隠れ過ぎた隠れ家?!「名前のない」焼肉屋がすごかった!

隠れ過ぎた隠れ家?!「名前のない」焼肉屋がすごかった!

2020/08/17

大阪屈指のグルメエリア「北新地」。そこに目印はロゴマークだけという、超隠れ家焼肉店がオープンしたという噂を聞きつけ、エンゲル係数が家計を圧迫しているライターYが早速取材に行ってきました。

ラプレ

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松のマークだけが手がかり・・・

噂のお店は、名店が立ち並ぶ曽根崎新地1丁目にあるとのこと。携帯でマップを片手に歩き周っても目的地にたどり着けない筆者は果たして見つけられるのか・・・。不安しかない中、「松のマーク」というヒントと野生の勘だけを頼りにお店を探します。

?!

あ、これだ!!!!!

意外とすぐに見つけられました。でも、マークを見つけてもここが本当にそうなのか、確信が持てません。

勇気をもってお店の扉を開けてみましたが、どうやら合っていたようで一安心。重厚な門構えは扉を開ける際に少しドキドキするような緊張感を漂わせ、中へ入ると松のオブジェが目に入る天然石のカウンターが広がります。

松のマークが光輝く圧巻のカウンター席

焼肉屋さんというよりも、高級和食店やお寿司屋さんを彷彿させるインテリア。この知る人ぞ知る感、大好きです。「あ、今日のお店ここだから」とさらっと人を案内する自分を想像して、にんまりしていまいました。

しかし、なぜ名前がないのか・・・普通に不便なのでは??そう思ってお店の方に聞いてみると、

スタッフさん
スタッフさん
「常連様に向けて大切な方と、特別な場面で使っていただきたい思いから看板には店名を入れず、ロゴマークだけを掲げました」

なるほど。まさにそのようなシーンにぴったりです。お店に到着するまでに、すでに期待感が2倍増しになっていました。ちなみに、正式な店名は「きっしゃん 松 永楽町店」とのこと。松のマークがあることから、常連さんの間では「きっしゃんのマツ」と呼ばれているそうです。

西中島の老舗焼肉店「きっしゃん」の新店舗

「きっしゃん」と言えば、佐賀牛をはじめとする国産牛・黒毛和牛がリーズナブルに食べられる老舗焼肉店。1995年に西中島で創業し、現在はあべのハルカスや大阪高島屋、国外ではタイなど、8店舗を展開しています。こちらの永楽町店は、今年6月からスタッフの教育も兼ねて常連様向けに営業をし、7月にグランドオープンを迎えたばかりの新しいお店です。

席数は、カウンターが6席と個室が4室23席。全席無煙ロースター完備で新型コロナウイルス対策も万全です。

松坂牛のシャトーブリアンからホルモンまで!希少部位を元・有名割烹の料理長がアレンジ

同店の魅力は「松阪牛」を”ほぼ丸ごと”楽しめる点です。数年前から松阪牛にも力を入れているそうで、ホルモンやタン、シャトーブリアンなど希少部位まで幅広くそろえています。松坂牛は「サーロイン」「ヘレ」のみなど部分飼いするお店はたくさんありますが、こちらの部位を扱っているところは大阪ではほとんどないそうです。

惚れ惚れしてしまうほど美しいタン・・・!
レモンをかけていただきます。美味しいに決まってますね

焼肉×和食の創作料理がスゴイ!

焼き肉店ですが、シンプルに食べるだけでないのが特徴の同店。「和食料理人が作る肉寿司と焼肉」をコンセプトに、「竹葉亭」「春帆楼」という名だたる老舗で料理長を務めた経験のある職人が松阪牛や佐賀牛の旨味を最大限に引き出し、独創的なメニューを考案されています。

まずは看板メニューの肉寿司!

