サードウェーブの次? アラサー女子が行く東京の未来型カフェ

特集

東京カフェ最前線。

2017/05/27

サードウェーブの次? アラサー女子が行く東京の未来型カフェ

コーヒーブームも「サードウェーブ」の次は「ニューウェーブ」!? コーヒーが美味しいのは当たり前、その他の楽しみ方も色々なコーヒーショップ情報満載でお届けする、2017年東京のカフェ最前線です。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

今回取材するのはこの人

皆本類(みなもと るい)

皆本類(みなもと るい)

ライター

コーヒーが美味しいのは“当たり前”の時代に突入!?

米シアトル生まれのサードウェーブコーヒーの代表格「ブルーボトルコーヒー」が東京・清澄白河に初上陸してから2年余り。その“波”は日本にも浸透しています。

私も東京各地のカフェに出没していますが、都内の“コーヒー偏差値”は近年急激に上がってきていると日々実感。日常的にレベルの高いコーヒーが飲める幸せを感じています。加えて、最近は「コーヒーが本格派なのは大前提、プラスアルファの魅力も楽しい」カフェが続々と登場しているのだとか。

というわけで今回はサードウェーブの次…東京の“ニューウェーブなカフェ”をご紹介しちゃいます!

【渋谷】デジタルものづくりカフェ「FabCafe Tokyo」

アメリカ西海岸風の開放的な雰囲気漂う店内。夕方頃になるとお茶はもちろん、PC作業目的のビジネスパーソンの姿も目立ちます

日本のシリコンバレーとも称され、ITベンチャー企業が集まる渋谷。昔から個性豊かなカフェが多い街ですが、中でも「FabCafe Tokyo(ファブカフェ トーキョー)」は高感度かつクリエイティブな人が多く集まり、独特な存在感を放っています。開放感溢れる空間はWiFiと電源が無料開放され、ワーキングスペースとしても快適です。

コーヒー豆の生産国、生産地域、生産処理方法が明確な高品質のシングルオリジンコーヒーのほか、新鮮な有機野菜のサラダや専属パティシエの手作りスイーツを提供。現在、スペインやタイなど世界中に8店舗を展開している高スペックのカフェですが、魅力はこれにとどまりません。

道玄坂の坂を登りきったところにある「FabCafe Tokyo」。外観からイケてます。今度渋谷で仕事をする際には、ここにします

注目は店内にある3D プリンタ、3Dスキャナ、レーザカッターといったデジタル工作機械。ちょっとしたアクセサリーから建築模型まで、ひらめきをかたちにするデジタルものづくり体験ができるのです。iPhoneケースやトラベルタグ作りなど初心者向けにワークショップから、作りたいものが決まっている人向けに専用マシンの貸し出しまで、多様な利用法が用意されています。

Trotec社の最新型レーザーカッター、「Trotec Speedy 360」。高出力のレーザー光によって木やアクリル、紙など幅広い素材の加工ができるそう

作業中にハイレベルなコーヒーで「ほっと一息」

今回、ライフマガジン編集部のライター皆本(31歳、超絶デジタル音痴)が、レーザーカッターを使って、オリジナルのイラストや写真、メッセージなどをマカロンに刻印できるサービスに挑戦してみました(1セット3個入り1500円・税込)。

皆本
皆本
なるほどー、難しいと思ってましたけど、刻印する内容はiPadで絵を描くように直感的に指定できるし、昭和生まれの私でも簡単にできちゃいますね、コレ。ちなみに、機械の空き具合によっては小一時間でオリジナルのマカロンを作れるそうです。プレゼント選びに困ったときに利用するのも良いかもしれません。
ライター皆本は本能に任せて手で書いていますが、本当はタッチペンも用意されています
刻印する内容が決まったら情報をPC で読み込み、レーザーカッターが熱の力をもって高速で表面を削り、あっという間にオリジナルマカロンが完成です!
皆本
皆本
カフェでだらだらと女子トークするものいいけれど、こうやってモノづくりとかしちゃうのも、なんか楽しい。なによりクリエイティブなことをやり終えた後で飲むコーヒーの味は格別です!
パソコン作業やものづくりの合間に、レベルの高いコーヒーやスイーツでブレイクタイムを。心と体がゆるゆるほどけていきます

常時 4種類ほどの豆を揃えるコーヒー。この日は、オレンジやライムのような果実感のある味わいの「ケニア カグモイニ」という銘柄のホット(600円・税込)をいただきました。また、レモンを贅沢に使った自家製のレモンシロップを炭酸で割ったレモネードにエスプレッソを加えた「エスプレッソトニック」(700円・税込)もオーダー。こちらは、これから夏の暑い時期にうってつけの爽快さでした。

デジタル工作機械を使ったものづくりについて迷うことがあったらスタッフに相談してみて。様々な事例をもとに親切にアドバイスをくれます

FabCafe Tokyo

住所:東京都渋谷区 道玄坂 1-22-7道玄坂ピア1F
TEL:03-6416-9190
営業時間:月~土10:00~22:00 日・祝日10:00~20:00
定休日:年末年始

