GINZA SIXは「入場料ゼロ円の美術館」説を検証レポ!

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行く前に知りたいGINZA SIXの魅力

2017/04/20

GINZA SIXは「入場料ゼロ円の美術館」説を検証レポ!

4/20(木)ついにオープンしたGINZA SIX。草間彌生からチームラボの新作まで、日本を代表する世界的アート作品が集結し、商業施設では他に類を見ない数の現代アートが各階に点在する。もはや「入場料のいらない美術館」レベルとウワサの施設を潜入レポート!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

買い物してる場合じゃない!? 施設内は世界的な現代アートだらけ!!

銀座6丁目の中央通りに誕生したGINZA SIX。かつてないスケールで進行した再開発事業により銀座が変わった! スタイリッシュな外観から、すでにアート鑑賞は始まります!!

4/20(木)に誕生した商業施設、GINZA SIX。世界的ブランドのフラッグシップストアや、日本初出店ブランドなどを擁するショッピング天国の出現は、オープン前から大きな話題に。

しかし、本記事で注目したいのは、GINZA SIXのアート天国っぷり。世界的アーティストである草間彌生からアート新時代を牽引するチームラボまで、施設内には数々のアート作品が展示され、「入場料ゼロ円の美術館」と呼べるほど現代アートがひしめいているのである。

\編集部員Sが潜入調査!/

「金ならない」が口グセで、ワードローブの6割以上は友人からのお下がりという編集部員S。写真のポーズは「6割は拾いもの」の“6”ではなく、GINZA SIXの“6”を表現している

“ゼロ円”というワードに食いついたのが、ロシアアヴァンギャルド芸術を信奉するアート好きにして、編集部イチの吝嗇(りんしょく)家、編集部員S。

編集部員S
編集部員S
「私をケチと評すのはアートへの冒涜。1円でも安いランチにこだわるのは“現代社会において、いかに貨幣という価値基準から自由になれるかーー”をテーマにしたアート行為だからであり、私の生きざまこそがアート作品。今日は、GINZA SIXのアートへの愛情がどの程度のものなのか、しっかり見極めたい」

アーティストのインタビュー記事口調で語る編集部員Sにイラっとしつつも、気を取り直していざアート天国へと潜入!

\アートスポット早見表/

 

1.草間彌生の新作インスタレーション

空飛ぶ巨大カボチャが銀座に出現!

草間彌生の《南瓜》

GINZA SIXへ訪れた人をまず出迎えるのが、日本を代表する現代アーティスト、草間彌生の新作インスタレーション。施設中央の吹き抜けに“どーん”と掲げられたカボチャの存在感に圧倒される。

編集部員S
編集部員S
「こ、これは…!! 草間先生の代表的モチーフ、カボチャが空を飛んでいる! しかも、手を伸ばせば届きそうな近さ!!」

クサマ・アートの代名詞である水玉模様のカボチャが、大小3種類、計14個のバルーンとなり、まるでシャンデリアのようにつり下げられている。超近代的でスマートな空間に、どでかいカボチャが浮かぶ様はどことなくユーモラスでもある。

エスカレーター移動の最中もアート鑑賞が可能。各階さまざまな角度から作品を楽しめる。紅白の水玉のおめでた感たるや!
編集部員S
編集部員S
「何がすごいって、この世界的価値のある作品がどこからでも写真“撮り放題”なこと。通常の美術館じゃあり得ないですよ…。GINZA SIXさん、本気っすね!!

稀代の芸術家の強烈な作品を前に、当初の不遜キャラはあっけなく雲散霧消。「せっかく写真を撮るなら、ベストスポットで撮らなきゃもったいない」と、日本アートシーンの重鎮を直撃し、教えてもらうことに!

\教えてくれたのは/

森美術館館長の南條史生さん。森美術館は草間彌生のインスタレーションのほか、GINZA SIX内で多くのアート作品の監修を担当。南條さんはフランス芸術文化勲章も受章しているすごい人!!
編集部員S
編集部員S
「まずは、素朴な疑問からお尋ねします。草間先生を筆頭に、なんでここまで著名なアーティストの作品がそろっちゃったんですか!?」
森美術館館長・南條史生さん
森美術館館長・南條史生さん
ここまで多くの現代アートが鑑賞できる商業施設は、他にないかもしれませんね。ここは海外から訪れた多くの方がやってくる、いわば日本の玄関口。そこで日本の文化をきちんと見せたかった。こちらの草間彌生に関しては、国際的にもっとも知られた作家ということで、最初に候補として名前が挙がりました」
編集部員S
編集部員S
「世界に誇るクサマ・アートをもっとも美しく鑑賞できるオススメのポジションを教えてください!」

\南條さんオススメのベスポジ/
4階南側の下りエスカレーター前!

