全国からラーメン好きが集う名店のウィズコロナの今を取材してきました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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一時休業後に万全のコロナ対策でリスタート

全国のラーメン好きを魅了し続ける「麦と麺助」の渾身の一杯

新型コロナウイルスの影響で2020年4月の半ばに一時休業を決め、感染予防を万全にしてからリスタートした同店。消毒液を常備する、厨房と客席の間に透明のビニールカーテンを設置する、営業時間短縮など、他の飲食店同様の対策を図るととともに、繁盛店ならではの工夫も随所でみられます。

\安心して食事ができる「三密対策」やっています/

1. ソーシャルディスタンス

行列店ならではの工夫。客同士の前後の一定間隔を促すテープ

満員時に店舗前で並ぶ際、一定の間隔をあけるのを促すため、道路上にテープを貼って前の方との距離を保つよう視覚的にアピール。

2. スタッフ全員で感染症回避の意識を高める

調理時の消毒もマメに行っている

調理時もマスクを欠かさず装着。さらに勤務前に検温を行い毎日記録して、感染症回避の意識を高めています。

3. 飛沫対策を徹底

店内はカウンター席のみ。ビニールカーテンで飛沫対策も徹底

開店して即満席になるので、現在は三密を回避するべく席数を間引いて営業中。また、お客が着席する前後には消毒を徹底しているそうです。

4.感染症予防にポスターを掲示

利用客にもコロナの拡散防止をさりげなく促す

「店内での会話は最小限で」「食事が終わったら速やかに席を譲る」「咳、くしゃみエチケットを守る」といった項目が明示された、感染症予防のポスターを店内の目立つところに掲示しています。

5. 換気を徹底

扉が開いているので、常にフレッシュな空気が店内に入り込む

営業中は玄関の扉をフルオープンし、キッチンの換気扇も全開で稼働中。常に新鮮な空気に入れ替わるよう工夫しています。このように念を入れての対策に余念がない同店。安心できる環境が整っているおかげで、6月に入ってからは客足も順調に回復しているそうです。

極上の一杯を生み出す秘訣とは? 店長に聞いてみた

「麦と麺助」の加藤店長

本店を守る近藤代表の右腕として、その実力を発揮している加藤店長にオススメメニューやこだわりポイントをうかがいました!

個性派の特製イリコそばで、その実力を知る!

「特製イリコそば」(1200円)。通常の具に加えイベリコ煮豚、ワンタン、煮卵、海苔増しトッピングがプラスされる
追加トッピングのおすすめは三種のチャーシュー増し350円。左から薩摩茶美豚肩ロース、モモ肉、イベリコ煮豚

本店では鴨ダシや貝ダシのスープが主力だが、こちらでは店長の出身地である香川県のイリコをフィーチャー。イチオシの「特製イリコそば」は、すっきりとした醤油ラーメンと思いきや、イリコの風味がガツンと全面に出た個性派テイストです。

「麦と麺助」の加藤店長
「麦と麺助」の加藤店長
「素材で用いるイリコは、香川県から取り寄せる『伊吹イリコ』の中でも最上級の『銀付イリコ』のみ。魚の表面に傷がほとんどなく、身の酸化が少ないため、味わいはシャープで嫌なえぐみはまったくありません。それを水出しして羅臼昆布のダシと合わせたものをベースに仕上げています」
ピカピカの『銀付イリコ』。年間の漁獲量が全体の1%以下という選びに選び抜かれた高級食材だ

海鮮の風味が爆発! 味玉桑名はまぐりと茸の潮そば

大ぶりのはまぐりが浮かび、見た目からも超豪華な「味玉桑名はまぐりと茸の潮そば」(1380円)

そして残っていたらラッキーな、「味玉桑名はまぐりと茸の潮そば」もご紹介します。こちらは1日約10杯のみの提供という数量限定メニュー。日によっては開店わずか数分で完売することもあるそう。調理段階から海鮮の風味が香り立つ一杯は、スープを口に入れた瞬間に濃すぎる旨味が広がります。

はまぐりのプリップリの食感がたまらない!
「麦と麺助」の加藤店長
「麦と麺助」の加藤店長
「食通の間では昔から日本一と称される、三重県桑名産のはまぐりを贅沢に使用。1杯につき4〜5個のはまぐりのエキスを抽出して、あと引くほどの濃い味わいに仕上げています。採算は度外視で旨さのみを追い求めた、渾身のラーメンです」

サイドメニューのクオリティーもすごい

お米は指定農家のコシヒカリを厳選

サイドメニューには、1番人気の「炙りチャーシュー丼」(300円、土日祝は350円)をどうぞ。ラーメンのトッピングとしても存在感を放つ薩摩茶美豚のチャーシューをカットし、香ばしく炙ってからライスの上にオン。甘辛い自家製タレが味の決め手です。

太さ・食感・風味を追求した自家製麺

卵のほどよい風味を残す麺。加水率はやや高め。最後の一口まで伸びにくく、しなやかな食感が特徴
強力粉「スーパーはるゆたか」
2階の一角を製麺室として利用している

スープはもちろん、麺へのこだわりもハンパなし。店舗2階に製麺室を設け、スープに相性の良い太さ・食感・風味を追求した自家製麺を生み出しています。

「麦と麺助」の加藤店長
「麦と麺助」の加藤店長
「製麺室では当店の分と、本店の両方をまとめて作っています。メインで『スーパーはるゆたか』という強力粉を用い、ほかに国産の小麦粉を数種類、かんすい、卵といった材料をブレンド。平打ちの中太で、ちぢれのないストレートタイプです」

並ぶ価値ありのおいしさをぜひ

昼のピーク時間をすぎると完売メニューが続々と。お目当てを味わうなら早めの来店がベター

なお営業するのは昼のみですが、土・日曜のみ不定期で夜の時間帯もオープン。なお夜は、通常とは異なり季節限定メニューのみの提供です。ちなみに取材で訪れた7月には神戸牛のつけそばが話題に!(現在は提供していません) 8月以降のメニューは、お店の公式ツイッターを参照にしてください。

黄金色に輝く透き通ったスープに満ちた寸胴鍋

行列ができる、常に満席...etc.と、通常の時期なら人気店のバロメーターとなるこの項目ですが、ウィズコロナの時代にはややネガティブな要素となってしまうのも否めません。ですが「麦と麺助」のようなコロナ対策をしっかりしていれば安心感は別格。おいしい一杯を思う存分楽しみましょう。

取材・文・写真=ペンアクト、構成・編集=堀 俊夫(クエストルーム)

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