ありそうでなかった!愛知県一宮市にチャーハン専門店が開店!

ありそうでなかった!愛知県一宮市にチャーハン専門店が開店!

2020/08/06

筆者は無類のチャーハン好き。しかし、ラーメン店のチャーハンはあくまでもサイドメニューでラーメンより力を入れていないのは明らか。町中華も数が少なくなり、「美味しい!」と思えるチャーハンになかなか巡り会えない。もう、旨いチャーハンを気軽に楽しめないのだろうか?

Yahoo!ライフマガジン編集部

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自分好みの味にカスタマイズできるチャーハン

『チャーハン専門店 金龍』外観。駐車場も完備している

諦めかけていたとき、愛知県一宮市にチャーハンの専門店がオープンしたという情報を入手した。それが今年6月にオープンした『チャーハン専門店 金龍』だ。無類のチャーハン好きとしては居ても立ってもいられず、店へ向かった。

チャーハンについて熱く語る店主の清水良太さん

出迎えてくださったのは、店主の清水良太さん。
「中華というカテゴリーの中で、餃子や唐揚げの専門店はありますよね。でも、なぜかチャーハンはないんです。本当に美味しいチャーハンを出せば、必ず人々の心に刺さるだろうと思ったんです」とか。

店内の壁にも清水さんの熱い思いが……

清水さんはチャーハンを食べるのも作るのも大好き。美味しいチャーハンがあると聞けば食べに行き、あっさり系やこってり系の味付けや、パラパラ系やしっとり系などの食感をとことん研究した。

チャーハンの調理、準備OK!

「でも、チャーハンを作るのは私一人ですから、メニューを絞る必要がありました。味や食感が異なるチャーハンを3種類用意しています。まずは食べてみてください」と、清水さん。おーっ、その言葉を待ってました!

見事な中華鍋さばき!

煙が出るほどガンガンに熱した中華鍋に油を馴染ませて、溶き卵を投入。卵に油が染み込んだところでご飯を入れてほぐしていく。カコン、カコンとリズミカルに中華鍋を振る音が店内に響く。これ、これっ!もう、この音を聞いただけで美味しいと確信した。

卵のみのシンプルなチャーハン、「すっぴん」

目の前に運ばれたのは、「すっぴん」(並盛・450円)と名付けられたチャーハン。ご覧の通り、具材は卵のみ。何だか、少し寂しいような気もするが……。
「シンプルさを追求したひと品です。まずはそのままお召し上がりください。その後に卓上の調味料で自分好みに“お化粧”してください」(清水さん)

お米のパラパラ感がすばらしい

なるほど、自分好みの味にアレンジできることから「すっぴん」と命名されたのだ。では、清水さんのおっしゃる通り、まずはそのまま食べてみよう。おーっ!ご飯に油がしっかりとコーティングされていてパラパラだ。ほのかな塩味もちょうどイイ。これは究極のシンプルチャーハンだ!

卓上の調味料。塩コショウとは別に塩とコショウが用意されているところにもこだわりを感じる

卓上には、塩コショウと塩、酢、醤油、ラー油、コショウが置いてある。これらを使ってカスタマイズするのもよいが、「すっぴん」とともに提供されるマヨネーズをかけるのが清水さんのオススメだ。

マヨネーズは卵黄が多めのものを使用している

ってことで、実際にやってみた。マヨネーズの酸味とコクが加わると、まったく別物になる。例えるならば……地味顔の女の子が画像加工アプリで盛り盛りにした感じ。って、わかりにくいか(笑)。とてもゴージャスでリッチな味わいになるのだ。

「すっぴん」以外のチャーハンにもよく合う

ほかにもトッピングとして、「温玉」(50円)や「高菜」(50円)、「キムチ」(100円)を用意している。いろいろ試して自分にピッタリの味を完成させるのも楽しい。

「ひつまぶし」のように味変ができるチャーハン

三通りの味が楽しめる「龍の鶏チャーハン」

次に運ばれたのは、夜限定の「龍の鶏チャーハン」(並盛900円)。鶏チャーハンというだけに、味付けは鶏白湯のダシがベース。炒めるのに使う油も鶏油を用いている。最大の特徴は、ご覧の通り、名古屋めしの「ひつまぶし」のように、薬味やダシで味変ができるという点だ。

