予約必須! 駒沢の季節限定「生クリームあんぱん」を食べてみた

特集

懐かしいけど新しい!あんぱんの世界

2017/04/04

予約必須! 駒沢の季節限定「生クリームあんぱん」を食べてみた

日本生まれのパンと聞いて思い浮かぶのは、やっぱりあんパン! 老舗のパン屋が作る予約必須の「生クリームあんぱん」なるものがあると聞きつけ、ライフマガジンレポーターわこが店へ急いだ。そこで出合ったのは、究極のマリアージュでした♡

Yahoo!ライフマガジン編集部

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予約必須! 話題の「生クリームあんぱん」を食べてみた

創業71年の老舗が生んだネオあんパン

日本生まれのパンの代表といえば、あんパン。今日は予約必須の「生クリームあんぱん」なるものがあると聞きつけ、ライフマガジンレポーターわこが販売店「パオン昭月」へ急いだ。そこには話題のパンだけでなく、昔ながらのパン屋さんならではの貴重なモノゴトとの出合いがありました。

ライフマガジンレポーターわこ(以下、わこ)
ライフマガジンレポーターわこ(以下、わこ)
「行ってきま〜す!」

パオン昭月(駒沢)

地元で愛されるノスタルジックなパン屋さん

創業時駒沢にあった「パオン昭月」は、1964(昭和39)年に実施された東京オリンピックの区画整理のため深沢に移転。その後立ちのきのため現在の地へ

ライフマガジンレポーターわこがやってきたのは1946(昭和21)年に創業した老舗「パオン昭月」。お店に着くと、2代目の執行(しぎょう)さんが迎えてくれた。

到着!
店の外にはパンを食べられるテーブルと椅子も。屋根下のスペースを活用するべく、オープン時から取り入れている
笑顔がまぶしい2代目の執行さん
わこ
わこ
「こんにちは! ライフマガジンレポーターのわこです。まさに“昔ながらのパン屋さん”って感じですね〜!」
執行さん
執行さん
「ここに移転してきて50年ほどになりますからね。」
わこ
わこ
「パンの種類も多いですね。」
執行さん
執行さん
「主体である調理パンのほか、昔から変わらずいろいろなパンを置いています。」
「カレーパン」(162円)や「コロッケパン」(183円)、「ツイストドーナツ」(123円)など、昔ながらのパンがずらり
人気の「ハムカツ」(162円)は、創業当時からあるパンのひとつ。揚げたボロニアソーセージをドックパンにはさんだシンプルな一品だ
牛乳などのパック入りドリンクも、昔ながらのパン屋さんでよく見かけますよね〜。こちらはすべて108円

一度食べたら誰もがとりこ♡生クリームあんパンのヒミツ

誕生はふとした思いつきから

こちらが「生クリームあんぱん」(164円)。甘くなめらかなこしあんに、口溶けいい生クリームがぎっしり

パオン昭月の「生クリームあんぱん」は、10〜5月中旬までの限定商品。発売以降じわじわと人気が出て、いまやタレントによる人気の差し入れとしても名高い。

わこ
わこ
「今日は巷(ちまた)で話題の『生クリームあんぱん』を食べたくて来たんです。」
執行さん
執行さん
「これは私の代から作っているんですが、ありがたいことに毎日完売する人気ぶり。ちょうど2回目が焼き上がったところです。」
「生クリームあんぱん」を発見! 「ひとつひとつ個包装されているのも、特別感がありますね〜」(わこ)
わこ
わこ
「期間限定なんですね。」
執行さん
執行さん
冷やして食べていただきたいパンなので、生クリームが溶けてしまう暖かい時期は販売しません。」
わこ
わこ
「冷やすんですか!?」
執行さん
執行さん
「作る時も、生クリームが溶けないようあんこだけを入れて焼いたあと、1度パンを冷やしてから注入します。焼き上がったあとは冷蔵庫に。店頭に並べるとすぐになくなるので、順次出しています。」
醗酵を抑えるため冷やしておいた生地に、北海道産のあんこを包んで焼くという。生クリームは、焼いて再び冷やしてからイン
こちらは明日の朝出す分。ころっとしていてかわいいですね
執行さん
執行さん
「売り出してからもう20年くらい。もともとケーキも作っていたので、使っていた生クリームを入れてみたんです。意外に相性がよく商品化しました。ホイップクリームでも試したんですが、昔のものは特にパサパサしていておいしくなかったんですよ。」
パン作りは毎朝4時から。生地はこの機械でプレスして丸く仕上げている。移転時からある4、50年くらい前のもののため、なんと執行さんよりも年上。この間修理をして元気になったそう
40分ほど話し込んでいると、気がつけば最後のひとつになっていた。あわててトングを手にするライフマガジンレポーターわこ(人気のハムカツとカレーパンも一緒に)
無事「生クリームあんぱん」をゲット! ちなみに焼き上がり時間は朝7時。基本的に1日1回だが、早い時間に無くなった際は2回目を焼くこともあるそう。ちなみに1個から予約できる(当日午前中までに要電話)

\いざ実食!/

最強のお供、牛乳(108円)もゲット!

さっそく店前のテーブルでいただくことに。生地はふわふわでとっても繊細。割ってみると、じゅわ〜っと生クリームがお出まし! では、いただきます! 

