絶景と秘湯に出会う山旅!三ツ峠山と河口湖温泉へ

絶景と秘湯に出会う山旅!三ツ峠山と河口湖温泉へ

2021/01/16

空気の澄む晩秋から冬、雪をかぶった富士山はひときわ美しく見えます。この秋、美しい富士山を間近に見たいと思い、パワースポットといわれる山梨県の三ツ峠山に登りました。そして、宿は河口湖畔の老舗の温泉宿・富士レークホテル。今回は富士山をめぐる絶景の旅です。

TABIZINE(タビジン)

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気軽に富士パノラマロープウェイで 目の前に富士山

山登りはムリという方も、気軽に山の上から真正面に大きな富士山を眺める方法があります。それが富士パノラマロープウェイ。天上山中腹まで登ります。

富士パノラマロープウェイ

河口湖駅から徒歩15分ほどの湖畔の駅から、河口湖を真下に見ながら上っていきます。その間わずか4分。この天上山は、実は昔話「かちかち山」の舞台となった山だそうで、ちなみに泥舟に乗ったタヌキが沈んだのは河口湖なんだとか。

富士山の絶景

さあ、ロープウェイで上った1,075mの展望台から見える富士山。周囲に何も妨ぐものがない富士山の絶景です。料金はおとな往復で900円ですので、河口湖に行くなら、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。

富士山と三ツ峠山の歴史を体感する山歩き

登山口となる三つ峠駅

御巣鷹山、開運山、木無山の3つのピークからなる三ツ峠山。標高1,785m。ちょうど駅舎の真上に山頂の3つのピークが見えますよ。この三ツ峠山は奈良時代から続く修験道の霊山として、最近では「開運山」という名の通りパワースポットとしても知られ、富士山を目の前で望むことができる山として人気です。早朝、その登山口となる三つ峠駅に降り立ちました。

案内図

駅前にある登山地図では、登山口のある三ツ峠さくら公園まで15分と書かれていますが、もう少しかかるかもしれません。登山口までは車でスイスイ行くこともでき、駐車場もあります。以前にも登ったことがあり、駅から山頂までは合計で3時間半くらいでしょうか。

晴れているうちに山頂に登るため急ぎます

実は三ツ峠山にはこれまで2回登っています。ただ、2回とも当日の朝まで天気予報は晴れだったのですが、登り始めると曇ってしまい、富士山を望むことは叶いませんでした。晴れているうちに山頂に登らなければと、気が急きますね。

駅からここまでずっと上り坂で案外長い

ようやく登山口までたどり着きました。ちゃんと舗装された道なのですが、駅からここまでが、ずっと上り坂で案外長いのです。30分近くかかったでしょうか。

だるま石

ここからが登山道。「だるま石」と呼ばれる大きな石が置かれています。刻まれている文字は、密教の「大日如来」を意味するんだそうです。また古くから水が豊富な三ツ峠山は、山津波や土砂崩れなど水難が多発したそうで、そうした水難が起きないよう祈願したともいいます。

向こうに富士山がくっきりと見えます

しばらく登ると「股のぞき」という看板があります。展望がきく場所で、向こうに富士山がくっきりと見えます。「股のぞき」ですので、実際に股から覗いてみましたが、逆さまの富士山もやっぱり美しいですね。

空胎上人のお墓

こちらは江戸時代の終わりころ、三ツ峠山で修業をした僧・空胎上人のお墓。本当のお墓は麓にあるようです。空胎上人は三ツ峠山で社を興し、登山道を整備した偉い方といいます。

八十八大師と呼ばれる石像が並んでいます

空胎上人のすぐ上には、八十八大師と呼ばれる石像が並んでいます。実は空胎上人のお墓も八十八大師もすべて富士山に向かって立っているんです。常に霊峰・富士山とともにある、という感覚なんですね。

美しい富士山を眺めながら、次第に高度を高めていきます

こうして、三ツ峠山の古い歴史を感じながら、そして美しい富士山を眺めながら、次第に高度を高めていきます。登山道には特に危険箇所はありません。

切り立った岩肌が露出している屏風岩

まもなく樹林帯を抜けて、山の上のほうが見えてきます。切り立った岩肌が露出していますね。屏風岩と呼ばれているそうで、まさに屏風のように岩が垂直に立ちはだかり、ロッククライマーたちに人気のポイントなんだそうです。