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

【赤坂】24時間スペシャルティコーヒーが味わえる「Unir」

「FabCafe Tokyo」のデジタル空間とコーヒーとのコラボレーションを堪能し、次は“眠らない街・赤坂”へ。目指すは「ホテル・ザ・エム赤坂 インソムニア」の1階に構えるカフェ「Unir(ウニール)赤坂店」です。

皆本
皆本
“眠らない街”にかけて「不眠症」という大人のユーモアが込められたホテル名のもと、こちらのカフェも24時間営業しています。実はこのカフェ、打ち合わせなどで赤坂を訪れることの多い私も日夜通いつめる場所だったりします。目的は聞かないでくださいね(仕事です)。
赤坂駅から徒歩2分の好立地にある「Unir 赤坂店」。“その土地に求められることを。”がコンセプトのホテルブランド「ホテル・ザ・エム」の第1号店の中にあります

店内は奥行きのある縦長のスペース。向かって左手には窓に面したカウンター席、ソファ席、細長いテーブル席を設備。そして右手にはコーヒーの香り漂う注文カウンター、その先にはホテルのチェックインカウンターが並びます。

ホテルのロビー空間も兼ねているUnir 赤坂店。ホテルのゲストもカフェの利用客もそれぞれが思い思いに過ごしています
皆本
皆本
実は赤坂では深夜営業の飲食店は多くても、カフェはほとんどないんです。24時間、淹れたての本格コーヒーが楽しめるのは本当に貴重。しかも、Wi-Fiと電源が自由に使えるとか神です。深夜のワーキングスペースや約束までのちょっとした時間を過ごす場所としても利用しやすいんです。
電源完備の窓際のスペースは大きなガラス張り。鮮やかな緑が目に入って、作業も気分良く進みます

事ほど左様に使い勝手抜群なUnir 赤坂店ですが、コーヒーショップとしての実力も相当なもの。それもそのはず。流通しているコーヒーのうちで3~5%程度と言われるスペシャルティコーヒー、その中でも「カップオブエクセレンス」などのコンテストを受賞するようなコーヒー豆を厳選し、その管理、焙煎、抽出まで徹底的にこだわることで知られる京都発のスペシャルティコーヒー専門店・Unirの関東第一号店なのです。

レセプション業務を担うホテルスタッフと、コーヒーを淹れるバリスタという2つの役割に臨機応変に対応するスタッフの方の姿にいつも見とれています!

コーヒー片手に
ラグジュアリーに
まどろむ幸せ

今回オーダーしたのは「カプチーノ」(550円・税込)。170ccほどのカップにエスプレッソとスチームミルクを合わせてあり、コーヒーの風味をしっかり感じることができます。

皆本
皆本
そちらに、伝統的なフレンチスタイルが評判の京都の人気ブーランジュリ「ル・プチメック」が提供する「クロワッサン」(180円・税込)と合わせちゃいましょう。もう至福のひと時です!
(※パンの販売は24:00まで) 
京都の有名コーヒー店とパン屋さんのメニューを、東京・赤坂で味わえるというのも贅沢ですね
皆本
皆本
Unir 赤坂店を語るうえで特筆すべきが店内奥のブックコーナー。外国人宿泊者も意識した、日本や東京、旅などをテーマにした約400冊の選書は独特のセンスが感じられて、いつもならあまり手に取らないようなジャンルの本との出会いが多くあります。
仕事の合間に深夜、こちらのブックコーナーでふと手に取った写真集を眺め涙したことも

ちなみにホテルに宿泊した人には、Unirのコーヒーが24時間いつでも何杯でも無料で利用できるのだとか。また、同ホテルには高級感のある趣向を凝らしたスペシャルルームが設けられていますが、そのうち宿泊者以外も利用可能なキッチン&ダイニング施設の「キッチンドリンカー」(※4h2万9000円・税込~、要予約)などの利用者も同じ権利が付与されるとのことです。

食材やワインを持ち込んで料理と会談を心置きなく楽しめる「キッチンドリンカー」。ドイツ最高峰のキッチンシステムの斬新なデザインが目を引きます

仕事をしたり、本を読んだり、あるいはホテルの一室を貸し切ってパーティをしたり…そしてその傍らでは24時間最高品質のコーヒーが飲めるなんて。赤坂というアーバンな街ならではの贅沢です。

Unir 赤坂店

住所:東京都港区赤坂2-14-14
TEL:03-3588-4568
営業時間:24時間
定休日:年中無休
備考:・エスプレッソメニュー販売7:00~22:00、フレンチプレスは24時間OK
   ・パンの販売7:00~24:00

