この春、ミライの家電が欲しい! 蔦屋家電で電脳対談

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2017/03/15

この春、ミライの家電が欲しい! 蔦屋家電で電脳対談

ドラえもんの「どこでもドア」こそまだないけれど、21世紀の日本には機能性やデザインに果てない未来を感じる家電が次々とデビューしています。「二子玉川 蔦屋家電」の家電MD・木崎大佑さんと、注目の家電メーカー「UPQ」代表・中澤優子さんが、いま話題のミライ家電について語ります。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

【蔦屋家電でミライを語り合うのは】

中澤優子さん

中澤優子さん

家電メーカー・株式会社UPQ(アップ・キュー)代表

木崎大佑さん

木崎大佑さん

二子玉川 蔦屋家電 家電企画事業部

蔦屋家電はミライ家電の宝庫

二子玉川 蔦屋家電でのUPQ製品取り扱い当初より、売り場を変えようとタッグを組んできたを中澤優子さん(写真左)と木崎大佑さん(写真右)

家電と一緒に本やインテリア雑貨、ガジェットなどを販売し人気を集めている「二子玉川 蔦屋家電」は、未来を感じる“ミライ家電”であふれています。家電メーカーUPQの代表でありミライ家電のクリエイターである中澤優子さんも、自社の家電が蔦屋家電で取り扱われている一人。今回は、二子玉川 蔦屋家電で、実際に商品を見ながら、蔦屋家電の木崎さんとともにミライ家電について対談します。

誰でも家電メーカーになれる時代

——今、未来志向の家電が増えてきていて、おもしろいことになってきていますよね?

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「そうですね。僕はもっぱら、海外メーカーや、日本の町工場、クラウドファンディングから生まれた家電に注目しています。日本のお家芸とまで言われた大手家電メーカーの元気がなくなってきたと言われる一方で、誰もが家電メーカーになれる時代がやってきたと感じる今日この頃です」
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「発想力を武器に小さいベンチャーや個人でも勝負に打って出られる、シビアだけどおもしろい時代になりましたよね!」

かけてるだけでシワが取れる! 世界初のライフスタイルクローゼット

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「例えばこちら、一見冷蔵庫のように見える、LGが開発した世界初のホームクリーニング機です」
一番右に写っている縦に長い家電が「LG Styler」(22万8000円・税別/LGエレクトロニクス)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「扉を開いて、服をハンガーにかけてボタンを押すと、ハンガーが左右に細かく動くと同時にスチームが発生して、シワを取ったり、汚れや嫌なにおいを取り除いたりしてくれるんです」
扉部分にはパンツを。シワをなくして必要な折り目もつけてくれる。日本では二子玉川 蔦屋家電のみで購入可能(3月15日現在)。木崎さんが海外の家電ショーで見つけ、スタッフによる直接交渉の末販売にこぎつけた
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「これ、台湾のホテルに泊まった時に部屋にありました!」
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「アレル物質も一緒に落としてくれるし、温度が60度までしか上がらないので、革やカシミアにも使えます。寝具、スポーツウェア、ぬいぐるみまで入れられるんですよ」

——中澤さんはご自身で家電を発案する立場ですが、海外メーカーの家電を見て、刺激を受けることはありますか?

中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「もちろん。私は、どんなに未来の製品を考えていても、使い方やお店での売り方を先に考えるので、この製品だと、こうしてスーツが揺れているより、スノーボードウェアなどが揺れているほうがグっとくるなと思いました(笑)。スノーボードウェアってクリーニングに出すのも大変だし、出したら防水機能が消えちゃうし、でも滑ったら乾かしたい。スーツ向けと言われると堅いイメージだけど、スーツに限らず違うシーンでもっと使えるんじゃないか。企画する時はいつもこんな風に広く、使い方や売り方を具体的に考えています
二子玉川 蔦屋家電のコンセプトは「ライフスタイルが買える家電店」。一歩足を踏み入れれば、そこは、テクノロジー(家電)とアナログ(本)が同居し刺激し合うワクワク空間!