ロッククライマーたちに人気のポイント

ほらっ、上の写真の中央の上と下、この日も2名のクライマーが岩登りに挑んでいました。たいしたものですねえ。無事を祈りながら山頂に進みました。

三ツ峠山から眺める絶景の富士山

真正面に富士山がそびえています

そして、これが三度目の正直で、三ツ峠山の山頂から初めて拝むことのできた富士山。真正面にドーンと富士山がそびえています。もっとも展望の利く場所から間近に大きな富士山を見るのは、三ツ峠山がイチバンではないでしょうか。

富士山を身近に感じることのできる、パワースポット

この日もたくさんの老若男女が、山頂付近で富士山に歓声を上げ憩っていました。三ツ峠山は、初心者でも登ることができる山です。そして富士山を身近に感じることのできる、パワースポットでもあります。ぜひ一度は登ってみてはいかがでしょう。

老舗宿のホスピタリティ 河口湖温泉・富士レークホテル

富士レークホテル 外観

稜線沿いを富士山に向かうようにして河口湖まで降りてきました。今夜の宿は、湖畔に佇む富士レークホテル。昭和7年創業の老舗の温泉ホテルだそうです。建物はすでに建て替えられています。そもそもは戦前の富豪たちや高貴な人びとの、夏の別荘だったらしいですね。

優雅な庭園

河口湖周辺でもいち早く建てられたリゾートといい、湖畔沿いにホテル専用の優雅な庭園が造られています。静かに散策するにはもってこい。

ロビーラウンジ

こちらはロビーラウンジ。喫茶や朝食をいただくスペースです。クラシックホテルの雰囲気を残しています。老舗の宿には、落ち着いた空気がありますね。そして、ホテルのスタッフが“わが家”のような気持ちを持っているので、もてなしの気持ちやホスピタリティが違うような気がしました。

客室内

今回の客室は、河口湖に面したツインルームです。ちなみに富士レークホテルでは、段差をなくしたり、手すりを付けるなどのバリアフリーやユニバーサル・デザインに取り組んでいるといいます。文化や年齢、障がいの有無などに関係なく誰もが利用しやすい施設を目指しているのだそうです。

ちょっとした心配りにもホスピタリティを感じます

部屋には、ゲスト用に除菌シートやマスク、うがい用の薬がひとつにまとめられ、用意されていました。ちょっとした心配りにもホスピタリティを感じますね。

暗くなってからもロマンチック

河口湖に面した部屋で、窓から眺める河口湖や山々が、時間によって刻々と色を変えていくのに見入ってしまいます。暗くなってからも、対岸のホテルの灯が湖に映えてロマンチックな気分でした。

屋上には展望室が

そしてもうひとつ。なんと屋上に展望室を見つけました。この部屋からは、備え付けの双眼鏡で富士山と河口湖の両方を眺めることができるのです。

溶岩を配した個性的な露天風呂

体を温めてくれる美肌の湯、ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉(C)富士レークホテル

そして温泉。泉質は、体を温めてくれる美肌の湯、ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉です。浴室には露天風呂と屋根の付いた半露天風呂がありました。展望はないのですが、それに代わる不思議な岩があるんです。露天風呂の横に配した大きな岩が、太古の昔、富士山から流れ出た珍しい溶岩なのです。その溶岩に小さな滝のように水が流れ落ちます。

展望露天風呂も(C)富士レークホテル

もうひとつ、実は富士山を眺めることのできる展望露天風呂があるのだそうです。1回50分で3,850円、温泉に浸かりながら富士山を眺めたいという方はぜひ試してください。バリアフリー対応にもなっています。

朝食のパン・ビュッフェがおすすめです

富士和会席

さて、夕食は最上階の広々とした食事処でいただきました。山梨の地産品や沼津から取り寄せた山の幸、海の幸「富士和会席」だそうです。

ホテル伝統のシチューソースの味わい

和会席ですが、ビーフシチューもいただきました。創業当時からのホテル伝統のシチューソースの味わいといいます。ちなみに富士レークホテルは今“食のユニバーサル化”にも取り組んでいるんだそうです。お年寄りや赤ちゃん、幼児のために、食べやすいように小さく刻んだり、柔らかくしたり。細かいところに配慮しているんですね。

寄せ鍋

寄せ鍋には、地元山梨名物のしこしこ吉田うどんも入っていました。このほかにもたくさんいただき大満足でしたが、それとともにおすすめなのが、朝食のパン・ビュッフェなのだそうです。

オススメの朝食のパン・ビュッフェ

ホテルの洋食部門で作り販売もしているパンをビュッフェ形式で好きなだけいただくことができます。この時期ですので、ちゃんと手を消毒しマスクを着用して、ケースに入ったパンを個人用のトングでいただきます。満腹になるまで食べてしまいました。優雅な気分に、おいしいパンの数々。ごちそうさまでした。

[Photos by Masato Abe]

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