ホテル評論家に聞く! 2020年に狙い目東京ホテル3選

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2017/06/11

ホテル評論家に聞く! 2020年に狙い目東京ホテル3選

2020年の東京五輪に向けてたかまる東京の“ホテル熱”。都会のコンクリートジャングルに次々登場する新しいホテルの中で、これから注目すべきはどこなのか!?ホテル評論家にお聞きしました。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

いま、東京のホテルが熱い!

3年後に控えるビッグイベントといえば、言わずもがな東京五輪! スタジアム建設がどうの、道路整備が間に合わない…といった報道もありますが、東京の街を見渡すと急ピッチで様変わりしつつあります。特に「あれ? こんなところにも?」と驚くほど増えているのがホテル!

本企画を担当しているライター・皆本の耳にも、ラグジュアリー系からちょっとイケてるカプセルホテルまで様々な宿泊施設が登場しているという情報が届いていますが……いかんせん、その数が多くて、どのホテルがオススメなのかよくわからない。そこで今回は「日本のホテル事情といえばこの人!」といわれるホテル評論家の瀧澤信秋さんに、絶対に押さえておくべき東京のホテルを教えていただきました。

ホテル評論家に聞く、東京の最新ホテル事情

登場いただくのは報道番組やバラエティ番組にもご出演されている、ホテル評論家の瀧澤信秋さん

今回、お話を伺ったのはこの方

瀧澤信秋さん

瀧澤信秋さん

ホテル評論家、旅行作家


ライター皆本
ライター皆本
外国人観光客が増えてから東京のホテルが満室で予約できない、なんて話もよく聞いていましたが……最近の東京のホテル事情について教えてください!
瀧澤さん
瀧澤さん
おっしゃる通り、東京のホテル事情はインバウンド需要が急激に高まってから大きく変わりました。例えば2014年ごろから、東京のホテルはじわじわと値段が上がっている印象があります。需要が高まれば稼働率が上がり、ホテル側は料金を上げます。
ライター皆本
ライター皆本
ということは2020年に向けて東京のホテルはどんどん料金が上がり続ける……?
瀧澤さん
瀧澤さん
そうとも言えないんです。というのも、実は去年の夏くらいから、都内のホテルの稼働率が下がってきている。これは外国人観光客の旅行のスタイルが変化してきたからだと考えられます。以前は都内で買い物などをして楽しんでいた観光客も、最近では地方に興味を抱いているようで、都市部ではないエリアでの体験型観光の需要がグッと高まっているんです。モノ消費からコト消費への移行ですね。また民泊も増えていますから、東京のホテル事情も日々めまぐるしく変化しているんです。

これからは日系のデラックスホテルが狙い目

ライター皆本
ライター皆本
そうやって目まぐるしく状況が変わる中で、注目すべきホテルってどういうところなんでしょう?
瀧澤さん
瀧澤さん
まずはシティホテルからいきましょう。外資系の超高級ラグジュアリーホテルももちろんいいのですが、内資系のデラックスホテルに注目です。
ライター皆本
ライター皆本
デラックスホテル……聞いただけでテンション上がりますね!
瀧澤さん
瀧澤さん
外資系ホテルの特徴は客室面積が広いことです。スタンダードでも50平米ほどあります。こうした空間はとても快適ですが、やはり料金が高い。そこで狙い目なのが日系のデラックスホテルです。例えばリニューアルを次々に行ったプリンスホテル系列は、外国人観光客が来日する際の宿泊先の候補になるようないろいろな取り組みを導入しているんです。例えばクラブラウンジ。高層階のフロアにいわゆるアッパーなフロアを作って、そのフロアの宿泊者だけが入れるラウンジを設けているんです。
2018年春までに順次全603室のうち590室の客室などの改装を進めている**「ザ・プリンス パークタワー東京」**
東京タワーが一望できる「ザ・プリンス パークタワー東京」のプレミアムクラブラウンジ
ライター皆本
ライター皆本
「ザ・プリンス パークタワー東京」のクラブラウンジではどんなサービスが受けられるんでしょうか。
瀧澤さん
瀧澤さん
例えば15時にチェックインしたとして、クラブラウンジにはコーヒー、紅茶、ジュースからケーキまでずらりと並んでいます。夕方5時くらいになると、カクテルタイムと言ってシャンパンといったアルコール、フードもフリー。朝食も料金に含まれています。ホテルでシャンパン3〜4杯飲んで、オードブルでも頼んだら、1万円くらいしちゃいますよね。アッパーフロアと普通のフロアの料金差って、ルーム単位で1万円くらいですから、スタンダードフロアに1万円足すだけでお得なステイが楽しめます。
プレミアムクラブラウンジでは目にも鮮やかな数々のフードが用意されている
ライター皆本
ライター皆本
それ、とってもお得ですね。確かにお金持ちな外国人観光客の食指も動きそう!
瀧澤さん
瀧澤さん
プリンスホテル系列といえば、昨年にはグランドプリンスホテル赤坂の跡地に「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」がオープンしました。「ザ・プリンスギャラリー」というのは、プリンスホテルのどのブランドにも属さない最高級のホテルです。「ザ・プリンスギャラリー」は、外資系のウェスティンやシェラトンを運営していることで知られる「マリオットインターナショナルグループ」と提携しています。これも外資系ホテルをよく利用する外国人観光客を意識した取り組みと言えますね。

ザ・プリンスパークタワー東京

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

地方発のビジネスホテルのサービスに驚愕!

