NY、LA、パリの味をミックス。東京グルメサンド店3選

特集

決定版! 幸せもはさむサンドイッチ

2017/03/09

NY、LA、パリの味をミックス。東京グルメサンド店3選

肉汁ほとばしるハンバーガーに似た一品から、ナイフとフォークで食べるフレンチの一皿のようなサンドまで。ニューヨークやロサンゼルス、パリの食文化を取り込んで、今、東京のサンドイッチシーンが深化している。旬のおいしさを体感できる3軒を紹介したい。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

食べ手を非日常に誘う
魅惑のサンドイッチショップ

広尾「DAY&NIGHT」ではアメリカンスタイルのサンドイッチを提供。ニューヨークのダイナーを思わせる店内の雰囲気も魅力だ

具材をパンに挟むだけ。この気安さを逆手にとり、今、東京のあちこちで、ユニークなサンドイッチが生まれている。日本に定着したサンド文化に、海外のテイストを取り入れているのが、その特徴だ。

お酒とサンドイッチを楽しめる店も増えている。中目黒「SIDEWALK STAND」はクラフトビールの品ぞろえが充実

今回はサンドイッチのおいしさだけでなく、お店の空気感も含めて私たちを非日常に誘ってくれる、そんなショップ3つを選んでみた。

\紹介するのはこの3軒/


1.広尾「DAY&NIGHT」
2.中目黒「SIDEWALK STAND」
3.原宿「RÉFECTOIRE」

1.広尾「DAY&NIGHT」

NYで感動した味わいを再現

ランチタイムに訪れると、店内には肉汁の香り。一瞬、ハンバーガー専門店に来てしまったかと錯覚するが、ここは白金、広尾、恵比寿に展開する「バーガーマニア」の新形態、サンドイッチショップだ

「フィリーズチーズステーキ」(1890円)。リブロース肉の細切りと玉ねぎを熱し、チーズとともに挟んでいる。

メニューには、おなじみのBLTの他、「フィリーズチーズステーキ」や「シュリンプ PO’ BOY」など、見慣れないサンドの名も。「ニューヨークではメジャーな一皿です。大好きな街に通ううちに、自分でも提供したくなってしまって」。

「シュリンプ PO’ BOY」(1340円)。揚げた海老に紫キャベツのコールスロー、味付けはタルタルソース。ワインやビールなどもそろえるが、やはりコーヒーと合わせるのがオススメと守口さん

オーナーの守口駿介さんは、東京の有名ハンバーガー店で腕をふるった人物。肉を焼いたり、チーズを適度に焦がしたり。鉄板を自在に操りながら、パンの耳まで香ばしい熱々のサンドイッチを提供している。

「シュリンプ PO’ BOY」は、ニューオーリンズ州の郷土料理をサンドイッチにしたものだ。「アメリカ各地の料理や、世界各国の一皿も。なんでもカジュアルに食べられるのがニューヨークのすごいところです」。来店するたびにNYの雰囲気にも浸って欲しいと話す守口さん。内装や食器なども可能な限り、現地仕様にしている。

オーナーの守口さん。「鉄板で焼くと、パンは無駄な水分が飛ばないので、外はサクッ、中はモチモチに仕上がります」。母体がハンバーガーショップだからこそ為せる鉄板使いだ
「フィリーズチーズステーキ」にはモッツァレラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、チェダー、3種のチーズを使う。深いコクと肉汁が広がるが、玉ねぎのみずみずしさが効いて、不思議と後味はしつこくない
通し営業のうえ、サンドイッチに使うベーコンやプルドポークも自家製。接客や仕込みにキビキビ働くスタッフたち。アメリカンスタイル、フランクな接客を心がけている
エスプレッソが抽出されるたびに、ほろ苦い香りが店内を漂う。アメリカーノで楽しむ人が多いとか
ゆったりとしたソファーのテーブル席が並ぶ
昔から残る白金の商店街の一角に立地。約10種のサンドイッチの他、朝はトースト、夜はステーキなどしっかりした食事も提供する。なおサンドイッチの販売は11時からラストオーダーまで

立地は首都高速2号目黒線脇の角地。しかもどの駅からも離れた、陸の孤島だ。店内でのんびり、サンドイッチやコーヒーを楽しみながら、遠くニューヨークへ思いをはせるのもいいだろう。

コーヒーはアメリカ製のマグカップで提供される。豆は東京のロースター「ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)」を使用。フルーティでありながらコクと焙煎香も楽しめる、バランスのとれた一杯だ
 

DAY&NIGHT

住所:東京都渋谷区恵比寿2-39-5
アクセス:
広尾駅1出口から徒歩約9分
白金台駅2出口から徒歩約13分
恵比寿駅東口(ガーデンプレイス方面)出口から徒歩約13分
電話番号:03-5422-6645
営業時間:9:00〜22:00(ラストオーダー21:00、サンドイッチの提供は11:00〜)
定休日:第3月曜日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


2.中目黒「SIDEWALK STAND」

LAを巡って、たどり着いた味

目黒川のほとり、コンクリート剥き出しの無機質な建物は、いつも温かな雰囲気に包まれている。外のカウンターで休憩時間にエスプレッソをすする人、店内で昼からクラフトビールをあおる人。お客とスタッフの会話にも笑顔が絶えない。

コンクリート剥き出しの建物は、凝った外観が目立つ中目黒界隈でも、異彩を放つ存在。店舗設計はロックバンド「toe」のギター・山嵜廣和氏が代表を務める「メトロノーム」が担当している

