居酒屋使いもできる! 東京お好み焼きの銘店3選

特集

いますぐ食べに行きたい「お好み焼き」の銘店

2017/03/14

居酒屋使いもできる! 東京お好み焼きの銘店3選

東京にある「お好み焼き」の有名店。しかし、お好み焼きだけを食べて帰るのは、あまりにもったいない! 素材の美味しさを引き出すことに長けた、鉄板使いのプロたち。達人が繰り出す料理を肴に酒を楽しもう。シメに提供されるお好み焼きは、また違った美味しさに感じられるはずだ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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素材の旨みが凝縮された鉄板料理の数々を堪能

1.麻布十番「よっちゃん」

みずみずしい九条ネギの味わいが弾ける

地元のみならず全国からお客が駆けつける京都の人気店が2016年末、東京進出を果たした。場所は麻布十番、目抜き通りには「よっちゃん」の暖簾(のれん)がたなびいている。「東京でやったらええんちゃう?って、こっちの常連さんが言ってくださってね」。何歳になっても、新しい挑戦は楽しいと話す、おかみの中山道子さん。京都・九条のお店は娘さんに任せ、息子2人と上京を果たした。

牛、豚、鶏、海鮮の鉄板焼きやチヂミなど。お好み焼き以外のつまみメニューも充実
「テッチャン」(780円・税込)。牛の大腸を炒め、よっちゃん特製の焼肉だれを絡める。唐辛子も効いた甘辛い味わいは、ビールのアテにも最適

こちらの名物は、九条ねぎがたっぷりかぶさったお好み焼き。しかし、それを食べて帰るだけではもったいない。京都の業者から取り寄せる、新鮮な赤身肉やホルモン。お好み上達者なら、これらを使った鉄板焼メニューをつまみに、まず一杯やりたいところだ。

「東京はどうですか?って、ようお客さんに聞かれるけど、そんなん楽しいに決まってるやん!」。京都と同じく、ときに笑顔を見せながら鉄板の前に立つおかみさん。彼女を慕って、店に通う人は多い
「とん平焼き」(780円・税込)は、関西のお好み焼き店、居酒屋ではおなじみのメニュー。こちらのお店では焼いた豚バラ肉を卵で包んで、ソースで味付けする。「レモンサワー」(650円・税込)
中には細切りにした豚バラ肉とキャベツが、しのばせてある。もちろん九条ねぎも添える。食材はキャベツ、卵、小麦粉以外は、京都の業者から仕入れている

うまい酒肴にほろ酔い、上機嫌になった頃合いで。36年間、京都のお店に立ち続けたおかみ・中山道子さん自慢のお好み焼きが出てくる。関西定番の「混ぜ焼き」ではなく、生地に具材をのせて仕上げる「重ね焼き」。牛スジとコンニャクを煮た“スジコン”、牛の小腸を低温の油で揚げて水分を飛ばした“油カス”、うどんとそばが“ハーフハーフ”と、あまり東京では見かけることのないトッピングだが、これこそ京都九条スタイル。ソースを塗って、九条ネギがどっさりのせられたら完成だ。

薄く生地をひき、その上にキャベツ、九条ネギ、スジコン、油かす、天かす、紅しょうが、うどんとそばを。しっかり焼き、最後に半熟の玉子と合わせる。よっちゃん特製、甘口、辛口のソース2種を塗って仕上げる
「お好み焼き スジコン玉」(980円・税込)に「九条ネギ」(100円・税込)、「油カス」(250円・税込)を追加トッピング。箸ではなくコテを使って食べることで、より美味しく感じられる
甘口ソースと辛口ソースが味付けのベース。これを特製ブレンドした焼きそばソースもある

甘辛いスジコンの食感を楽しんでいるうちに、ほどよく焦げた油かすの、香ばしい脂の味わいが押し寄せる、お好み焼き。九条ネギのみずみずしさで、後味のしつこさは驚くほどない。うどんとそばもトッピングされているから、ボリュームも十分だ

「焼きそば豚」(880円・税込)。目玉焼き付き。こちらにも九条ネギがたっぷりと
玄関すぐのところに、カウンター席が並ぶ。奥に小上がりもある
店は麻布十番大通りに面する。土地柄、芸能人の来店も多いとか。ランチタイム営業もある

最後は玉子がのった焼きそばで締めたい。合間に中山さんと2人のご子息の関西弁トークが聞ければ、京都の本店さながらの雰囲気を味わって、家路につくことができるだろう。

よっちゃん

住所:東京都港区麻布十番1-7-12 OHMIYAビル 1F
アクセス:
麻布十番駅7出口から徒歩約1分
六本木駅1c出口から徒歩約11分
六本木駅3出口から徒歩約11分
電話番号:03-3475-1222
営業時間:11:30~14:00 (L.O13:30)、17:00~25:00 (L.O24:30)
定休日:第2・第4火曜日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.六本木一丁目
「戸田亘のお好み焼 さんて寛」

アテにもなる、創作性溢れた一枚

大阪の有名店「きじ」で長年修行を積み、暖簾分けを許された戸田亘さんが、お好み焼きや一品料理を囲みながら寛げる場所を、との思いでオープンさせた「戸田亘のお好み焼 さんて寛(かん)」。扉をくぐって右がカウンター席、その前にある大きな鉄板からは、いつも美味しそうな湯気が上がっている。

「鶏なんこつのポン酢和え」(600円・税込)と「白州森香るハイボール」(750円・税込)。ワインやカクテルなども豊富にそろう
「いかたこ炒め」(650円・税込)。絶妙な火入れ加減で提供される