1貫から注文できます

ウニやキャビア、トリュフ、フォアグラなど、高級食材をふんだんに使用しており、何とも華やか。まるでアートのような見た目の繊細さは和食ならではです。

実は肉寿司の肉のぬるい感じや逆に冷たい感じが少し苦手な筆者。しかしこちらの肉寿司は食べてみてびっくり!!!!お口の中で脂がとろけ出すような絶妙な温度です。


個人的な一押しは「白タン昆布締め握り」(1,500円)です。

「白タン昆布締め握り」(1,500円)

タン元をぐるりと昆布で巻き、寝かせて真空パックにすることでしっかり旨味がしみ込んだ歯ごたえのある肉寿司に仕上げています。お肉に合うのはもちろん、普通の酢飯では酸味がたちすぎてしまうことから、酢飯はなんと赤ワインを使っているそうです。香り高い昆布の旨味がフワッと鼻に抜け、お肉は口の中でサーっととろけます。 これは1貫で食べ応えも満足感も十分です。

料理長曰く「肉は魚と違って味が染み込みにくく、加熱の加減も難しい。仕込むのに3、4日かかるので、普通のお店で扱うには手間がかかりすぎて難しいが、うちはこのようなコンセプトなのでそれができる」とのこと。ここでしか味わえない、至極の逸品ですね。

そのほかにも、フォアグラ×お肉で高級フレンチのような「ヘレとフォアグラの炙り寿司~ロッシーニ風~」(1,480円)や、甘いたれを炙ったお肉に合わせることで、まるで穴子のお寿司を食べているような味わいの「ミスジの炙り寿司 甘ダレがけ」(980円)など、個性豊かな肉寿司が堪能できます。

「ミスジの炙り寿司 甘ダレがけ」(980円)

そして続いてはこちら。焼肉屋さんですが、すき焼きもあります。

「すき焼きロース」(1,890円) ※写真は2人前

炙った国産牛サーロインを、メレンゲ状に仕立てた卵白に大根おろしを混ぜ合わせ、卵黄を落とした「黄身おろし」でいただきます。

お肉にはたれがついているので、炙っている最中からいい香りが・・・
黄身おろしにダイブ!

お肉にたれががしっかりとついているようにみえたので、こってり甘辛いすき焼きの味を想像していたのですが、これは全くちがいました。黄身おろしと合わさることで、フワフワの食感だけでなく、大根おろしのさっぱりとした風味が加わりなんとも絶品!これは無限に食べられそう・・・!

料理長曰く「生卵が好きではない人もいることと、卵1つでは肉に対して多いことから黄身おろしにした」とのこと。すき焼きのイメージががらりと変わりました。まさに新感覚!

お次は見た目にもおいしい「白いユッケ」(2,100円)

「白いユッケ」(2,100円)

白いユッケと聞くと、脂身を想像していたのですが、和食の「白和え」から着想を得たユッケのことでした。中央に白いソースが見えます。いろんな味と香りの要素を楽しんでもらいたいとの思いから、くるみやほうれん草、白髪ねぎ、みょうがなどの薬味が周りに添えられています。

豪快に混ぜていただきます

ユッケといえば、こってりとした濃厚なイメージですが、こちらはどちらかというとさっぱりとした上品な味わい。くるみのカリっとした食感と香ばしさがいい仕事しています。白ご飯が欲しくなるような、あの焼肉屋さんのユッケとは違い、白いユッケはこれ1つで完成された味。こんなにたくさんの具材や薬味を混ぜ込んでいるのに、それぞれが主張しすぎず、絶妙なバランスに驚きました。

松の器も素敵♪

焼肉にはビール!が定番ですが、こちらはワインや日本酒などもあります。和のテイストに合うようにと日本酒にはこだわっており、甘口から辛口まで幅広く扱っているそうです。お料理とお酒の組み合わせもまた楽しみの1つですね!

料理長は「お客さんの反応をみていろいろ試行錯誤して行きたい。もちろん新メニューも温めています!」とのこと。これからも北新地で進化し続ける「きっしゃん 松 永楽町店」から目が離せません!

普通の焼肉に飽きた方、とっておきの場所に誰かを連れて行きたい方には特におすすめですので、気になった方は足を運んでみてください。

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ラプレ

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大阪・関西を中心に、新しいお店、イベントなどの取材活動を行っています。地域ニュースサイト「梅田経済新聞」「なんば経済新聞」「大阪ベイ経済新聞」も運営しています。

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