折りたたんで持ち運べて充電できる 超小型電動バイク

——そんな中澤さんが考えたモバイルeバイクは、ありそうでなかった斬新なアイテムです。

「UPQ BIKE me01」(車両本体価格12万7000円・税別/UPQ)。100%電気エネルギーを動力とした、超小型&超軽量のモバイルeバイク。満充電での航続距離は約35㎞。車両の重さ約18㎏
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「ありがたいことに現在完売中で、追加生産を急いでいます。開発時(サンプル到着前)に真っ先に木崎さんに話しましたよね。『蔦屋家電さんで乗り物を売るのは無理ですよね?』って。ご覧のように完全にバイクなので」
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
100%電気エネルギーで動くとはいえ、バイクを売るのは難しいかもとお答えした記憶があるんですが、試しにサンプルを持ってきていただいたら、一目ぼれ(笑)。スタッフたちもみんなウキウキで試乗していて」
「これは絶対に売れると確信したんです」(木崎さん)
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「本来原付に求められるスピードや改造の余地はすべて捨て、時速30kmでしか走れないけれど、『一般の人でも街中で気軽に乗れる、セグウェイみたいな未来の電動の乗り物があったら、みんなおもしろがって乗るんじゃないかな?』っていう発想の一点突破で製造、販売までもっていきました!」
「せっかくバイクに、モバイルバッテリーを内蔵しているから……」(中澤さん)
「USBポートをつけて、バイクに乗りながらスマホなどを充電できる設計に」(中澤さん)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「そうそう、中澤さんがバイクにUSBポートをつけてくれたおかげで、僕も周囲を説得できたんですよ。社内で『バイクを売る? ありえない!』っていう反応があった時も、『いや、これはデカいモバイルバッテリーなんです! だからこれは家電なんです』と(笑)」
折りたためばさらにコンパクト! 車のトランクにもすっぽり!

ニューヨーク近代美術館にも展示 世にも不思議な宙に浮く電球

——「ミライ家電」界隈での最近のブームはありますか?

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
“浮く”家電がブームですね。最初は疑心暗鬼でしたが、実際売れてるんですよ」
「FLYTE」(写真右・4万4500円・税別/FLYTE)。「LYFE」(写真左・4万500円・税別/FLYTE)。植物は別売 ※LYFEは4/1発売・予約受付中

——本当だ、浮いてる! くるくる回転してる! なぜ⁉ 怖い!

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「木のボード部分に隠された電磁力で、2.5cmほど電球とプランターを宙に浮かせたインテリア家電です。無接点給電って聞いたことありますか? 最近だと、スマートフォンのAndroidに、置くだけで充電できるという端末が出ているんですけど、これも同じ仕組みです」

——さっぱりわかりませんが……、とっても不思議!

浮いてる、浮いてるー!
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「最近は浮くBluetoothスピーカーなんかも出てますよね。「浮く」「透明」「光る」は未来感を示すいい要素だと私も思います。この製品は、意味もなくインテリア雑貨をいきなり買いたくなる衝動を刺激してきますねぇ(しみじみ)」
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「このインテリア家電は、スウェーデン発でユーザーから資金を募るクラウドファンディングによって誕生しました。最近はクラウドファンディングのおかげでユニークな家電が増えてきて、楽しいです

ブルーLEDがフォトジェニック!
ガラス製キーボード

「Q-gadget KB02」(1万7550円・税別/UPQ)。ワイヤレスで使えるガラス製タッチキーボードで、パソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンとセットでも利用できる

——透き通ったガラスのボディが、まさに未来。ドラえもんが使ってそうです。

中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「私は、写真一枚だけで『おもしろいね!』と気持ちが上がる家電を作りたいと思っていて。そうでなきゃ、いまどきユーザーの心に刺さらないし買ってもらえない。いまや家電は嗜好品なんです。『キーボードのタッチ感がないから絶対に売れない、作らない方がいい』とアドバイスをくれる方も結構いたんですけど、このビジュアルに共鳴してくれる方が必ずいるはずだと。直感を信じました」
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「電源をつけると、ブルーLEDが発光して、さらに近未来感が出てカッコイイです」
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「はい。いざ発売したら、キーボードの間にゴミが挟まらないから飲食店や美容室にもニーズがあったし、恋人へのプレゼントとして購入される方も多く。ある仕様を断念してでも、ミライ感のあるビジュアルをブラッシュアップしてとがらせれば、大きな反響があるのだと実感しましたね。この手応えが、先ほどのモバイルeバイク開発へとつながったわけです」

——中澤さんが家電を作る際の、デザインのこだわりはありますか?

UPQ創業から約1年半。「Blue × green」や「navy & red」などの斬新なテーマカラーや、安価かつ斬新な商品を発表して家電業界の話題をさらっている
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「かつて大手メーカーで商品企画をしていた頃、“若い女性ならではの視点”をいつも求められることに強烈な違和感を感じていました。『丸っぽくて、色はピンクや白で、キラキラしてれば女の子は喜ぶんでしょ?』といった乱暴な先入観や決めつけは、家電の個性や可能性を狭めてしまいます。ピンクやキラキラが苦手な女性は大勢いますよね。カテゴライスに縛られずに自由に発想、デザインすることで、ユーザーの心をつかんで離さないミライの家電が生まれるのだと思っています」

愛知県の町工場が作った
大ヒット品切れ状態の炊飯器

「ライスポットPR23A-SV」(7万9800円・税別/バーミキュラ)。

——調理器具にもミライがやってきているのですね? これは鍋?

