浅草で見つけた、手作りの味わいと粋な心遣いにときめくクッキー

浅草で見つけた、手作りの味わいと粋な心遣いにときめくクッキー

2020/10/17

浅草駅から歩いて約10分。浅草寺近くの喧騒を抜けて言問通りを渡ると、観光客で賑わう駅前とは違った表情を見せてくれるエリアが待っている。そんな昔ながらの個人商店や飲食店が集まる街の一角を散策しながら向かったのが、『菓子工房ルスルス』だ。

Pathee Epic

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和の趣ある店内から垣間見える「手作り工房」

のれんをくぐって足を踏み入れた店内は、古民家のような木のぬくもりと、白熱灯が照らす優しい空間が広がっている。

こちらの店舗は、かつて日本舞踊の稽古場として使われていた一軒家を改装をして作られたのだそう。頭上の梁や障子など、当時のまま残されている箇所もあり、オーナー姉妹が自ら選んだというアンティーク家具と調和して、心地よい空間になっている。

ガラス扉の奥からは、菓子工房が垣間見える。浅草店以外に、東麻布店、松屋銀座店と3店を構える『菓子工房ルスルス』のお菓子は全て、ここ浅草店の工房で、ひとつずつ丁寧に手作りされている。

ちなみに“ルスルス”とは、フランス語で「源」「発信」を意味する言葉。発音しやすく、親しみを持ってもらえるようにと、この店名に決めたそうだ。

日本の伝統家屋を思わせる店構えが目を惹く浅草店
高い天井や菓子工房に繋がるガラス扉など開放感があり、不思議と落ち着く空間
季節の素材を使用した自家製ジャム。初夏にはルバーブやなつみ、ジンジャーローズヒップなどが並ぶ(各¥600/税抜)

テーブルが華やぐ、“ちょっとした心遣い”が嬉しい手作り焼き菓子

少しずつ大きさが異なるクッキーはまるで夜空に瞬く星のよう!ほんのりレモン味の〔夜空缶(¥1,500/税抜)〕
飛び立つ鳥を思わせる〔鳥のかたちクッキー(¥1,500/税抜)〕は、送別会での贈り物としても人気
クッキーを折り紙の上に乗せると、また違った印象に。複数人でシェアするのが楽しくなりそう

小粋な和紙に包まれた猫に、心がときめくジンジャークッキー

〔夜空缶〕〔鳥のかたちクッキー〕と同じく誰かに贈りたくなるのが、ジンジャー風味の猫型クッキーが入った〔ミカモトわっぱ〕。

わっぱのようなケースを開けて、まず目に入ったのは、鮮やかな色合いが印象的な「和紙」。

クッキーを覆うように入っているこの和紙は、ちょうど文庫本のカバーになるサイズ。クッキーを食べ終えた後も、お気に入りの本と一緒に長く愛用してもらえるという、粋な計らいなのだ。

この和紙は、雷門のすぐ真横にある老舗和紙店から仕入れたもの。和紙の種類は多岐にわたり、どんな和紙があるかはお楽しみ。浅草店では好みの柄を選べることもあるのだとか。

ちなみにこの猫は、浅草のとある洋服屋さんの看板猫だった茶トラの「御神本(みかもと)」がモチーフ。茶トラは英語で「ジンジャーキャット」とも呼ばれるため、赤茶色のジンジャー風味に仕上げたのだそう。

家庭的でシンプルなお菓子づくりから、贈り物として喜ばれる粋な工夫まで、こだわり満載のルスルスのお菓子。そんなクッキーにときめいて、思わず自分用にも買ってしまった。「せっかくだから誰かと一緒に食べよう」と歩きながら考えつつ、浅草の街をあとにした。

猫型クッキーが5枚入った〔ミカモトわっぱ(¥1,500/税抜)〕
この日は鮮やかな藍色の和紙。食べ終わったらどんな本にかけようか悩む時間も楽しい
一見、お弁当箱のようにも見えるわっぱのケース。開けるときのワクワク感がたまらない

Writer | 市川茜
Photographer | 有本真大

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