飲兵衛必見!福岡に出汁割り日本酒と鶏出汁おでんの店が新登場

飲兵衛必見!福岡に出汁割り日本酒と鶏出汁おでんの店が新登場

2020/11/19

日本酒を出汁(だし)で割って飲む、「出汁割り酒」という文化。東京・赤羽のおでん店がブームの火付け役といわれる、日本酒の新たなおいしさを発見できる店が、福岡市中央区高砂に登場しました。酒と好相性の料理も充実するこの店の魅力を探るべく、さっそく現地へ行ってきました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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2020年10月、高砂に開業!日本酒の新しい魅力に出合える店

九州一の繁華街・天神エリアの南側に隣接する、「薬院」エリア。都心近くの住宅地でありながら、飲食の実力店や隠れ家的な店が数多く点在するこのエリアの一角に、2020年10月、「鶏おでんと出汁割り日本酒 ふぁるこ」が開業した。

西鉄天神大牟田線の薬院駅や、地下鉄七隈線の渡辺通駅から徒歩で約5分。マンションが立ち並ぶ住宅地の一角に店を構える

この場所からほど近い、南薬院でカジュアルイタリアン「Osteria Falco(オステリア ファルコ)」を手掛けるオーナーの一毛直樹さんが、「1軒目とは異なるジャンルで、気軽に利用できる居酒屋」を目指して新たに出店。一毛さん自らの手で壁の塗装やカウンター作りを行ったというアットホームな空間で、日本酒をメインにそろえた豊富な酒と、それらのつまみにピッタリな料理を提供している。

おでんの仕込みを行う、店主の一毛直樹さん。「Osteria falco」のシェフ・植田雄介さんと、東京の飲食店勤務時代に意気投合。植田さんの出身地である福岡に移住し、現在2店舗を経営している
店名の「ふぁるこ」とは、イタリア語で「鷹(たか)」の意味。「Osteria falco」の植田シェフが、地元プロ野球球団のファンであることに由来する。この店にも、それを連想させるボールが置かれていた

店名の通り、看板メニューは「出汁割り日本酒」「鶏出汁おでん」だ。「出汁割り日本酒」は、「鶏おでんの出汁割り日本酒」(500円)「茨城県産 涸沼(ひぬま)しじみの出汁割り日本酒」(550円)の2種類を用意。「鶏出汁おでん」(1品150円~)は、ユズ風味の鶏団子や糸島野菜など素材を厳選した17品前後の具材を、鶏のうまみを生かしたあっさりとした味わいのツユで堪能できる。

写真左から「茨城県産 涸沼しじみの出汁割り日本酒」、「鶏おでんの出汁割り日本酒」、「鶏出汁おでんのおまかせ5種盛り合わせ」(2人前1000円、写真は1例)。「鶏出汁おでん」は、薬味で味の変化も楽しめる

店主の「地元愛」が看板メニュー考案のヒントに

ここで、「鶏おでんと出汁割り日本酒 ふぁるこ」の店主・一毛直樹さんが登場。看板メニュー考案のきっかけや、出汁へのこだわり、「出汁割り日本酒」の楽しみ方、提供する料理の特徴などについて、いろいろと教えていただいた。

\この人に聞きました!/

「鶏おでんと出汁割り日本酒 ふぁるこ」の店主・一毛直樹さん(写真撮影のため、特別にマスクを外していただいております)
店主の一毛直樹さん
店主の一毛直樹さん
「私が茨城県の出身で、地元の名産の1つである、涸沼しじみでとった出汁で何かを始められないかと考えたことが、開業のきっかけです。近年、日本酒を出汁で割って飲むスタイルが国内外でブームになっていて、おでんやしじみの出汁が最適であることを知り、これらを看板メニューに据えて、『Osteria falco』から近いこの場所に店を構えました」
宍道湖(島根県)、十三湖(青森県)に並ぶ、日本3大しじみ産地の1つ、涸沼のしじみ。プリプリとした食感と、濃厚な出汁が特徴だ
まずは、お通しとして登場する出汁(1人400円)で、涸沼しじみのおいしさを知ることが、この店の流儀。しじみに含まれるオルニチンは、肝臓の働きを助けるといわれており、二日酔い予防にもピッタリ
店主の一毛直樹さん
店主の一毛直樹さん
『鶏出汁おでん』は、素材と出汁のおいしさにこだわっています。『カモ団子』(350円)ユズ風味の『鶏団子』(300円)は小ぶりなサイズで作っているため、女性のお客様にもピッタリ。糸島野菜を使った具で、旬のおいしさもお楽しみいただけます。味の濃さが魅力の宮崎産『大杉椎茸』(250円)といった、キノコのおでんもぜひご賞味ください」
前日から仕込んでいるという「鶏出汁おでん」。手羽元やヤゲン軟骨(各250円)などで作るツユは、鶏のうまみがたっぷりで、それらの味わいや具材のおいしさを堪能できるよう、あっさりとした味付けで仕上げている
店主の一毛直樹さん
店主の一毛直樹さん
出汁割り日本酒』は、鶏おでんの出汁と涸沼しじみの出汁の2種類で味の違いが楽しめるところが、当店ならではの魅力だと思います。普段日本酒を飲み慣れている方も、出汁を加えるだけで日本酒のうまみが倍増するこのおいしさにきっとハマるはず。寒い季節は特に、身も心も温まりますよ。『鶏おでんの出汁割り日本酒』は、一味唐辛子を加えることで味が締まりますので、こちらもぜひお試しください」
「出汁割り日本酒」は、全国各地の日本酒メーカーのワンカップ瓶で提供される。出汁の追加は、鶏出汁おでんが+50円、しじみ出汁が+80円。毎回どの柄で提供されるかわからないところも、楽しみの一つだ
店主の一毛直樹さん
店主の一毛直樹さん
「『鶏出汁おでん』のほかにも、酒のつまみに最適な料理をバラエティー豊かにそろえています。『鶏出汁おでんのおまかせ5種盛り合わせ』をメインに、刺身やサラダ、締めの雑炊などが付いた『おまかせコース』(2時間・1人3000円、2人以上から受付)は、ちょっとした宴会にピッタリ。詳しくは、お電話などでお問い合わせください」