「鶏なんこつのポン酢和え」は人気のつまみ。できたてをいただくと、鉄板で丁寧に火入れされたなんこつの香ばしさと、コリコリ感がたまらない。炭酸の効いたミント入りハイボールと合わせると、肉のうまみがふわっと口の中を漂う。「いかたこ炒め」も隠し味のシソが効いており、醤油のキリッとした辛さも杯を進める味わいだ。

戸田さんからキッチンを任される牧野さん。鉄板と対峙しながら、ちょうど良い火加減を見極める
「イベリコ豚ベーコンポテトチーズ(塩味)」(1450円・税込)。じゃがいもと豚は鉄板で火入れしてから、生地にのせる

お好み焼きもアテになる品がそろう。「イベリコ豚ベーコンポテトチーズ(塩味)」は、キャベツ、ねぎ、紅しょうが、天かすの入った基本の生地を使いながら、ピッツアにも似た一品。生地にしのばせただしの風味が、味わいに奥行きを与えている。白ワインとも合わせられるお好み焼きといえる。

スジは別で焼いて、香ばしさをまとわせてから、生地にのせる。基本の生地には、カツオ、昆布、鶏ガラを使って1日かけて作っただしが効いている
「スジ焼」(1300円・税込)。たっぷり添えられたネギもうれしい

そして一番人気のスジ焼。水で炊いて食感も柔らかく、雑味も取り除かれたスジ。鉄板で焼いてから、生地に合わせる。生地はふわふわで、スジの食感は残ったまま。この味覚のコントラストが、人気を呼ぶ理由だろう。

ゆったりした造りの店内。ソファー席で寛ぐのもいいだろう
扉には、店名の由来が記されている

「来て」「見て」「食べて」の「3つの“て”」に「寛いでほしい」という戸田さんの思いが加わるから、店名は「さんて寛」。店主の思いのままに鉄板を囲んで、長っ尻を決め込むのもいいだろう。

戸田亘のお好み焼 さんて寛

住所:東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワーB1F アークキッチン内
アクセス:
六本木一丁目駅3出口から徒歩約1分
溜池山王駅13出口から徒歩約5分
神谷町駅2出口から徒歩約9分
電話:03-6441-3638
営業時間:
平日11:00~15:30(LO15:00) 、17:00~23:00(LO22:00)
土曜・日曜・祝日 11:00~15:30(LO15:00)、17:00~22:00(LO21:00)
定休日:不定休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.経堂「八昌」

師匠の味を守りながら、自分流も開花

広島市で1970年代前半に開業したのが、広島焼の名店「八昌」。オーナーの小川弘喜さんは弟子による暖簾分けを許したため、今では全国に「八昌」と名乗るお好み焼き屋が点在する。坂本圭三さんも師匠の味を引き継ぎたいと、16年前、東京・経堂で開業した。

海鮮の鉄板焼きはエビ、イカ、ホタテが定番だが、冬季にはカキも登場する
「カキのバター焼き」(980円・税込)。ぷっくりした広島産カキの旨みは、鉄板で焼くことで、より凝縮される

「師匠と同じ看板で商売をする限り、守るべきものは貫かねばなりません」。忠実に「八昌」の味を再現しようと努めてきた、坂本さん。一方で変えるべきは変える、自分らしさを出すというのもまた、師匠の教えであった。そんな坂本さんが自由に、創意工夫を発揮しているのが、鉄板焼メニューだ。

「牛バラ」(1300円・税込)。塩と胡椒でソテーする。さらに胡椒も添えて、提供される
「スジポン」(500円・税込)。ポン酢仕立てにネギが添えられ、さっぱりした味わい。そのボリュームにも驚かされる

「カキのバター焼」は冬季限定で、4月初旬まで提供されるメニュー。広島産真牡蛎のミルキーさはソテーすることで、さらに濃厚さを増す。これはビールを頼まずにはいられない。「牛バラの鉄板焼」には広島産のサーロインを使用。肉質の柔らかさと上品な脂の味わいに、なんだかほっこり、幸せな気持ちになる。他にも煮込みなどつまみが充実しているため、“鉄板居酒屋”として利用するのもいいだろう。

店主の坂本圭三さん。コテで押さえず、ふんわり仕上げる広島焼もあるが「八昌」ではギュッと押さえることで、生地の中にうまみを閉じ込める
黄身が2つある、二黄卵を使用するのが八昌流
麺もラードで炒めて生地と合わせる。ソースは広島の地場ソース・オタフクソースを使用
生地と具が一体化しているので、コテで切り分けて、そのまま口に運んでみよう。箸で食べるとは違った味わいがするはずだ

酒と肴を存分に楽しんだなら、締めにお好み焼きを頼もう。生地の上にキャベツ、イカ天、そばがのせられるオーソドックスな広島焼だが、卵が二黄卵なのは八昌流。コテでギュッと押さえて焼くと、蒸し焼きでにじみ出た素材の旨みが、生地にもなじんでいく。ラードで炒めた麺、隠し味の牛乳で甘さが薫る生地。すべて師匠と同じ技法で焼き上げられた一枚だ。

小田急電鉄・経堂駅の南側、商店街沿いのビルの2階に立地する
清潔感ある店内。毎日丁寧に磨いているという鉄板はピカピカだ

熱々のお好み焼きを頬張ると、東京都世田谷区にいながら、まるで心は広島にいる気分に。師匠の味を守らんとする坂本さんの志が、お客をそんな気分にさせるのだろう。

八昌

住所:東京都世田谷区経堂1-21-18 HARADAビル 2F
アクセス:
経堂駅南口出口から徒歩約1分
宮の坂駅出口から徒歩約11分
山下(東京都)駅出口から徒歩約14分
電話番号:03-3428-8437
営業時間:
火曜〜土曜 17:00~24:00(L.O.23:30)
日曜・祝日 17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:月曜日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文/岡野孝次 写真/原 幹和

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