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「ではなく、炊飯器です。もともと、水を入れずにトマトの水分だけでカレーを作るような無水調理ができる鋳物ホーロー水鍋を作っていた愛知県の町工場が開発したもので。その鋳物ホーロー鍋でご飯を炊くと実はめちゃくちゃおいしいんですけど、鍋でお米を炊くのは時間や火加減の調整がすごく難しいんですよね。そこで、ボタンひとつで自動的に炊けちゃう炊飯器へと進化させたらさらに大人気に。すごく売れているから、多分どこの店にもあまり在庫がないんじゃないかな?」
ボタンひとつで、お米以外のメニューも調理できる
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「このライスポットしかり、トースターで有名なバルミューダさんの炊飯器やプリンセスさんのホットプレートしかり、卓越したデザイン性だけでなく機能性とのバランスもとれたセンスのいいキッチン家電がトレンドですね」

背負ったままスマホも充電! PCもらくらく収納できるバックパック

「UPQ Bag BP01」(1万9800円・税別/UPQ)
両肩のショルダーストラップに「USB」ポートを搭載。そこからバックパックの中にあるPCやモバイルバッテリーとスマホをつないで、移動しながら充電できる

——これは現代人にぴったりのバックパックですね。作ったきっかけを教えてください。

中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「私、すぐスマホの充電が切れるんです(笑)。電波と充電ができないと仕事にならないし……、私だけでなく、友達とお茶していても旅行していても、スマホの充電って何より大切なんじゃないかと思うんです。本来の予定をさておいて電源スポットを探して放浪してしまう時代に、私自身がこんなバックパックがあればなと思う理想を形にしました
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「僕も、デジカメ、iPad、Android、iPhone、ノートPCを持ち歩いていて、移動中も仕事をするので大体電源不足になるんですよ。いちいちバッグからモバイルバッテリーを取り出してスマホに接続するのは面倒臭いけど、このバックパックなら背負ったままだから、通勤中も使えますね。僕も欲しい(笑)」
スマホ充電中。「発売後にちょうどポケモンGOやiQOSが流行ってモバイルバッテリーがめちゃくちゃ売れましたが、このバックパックならずっと充電しつつポケモンを探し、iQOSを使えます(笑)」(中澤さん)

——現代人のニーズを考えると、こんなバックパック型家電がもっとあってもいいような気がしますが、UPQがベンチャーだからこそ柔軟に発明できたのでしょうか?

中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「うーん、まず、大手メーカーさんが、これを作りたいと思うかですよね。バッグ屋さんが考えるならまだしも、家電メーカーの中にはバッグを作る部署はありませんから。その点、私たちのようなベンチャーは部署の壁がないので、バイク×家電、バックパック×家電といった従来のラインにとらわれない商品を作りやすいのかもしれません

好きなアニメキャラと暮らせる時代やってきた!?

木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「そういえば、つい最近、好きな二次元キャラクターをボックスの中に呼び出して、同棲(どうせい)できる家電、世界初のバーチャルホームロボット『Gatebox』が話題ですね。あれはすごい! キャラクターが主人の顔や動きを認識してくれて会話ができるし、 LINEなどのチャットアプリで、メッセージのやりとりまでできてしまう。とても注目しています」
「Gatebox」(29万8000円・税別/ウィンクル)。ボックスの中のキャラクターが朝起こしてくれたり、帰宅すると優しく出迎えてくれる。※限定予約販売終了につき、現在は一般の販売はしておりません
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「もともと私たちと同じハードウェアコワーキングDMM.make AKIBAに入居していたベンチャーの製品です。そういう意味でDMM.make AKIBAは本当に日本のハードウェアベンチャーの聖地といえるかもしれません」
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
木崎大佑さん(蔦屋家電MD)
「みたいですね。家電クリエイターたちが作るおもしろいミライ家電がどんどん登場して、ユーザーを、僕たちを未来へと連れて行ってくれている」
中澤優子さん(UPQ代表)
中澤優子さん(UPQ代表)
「家電を作る側としても、これからどんなミライを作ろうか、考えるだけでワクワクします!」
最先端家電が新生活を、世界を切り開く

子供の頃に夢見たミライは、すぐそこ、なのかもしれません。

取材・文=城リユア(mogShore) 撮影=岡本卓大

二子玉川 蔦屋家電

住所:東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット
電話:03-5491-8550
アクセス:二子玉川駅(東口)から徒歩約4分、
上野毛駅から徒歩約12分、二子新地駅から徒歩約14分

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


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Yahoo!ライフマガジン編集部

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