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

【表参道】アプリで事前注文できるコーヒースタンド「THE LOCAL」

最後に訪れたのは洗練されたカフェの激戦区・表参道。なんでもこれから向かう「THE LOCAL(ザ・ローカル)」というカフェは、アプリを使って事前注文・事前決済ができ、来店時には待たずにコーヒーを受けとれるシステムを導入しているそう。

2016 年3月10日、表参道の地にオープンした「THE LOCAL」。まだ開業して2 年足らずながら、常連客とおぼしき人がたくさん出入りする様子が実にみてとれました

入店してみてとにかく驚いたのはお客様の出入りの多さ! アプリを利用して待ち時間を短縮している人もいるのかもしれませんが、まるで地元に帰ってきたかのように気軽にお店に立ち寄る人が多く、とてもアットホームな雰囲気です。

写真右は、多い時には1日に3度も利用することもあるという大のコーヒー好きという常連のお客様。近隣で美容師をしていて、THE LOCALスタッフのヘアスタイルも手がけられているのだとか

美味しいコーヒーから始まる交流が最高に楽しい!

店内は優しい温かさのある内装。常連のお客様とスタッフが和やかに語らい合っていて、都会の真ん中にいることを忘れそうです。店内奥には、ひときわ盛り上がっているような空気がありますが…!

コーヒー豆の知識やバリスタとしての態度などもさることながら、朗らかな人柄で愛されているバリスタ・大槻佑二さん(中央の白シャツの男性)

その楽しそうな気配は、THE LOCALのバリスタ・大槻佑二さんを囲む集まりから発せられていました。この大槻さん、バリスタの世界チャンピオンとして著名なポール・バセットのカフェで修行を積み、コーヒーカルチャーを広く深く伝えるために青山で「TOKYO COFFEE FESTIVAL」を主宰する、まさに東京のコーヒーシーンを代表する人物のひとりです。

皆本
皆本
アプリで事前注文できるお店と伺って、訪れる前は未来的で無機質なイメージがあったのですが、とても温かい雰囲気のあるお店ですね。
大槻さん
大槻さん
ありがとうございます。やっぱりカフェは何よりくつろぐための場所ですから、居心地の良さは大切にしています。もともと全国のコーヒーショップやコーヒー豆を紹介する「GOOD COFFEE」というウェブサイトの実店舗としてつくったのがこのお店なんです。
現在、全体の約3割の方が利用しているという事前注文できるスマホアプリ。一度覚えたら操作は簡単、私も無理なく使えました!
皆本
皆本
ウェブサイトの理念をリアルの店舗に落とし込むうえでの工夫がたくさん施されていそうです。
大槻さん
大槻さん
そうですね。「GOOD COFFEE」ではプロのバリスタからも信頼してもらえることを目指し、世界や日本各地のコーヒーを厳選して紹介しています。それを体現したこのお店では、自分たちの焙煎した豆を売り込むのではなく、全国の豆を紹介しています。コーヒーのセレクトショップのようにイメージしてもらえたらいいかと。
皆本
皆本
なるほど。店頭にカラフルでそれぞれデザインが凝ったコーヒー豆のパッケージが置かれていて選ぶのが面白かったです。
並べて見ると、ロースターごとのこだわりを感じさせるパッケージ。ジャケットが気になったorお店で飲んで気に入ったコーヒー豆は購入もできます
大槻さん
大槻さん
3~4カ月ごとに各地の豆を替えて用意しています。各ロースターはパッケージにもこだわっていますから、まずは「ジャケ買い」されてみてもいいし、こんな味わいのコーヒーが好きだと尋ねてくださったら私たちがそれに合わせておすすめもご紹介します。
皆本
皆本
以前に日本酒にハマり出したときと同じワクワク感を思い出しました! 徐々に好きな銘柄の酒蔵さんまで気になり出したりして、実際にお会いして交流したりするのも楽しくて。
バリスタ・大槻さんをはじめスタッフの方はもちろん、お客同士でもコーヒー情報を交換するのがとっても楽しい!
大槻さん
大槻さん
ちょっと似ているかもしれませんね。今ちょうど仙台の焙煎家の方のコーヒー豆を扱っているのですが、上京されてご来店いただいたときにうちのお店に自分のコーヒーが並んでいるのを見て喜んでくださって、私たちもそれが嬉しかったりするんです。

今回、渋谷、赤坂、表参道と東京の3つのカフェを取材して感じたのはその地域性に合わせてコーヒーの楽しみ方を進化させているということ。サードウェーブはコーヒー豆の産地にこだわるのが特色でしたが、次なる波はその消費地の特性に合わせたコーヒーとしての要素が際立っていくのかもしれません。東京のカフェ探訪、まだまだ楽しめそうです!

「その地域の」という意味がある「THE LOCAL」。今回私も取材に行ったからこそ分かるそれぞれのカフェと地域性との関係が多くありました

THE LOCAL

住所:東京都渋谷区渋谷2-10-15
TEL:03-3409-1158
営業時間:月~金8:00~19:00 土・日10:00~18:00
定休日:年中無休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文・撮影/皆本類

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