真ん丸でパリパリが斬新! 千葉県野田市発祥の「ホワイト餃子」

特集

全国ご当地グルメ(千葉県編)

2016/05/09

真ん丸でパリパリが斬新! 千葉県野田市発祥の「ホワイト餃子」

その丸い形と揚げとも焼きともつかない独特の焼き方が、ほかにはない味を作り出しているホワイト餃子。現在では関東を中心に全国に支店があるが、発祥は千葉県野田市。中国で命がけで覚えたレシピから、研究に研究を重ねてたどり着いたという奇跡の味、ぜひ発祥の地で味わってほしい!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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戦時中に中国で出合った餃子を、独学で日本人向けにアレンジ

「ホワイト餃子」はメニュー名でもあり、店名でもある。なにしろこの店、料理メニューは「ホワイト餃子」(480円)と「お漬物」(220円)のみ。丸い姿が個性的な餃子だが、その起源はなんと戦時中にまでさかのぼる。

「ホワイト餃子」。10個480円で、写真は20個入り。このボリュームなら、確かにご飯などほかのメニューは必要ない

まだ日本に餃子が知られていなかったころ、通訳だった先代が満州(中国東北部)のホームパーティーで、餃子と出合った。初めて食べた餃子のおいしさに感動した彼は、満州の危険エリアにある民家まで毎日通って、餃子の作り方を学んだという。

その後は、日本人の口に合う餃子を探求し続け、独学で今のホワイト餃子にたどり着いた。「白菜、キャベツ、ニラ、タマネギのほか、日本でしか手に入らない食材を加えて作られています」と2代目の水谷方昭さん。

現在ではテイクアウトと合わせて1日2万個を売り上げる千葉の人気グルメとなった。

9時より発売して1時間程度で売り切れるという、持ち帰り用のホワイト餃子20個入り585円。1人300個までと購入制限がつくほどの人気だ

店が推奨するタレの配分は、ラー油をたっぷりと小皿に入れ、真ん中に目玉焼きのようにほんの少し醤油をたらす、というもの。愛知の老舗「マルホン」の「100%純正ごま油」に香辛料を入れて作った自家製ラー油は、アツアツの餃子をつけるとふわっとゴマの香り が立つ。

形、焼き方、タレの配合すべてが完璧な餃子の完成形

「先代が作り上げた餃子は、味も形も完璧なんです。だから55年たった今も、作り方は少しも変えていません」と水谷さんは言う。

ホワイト餃子は自家製のもっちりした厚皮に材料をぎっしり詰めているので、一般的な形で包んでしまうと火が通らない。そこで八方どこからでも火が通る、丸い形となった。この形だと平面がないので、隣同士がぱっと離れて食べやすい。また、どこから食べても皮と具のバランスがいいというのも気が利いている。なるほど試行錯誤を重ねてできたフォルムは、確かに完璧だ。

店内にはテーブル席のほか、使用料(1部屋380円)がかかるお座敷もある

加えて、多めの熱湯と油で揚げるように焼き上げる、というスタイルも珍しい。この焼き方で、香ばしく独特の食感に仕上がるのだ。焼き上がった餃子は、超特急でテーブルに運ばれる。

「できたてと時間がたったものでは味が全く違うから、1秒でも早く、と早足で運んでいます」。大切に継承されてきた先代のこだわりは、おいしさという形で食べる人に伝えられている。

※掲載の内容は2016年5月時点の情報に基づきます。
※2019年5月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。

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