犬養裕美子のお墨付き! 洋食と自然派ワインの「フリッツ」

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2017/03/30

犬養裕美子のお墨付き! 洋食と自然派ワインの「フリッツ」

“アナログレストラン”はレストランジャーナリスト犬養裕美子が選ぶ「いい店」。作り手がその場できちんと料理をしていること。小さくても居心地のいい空間とサービス、かつ良心的な値段。つまり人の手、手間をかけた「アナログ」で「アナ場」な店。第24回は春日 だ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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フレンチベースの洋食はご飯にもワインにも合う

春日通りに平行して南北に走る「こんにゃくえんま」で有名なレトロな商店街。そんな通りに面したこの店、そっけない。らせん階段「OPEN」の看板がかかっているけれど、一見で入るにはかなり勇気が要る。ところが階段を上がって、細長い店内に入れば、一人でも、グループでも気兼ねなくくつろげる空間がある。

入り口のロゴ
店の入り口にある看板を目印に! 商店街からビルに入る入り口に2Fへのらせん階段がある

オーナーシェフの田苗見(たなみ)賢太氏は、かつて赤坂にあった同名の洋食店で修業し、さらに洋食&熟成肉「目白 旬香亭」で1年働いた後、独立を果たした。実は赤坂「フリッツ」も「目白 旬香亭」も同じグループ店。オーナーシェフの斎藤元四郎シェフは有名な料理人。正統派フランス料理のコースの最後に和風オムライスかカレーを選べる“日本人にウケる遊び心あふれる料理の組み立て”は圧倒的な人気だった。そして、斎藤シェフの右腕であり、田苗見シェフが実際に学んだ「目白 旬香亭」の古賀達彦シェフの職人技も、田苗見シェフにしっかり受け継がれている。

ランチは近くのオフィスに務めるOLや若いママ友のランチ会でにぎわう
夜のメニューは、黒板メニューのみ。何にしようか、迷うのが楽しい
揚げ物に欠かせないソース。愛知県の「太陽ソース」が酸味もスパシーさもバランスよし
サクサクの衣がプリプリの海老をよりおいしくする“フリッツ”

ランチセットは洋食メニュー全開。人気の揚げ物系ならミンチメンチセット1200円、ミンチポテトコロッケセット1100円、フリッツカレー1000円にもちょっとゴージャスな揚げ物トッピング各300円(メンチカツ、ミンチポテト、海老フライ)をプラスできる。女性に大人気なのはチキンドリア1000円やカニのマカロニグラタンセット1500円。どれもおなじみの洋食メニューだが、フォン(西洋ダシ)やホワイトソースなど、ベースから手間を惜しまないから、ひと口で本格派のおいしさが伝わってくる。

夜はワインと洋食。大人がくつろげる店に変身

「子供から年配の方まで、誰もが気楽に来られる店にしたい」という田苗見シェフ。という訳で夜でも19時までの早い時間のみオーダーできる食事メニューも4ある。ドライカレー1000円、ロースカツカレー1500円、煮込み風ハンバーグ1500円の3種類。その後はフレンチのお惣菜でワインをゆっくり過ごせる大人の洋食屋になる。そのエッセンスを味わえるのが晩酌セット1980円だ。

晩酌セット。ホタルイカに菜の花、厚焼き玉子、ブロッコリーのペペロンチーノ、ニンジンの煮物クミン風味、ポテトサラダ、トマトのシロップ煮、鶏肉の幽庵焼きなど。泡、赤、白のグラスワインが1杯で1980円

ホタルイカに菜の花、厚焼き玉子、ブロッコリーのペペロンチーノ、ニンジンの煮物クミン風味、ポテトサラダ、トマトの甘酢漬け、鶏肉の幽庵焼き、ワカサギのエスカベーシュ、〆鯖。なんと10種類の前菜を盛り合わせている。これにグラス1杯のスパークリングか、赤か白のワインがつく。まず、これでスタートして、揚げ物、肉料理と続き、最後にまだ足りないようであれば、〆にぴったりの「ちょこっとカレー」が定番。「夜はよりフランス料理に近いメニューが多いですね。牛タンのシチューも、3~4時間煮込むだけでなく、味に深みを出すためにポルト酒やマデラ酒を加えます」。それがワインとの相性をより深いものにする。飲んで身体がほっと和らぐ自然派ワインには、ぴったりのバランスだ。

田苗見賢太シェフ。「自然派のワインは、飲んでいて身体に優しい。そこがニッポンの洋食とバランスがいいのだと思います」
揚げ物は1つから注文できる。カニクリームコロッケ600円、ポテトコロッケ500円、海老フライ400円、帆立の磯辺揚げ450円。揚げたてのサクサクを頬張りたい
牛舌シチュー2600円。急騰、入手困難になってきた牛舌。時間をかけてゆっくり煮込み、しっかリソースを作るから、一度食べたらファンになること間違いない!
お食事の〆カレー700円。玉葱をたっぷりにこんで甘味を出した欧風カレー。とは言え、意外に辛いのがポイント。少しでも、満足感あり!
ワインは30種ほど。ブルゴーニュの「シリル・アロンソ・PUR2014 」5400円、スペイン・ラマンチャ「パンパネオ 2015」3800円、右は東京で醸造しているフジマル醸造所「デラウエア」5000円
何気なく置かれている箸置きが、テーブルごとに違う! トマトにリンゴ、空豆など野菜や果物の箸置きがかわいらしい

ちなみに、厨房は田苗見シェフ一人。故にオープン以来封印していることがある。「なかなか納得いく仕上がりにならないので“とんかつ”は出していません」。サクサクの衣とジューシーな肉。田苗見流とんかつが登場するのはいつの日か? それもまた楽しみのひとつだ。

フリッツ

住所:文京区小石川2-25-16リリオ小石川2F
電話:03-3830-0235
営業時間: 11:30~14:00LO、17:30~23:00LO(日・祝~22:00LO)5月より17:30~21:30LO22:30閉店 日・祝17:30~20:30LO(21:30閉店)
定休日: 月曜、第3火曜(5月より月曜と第1・3日曜日。月曜は祝日の場合もお休みです)
予約:可能

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

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