築地の大行列寿司店「寿司大」へ最短で入れる方法を探ってみた

特集

一度は行ってみたい行列グルメ店【東京・名古屋・大阪版】

2017/05/04

築地の大行列寿司店「寿司大」へ最短で入れる方法を探ってみた

東京で有名な行列ができる寿司店といえば、築地市場内の魚がし横丁にある「寿司大」。開店前から閉店まで列が途切れず、3~4時間待ち、はたまた5~6時間待ちの覚悟が必要なほど。これまで行列は避ける方向で生きてきた寿司好き女性ライターが、比較的待ち時間が短く済む方法を探り探り行ってきた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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おいしい寿司を求め、真夜中の築地へ

世間が上陸スイーツやハンバーガーで盛り上がろうとも、寿司こそ好物No.1!の姿勢は揺るがない女性ライターMです。

築地市場、午前2時30分。
世間的にはまだ“夜”でも、築地男子が乗りこなすターレットトラック(通称“ターレ”。後ほど写真で登場します)がせわしなく行き交う市場内は、早くも朝を迎えています。

トラックが次々と出入りする築地市場正門前。ヘッドライトの明かりがいい照明に

こうしてわざわざ真夜中の築地を訪れたお目当ては、築地市場内、魚がし横丁の行列店「寿司大」。待つ価値ありのおいしさとはいえ、やっぱりできるだけ並びたくない…となれば、開店前に行くしかない。ということで、どうせなら一番乗りを狙って行ってきました!

寿司大の行列を実践検証

 
寿司大の前には薄暗い時間からすでに行列が。ちなみに通路を走行している乗り物が、先述のターレ
 

5時の開店前に並ぶということは、始発でも間に合わない。となれば、選択肢は車で行くか、複数人で乗れば意外と安く済むタクシー利用、もしくは終電で銀座あたりまで来て時間をつぶして待つか。

今回は車で向かい、近くのコインパーキングへ駐車(築地場外市場周辺にある築地川第一駐車場は収容台数197台、200円/30分)。正門から、行き交うターレを注意深くすり抜けながら場内をとぼとぼ進み、寿司大の前に到着したのは2:40

暗い…誰もいない…無事1番乗りをゲット!(ホッ)

店の電気もつく前。慣れない“1番”に妙な優越感が顔を出すのか、心なしか表情がいやしくなる

ちなみに、寿司大のある魚がし横丁は、物販と飲食店で約140軒が並ぶ大商店街なので、店の位置は事前にチェックしておくと時間のロスを防げる。(実際建物を間違えたので)

 

1人がさみしくなる間もなく、2番手のお客さんがやって来たのが2:55。クチコミなどの下調べにより、3時には数人並んでいるという情報を事前につかみ、3時前を狙って行って本当によかった…(ひやり)。

\カナダから来た女性2人/

恐ろしいほどつたない英語力で聞いたところによると、写真中央がサンドラさん、右がエミリーさん

約10日前から日本に滞在し、この日が最終日だというお二人。寿司大のことはインターネットで知ったと言い、カナダでも有名なんだそう!(ほぼジェスチャーで読み取ったので、たぶんそんな感じ…かと)

 

サンドラさん&エミリーさんとわちゃわちゃしている間に、3番手のお客さんも登場

\神奈川県藤沢市から来たご夫婦/

顔出しはNGだったけれど、お話には快く答えてくださった、笑顔の素敵なお二人

1:40に自宅を車で出発したというご夫婦。市場内で働いているお友達に、いいお店だと聞いていらっしゃったそう。

そのあとすぐに5~6人が並ぶと、スタッフさんがパーテーションを並べて列を整理。席数は13席なので、開店と同時に入店するには、3:10ごろまでに行かないと厳しいということが判明。

 

店の前に並べる待機人数は15~16人ほどで、3:20にはその人数に到達。店の前に人があふれ出し、4:20ごろ、スタッフさんが店前に並べない人たちを建物横の待機列へ誘導する。

店舗がひしめき合っているので、店の前に並べる人数が限られている
建物に沿って新たな列ができ、開店前の時点で待機人数が合計30人以上

ちなみに、待ち時間はみなさん何をしているのかしら?とちらりのぞいてみると、ゲームなどスマホをいじっている人がほとんど。自分はといえば、カーテンの隙間から店内をのぞき、仕込みをしている板前さんたちをひたすら見つめていました。(今思うとコワイ)

 

待つこと2時間20分、ついに寿司大がオープン!

のれんをくぐると、カウンターに立つ板前さんたちが、「ご苦労様です」「お待たせしました」と口々に声をかけてくれます。待った苦労が報われます。

1番にのれんをくぐった人だけが見られる景色がコチラ

注文は並んでいる時に聞いてくれて、ほとんどのお客さんが頼むという「店長おまかせセット」4000円をオーダー済。おまかせと言っても、苦手なものを聞いてくれるので、好き嫌いがあっても大丈夫

席に着くとさっそく、お茶、あら汁、玉子焼といった温かい料理が運ばれてくる。

ノリが入ったほかほかの玉子焼。ふわっとした食感にほっとする

お寿司屋さんというとかしこまった空気感が漂いそうですが、寿司大は「お帰りなさい」と言ってくれそうなくらいなんだかアットホーム。その雰囲気を作り出しているのが店長の漆原さん。「何でも聞いてください」と言ってくださるオープンな方なので、お話を聞きつつお寿司をいただいていきます!