自分がエスカレーターから降りてくるところを誰かに撮ってもらうのもアリ!
森美術館館長・南條史生さん
森美術館館長・南條史生さん
「写真を撮るならここかな。エスカレーターやお店まで入れこむと、いかにも商業施設の中にあるって感じが出て、おもしろいですね」
編集部員S
編集部員S
「な、なるほど…。美術館では決してお目にかかれない、GINZA SIXならではの一枚が撮れてしまうというわけですか! 携帯の充電がなくなるまで連写して帰らないとですね!!」
2階からカボチャを見上げると、底面に描かれた草間先生の有名な自画像を拝むことができる。草間先生からの“愛はとこしえ”なメッセージを心して受け取るべし!

GINZA SIXのために制作されたこちらのインスタレーションは、オープニングを祝う期間限定の展示となる。

2.空間に溶け込んだパブリックアート

なごみのスペースを彩る現代芸術家3人の作品

こちらは4階に設置されている堂本右美の作品《民》

続いての注目アートは、国内外で活躍するアーティスト3名の作品。こちらも森美術館の監修によるもので、休憩スポットやエレベーターホールなど、空間に溶け込むように配置されているのが印象的だ。

編集部員S
編集部員S
「設置場所のデザインや素材などをすべて説明し、作家さんの感性のおもむくままに制作してもらったという自由さに、アートへの愛を感じます! GINZA SIXさん、本気っす!!」

◆2階 南エレベーターホール◆
大巻伸嗣《Echos Infinity -Immortal Flowers-》

江戸小紋柄の朝顔、菊、桔梗などを組み合わせた繊維強化プラスチックの彫刻作品。江戸文化を色濃く引き継ぐ銀座という土地にふさわしい作品だ。2、3、4、5階の南エレベーターホールに4種を展示

◆3階 通路◆
堂本右美《民》

ショッピングエリアから少し離れた場所に設置された抽象絵画。色彩が明快でアメリカのポップアートのような雰囲気があり、自然と心が弾む。3、4、5階の通路に展示されている

◆4階 北エレベーターホール◆
船井美佐《楽園/境界/肖像画》

鏡の板を使用し、映り込む鑑賞者まで作品の一部とするアート作品。鏡の中の楽園の世界とこちら側の境界を曖昧にする仕掛けが施されている。3、4、5階の北エレベーターホールに3種展示

階違いで色や造形が異なり、見比べて歩くのも楽しい。いずれも身近にアートと触れ合える絶好のスポットだ。

編集部員S
編集部員S
「っていうか、すべての作品がまったくガラスに覆われることなく展示されちゃってる…!」

慌てた編集部員Sが、森美術館館長の南條さんを再直撃!

編集部員S
編集部員S
「南條さん、南條さん!! このすばらしい作品たち、ガラスケースに入れるの忘れてますよ!?」
森美術館館長・南條史生さん
森美術館館長・南條史生さん
作品がむき出しで置いてありますが、このような展示はかなり珍しいですよね。こういった作品はガラスに入れると反射しますし、ちょっと心配な面もありますが、皆さんの良識を信じて(笑)、こういった展示にしています」
編集部員S
編集部員S
「な…!」

作品に込めた作家の思いや、制作時の息遣いまで感じられるような贅沢すぎる展示形式に感涙する編集部員S。この上なく幸せなアート体験を多くの人とわかちあえるよう、モラルをもって作品を鑑賞したい。

3.高さ12mの超巨大壁画アート

チームラボの新作アートも登場!

チームラボのデジタルインスタレーション《Universe of Water Particles on the Living Wall》
編集部員S
編集部員S
「さっきから涙が止まらなくて、涙が滝のようにこぼれているのかと思ったら、目の前に本物の滝!

3階〜5階を貫く東西の吹き抜けには、高さ約12mの巨大な壁画を2つ展示。西側に設置されているのは、世界的に有名なウルトラテクノロジスト集団、チームラボによる新作で、時間とともに色や風景が変わる滝を描いたデジタルインスタレーションだ。

滝に描かれた草花は、太陽の動きに合わせて色を変える。昼はグリーンだが、銀座の日没とともにシルバーへと変化していくんだとか
編集部員S
編集部員S
「LEDビジョンの中で滝が落ちていくのを眺めていると、陽が昇り暮れていく太古の昔から変わらない時間、そして進化とともに変わっていく時代、2つの階層において“時の流れ”に思いをはせてしまいます」

一方、東側には金沢21世紀美術館など各国で200以上もの作品を手がけた植物学者にしてアーティストのパトリック・ブランの作品を展開。四国のシダ植物など約70種の植物が織り交ぜられ、壁面に沿って垂直に伸びた本物の植物庭園である。

パトリック・ブランの《Living Canyon》。時間とともに姿は変わるが、土を使っていないため枯れることがない。パトリックさんの自宅の垂直庭園は、なんと35年前に制作されいまだ現役!
編集部員S
編集部員S
「こちらで使われている植物が、チームラボのデジタルアートにも描かれているんだそう。東西の壁面アートは呼応していて、それぞれの存在が関わりあうことによって進化していく、という日本の“和”の思想にのっとった表現がなされているので、きっちり両方ともチェックっす!!」

4.アート体感型ショップ

6階には蔦屋書店が入店!

