活気ある高知城下町をご紹介!まるでとび出す歴史の玉手箱

活気ある高知城下町をご紹介!まるでとび出す歴史の玉手箱

2020/11/10

坂本龍馬や中岡慎太郎など近代日本を代表する偉人たちを輩出した「高知」! 実は、日曜日の高知観光は、たくさんの観光客で活気溢れる特別な曜日だってご存知でしたか? 江戸時代から約330年続く「日曜市」や、ご当地グルメが集まった「ひろめ市場」など、城下町の注目スポットをご紹介!

お城情報WEBメディア「城びと」

お城情報WEBメディア「城びと」

日本唯一!現存天守と本丸御殿が残る「高知城」

関ヶ原の戦いの功績で土佐一国を与えられた山内一豊は、慶長6年(1601)より築城にとりかかり、10年の歳月をかけて高知城を完成させました。一豊以来、明治時代まで転封することもなく山内家16代の藩主が治めた高知の地は、幕末に日本の歴史を動かした坂本龍馬や中岡慎太郎、後藤象二郎などを輩出しています。

追手門から天守を望む今も昔も変わらないであろう景色
本丸御殿の正式名称は「懐徳館」。書院造の上段の間が設けられている

高知城といえば、天守と本丸御殿がダブルで残るとても貴重な城! 天守は江戸時代はじめ頃にはありましたが火事で焼失、寛延2年(1749)に創建当時の姿を模して建て直した建物が、現在見る姿です。ちなみに、高知県は降水量全国1位の雨が多い地域。江戸時代には治水対策にも取り組み、城内でも雨対策が確認できます。旅行中は雨天にあたる可能性も高くなりますが、「これでこそ高知!」と前向きに受け入れましょう。高知城をさらに知りたい方は、こちらもどうぞ!

坂本龍馬が生まれた高知の城下町

高知平野の中央部、鏡川と江ノ口川に挟まれた大高坂山に高知城は築かれました。その城下町は、城を中心に「武家町」が設けられ、さらにその東西には町人や下級武士が住む「下町(しもまち)」と「上町(かみまち)」が展開しています。土佐の偉人といえば坂本龍馬。彼の誕生の地は上町にあり、裕福な下級武士の家で生まれました。龍馬は12歳の時に母を亡くし、姉によってビシバシ鍛えられたというエピソードがありますが、約170年ほど遡ったこの場所に彼らの日常があったのかと想像するだけで感慨深いものです。

桂浜にある「坂本龍馬像」
坂本家は下級武士であったが、龍馬を江戸に留学させられる程の財力があったようだ

約330年の歴史を誇る伝統の「日曜市」

高知城の正門、追手門から東に延びる大通りは、江戸時代からあったメインルート「追手筋」。参勤交代もこの道を通り、約1カ月をかけて江戸へ向かいました。追手筋に沿って家老や中老、藩主の一門など重臣の屋敷が並び、また8代藩主・豊敷(とよのぶ)の代に設立された藩校「教授館(こうじゅかん)」跡があったのもこの通り沿いです。そんな追手筋では、毎週日曜日(※)に「日曜市」が開かれています。約1kmにわたって歩行者天国となり、約400の露店が並ぶ活気あるストリートに。観光客を含めた平均来客者数は、なんと1日1万7000人にもなるそうです! 330年もの歴史を誇る伝統的な日曜市は、まさに高知の文化や歴史を間近で体感できるスポット! ちなみに、火曜市、木曜市、金曜市も高知市内の別の場所で開かれています。

果物や野菜、盆栽や土産物など多種にわたり取り扱う、活気ある日曜市

釣り師の憧れ「明神丸」で味わう、高知名物かつおのたたき

高知名物かつおのたたきも、実は高知の歴史と深く関係のある食べ物。諸説ありますが、こんな話が伝わっています。藩主・一豊は、鰹を刺身で食べる土佐人の風習から食中毒を心配し、生の鰹を食べることを禁じたのです。しかし、そのおいしさを知ってしまった土佐の人々は、表面をあぶることで「生の鰹」ではないと主張! これが、かつおのたたきの誕生だといわれています。

ひろめ市場のなかでも超人気の店。土日・祝日は、行列必至!

城下に残る全国的にも貴重な武家屋敷長屋

高知城の南には、往時の武家屋敷の面影を残す長屋遺構があります。慶応元年(1665)に完成した「旧山内家下屋敷長屋」は、国指定重要文化財。15代藩主・山内豊信(とよしげ)の時に別邸の下屋敷として使われ、その一角にある長屋は警固番を勤めた足軽の詰所であったといわれています。これだけ大きな武家長屋が残るのは全国的にも珍しいことなので、足軽たちの生活を覗きに訪れてみてください。ちなみに、豊信は「容堂(ようどう)」という名前でも知られた人物。幕末に活躍した4人の大名をさす「幕末の四賢侯」の一人です。

1階内部は6室に仕切られ、藩政期の間取りをうかがうことができる。2階には和船の模型が置かれ、高知ゆかりの人物を紹介したスペースがある

武家屋敷長屋や江戸時代から続く伝統の日曜市、そして名所も楽しめる高知城下町。さらに、高知城の目の前には高知城の歴史が学べる県立高知城歴史博物館、高知出身の文学者を紹介する高知県立文学館など…高知城下は、知への欲求も満たすことができるスポットが充実しています。もっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ!

この記事を書いたライター情報

お城情報WEBメディア「城びと」

お城情報WEBメディア「城びと」

お城めぐりや城下町歩きを楽しむための“超初心者向け”の情報や“ちょっとマニアック”な情報を発信するWEBメディア。専門家やマニアなどスペシャリストによる記事をはじめ、全国3000城のお城情報や口コミ、イベント情報などをお届けします!公益財団法人日本城郭協会公認サイト。

お城情報WEBメディア「城びと」 が最近書いた記事

おすすめのコンテンツ

連載