見よ! この生クリームを! これはたまらん
じゅわ〜っと出でるクリームに、ライフマガジンレポーターわこも驚き!
わこ
わこ
「歯切れのいい生地は、バターがほんのり香ります。甘くなめらかなこしあんと、あっさりした生クリームが口の中で溶ろけます。食べ応えも軽くて、何個でもいける! とはまさにこのこと。
これは何個でもいける!(ちゃっかり2個目)
わこ
わこ
「ごちそうさまでした〜! えっと、食べている最中にやたらと視線を感じたんですが、一体何なのでしょうか? あんパンの神様…?

店には巨大なアンパンマンが!

公式認定されたジャムおじさんの代理人!?

視線の正体は、国民的ヒーローのアンパンマン!

店内には、国民的キャラクター・アンパンマンやその仲間たちの姿がちらほら。聞いたところ、以前テレビ局の公認でジャムおじさんの代理人をつとめていたのだという。認定されているパン屋さんは数店舗あるようだが、これはなかなかレア!

日本テレビ放送網で放送が開始された1988年に授与された認定証。現在は作っていないが、おもちゃショーの看板用に直径約1メートルのアンパンマンを制作するなど、長きにわたり縁は続いている
当時はアンパンマンのほかにも、ばいきんまんやカレーパンマン、メロンパンナちゃんも作っていた
執行さん
執行さん
「テレビアニメがはじまった際に依頼があり、公式ストアにパンを卸していました。それが創業してから40年目くらいだったかな。」
わこ
わこ
歴史あるお店ならではのエピソードですね〜。

店は和菓子職人だった初代が創業

「“パオン”昭月」の誕生まで

1960年代半ば、ここに移転した当時の様子
わこ
わこ
「ちょっと気になったんですが、“パオン”って何ですか?」
執行さん
執行さん
「フランス語で孔雀という意味です。」
わこ
わこ
なぜ孔雀…?
執行さん
執行さん
「移転してしばらくしてから、対面式だった店を現在のセルフ式にリニューアルしたんです。その際に和菓子屋時代から続いていた屋号『昭月』に『パオン』をつけて、店名とロゴも変えました。

『昭月』だけだとなんだか古くさいイメージなので、横文字を付けたらいいんじゃないかと。そこで初代が、末広がりで幸運の鳥と言われていた孔雀を採用したんですね。」
袋に描かれたロゴも孔雀! こちらはデザイン関係の仕事をしていた執行さんのお兄さんの友人によるもの。「昔のパン屋さんは知り合いがロゴを描いていたりと、内々のアイデアがいかされていた店が多い」(執行さん)
ボックスのゴージャスなシールにも金色のロゴが。生クリームあんぱんはもちろん、手みやげ用に買う時などはお願いすれば無料で入れてもらえる(6、10、15、20個入りがある)
わこ
わこ
元は和菓子屋さんだったんですか!
執行さん
執行さん
初代である父は和菓子職人。ただ戦後は砂糖などの材料も手に入らず、和菓子では商売になりませんでした。配給された粉をコッペパンに加工する仕事で生計を立てるようになったのが、この店のがはじまりです。」
わこ
わこ
「いまは当たり前にあるものも、当時は貴重だったんですね。」
執行さん
執行さん
「そうなんです。当時お菓子が作れなくなって、パン作りに切り替えた職人さんも多かった。パンが学校給食で出されるようになり、食べられるようになったのもこのころ。同時にパン屋さんも増えたんですが、最近はみんな跡継ぎがいなくて閉めてしまうのがさみしいですね。」
パン店「広島アンデルセン」が日本ではじめてセルフサービスを導入したのが1967(昭和42)年のこと。「パオン昭月」も現在はセルフ式だが、当初は昔ながらの対面販売であった
使い古されたレジ。「昔ながらのパン屋さんで作った組合も、50軒から5、6軒に。ほとんどなくなってしまいました」と執行さん。こうしたお店は、とても貴重な存在になってきているのかも
わこ
わこ
「ちょうど今、世代交代の時期が来ているんですね。
執行さん
執行さん
「うちは兄の長男と次男が継いでくれていますが、3代も続いているパン屋はそうありません。難しい時代ですが、日本の昔ながらのパンがこれからも残っていってくれたらなと願っています。」

「生クリームあんぱん」で話題のパオン昭月は昔懐かしいパンとの再会の場所でもあった。あんパンはもちろん、店にはハムカツやチョココロネなど、日本生まれのパンがたくさん。ネオな「生クリームあんぱん」もいいけれど、ともに昔ながらの味に浸ってみるのはいかがでしょう。

Yahoo!ロコパオン昭月
住所
東京都世田谷区駒沢2-18-11

地図を見る

アクセス
駒沢大学駅[駒沢公園口]から徒歩約7分
桜新町駅[北口]から徒歩約13分
世田谷駅[出口]から徒歩約17分
電話
03-3421-4831
営業時間
月~土 07:00~20:00
定休日
毎週日曜日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/取材中もひっきりなしに地元のお客さんが訪れていた「パオン昭月」。生クリームあんぱんも1時間ほどでなくなっていたので、予約がおすすめです! さらに4月17日(月)には、三男さんが町田で独立し「つばめパン」をオープンするそう。こちらにもぜひ足を運んでみてくださいね。

取材・文=金城和子、撮影=齋藤ジン


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