「言うことを聞かないペンギンショーがかわいすぎる!」 と注目を集めている水族館があります。北海道の「おたる水族館」では、ペンギンをはじめ、イルカやアザラシ、トドなど海獣たちをのびのび飼育展示しており、観に来た人々の笑いを誘います。そんな「おたる水族館」の人気の秘密に迫りました。
Yahoo!ライフマガジン編集部
指示どおりに行動することだけがショーじゃない!?
\おたる水族館はココがすごい!/
1.自由すぎるペンギンショー
2.ブサカワ!フウセンウオの赤ちゃん
3.トド、アザラシだってフリーダム
4.“日本一○○”を誇る水族館
食欲はあるがやる気はない。
ショーにカモメやカラスも乱入!
「自由すぎて笑える!」「グダグダなのがむしろかわいい(笑)」とSNSなどをきっかけに話題になっている、おたる水族館のペンギンショー。
まずはそのショーの一部をご覧ください(最後はカモメに餌を横取りされるシーンも!)。
一体どうしてこんなショーが生まれたのか、おたる水族館の学芸員・古賀崇さんに聞きました。
——“ペンギンたちのやる気次第”なショーが生まれたのには、どういったいきさつがあったのでしょう?
- 古賀さん
- 古賀さん
- 元々はきっちりとショーをしていたんですが、それをするためにはある程度、餌の量を制限して、トレーニングをしていかなければいけない。ただ、そうすることで、ペンギンたちも体調を崩すことが多かったんです。ですので、20数年くらい前から、体調管理と繁殖に主眼を置いてちゃんと餌をあげましょうと。で、餌を食べると当然、お腹いっぱいになるので言うことを聞かないんです(笑)。そこで、それを逆手にとって、話術でそれを面白いショーにできないかと始めたんです。
——ショーには、ペンギンの餌を狙うカモメやカラスも参加して迫力がありますね。
- 古賀さん
- 古賀さん
- 入ってくるものはしょうがないので(笑)。基本的なショーの流れはあるんですが、そのときどき、アドリブで「あれ? 白い鳥さんが混ざっていますね〜」などと全体の動きを見ながらみんな楽しくやっています。
まるでポニョ?
フウセンウオの赤ちゃんにも注目
——フウセンウオの赤ちゃんの動画も290万回以上再生されたりと話題になりました。
- 古賀さん
- 古賀さん
- 実はあの動画は、裏の飼育スペースで繁殖の記録用に撮影したものなんです。反響が大きく、来館者数も1月からの前年比で1万人くらい増えています。
トド、アザラシ、セイウチ……
そして水族館自体がフリーダム
——北海道の大自然と地形を利用した「海獣公園」もおたる水族館の魅力だと思います。
- 古賀さん
- 古賀さん
- 海獣公園に面した海岸線は、国定公園にも指定されていて、その海を仕切っただけの豪快なプールにトドやアザラシたちは暮らしています。ただ、吹きさらしのため、冬は雪が降れば積もったままですし、波が高くなるとアザラシたちは波にさらわれてしまうので、越冬プールに引っ越したりしています。
——その一方で、自ら柵を乗り越えてやって来た“野生のトド”もいると聞きました。
- 古賀さん
- 古賀さん
- ごくまれになんですけれど、20〜25年くらいの間に3頭くらい入って来ましたね。今いるのはオスのソユン(アイヌ語で「外の〜」という意味)で、トドプールのボスをやっています。
ショーの自主練をする? イルカたち
——とてもおおらかなおたる水族館の海獣たちですが、ショーの自主練をするイルカの噂も聞きました。
- 古賀さん
- 古賀さん
- ショーがすべて終わって、後片付けをしている最中に、チラッと様子を伺ったら、全員並んで一斉にスタートして、ジャンプを2、3回やってみたりとか、腹ばいで泳いだりというのを見たことはあります。イルカたち自身の中にも、うまくいかなかったときとか褒められたときを感じているんですね。なので、「やってみようか」という感じで、呼吸を合わせてやるということはあるんです。実際のところは彼らに聞いて見ないとわからないですけれど(笑)。
フリーダムなだけじゃない、
“日本一○○”を誇るおたる水族館
現在、約250種類・5000点前後の魚や海獣を飼育展示しているおたる水族館は、「日本一○○」な面も実はたくさんあります。複数でのネズミイルカ(現在、出産予定のため展示はお休み中)がいるのはおたる水族館だけ。ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、ワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシと4種類のアザラシを50頭以上飼育展示という数字もダントツで日本一。さらにワモンアザラシの繁殖に世界で初めて成功し、ゼニガタアザラシとゴマフアザラシの国内最長寿記録(2016年8月時点)も持っているんです。そう、面白いだけじゃなく、実際にすごい水族館なのです!
- 古賀さん
- 古賀さん
- ちょうど北海道は、この5月が爽やかな季節。かわいらしい動物たちがお待ちしておりますので、ぜひお越しいただければと思います。
取材メモ/海獣たちのショーは同じものは2つとなく、その都度、変化し、発見があるのがこの水族館の魅力。北海道を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
協力/北海道リレーション株式会社 撮影/克 取材・文/Yahoo!ライフマガジン編集部
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