店内は本のほかに、日本刀やアート作品を多数展示。ショッピングを楽しみながらアートに触れ合うことができる

アートと日本文化をテーマに掲げた「銀座 蔦屋書店」。店内はアートブックを中心に、写真・建築・ファッション・日本文化などの書籍雑誌が約6万冊並び、“世界一のアート書店”を目指す。

日本のやぐらをイメージした高さ約6mの書架に囲まれたイベントスペース「T-GALLERIA」。建物の中央部分に位置し、天井から降り注ぐ光が心地よい
編集部員S
編集部員S
「『T-GALLERIA』では、オープニングイベントとして、杉本博司氏、名和晃平氏、蜷川実花氏による合同展示『Sensible Garden 感覚の庭』を5/31(水)まで開催。今後のイベントはまだ未知数で、スタッフさんも『何が起こるかわからない』と、ワクワクしてる様子が最高でした!!」
ギャラリー「THE CLUB」では、6/30(金)までオープニング展覧会「待宵の美」を開催。西洋と東洋、コンテンポラリーアートと古美術を組み合わせた独自のセンスが光る

また、今回の出店で注目されるのが、書店に隣接した「THE CLUB」というギャラリーの存在だ。日本ではまだ目にする機会が少ないコンテンポラリーアーティストを中心にコレクションを展開。世界の現代アートと東洋の古美術を展示・販売する。

\5階にもすごい画廊が!/

5階にある「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリー オブ トウキョウ)」

大丸松坂屋が運営する画廊「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」が5階に登場。「GINZAで見つける人生の宝物」をコンセプトにおよそ2週間ごとに企画展を展開していく。アート作品は、400年以上の歴史をもつという百貨店DNAを受け継ぐプロフェッショナルたちが選ぶ。

編集部員S
編集部員S
「百貨店の画廊が商業施設に出店するのは、業界ではいまだかつてないことなんだそう。日本の誇る伝統美やアートを発信したい、という意気込みが伝わってくるってもんです!!」
オープンには、日本美術院同人・手塚雄二による個展「-Imagined Landscape-」を開催
編集部員S
編集部員S
「ギャラリーでは20号〜10号あたりの絵画が展示されており、参考までにお値段を聞いてみたところ、お手頃な10号サイズのものが、『800万円+税』だそう…。思わず『金ならない!』の口グセが飛び出しました(照)。そんなすごい作品をふらっと立ち寄って鑑賞できるなんて、ありがたいことです」

5/4 (祝)〜17(水)は、『The best quality of Yayoi Kusama artworks草間彌生展』を開催予定。吹き抜けの空飛ぶカボチャを眺めつつ、こちらへ向かいたい。

5.VIPしか見られない“隠しアート”

現代アートが点在するプレミアムラウンジ

上顧客のための特別なラウンジ「LOUNGE SIX」。黒漆喰(しっくい)の壁に覆われ、まるで隠し扉のような入り口にこっそり近づく編集部員S

ラグジュアリーなGINZA SIXらしいサービスとして話題を集めているのが、VIP専用のプレミアムラウンジ「LOUNGE SIX」。多言語対応のコンシェルジェが常駐し、GINZA SIXの飲食店とコラボした軽飲食を提供されるなどOne to Oneのおもてなしが受けられる超スペシャルな空間だ。

編集部員S
編集部員S
「VIPのみが入ることを許された場所に、これまたスペシャルなアートが点在しているらしい…。これは一生の思い出に潜入しとかないと!」
ラグジュアリーでありながら、くつろぎを感じさせる空間。まるでこちらに座るVIPたちの人生を物語るかのように、ソファやチェアにはスポットライトが当たっている
美しくて優しいコンシェルジュさんのお言葉に甘えて、記念にソファへ座らせてもらう。日陰街道をひた走る編集部員Sの、人生のハイライトとなるであろう貴重な写真だ

空間それ自体もアートであるが、新素材研究所の共同主宰者のひとりで、世界的な現代美術家、杉本博司の作品が7点ほど展示されており、贅沢な空間でゆったりとアートを楽しむことができる。

編集部員S
編集部員S
「こちらのラウンジは『GINZA SIXカード』や『GINZA SIXアプリ』による会員登録と、GINZA SIXで一定金額以上の購入利用のあるメンバーシップ会員だけが利用できるそうなので、どこかの画廊で『800万円+税』の作品を購入する際は、事前に会員になっておくといいかもネ〜!!」

「入場料ゼロ円の美術館」説、検証結果のご報告(by 編集部員S)

最後は、ゼロ円どころかゼロの数が違う深淵なる世界までのぞくこととなったが、GINZA SIXはゼロ円でも美術館クオリティーのさまざまなアートが楽しめるという説に異議はなし! いつか草間先生のアートをGINZA SIXで購入する日を夢見て、明日からまた1円でも安いランチにこだわり抜くことにする。

ドケチとして生き抜く決意を新たにし、デジタル滝修行をおこなう編集部員S
Yahoo!ロコGINZA SIX
住所
東京都中央区銀座6-10-1

地図を見る

アクセス
銀座駅[A3]から徒歩約1分
東銀座駅[A1]から徒歩約3分
東銀座駅[A8]から徒歩約5分
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

写真=大西尚明 取材・文=Yahoo!ライフマガジン編集部


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