生活を豊かに彩る。複合商業施設「Ff」が葛西臨海公園に開業
2021/02/20
2021年1月30日(土)、東京・葛西臨海公園駅高架下に「パークアウトドア」をコンセプトにした複合商業施設「Ff(エフエフ)」がオープン。暮らしの中に公園や自然を取り入れた、新しいライフスタイルを提案する工夫がされているという。今回はそんな「Ff」で特に注目の3店をご紹介。
Yahoo!ライフマガジン編集部
新しい公園の楽しみ方を提案する複合商業施設「Ff」
ジェイアール東日本都市開発と、ファッションや食などの様々な分野を扱うボールドマン株式会社が提携し、「各々が思い思いに心地よい時間を楽しむ新しいライフスタイル」をテーマに掲げて誕生した「Ff(エフエフ)」。キャンプなどの本格的なアウトドアではなくふらりと散歩をしに行くような感覚で楽しみ、日常にライトなアウトドアを提案してくれる店舗が設けられている。
「Ff」で掲げているのは、「LIFE with PARK(公園のある生活)」「PLAY with PARK(公園での遊び)」「CULTURE with PARK(公園のある文化)」「STYLE with PARK(公園でのスタイル)」「HEALTH with PARK(公園での健康)」の5つのフィロソフィー。そのうえでファッションやフード、ライフスタイルなどに重きを置いた新しい公園の楽しみ方を提案する店舗を展開する。
「Ff」の1階には、飲食や読書など訪れた人が思い思いに過ごせる共有スペースが。「公園の自然の中で、時間を忘れて自由に過ごしてほしい」という思いから、すべての場所から公園を眺められるよう大きなガラス窓を配置した設計になっている。日中は柔らかな日差しが降り注ぎ、都内にいながら豊かな自然を感じられる心地のよい空間だ。
施設内の書籍コーナーには、キャンプなどのアウトドアや北欧を中心としたインテリア&カルチャー本、レシピ本や各分野に関連した文庫など、「Ff」のコンセプトに沿った多数の本を取り揃えている。気になる本を購入して、共用スペースや公園で読書にふけってみてもよさそう。
またポップアップスペースでは現在、期間限定で写真家の蜷川実花さんのポラロイド写真展「escape」を開催。「架空の楽園」をテーマにした蜷川さんらしい幻想的な最新ストリートスナップを、映像とともに見ることができる。合わせて販売されているポラロイドカメラで、何気ない日常を切り取ってみるのもいいかも。
施設の1階に設けられているフードコート「Ff Kithen BASE(エフエフ キッチンベース)」では、発酵ヌードルショップやベーカリー、地産フルーツを使用したスイーツショップなど、食材本来の味を活かした料理を提供する5店舗が並ぶ。また今後「Ff Kitchen BASE」の隣にできる「Ff KASAICHI(エフエフ カサイチ)」では、蚤の市や土日限定のマルシェなどの地域密着型のイベントを開催予定。
\今回ご紹介するのはこちら/
1.HYGGE STORE by NORDISK
「HYGGE」をコンセプトにした、日本初のアウトドアライフスタイルショップ
2.BUT THE BUTTER
5種類のこだわりバターを使った、バター好きのためのベーカリー
3.SPICE FAMILY
銀座の紹介制レストランとのコラボメニューも!スパイスの魅力たっぷりのカレーショップ
1.HYGGE STORE by NORDISK(ヒュッゲストア バイ ノルディスク)
「HYGGE」をコンセプトにした日本初のアウトドアライフスタイルショップ
デンマーク語で「楽しい時間や居心地のいい空間」を意味する “HYGGE(ヒュッゲ)”をコンセプトにした、アウトドアライフスタイルショップ「HYGGE STORE by NORDISK(ヒュッゲストア バイ ノルディスク)」。北欧発のアウトドアショップ「NORDISK(ノルディスク)」から登場した初のアパレル展開を含むコレクション「ライフスタイルライン」と、サスティナブルな衣類を扱う「Y(dot)BY NORDISK(ワイドット バイ ノルディスク)」、“HYGGE”を連想させる雑貨などを取り扱う。
店内では、ノルディスクが大切にしている HYGGE の思想から着想を得た衣類や服飾小物、雑貨など多彩な商品が並ぶ。ノルディスクで展開している、ブランドの原点でもあるレガシーシリーズから発案された衣類やデザイン性のある雑貨など、思わず目移りしてしまうラインナップだ。
ノルディスクの「ライフスタイルライン」で注目したのは、デンマーク人がパークライフで大切にしている10の掟が書かれた、ナイロン素材のトップス・アウターシリーズ。コーディネートの主役にはもちろん、軽量でかさばらないのでコートのインナーとしても活躍してくれる、シンプルながらデザイン性を感じる一枚。
衣類や服飾小物のなかには、アウトドア用品の基本である「圧縮できること」「一台二役」などの機能を、普段使いにも落とし込んだデザインの商品が多数。ほとんどの衣類がユニセックスのデザインで、キッズサイズなどの展開もあるため、親子や大切な人とシミラールックを楽しんでみてもいいかも。
今回は本施設の運営を手がけ、ファッション業界を中心としたプランニングや商品開発を行う会社・ボールドマン株式会社の代表取締役・外山聡さんにお話を聞いてみました。
- ボールドマン株式会社代表取締役・外山聡さん
- ボールドマン株式会社代表取締役・外山聡さん
- 「当店は、『アウトドアと“日常のあり方”を提案する店舗』をテーマにしたライフスタイルショップです。綿や麻などの頑丈な素材を使いながら、コンテンポラリーかつ可能な限り無駄を省いた、着る人を選ばないデザインになっています。ライフスタイルラインの商品をはじめ当店の衣類を着用することが、お客さまの“HYGGE”の一つになってもらえると嬉しいです」
雑貨コーナーでは、アウトドアの歴史に関するヴィンテージグッズや、デンマークを中心としたアーティストが手がける商品を展示、販売している。自宅で使用する生活雑貨にも北欧製のものを取り入れて、いつもの生活に特別感をプラスしてみては?
