売り切れ必至! 「コッペパンサンド」のニューウェーブ3軒

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今日はパンの日。おいしいパンの今昔物語。

2017/04/12

売り切れ必至! 「コッペパンサンド」のニューウェーブ3軒

小麦の美味しさがシンプルに味わえる、昔なつかしコッペパン。そこへ具材をはさんだだけの「コッペパンサンド」が今、熱い注目を浴びている。都内には毎日売り切れじまいの人気店もちらほら。素朴に思える一品がなぜ、これほど支持を得ているのか。評判店を巡ってみよう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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オーダー後にフィリングを挟むことで
コッペパンの無限の美味しさが広がった

1.東京・千駄木「大平製パン」

ふかふか優しい生地のコッペパン

2014年6月にオープンしたこちらのお店。近隣の根津に立地する動物パンの店「ボンジュール モジョモジョ」が経営しており、ロールパンや食パン、焼き菓子も販売する。しかしお客のお目当てはコッペパンサンド。休日などは行列ができることも多いという。

不忍通り沿いに立地する。かわいい看板が目印。ちなみにこのキャラクター、店主の大平由美さんが帽子をかぶった時の姿を描いているのだという。イラストの作者は店のアルバイトさんだ

「あんこ&マーガリン つぶあん」

ふかふかのコッペパンとフィリングが合わさったときの口福感がたまらない(180円・税込)

「青りんごジャム」

甘酸っぱいジャムが美味しさとともに、より郷愁を誘う(150円・税込)
メニュー板が壁に貼られている。オーダー後、コッペパンに具材をはさんでくれるので、注文の品が出てくるまで待とう

コッペパンサンドは、「あんこ&マーガリン」など<コッペメニュー>、「ハム&クリームチーズ」など<調理コッペメニュー>、合わせて約30種ある。混雑が激しいときは作りおきの場合もあるが、基本、オーダーしてから具材をパンに挟む
一番人気は定番の「あんこ&マーガリン」。店主の大平由美さんが、こだわって葛飾区の問屋さんから仕入れるあんは、なめらかな口当たりで、優しい甘さだ。

「クリームチーズ&ブルーベリージャム」

ジャムとチーズの酸味の掛け合わせがクセになる味わい(200円・税込)

「きなこクリーム」

適度な甘さで、きなこのコクが食欲をそそる(150円・税込)

「ハム&クリームチーズ」

生ハムの塩気がきいた一品(300円・税込)

コッペパンはもちもち感がありながらも、噛みしめるほどに柔らかく、風味豊かでほんのり甘みも感じられる。聞けば大平さんのご実家も、福島県で三代続く製パン店で、コッペパンはお父様のレシピで焼いているそう。「香りづけで酒種を入れます。あと我流といえば、千葉の農場から仕入れる黄身の大きな卵を使っています」と大平さん。食べたとき、生地にリッチな味わいがするのは、このひと手間がきいているに違いない。

店主の大平由美さん。コッペパンは「ボンジュール モジョモジョ」の厨房で焼いて、こちらに届けている。ちなみにコッペパンの販売は、ここ「大平製パン」のみだ
ロールパンや食パン、焼き菓子はスコーンなども販売。コッペパンは毎日売り切れになることがほとんどなので、早めの来店を心がけたい
店舗は不忍通りに面し、店内にはカフェスペースもある

大平製パン

住所:東京都文京区千駄木2-44-1
アクセス:
千駄木駅1出口から徒歩約3分
根津駅1出口から徒歩約7分
東大前駅2出口から徒歩約10分
電話番号:なし
営業時間:
平日8:00〜19:00(カフェ8:00〜18:00)
土・日・祝8:00〜18:00(カフェ8:00〜17:00)
休み:月曜、不定休あり

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.東京・亀有「吉田パン」

下町の住人に愛されて

2013年4月にオープン。昨今のコッペパンサンドブームの火付け役と言われる存在だ。店内に入ると、デザインされたカウンターの向こうに、まるでジェラートのような、色とりどりのフィリングが並ぶ。そこから指差しで注文する行為は、おおよそコッペパン屋というイメージからは、ほど遠い。オシャレすぎるのだ。

好みの具材を伝えると、コッペパンに挟んでくれる

しかし、ここは東京の下町・亀有だ。常連とおぼしきご老人も、自分と同じように注文する姿を見て、やっぱりここはコッペパン屋なのだと再認識する。コッペパンには、下町の雰囲気がよく似合う。

「あんマーガリン」

一番人気の商品。毎日200個近く売れるという。コッペパンはもっちり食感ながらも歯離れがよく、さくさく食べられる(190円・税込)

