武蔵小山で絶品ピッツァを 。武蔵小山|「ラ・トリプレッタ」

武蔵小山で絶品ピッツァを 。武蔵小山|「ラ・トリプレッタ」

2020/12/02

日本人初のイタリア人! イタリア渡航歴25年。イタリアをライフワークに活躍するハヤシコウさん。自宅には醤油がない(つまり和食は食べない!)ほどイタリア料理好きなコウさんに、今行くべき東京のイタリアンを教えてもらいます。

FOOD PORT.

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ナポリの活気を東京で味わえる店。武蔵小山「ラ・トリプレッタ」

  

予定していたお店を変更しなきゃならなくなったのが、 約束の日の前日。3秒ほど困ったけれど、すぐにピッツァを食べようって閃いた。レストランだと、お店の雰囲気にあわせて服装をどうしようとか考えちゃうけれど、ピッツェリアだったら色々考えずに勢いで、その時の格好でも行けるのがよい(むしろそういう勢いがあった方が楽しい)。

東京はナポリの次にピッツェリアが多い街かも? って思うほど、ピッツェリアが多い。お気に入りのお店もたくさんあるけれど(その内のいくつかは、この連載ですでに紹介済み)、なかでもかなり気に入っているのが、武蔵小山の「ラ・トリプレッタ」。2014年2月オープンだから、それほど古いお店でもないけれど、オープン当時からナポリの下町的な活気があって、まさにピッツェリアな雰囲気! 武蔵小山の駅前開発のおかげでお店の路地裏感がなくなってしまったけれど、 活気ある店内は依然と変わらない。

この時季は必ず頼む、イワシ料理

  

テーブルにセットされたカトラリーが入った紙袋を見ただけで、気分はもうナポリです。この日は他の店で1杯飲んでから来たので、ワインを選ぶよりも先に前菜をいくつか注文することに。凝った料理というよりも、その時の食材をスタンダードな料理法で出してくれるので、いつ来てもはずれがない。この時季のイワシは大好きなので、イワシのマリネは欠かせない。どこのお店でもメニューにイワシを見かけたら必ず注文しちゃいます。

  

マリネとは別にフェンネルのサラダも注文した。個人的にはフェンネルとイワシの相性が好きなんです。ちょっと甘やかな香りのフェンネルと、脂ののったイワシ。1+1=3、みたいに良い。お次は、味が好きというよりは、見た目がウキウキするのでつい頼んでしまう、カプレーゼ。トマトが苦手なイタリア人も多いけど、やっぱりトマトはイタリアの香りがする。

   

あと、ピッツェリアに来たらゼッポレも欠かせないよね。熱々のところをハフハフしながら磯味をいただく。パンパンに膨らんでサックリとした食感の生地、口の中から鼻に抜けていく磯の香り。酸のしっかりとした白ワインが激しく進む(イタリアではこういう料理を『ワイン泥棒』って言います)。この日はナポリのあるカンパーニャ州のグレコ・ディ・トゥーフォに。砂岩質の土壌で育てられたブドウを使っているので、グレコ種特有の豊かな酸を土壌由来のミネラル感が引き締めていて、生野菜の酸味や魚介の苦味と好相性です。

ピッツァはロッソとビアンコを楽しもう!

  

前菜をしっかり楽しんだところで、ピッツァのお出ましです。ピッツァは大きく2つ、トマトソースを使った「ロッソ(赤)」とトマトソースを使わない「ビアンコ(白)」に分かれる。1人の食事では難しいけれど、2人以上の食事だったら「ロッソ」と「ビアンコ」をそれぞれ頼むとよい。「ロッソ」を食べた時に、トマトソースの酸味や香りが残っているかどうかでそのお店の窯がわかるし、「ビアンコ」を食べた時には、生地の香りや味わいで、使っている小麦粉や練りといったそのお店の技術がわかる。この日は、ツナと黒オリーブのピッツァに、この日のスペシャル、ムギイカを半分づつロッソでいただき、 ビアンコはトロリとした卵黄がたまらないビスマルクを。

ピッツァとエプレッソコーヒーは出された瞬間に食べなきゃ(飲まなきゃ)なので、写真もそこそこに急いで口の中へ。写真では伝わりにくいけれど、 軽い口当たりの生地だから、 具やソースの味わいがとても華やか。ハムにキノコに卵、といったありきたりの具材でも、食べると華やかな味わい。やっぱりピッツァが好き。また何か急な予定変更、なんて時には間違いなくピッツァにしよう。

ハヤシコウ

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