お客さん一人一人に気さくに話しかけてくれる店長の漆原訓さん。長時間待っていたお客さんたちもみんなニコニコ

--店長さん、お店の外の貼り紙には「店長おまかせセット」しか出ていませんでしたが、ほかのメニューもあるのでしょうか?

店長の漆原さん
店長の漆原さん
セットにせず、好きなネタを1貫ずつ注文していただいても、もちろん大丈夫ですよ。普通の寿司屋ですから(笑)。セットを食べた上で、さらにお好みのネタを追加注文していただくこともできるので、たくさん食べてください」

そして待ちに待ったお寿司の時間。握り9貫と巻物を、それぞれの食べるペースを見計らいながら1貫1貫出してくれる、行き届いた心配りがステキ。もちろんお寿司は、待った甲斐ありの絶品尽くし!

金目鯛の昆布〆は千葉県銚子産。寿司大の握りは基本的に握り醤油が塗ってあるので、そのまま食べてもOK
さすが築地と感じたのが、まだ生きているほっき貝。動いていました。コリコリ食感がたまらんなぁ
「動いている!」という驚きを表情で表現しようとするも、「できてない」と漆原店長からダメ出しを受けるライターM。この取材、楽しいな…
アナゴはふわっふわで口の中で溶ける~

旬の魚を厳選しているのでネタは変わるけれど、参考までに、取材時のそのほかのネタは、本マグロ、スズキ、バフンウニ、つりアジ、赤身の醤油漬け、ホタルイカ、マグロとタラコの巻物。

そして最後に、好きな握りを1貫選ぶことができる。その日食べられるネタは、壁にかかったネタ札を見て確認。

隣に座っていたサンドラさん&エミリーさんには英語のメニューから最後の1貫を選んでもらっていた店長。ネタの説明も英語でしていてさすが
最後の1貫でオーダーした鮭は北海道産。脂がほどよくのって美味。至福…
「店長おまかせセット」4000円のセットイメージ。ネタは取材時のもの。実際には1貫ずつ提供される

結局、食べるのに夢中で話を聞けなかったので、最後にまとめて質問!

--いつからこんなに行列になったのでしょうか?

店長の漆原さん
店長の漆原さん
「もう15年くらい前ですね。最初はクチコミで広がって、テレビとかで紹介してもらいました。なんだかわからないけど、並んでいるから並んだって人も、たまにいるんですよ(笑)。現在のように外国の方が増えたのはスマホの普及からでしょうね」

--これだけ待っている人がいると、時間制限があるのでしょうか?

店長の漆原さん
店長の漆原さん
「そんなのないですよ。お好きなだけいてください。まあ、あまりにも長いと、それとなく出てもらう方向に持っていくかも(笑)」

--早朝からお寿司が食べられて贅沢な気分になれました。

店長の漆原さん
店長の漆原さん
「もはや贅沢なのかわかんないよね(笑)。まだ外国の方がカウンターに1~2名くらいしかいないころは、『日本人は朝から寿司を食べるのか』と驚いていました」

外国のお客さんにも笑顔で話しかけ、冗談を言い合ったりと、朗らかでひょうきんな漆原さんに胃袋も心も持っていかれたところで終了。

ごちそうさまでした!
 

食べ終わったら会計を済ませ、そそくさと退店。時間制限がないとはいえ、誰もが待っている人の気持ちを理解しているだけに、食べ終わったお客さんはすぐに「ごちそうさまー」とお店を出ていた。

満腹満腹。お店を出るころには、外は完全に朝!

そして開店からまだ1時間ほどの時点で、行列は2ブロック目が2列になるほど長くなり、ざっと数えても80~90人。もはや同志のような気持ちが芽生え、頭の中でエールを送ってしまう。がんばれ…。

建物に沿った列が折り返して2列に。見る限りでは、外国の方がほとんど

列の後方(おそらくあと3時間以上は待つことになりそうな位置)に並んでいた方に話を聞いてみたところ、池袋から始発で来たと言っていたので、やはり電車だと待ち時間はグッと長くなりそう

行列の状況は日によって変わると思うので、時間と気持ちに余裕を持って臨みましょう!

寿司大

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/ターレがヒュイヒュイ走行する築地市場内は、非日常の異空間というか、まさに築地ワンダーランドで(そんな映画がありました)、何だか“築地ハイ”になりました。おかげで苦痛のはずの待ち時間もふわふわワクワク。さらに待った先にあんな幸せが待っていると知ってしまっては、並んじゃう気持ちも分かります!

取材・文=小林未亜(エンターバンク)/撮影=菊池さとる

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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