日本酒と相性抜群の料理や締めのオススメをピックアップ

ここからは、多彩な料理メニューをさらに詳しく紹介していこう。まずは、『鶏出汁おでん』だが、具材に迷った時は『おまかせ3種盛り合わせ』(2人前700円)『おまかせ5種盛り合わせ』(2人前1000円)がオススメ。それぞれの料金の半額で、1人用のハーフサイズを用意してくれるところもうれしい。

「鶏出汁おでんのおまかせ5種盛り合わせ」(2人前1000円)の1例。右上から時計回りに、ソーセージ、ブロッコリー、鶏団子、大根、手羽元。仕上げに、白ネギと青ネギをのせる
おでん用の薬味は5種類を用意。写真は上から時計回りに、自家製の辛みそ、ゆずこしょう、一味唐辛子。このほかに、からしとラー油があり、自分好みに味を変化させることができる

酒のつまみにピッタリな料理には、「九条ネギ浅漬け」(450円)「朝引き鶏のレアから揚げ」(650円)「明太子のアヒージョ」(650円)といった、珍しいメニューも豊富にラインアップ。「干物なのに身がやわらかく、うまみが凝縮されている」と食通がうなる、茨城県神栖市波崎の干物店「越田商店」「サバの文化干し焼き」(850円)も堪能できる。

朝引きの新鮮な鶏肉を、タタキ状態の唐揚げでいただく「朝引き鶏のレアから揚げ」。別添えハニーマスタードソースとの相性は抜群。日本酒やさっぱりとしたサワー系のアルコールと一緒にどうぞ

締めのメニューには、「鶏出汁おでん」の出汁で作る雑炊(500円)「自家製ほうじ茶ジェラートの黒蜜黄な粉掛け」(350円)などを用意。特に、「Osteria Falco」の職人が作る、自家製手打ち麺のラーメン(鶏出汁の場合は600円、しじみ出汁の場合は700円)は必食だ。おなかや懐具合と相談しながら注文しよう。

お通しと同じ、茨城県産の涸沼しじみの出汁で作る「しじみラーメン」。トッピングされる、しじみとキクラゲのプリプリとした食感も楽しい1杯だ
店主の一毛直樹さん
店主の一毛直樹さん
「季節の野菜や茨城県の名産を使ったメニューは、これからもどんどん創作していく予定です。寒い季節は、根菜を使った料理を計画中ですので、お楽しみに。最新情報は、お店の公式SNSやグルメサイトで発信していますので、こちらにもぜひご注目ください!」

多彩なシーンに使える空間で自分好みの酒と料理を楽しもう

現在の営業時間は、火~木曜と日曜が17:30~翌1:00(LO24:00)、金・土曜と祝前日が17:30~翌3:00(LO2:00)で、月曜が定休(年末年始は休みの日があるので、事前にお店のSNSなどでご確認を)。こまめな換気や利用客への入店時の手指消毒のお願い、ソーシャルディスタンスを確保した席の案内など、感染予防のガイドラインに従いながら、営業を行っている。

白と木目を基調とした店内は、カウンター6席とテーブル席14席を配置。1人でも、複数人でも、多彩に利用できるところもポイント
入店すると、店員がアルコール消毒液を持ってくるので、まずはこれで手指消毒を

「出汁割り日本酒」以外にも、酒の種類が充実している。日本酒は、辛口さっぱり系からフルーティーな味わいのものまで、全国各地の銘柄から料理に合わせて常時8種類を厳選カップ酒も約40種類あり、銘柄や酒蔵、瓶の絵柄で選ぶことができる。茨城県那珂市の酒造メーカーが製造する、「常陸野(ひたちの)ネストビール」のクラフトビールも6種類をラインアップ。自家製で用意する、酸味がきいたレモンサワートマトサワーもオススメだ。

アルコールの1例。写真手前がワンカップの日本酒、中段が「常陸野ネストビール」、上段が日本酒の一升瓶。一毛さんの出身地・茨城県の酒も豊富に取り揃えている

一人飲みはもちろん、0~3次会など、多様なシーンで利用できる大衆酒場的な1軒。高砂近辺で飲みたくなった時は、自分好みの楽しみ方ができるこの店にもぜひ足を運んでほしい。

店頭に設置されたショップボードと、黒のシックな外観が目印。酒好きの人はもちろん、日本酒入門の人にも、オススメしたい1軒だ

※記事で紹介している内容や料金は、2020年11月19日時点での情報になります
※掲載している料金は、すべて税別になります

取材メモ/鉄道や地下鉄、バスと公共交通機関が充実しているエリアの一角に店があるので、終電や終バスのギリギリの時間までくつろぐことができます。「出汁割り日本酒」も「鶏出汁おでん」も、寒くなるこれからの季節にピッタリ。ほっとする味わいに酔いしれながら、心も体も温まってくださいね。

取材・文=西田武史(シーアール) 撮影=髙尾正秀

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