「コンビーフ(ポテトサラダ入り)」

ボリュームある一品。カラシのアクセントが食欲をそそる(300円・税込)

店主の吉田知史さんもまた、開業するなら地元、東京の下町でと考えていた。飲食と全く関係のない仕事をしていたが、岩手・盛岡にある老舗のコッペパン専門店「福田パン」の「あんバター」を口にして、人生観が変わった。この味わいを広めたい。一生をかける価値のある仕事だと思ったと話す。「福田パン」のノウハウを学び、4年前に自店をオープンした。

「フルーツサンド」

パンの美味しさを引き出す、相性の良いホイップクリームを探求してたどり着いた一品(280円・税込)

「たまご」

たっぷりのボリュームが嬉しい(270円・税込)

「オリジナル野菜サンド」

キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、トマト、チーズにマヨネーズの味付け(320円・税込)
オーナーの吉田知史さん。「北千住ルミネ」に支店がオープンしたため、店舗近くに工房を構えた

「コッペパンには、お年寄りや子供が似合うと思うんです。うちに来て、買っていってくださる姿を見ると、なんだか幸せな気持ちになります」と吉田さん。今では全国から客が訪れ、1日に2000個のコッペパンを売る人気店だが、引き続き、地元の常連さんも大切にしたいと話す。その思いは看板に描かれた通称「吉田くん」、男の子のイラストににじんでいる。

男の子のイラスト、通称「吉田くん」が掲げられている間は、店が営業時間中であることを示す
JR亀有駅北口の商店街の中に立地する

吉田パン

住所:東京都葛飾区亀有5-40-1
アクセス:
亀有駅北口出口から徒歩約3分
北綾瀬駅出入口出口から徒歩約24分
綾瀬駅東出口から徒歩約27分
電話番号:03-5613-1180
営業時間:
月曜7:30~13:00(売切次第終了)
火曜〜日曜7:30~17:30(売切次第終了)
定休日:なし

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.神奈川・大和「グラムハウス」

抜群のボリュームと食べ応え

コッペパンサンドのブームは、東京だけにとどまらない。神奈川県・大和市にも9時半に開業し、昼過ぎには売り切れてしまう、そんな人気店がある。

「コーンビーフハッシュ(ポテトサラダ入り)」

コーンビーフハッシュは、コーンビーフとポテトをブレンドした沖縄の食材(260円・税込)

「ポテチサンド」

「同じ神奈川県民として、横須賀のソウルフード『ポテチパン』へのオマージュです」と店主の堤智博さん。砕いたポテトチップスと、コールスローが入っている270円・税込)

こちらのウリは何と言っても、そのボリュームだろう。まずパンの大きさに驚き、生地の食べ応えに、2度驚く。群馬県の小麦粉で作ったコッペパンは、弾力とコシがあり、どんな素材をも受け止める包容力がある。

「あんマーガリン」

どこから食べてもフィリングを堪能できるように塗り込んである(180円・税込)

盛岡の「福田パン」を訪れた際、コッペパンの可能性に感銘を受けたという店主の堤 智博(つつみともひろ)さん。「こんなになんでも挟めるのか、と驚きました。すぐ自分でも店を持ちたいと思ったんです」。脱サラして2013年9月に開業。「福田パン」と同じように、注文を受けてからコッペパンサンドを作るスタイルを踏襲する。

「いちごスペシャル」

甘酸っぱいイチゴのクリームに、果肉をたっぷりと練りこんである(250円・税込)

「てりたまチキン」

マヨネーズ玉子、キャベツ、てりやきチキンのボリュームを、コッペパンがガッチリと受け止めている(350円・税込)

しかし初めの3ヵ月は、作っても客は来ず、泣く泣く売れ残りは捨てる日々の連続だったという。ようやく地域に定着し、人気店となった今、堤さんの夢は都内で自店を構えることだ。「ゆくゆくはニューヨークで店をやりたい。コッペパンには、それだけ人種を超えた人気を得る可能性があると思います」。堤さんの夢は、どこまでも大きい。

店主の堤 智博さん。開店当初はこんなにも人気が出るとは思っていなかったと話す
店の外観。売り切れじまいになると、シャッターが4分の3ほど閉まってしまう

グラムハウス

住所:神奈川県大和市大和東2-8-16
アクセス:
大和(神奈川県)駅相鉄口出口から徒歩約5分
相模大塚駅北口出口から徒歩約28分
鶴間駅東口出口から徒歩約28分
電話番号:080-5434-0223
営業時間:9:30~売切れまで
定休日:日曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材・文/岡野孝次 写真/原 幹和

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