ハンバーグを看板商品に掲げるローカルなファミリーレストラン「フライングガーデン」、「ブロンコビリー」をご存じだろうか? 地方発のファミレスながら、ハンバーグ通にもコアなファンが多いという。そんなご当地ファミレス2店の名物ハンバーグの魅力をハンバーグマニアが実食して解説!
Yahoo!ライフマガジン編集部
【食べ歩いてくれたのは】
五島鉄平さん
ハンバーグ測量士
今、ハンバーグ界で熱いのは地方発のファミレスチェーン
静岡のファミレスチェーン「炭火焼きレストランさわやか」のげんこつハンバーグがSNSを中心に人気を集めている。「今や知名度は全国区。ファンの域を超えた“信者”も多い」と、約800店舗のハンバーグを食べ歩いてきたハンバーグブロガーの五島さんも語るが、そんな「さわやか」に追随しているのが、今回紹介するご当地ファミレス「フライングガーデン」と「ブロンコビリー」のハンバーグだ。
「どちらのお店のハンバーグも特徴的なビジュアルもさることながら、味が独創的なんです。固定ファンをしっかりつかんでいる印象です」(五島さん)。群雄割拠のハンバーグ界、今もっとも熱いのは地方のレストランなのです!
1.フライングガーデン
牛肉100%の旨味が口内でバースト! 北関東からの刺客「爆弾ハンバーグ」
「フライングガーデン」は、栃木県小山市に本社を構える郊外型のファミリーレストラン。現在は、栃木、群馬、埼玉などの北関東エリアを中心に60店舗以上をチェーン展開している。特定の地域内に集中して店舗を出店する“ドミナント戦略”で、他のファミレスとは一線を画する存在感をしめしているのである。
看板メニューはもちろん、牛肉100%俵型のパテにくっきりと焼き目の付いた爆弾ハンバーグ。このあまりにインパクトのあるメニュー名ゆえに、フライングガーデンの屋号よりも知られているとの噂も…。「あの爆弾ハンバーグのお店に行こう!」なんて感じで、北関東では愛されているお店なのだ。
\フライングガーデンのお約束/
アツアツのハンバーグを待つ間、お客さんは事前にペーパーマットでソースや肉汁の“防御壁”を制作しておく。この工作感も、ワクワクをかきたててくれる楽しい作業だ。
- 五島さん(ハンバーグ測量士)
- 五島さん(ハンバーグ測量士)
- 「牛肉のみのガッツリしたパテをほおばると、思わず『THE 肉!』と叫んでしまうような食感を楽しめます。おなかを空かせて訪れて、ぜひ250gのキングサイズを頼んでみてください。やっぱり爆弾ハンバーグは、でかけりゃでかいほどおいしいんですよ!」
爆弾ハンバーグのパテをカットして肉の内側を鉄器に押し付けると、もくもくと煙がたちこめて肉汁やソースがバチバチ弾け飛ぶ。この様子がまるで「爆弾」のようだと言うことで、フライングガーデンの社長自ら命名したのだという。当初、あまりに物騒なネーミングに感じた社員たちからは猛反対されたとというが、それもすでにほっこり笑い話。今では、多くの人がひいきにする、“爆発的”な人気を誇るハンバーグになった。
\今回お邪魔したのは/
2.ブロンコビリー
肉肉しさ全開! 東海地方から進撃する「炭火焼きジューシーがんこハンバーグ」
ハンバーグとステーキの専門レストラン「ブロンコビリー」は、東海地方を拠点に、関東、関西に111店舗を構えている。全店舗が厨房の奥まで見渡せるオープンキッチンスタイル。肉を焼く炭焼き台、米を炊く大かまどが客席から近い場所に設置されており、迫力満点だ。
\ブロンコビリーのお楽しみ/
炭焼き台から遠い客席にいても、ライブモニターで肉を焼く光景をリアルタイムで見られる。待ち時間も飽きさせない、こういったひと工夫がファンの心を捉えて離さないのだ。
- 五島さん(ハンバーグ測量士)
- 五島さん(ハンバーグ測量士)
- 「ステーキ屋さんと洋食屋さんのハンバーグのちょうど中間ような絶妙かつ個性的ながんこハンバーグ。肉肉しいけどハンバーグ感もしっかり残っている。和風ソースが付いていますが、まずは岩塩をふりかけるだけで食べ、肉本来の味を堪能してほしいです!」
粗びきビーフ100%のがんこハンバーグには、和風ソースと岩塩が付いてくる。2つにカットされているので、1つはソースで、残りをシンプルな岩塩の味付けでなんて楽しみ方もあり。食感はまさに肉を食べているなと感じられるほどジューシー。この肉感はちょっとほかでは味わえないかも!
\今回お邪魔したのは/
取材・文=中田宗孝、撮影=野口彈
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