城マニア・藤波辰爾が激オシ!「城と桜の絶景コラボ」3選

城マニア・藤波辰爾が激オシ!「城と桜の絶景コラボ」3選

2017/03/22

今年、デビュー45周年を迎えたプロレスラー・藤波辰爾さんは、大の城マニアとしても有名。全国津々浦々の城を巡っている藤波さんに、お城の魅力とこの季節にぜひ行きたい「桜とお城」の絶景3選を伺いました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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藤波辰爾(ふじなみ・たつみ)さん

藤波辰爾(ふじなみ・たつみ)さん

プロレスラー

僕が生まれ育った大分県にも城はあるけど、興味を持ったのは中学生の時。修学旅行で見た大阪城のすごさに圧倒されたことが、お城に興味を持った最初の体験かな。でも、そこから城とはしばらく距離が開いて、昭和45年にプロレス入りして全国を巡業で廻るようになってから、城廻りを始めるようになったんだよね。

城は、方位学などで調べたうえで、“その地域で一番いい場所”に建てられている。だからこそ僕は、城はパワースポットだと思っている。年間240〜250本の試合を全国で行っていたときも、お城に寄ってパワーをもらってから試合に挑むのが日課だったんだ。

藤波さんが城好きのきっかけになった大阪城。後ろのビル群とのコラボもなかなか乙だ ©アフロ

城は時代によって役割が異なって、戦国時代は戦を目的とした無骨な城がメインだった。それが、江戸時代になって世の中が安定すると、城は殿様の権威を象徴するものになっていく。天守閣のある豪勢な城が流行りだしたのはそういう理由なんだよね。どちらにしても、一つの目的に向かって大勢の力を結集してあれだけのものを造ってきたということ。今の時代には忘れがちなスピリットだからこそ、パワーが宿っている城に僕は惹かれるのかもしれない。

全国には、天守が残っている城はわかっているだけで12基あるんだけど(※注1)、石垣だけが残っているところも含めると、何百といった城がある。僕は、そのほとんどを訪ねたかな。まだ行けていないのは、北海道の松前城ぐらい。城にもいろいろな種類や形式があるけど、最初は、華やかで城らしさを感じることができる、天守閣のある城を見て廻るところから入ったらいい。そのうち段々と、城全体の魅力がわかるようになってくると思います。そういう意味では、桜が咲いて、城が華やかに見える春の城見学は、初心者の方にとてもおすすめ。ぜひ、この機会に、お城の魅力に触れてほしいなと思います。


※注1
青森県・弘前城/長野県・松本城/福井県・丸岡城/愛知県・犬山城/滋賀県・彦根城/兵庫県・姫路城/岡山県・備中松山城/島根県・松江城/高知県・高知城/愛媛県・松山城/愛媛県・宇和島城/香川県・丸亀城

意外と知られていない
「お城と桜」の関係について

城の近くの桜は昔からあったわけではなく、ある時期からお城に桜の木を植える政策があったようです(※注2)。思うに、植える段階で、“この城の場合はここに桜を植えると城が映える”という計算があったんじゃないかな。それぐらい、城と桜はどこも非常にマッチしていてすばらしい光景が見られる。日本人に桜がキライな人はいないはず。桜の蕾が膨らむと、心も朗らかになる気がするでしょ? 大好きな城でその景色が見られるのは最高だよね。


※注2
築城当時、視界を遮り、敵が身を隠すことができる樹木を城に植える習慣はほとんどなかった。ところが、明治6年に「廃城令」が出され、全国の城の大半が取り壊されることになり、公園として市民に開放されることになった城跡に桜が植えられるようになったといわれている。

城の話が弾むと表情がほころぶ。「城は自分にとってのパワースポットなんだ」

藤波辰爾さんセレクト
絶景「城と桜」3選はここだ!

1. 犬山城(愛知県/国宝)

犬山城がそびえる木曽川(きそがわ)河畔一帯に、桜の木が立ち並ぶ。城と川、桜が織りなす三位一体の美しさが見事

天文6年(1537年・室町時代)に建てられ、天守閣は現存する日本最古の様式。築城者は織田信康。桜はソメイヨシノが約400本ほど植えられている。

藤波さん
藤波さん
「小高い山の上に立っている城で、犬山市の街中から登って行きます。その道すがら、木曽川沿いに桜の木が立っていて、山を登りながら桜を楽しむことができるよ」

2. 姫路城(兵庫県/世界文化遺産・国宝)

壮大な景観の連立式天守が見事な城。白鷺城の異名を持つ白亜の城と桜色が最高のコラボレーションを奏でる

元弘3年(1333年)、赤松則村が護良親王の命により挙兵し、京に兵を進める途中に姫路に砦を築いたことが始まり。その後、正平元年(1346年)に赤松が本格的な城を築く。平成21年(2009年)より大天守保存修理工事が始まり、平成27年(2015年)3月にグランドオープンした。桜はソメイヨシノ、シダレザクラなどが約1000本が植えられている。

藤波さん
藤波さん
「リニューアル後はもちろん、改修工事中も中に入ってその様子を見させてもらいました。連立式天守(天守と二基以上の小天守または隅櫓を渡櫓で連結した形式)だからスケールがとにかく大きい。それに、国宝だけあって当時の造りがそのまま現存しているのもこの城のすごいところだね。そんな、“絵になる城”で見る桜はとても圧巻だよ」

3. 高知城(高知県/重要文化財)

三の丸周辺に225本の桜が咲き誇る、高知県内有数の花見どころ。夜7時から10時まではライトアップも

慶長6年(1601年)、土佐国に入国して浦戸城に居城した山内一豊が新城築城着工を進め、慶長8年(1603年)に本丸と二の丸の石垣工事を完成させる。その後、本丸・詰問・廊下門・太鼓櫓が竣工。現在の天守は、享保12年(1727年)の大火で焼失後、寛延3年(1746年)に再建した時のもの。桜はソメイヨシノほか、約225本が植えられている。

藤波さん
藤波さん
「国宝に等しい価値のあるお城です。なぜこの城が好きなのかというと、石垣や佇まいに“日本のお城らしさ”があるから。桜の季節は、この城のそういった魅力がとても映えますよ」

僕が城めぐりを始めた40年ほど前の城は、城自体の整備も進んでいなかったし、一部のマニアが訪れる程度の場所でした。でも今は、補修工事を行っているお城が多く、すごく行きやすくなったと思う。実際、女性の観光客も増えたし、すごく明るい雰囲気になりましたよ。
 桜目当てでお城見学に行くのは大歓迎。でも、行ったらぜひお城の中も見てほしい。ちなみに、僕は石垣が好きなんだけど、石垣の積み方にも時代が現れてるんだ。戦国時代に建てられた、防御性の高い城の石垣は自然の石を荒々しく積んでいる。逆に、美意識の強い戦国時代より後に建てられた城の石垣はとても綺麗。タイムスリップ感覚で、その時代に想いを馳せることができるのも、城巡りの魅力ですよ。


取材・文/須田真希子 撮影/中川文作(人物)

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