瀧澤さん
瀧澤さん
次はビジネスホテルからオススメしたいと思います。ビジネスホテルは宿泊機能に特化したホテルですが、このビジネスホテルもローコスト型とハイクラス型に二極化が進んでいます。ハイクラス型というのは、ビジネスホテルでありながらもベッドの質が良かったり、大浴場があったりします。最近、このハイクラス型ビジネスホテルがすごくブームで、増えてきている。けれど、ここにきて異変が起きているんです。
ライター皆本
ライター皆本
異変、ですか?
瀧澤さん
瀧澤さん
ビジネスホテルといえば全国チェーンが知られていますが、今ハイクラス型の地方チェーンが面白くなってきているんです。全国に多数展開するホテルチェーンの場合、1つの店舗でサービスを導入したら、すべての店舗で実施しなくてはいけないため、なかなか踏み切ったサービスを導入するわけにいきません。一方、まだ数店舗しか展開していない、例えばJR九州ホテルのようなチェーンは、サービスに明確なコンセプトを持ちやすい。
平成26年8月に開業した「JR九州ホテルブラッサム新宿」のツインルーム。バスルームはセパレートタイプだ
ライター皆本
ライター皆本
展開数が少ないというだけで敬遠するのはもったい無いですね。
瀧澤さん
瀧澤さん
それと朝食についてもお話ししておきましょう。ビジネスホテルでも有料朝食を提供しているホテルがありますが、ローコスト型のビジネスホテルの無料朝食の質がどんどん上がっているからか、ハイクラス型のビジネスホテルではそれに対抗して有料朝食はシティホテル並になってきています。これもやはり地方発のホテルが強い。朝から実演でオムレツやフレンチトーストをふるまってくれたりするんです。
「JR九州ホテルブラッサム新宿」の朝食は“心を豊かに、たのしく”をテーマとし、九州の厳選食材を取り入れた伝統的かつ地域に根差した和食と、国際色豊かな洋食から成る種類豊富な和洋食ビュッフェ
「赤坂うまや新宿」(写真は外観)が朝食会場となっている
ライター皆本
ライター皆本
嬉しい! 私も熊本出身なんですが、地方のホテルの食事って量が多くて、コストパフォーマンス良いのが当たり前なので、それを進出させようとしてくれているんでしょうね。

JR九州ホテル ブラッサム新宿

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

瀧澤さん命名の「進化系カプセルホテル」とは?

瀧澤さん
瀧澤さん
最後はカプセルホテルに注目してみましょう。最近では若い女性の一人旅って多いですよね。LCCも身近なものになってきて、気軽に地方から東京のコンサートに行くこともできるようになりました。けれど、どんなに移動手段が安くなっても東京のホテルは高いという女性の需要を受けて、清潔でデザイン性もあるカプセルホテルが増えているんです。これを僕は「進化系カプセルホテル」と呼んでいます。
瀧澤さんがレコメンドする進化系ホテル「安心お宿」
共用部分のラウンジ。カプセルホテルに泊まっていることを一瞬忘れてしまいそうだ
ライター皆本
ライター皆本
進化系カプセルホテルにはどんな特徴があるのでしょうか?
瀧澤さん
瀧澤さん
カプセルホテルはプライベートスペースが限られていますが、共同のパブリックスペースが充実していますね。大浴場やレストラン、ラウンジがあったり、最近はマンガ喫茶のようなスペースのあるカプセルホテルも少なくありません。
こちらはミストサウナ。しっかりリフレッシュできそうだ
ライター皆本
ライター皆本
「急遽宿を取らないといけないから仕方なく」と緊急避難的に泊まるにはちょっと贅沢すぎるくらいです。
瀧澤さん
瀧澤さん
そうですよね。それと、もうひとつ。最近ではゲストハウスが増えています。ゲストハウスもカプセルホテルと同じ簡易宿所のカテゴリなんですが、カプセルホテルと違うのは、ゲストハウスに宿泊する人はプライバシー性の優先順位はをそれほど高くないようで、異文化交流をすることも目的であったりします。そうした意味で、インバウンドの人には人気です。
ライター皆本
ライター皆本
これからもインバウンド需要向けの宿泊施設は増えそうですね。
瀧澤さん
瀧澤さん
とはいえ、そうとも言えないんです。風評、天変地異、経済問題、日本の国内問題によって、このインバウンド需要はすぐに下降する可能性もある。ホテルは建設にだいたい3年ほどかかりますから、先が見えにくいところが怖い業界でもあります。その点で言うと、簡易宿所のカプセルホテル、ゲストハウスというのは、参入撤退が容易でフレキシブルに経営ができるのが特徴でもあります。ですから面白いこともしやすいし、明確なコンセプトのあるサービスもできるんですよ。
ライター皆本
ライター皆本
なるほど。今日は、様々な形態の注目ホテルを教えていただきありがとうございました。用途に合わせ、私もフル活用していきます!

豪華カプセルホテル 安心お宿 秋葉原電気街店

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材/皆本類 構成/田代くるみ

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