そのまま食べても十分に美味しい

ひつまぶしと同様に、一杯目はそのまま食べる。うん、鶏ベースなので口当たりはあっさり。でも、奥行きのある味わい。町中華のしっとり系チャーハンをもっと美味しく、ブラッシュアップした感じで、かなり完成度が高い。

フライドオニオンがイイ仕事をしている

二杯目は薬味のネギとフライドオニオン、柚子胡椒をのせて、少量の醤油をかける。ネギのさっぱり感とフライドオニオンの甘み、柚子胡椒の刺激が加わり、ただでさえ複雑な味がさらに複雑になる。「何も足さない、何も引かない」という筆者が抱いていたチャーハンの理念を一瞬で覆してしまった。

ダシがさらに旨みを引き出す

で、最後はダシをかけて締めくくる。ダシは鶏ガラベース。チャーハンの味を邪魔することなく、鶏の旨みを引き立てて、味にさらなる深みを与える。フライドオニオンの甘みも染み出してメチャクチャ旨い!こんなチャーハン、見たこともないし、食べたことがない!

サイドメニューの「中華そば」

3つ目のチャーハンを紹介する前に、チャーハンと一緒に食べたくなるサイドメニューも紹介しておこう。それが「中華そば」(並盛・550円)だ。具材はチャーシューとナルト、モヤシ、ネギ。昔ながらのシンプルな一杯だ。
「鶏ガラと魚介、野菜でとったスープの、誰もが一度は食べたことのある中華そばです。主役はチャーハンですから、その引き立て役だと思っています」(清水さん)

唯一無二!ここでしか味わえない名物チャーハン

米粒が宙に舞う!

最後に紹介するチャーハンは、ここの看板メニューとか。清水さんが研究を重ねてようやく完成させたひと皿だという。ってことで、作ってもらうことに。「すっぴん」は塩のみだったが、こちらは醤油ベースのタレが入る。中華鍋を振るたびに店内に香ばしい匂いが立ち籠める。

「金の豚チャーハン」

チャーハンは手際の良さが勝負。ものの4、5分で目の前に運ばれた。これが名物の「金の豚チャーハン」(並盛・600円)だ。これは絶対に旨い。筆者の「旨いものセンサー」は作っている段階から反応しっぱなし(笑)。もう、一分一秒でも早くこの中にレンゲを突っ込んで掻き込みまくりたい!

食感はしっとりとパラパラの中間、“しとパラ”系

では、実食!前出の「すっぴん」や「龍の鶏チャーハン」にはなかったパンチのある味わい。寿司のシャリのように口の中でほどけて、米粒にコーティングされた旨みが炸裂するのだ。町中華においてもチャーハンは他のおかずと一緒に食べるものという概念がある。しかし、この「金の豚チャーハン」は一つの完成された料理であることを思い知らされる。

黒酢ニンニク醤油で味変

そのまま食べても旨いのに、一緒に提供される黒酢ニンニク醤油で味変も楽しめる。味にさらなるパンチとコクが生まれ、チャーハンを口へ運ぶ手にターボがかかる。無類のチャーハン好きである筆者はこれまで数多くのチャーハンを食べてきた。その中でも、この「金の豚チャーハン」は唯一無二の味であると断言する。また、この味を完成させた清水さんは、私の中ではもはや偉人レベルである。

旨いチャーハンに人生を懸ける漢(おとこ)の後ろ姿には……

「中華そばがラーメンになり、醤油や塩、味噌、とんこつなどに細分化して、さらにつけ麺やまぜそばなども生まれました。いわば、ラーメンに“流派”が誕生したと思うんです。近い将来、チャーハンもさまざまな流派ができると確信しています。ウチがその源流になれればと」と、清水さんは熱く語った。チャーハン好きとしては応援せずにはいられない!っていうか、さっき食べたばかりなのに、また食べたくなった(笑)。

取材・撮影・文/永谷正樹

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