注目の<br />
ハンドドリップ名人が<br />
いるお店3軒

特集

新生活、ドリップコーヒーを楽しもう

2016/03/15

注目の
ハンドドリップ名人が
いるお店3軒

コーヒーには多くの抽出法が存在する。その中でもハンドドリップは一番身近な存在であるが、いれ方によって大きく差が生じる。そんな奥深いハンドドリップの世界で生きる名人がいる店を東京と神戸で見つけた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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高度な技術を要する
ハンドドリップの
おいしいお店

アメリカ生まれの「サードウェーブ」と呼ばれる新たなコーヒーのスタイルの確立とともに、一躍脚光を浴びたのが人の手によって1杯ずつ丁寧にハンドドリップされたコーヒー。

その影響を受けてか、ハンドドリップを売りにするお店が全国で一気に増加した。ただ、ハンドドリップは簡単そうに見えて高度な技術を要する難しい抽出法で、本当においしいハンドドリップコーヒーを提供する店は、そう多くない。ここでは一度は味わってみたいハンドドリップの名店を紹介する。


Cafe Sucre

昨年の日本チャンピオンが
所属する下町の名店

駅から近いが落ち着いた静かな環境

毎年、9〜10月にハンドドリップの日本一を決める大会がある。それが「日本スペシャルティコーヒー協会」が主催する『ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ』。その大会の2015年チャンピオンが在籍するのがこのお店。女性では初めてのチャンピオンとなった高橋由佳さんだ。

優勝トロフィを掲げる高橋由佳さん

東京の下町・曳舟にオープンして12年目。地元密着型で常連客が多い店だ。高橋さん自身もハンドドリップの腕をお客さんに磨かれたと話す。
「来るたびに同じコーヒーを飲まれるお客さんがいるのですが、『今日は苦い』とかいろいろと言われてしまって(笑)。その人が納得するまでいれてたら、自然とうまくなったんだと思います」

「『おいしくなれ』と念じながらいれます」と高橋さん

高橋さん自身は中南米の豆が好きで、特にオススメはブラジル産の豆だとか。いつまでも飽きがこず、シンプルな味が自分の抽出とも合うとのこと。都会にあるカフェとは一味も二味も異なる空間で味わうコーヒーは格別だ。

小ぢんまりとした店でゆっくりと会話を楽しめる

ドリップマニア グランスタ店

多忙極める東京駅で
丁寧に1杯ずつ抽出

抽出は目の前で行われるのでライブ感がある

東京駅の改札内に店を構え、連日多くのお客さんが訪れる。多い日には1日700杯を提供することもあるそう。場所柄、時間に追われるお客さんも多い中1杯ずつ丁寧にハンドドリップして提供する。豆もあらかじめひいたものではなく、オーダーが入ってからひき、鮮度を大切にしている。

オーダーが入ってから豆をひくこだわりよう

ハンドドリップするスタッフも多くの練習を重ねて、初めて抽出することが認められる。使用する豆も世界各地の農場を回り、「コーヒーハンター」として有名な川島良彰さんがこの店のためだけに用意した豆もある。駅ナカのカフェとはいえ、こだわりは相当なもの。電車に乗る前に時間を作ってでも味わいたいコーヒーだ。

1杯ずつ手際よく抽出される様子は見ているだけで楽しい
「ドリップマニアブレンド」(330円〜)

御影ダンケ

店主の努力が染み込んだ
至極の1杯

駅から1分の好立地に店を構える

「バターブレンドコーヒー」(550円)という一風変わったコーヒーを出すということで有名なこのお店。焙煎直後の豆にバターを染み込ませるというオリジナルのコーヒーだ。店主の寺口孝雄さんが4年弱という長い歳月をかけてたどり着いた特別な1杯だ。

使用するカップは全て高級磁器の「大倉陶園」製

そんなこだわりのコーヒーを店主が1杯ずつ丁寧にハンドドリップする。いれている所作全てが一つの作品であるかのような美しさだ。豆が一気に膨らむ様子は見ていると本当にコーヒーなのかと驚かされる。いれている最中からバターの香りが辺りを包み出す。口に含むとしっかりとコーヒーのコクがあり、まろやかな甘味もある。コーヒーの奥深さを感じさせてくれる。

手でカップを覆い1杯ずつ丁寧にいれていく
バターの香りが漂い、コーヒーの概念が変わる

取材メモ/女性で初のハンドドリップチャンピオンとなった高橋さんは、コーヒーの「表情」を見ながら抽出するそうです。「コーヒーも生きている」という言葉が印象的でした。

取材・文=荒尾英(Roaster)、撮影=中野理(Roaster)、貝原弘次

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