2.BUT THE BUTTER(バット ザ バター)
5種類のこだわりバターを使った、バター好きのためのベーカリー
「バターを心ゆくまで楽しむ」をコンセプトに、バターの風味を活かしたパンを提供するベーカリー「BUT THE BUTTER(バット ザ バター)」。国内外の5種類のバターを、パン生地との相性に合わせて練り込んだ多種類のパンを販売する。
今回いただいたのは、北海道十勝産の無塩バターを使った「バター薫るブリオッシュブレッド」をはじめ4種類のパン。しっとり柔らかなブリオッシュブレッドは、トーストで少し温めると口の中でバターがじゅわっと広がり、より深みのあるバターの風味を楽しめる。また「フランス産の発酵バター クロワッサン」は、フランスの老舗酪農メーカーから仕入れた生乳100%から作られるバターをふんだんに使い、外はサクサク、中はふんわりとした食感で、濃厚なバターを楽しめる一品となっている。
- ボールドマン株式会社代表取締役・外山聡さん
- ボールドマン株式会社代表取締役・外山聡さん
- 「『BUT THE BUTTER』では、5種類のバターを使ったこだわりのパンを提供しています。口どけがなめらかで上質なバターを使用しているので、ちょっと贅沢な朝食やランチにおすすめです。また全ての商品がテイクアウト可能なので、晴れた日は隣の葛西臨海公園を見渡せる店内で、ピクニック気分で当店のパンを楽しむのもいいかもしれませんね」
3.SPICE FAMILY(スパイス ファミリー)
銀座の紹介制レストランとのコラボメニューも!スパイスの魅力たっぷりのカレーショップ
辛いものが苦手な人でも食べられるカレーも揃う「SPICE FAMILY(スパイス ファミリー)」。世界の家庭料理やお菓子を提供する銀座の紹介制レストラン「épices GINZA(エピス ギンザ)」が監修を務めたプレミアムチキンカレーや、「Ff」オリジナルの野菜カレーやチキンカレーなど、5種類のこだわりカレーを提供する。
看板メニュー「épices GINZA 監修 プレミアムチキンカレー」は、「épices GINZA」のシェフ監修によるここでしか食べられない特製のチキンカレー(中辛)。独自にブレンドしたスパイスを使用し、たっぷりの飴色に炒めた玉ねぎを使用。スパイシーさを活かす様にスープ状に仕上げ、ごろごろと大きな鶏肉とマンゴーチャツネとりんごのほのかな甘さが隠し味のスパイシーなカレー。香ばしい素揚げのカリフラワーとともに、食感も楽しみながら味わえる一皿だ。トッピングには8種のスパイスをブレンドしたオニオンスパイスを振りかけて、味の変化が楽しめるのも嬉しい。
épices GINZAとFfが展開する「SPICE FIELD(スパイスフィールド)」は、両者のコラボレーションにより生まれた、新しい使い方を提案するスパイスミックス。それらのスパイスのいくつかは、個包装での販売も行っている。「épices GINZA 監修 プレミアムチキンカレー」のトッピングについている万能スパイス「8種のスパイス オニオンブレンド 太陽」単品と、3種のスパイスブレンドがセットになった詰め合わせもあるので、ちょっとした手土産や手作りカレーのお供にプラスしてみてもいいかも。
\「Ff」の感染対策/
・各階、各テーブルにアルコール消毒液を設置
・コイントレーでの金銭授受
「Ff」で、いつもの生活にパークアウトドアライフを取り入れて
施設内で静かに読書をしたり、フードをテイクアウトして大切な人と公園でのんびりと過ごしたりなど、あなたの自由な過ごし方を提案してくれる「Ff」。ぜひ一度訪れて、日常のパークアウトドアライフをもっと素敵に彩ってみてはいかがでしょうか。
取材・文=赤羽咲希(シーアール)、撮影=小林岳夫