隣のセレクトショップ「vendor」が、2015年にオープンしたスタンディングカフェは、すっかり地域に根付いている。「今では通りすがりのおばあちゃんが、近所の『美空ひばり記念館』への行き方を聞いてくるくらいです」。店長の今谷忠弘さんは、はにかみながら話す。

1階で会計を済ませる、キャッシュオンスタイル。2階もスタンディングがメインだ。玄関から覗くと、接客の合間にスタッフが店内の整頓をしていた

しかし地元に定着したからといって、メニューがキャッチーなわけではない。むしろ個性的だ。

「ルーベンサンド」は、あまり日本でお目にかかれない一品。「オーナーと、LAじゅうを食べ歩いてたどり着いた味です」と今谷さんは言う。トーストして提供されることで、ゴーダチーズはより複雑味を増し、ザワークラウトはなおも酸味を凝縮させる。これは酒を呼ぶ味わいだ。

ルーベンサンド(900円)はスコティッシュパストラミ、ジャーマンザワークラウト、ゴーダチーズ、自家製ロシアンドレッシングの味付け。クラフトビールは「志賀高原IPA」(1パイント1000円)
ゴーダチーズの苦味、ザワークラウトの酸味だけでなく、ロシアンドレッシングの辛味も、酒を呼ぶ

メニューを見ると、クラフトビールの充実ぶりに目が留まる。TAPは2つだが、缶・ボトルビールは数多くラインナップ。また「オリエンタルサバサンド」はトルコ名物・サバサンドに自家製サルサソース、パクチーなどを盛り込んだユニークなもの。ホップが強く効いた西海岸のIPAと好相性だろう。

「オリエンタルサバサンド」もトーストして仕上げる。ちなみに「SPICY D.T.C. (スパイシーチキンサンド)」など全6種のサンドイッチは、すべてホットサンドだ
「オリエンタルサバサンド」(900円)。IPAと合わせるのもいい。クラフトビールは専門誌「TRANSPORTER」の編集長と定期的に打ち合わせ、オンメニューする銘柄を決めている

ここはオリジナルサンドとクラフトマンシップが出会う場所。通うたび、世界のどこにもないサンドイッチとビールの組み合わせが体験できるかもしれない。

今谷さんから店を任されるスタッフたち。適度な距離感を保った接客もいい。左奥に見えるコーヒー豆は、東京・清澄白河にあるニュージーランド発のロースター「ALLPRESS ESPRESSO」のもの
椅子も用意されているが、スタンディングが基本だ
 

SIDEWALK STAND

住所:東京都目黒区青葉台1-23-14 斎藤ビル 1F
アクセス:
中目黒駅正面改札から徒歩約5分
代官山駅西口から徒歩約13分
池尻大橋東口から徒歩約17分
電話番号:なし
営業時間:9:00~21:00
定休日:不定休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


3.原宿「RÉFECTOIRE(レフェクトワール)」

フランスの味をサンドにのせて

京都の老舗ブーランジュリ「ル・プチメック」が手がけるカフェで、2012年にオープン。3つの駅から近く、また明治通り沿いに立地することもあって、イートインは54席と大バコながら、客が閑散とする時間帯は少ない。

エレベーターで3階へ。右手にキャッシュオンカウンターがある。ショーケースでは様々なパンやサンドイッチ、スイーツが販売されており、奥のイートインスペースの利用も可。ドリンクもコーヒーからビールまでそろう

交通至便であることに加え、本格的なフランスのパンなどを使ったメニューが安価でいただけるのも人気の秘密。平日は14:00〜、土曜、日曜、祝日は11時30分〜イートイン閉店まで提供される皿盛りのサンドイッチメニューは、10種ほどをそろえるが、どの皿もボリュームに驚かされる

「タルティーヌ・ニソワーズ」(730円・税抜)は、パン・オ・セレアルの上に、レタス、ツナ、アンチョビ、オリーブ、インゲン、半熟卵をのせ、ニース風サラダ仕立てにした一皿

「タルティーヌ・ニソワーズ」は、ナイフとフォークでいただくサンドイッチ。トーストされたライ麦入りのパン・オ・セレアルはかみごたえ十分。

「アボカド・オマールエビ・カニ・ブロッコリーの冷製サンドイッチ」(640円・税抜)。パン・ド・ミ(フランスの食パン)で具材をディップすれば、オマールとカニが合わさり、えも言われぬ贅沢感

「アボカド・オマールエビ・カニ・ブロッコリーの冷製サンドイッチ」も、サンドを頬張るというより、フレンチの皿をパン・ド・ミでいただいているという感覚。フランス料理の技法や組み合わせを取り入れ、サンドイッチ仕立てで提供しているのだ。

「レフェクトワール」の提案は、庶民的でありながら革新的で面白い。ゆえに開店から閉店まで、パンを頬張る人の笑顔が絶えないのだろう。

ハード系のパンだけでなく、食パンも複数種類、販売する
明治通り沿いのビルにある、この看板が入り口の目印だ
 

RÉFECTOIRE(レフェクトワール)

住所:東京都渋谷区神宮前6-25-10 タケオキクチビル 3F
アクセス:
明治神宮前駅7出口から徒歩約3分
渋谷駅13出口から徒歩約6分
原宿駅表参道口出口から徒歩約8分
電話番号03-3797-3722
営業時間 8:30~20:00(イートインはLO19:00)
定休日:1月1日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/どの店も独特の雰囲気で、ゆったり寛いでいるとショートトリップした気分に。サンドも素晴らしかったので、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリに足を運んで本場の味を楽しみたいな、と今から旅行の計画中です。

取材・文/岡野孝次 写真/原 幹和

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

RECOMMEND

SPECIAL

SERIES