渋谷のはずれで発見「HOTORi coffee&food」

渋谷のはずれで発見「HOTORi coffee&food」

2020/10/25

自称「スコーンの人」。スコーンに魅了され、十数年にわたりカフェを訪ねてはお菓子やお店に表れる店主の「好き」を楽しんでいる、カフェブロガーRINさんが、「みんな違ってみんないい。 だからカフェって楽しい!」と思わせてくれる、個性豊かな東京のカフェや喫茶店をお伝えします。

FOOD PORT.

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渋谷のはずれで発見「HOTORi coffee&food」

再開発によってめまぐるしく姿を変える渋谷。常にトレンドの最先端を走り続ける街の中にも、緊張の鎧を脱いでほっと一息つけるオアシスがあります。

巨大な街の“ほとり”にある、コーヒーとサンドイッチとお菓子の店

 

東京暮らしが短いわけでも、のどかな田舎町から上京してきたわけでもないのですが、いつも人で溢れ、流行に敏感でなければいけない気がしてしまう渋谷の街が、未だに少し苦手です。食事やお茶をするにも大型店舗や話題になっているお店ばかりでどうも落ち着かない……。そんな“難民状態”のわたしは渋谷に来ると、コーヒーとサンドイッチとお菓子の店「HOTORi coffee&food」に逃げ込みます。

    

店があるのは渋谷公会堂のすぐそば。駅からは歩いて10分くらいでしょうか。渋谷の繁華街を大きな湖に例えるなら、まさにその“ほとり”にあたる場所です。

鉄扉をギーッと開けた向こう側は、10席ちょっとのスッキリとしたカフェ空間。ド派手な装飾や大音量のBGMはありません。ましてや何人もの店員さんから一斉に「いらっしゃいませーぃっ!」と大きな声で迎えられるわけでもなく、不思議なくらい“渋谷感”を感じさせない、のどかな雰囲気。

店主の赤井まいさんは、「コンセプトなんてかたくるしいものはなし。何の変哲もない、オーソドックスなコーヒー屋」だと言います。この至って自然体なスタンスが、わたしにはたまらなくフィットするのです。

平日は、渋谷で働く人たちの食堂的存在

ある日のおにぎりプレート。 

お昼時には、周辺で働く方々が思い思いにランチに訪れます。女性のおひとり様にはカウンターが人気のよう。それぞれ定位置やお気に入りの席がある様子もなんだか微笑ましくて。一方、2、3人で連れ立って来られる男性のお客様の姿を目にすることも少なくありません。
「HOTORi」のランチは、曜日でメニューが変わるスタイル。月曜日と木曜日はカレー、水曜日は特大おにぎりのおにぎりプレート、金曜日はワンプレート定食。サンドイッチは毎日あり、内容はどれも週替りです。たとえば、とある1週間は「レモンチリドライカレー」「うめorわかめおにぎり、サバ詰めピーマン」「白身魚のフリッター ベトナム風のワンプレート定食」「チキンのオレンジ煮サンド」といった感じ。まるで毎日の食卓のようにメニューが変わります。

月に2日だけのお楽しみ。おはぎと豚汁の「あんこの日」

  
おはぎは「あんこ」と「きなこ」の2種類、季節の手作り和菓子も添えられます

そして月に2回、第2・4月曜日にはとっておきのメニューが。その名も「あんこの日」。自家製のあんこを使った「おはぎと豚汁のセット」と「あんトーストとスープのセット」が登場します。
あんこのおはぎがおっきいのなんの。しっかりと粒感が残った甘さ控えめのほくほくのあんこは、断然“粒あん派”のわたしにはたまらないごちそう。

「おはぎと豚汁」(900円)、「あんトーストとスープ」(920円)。それぞれ税込み

おまけに豚汁の具だくさんさと言ったら! 塩味もほどよく、ほっとするやさしい美味しさなのです。“月に2回のお楽しみ”って、毎日の生活の中に小さなワクワクをくれる気がしませんか?

普段は「スコーン ジャム&ホイップ付」と「シティロースト」がわたしの定番オーダー

特に今は、何気ない日常の愛おしさを実感する日々。手作りのごはんやお菓子、そして気取らず自然体でいられる場所があるという“何の変哲もない”ことこそ、大きなエネルギーになるはずです。渋谷に訪れた際にはぜひ ホトリ へ。お腹も心も潤してくれます。

RIN

RIN

スコーンの人/カフェライター/カフェブロガー。

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