隠し味は地味噌 岐阜県郡上市のご当地グルメ「奥美濃カレー」

特集

全国ご当地グルメ(岐阜県編)

2016/04/01

隠し味は地味噌 岐阜県郡上市のご当地グルメ「奥美濃カレー」

岐阜県郡上市の町おこしの一環として、「奥美濃カレー」を開発するプロジェクトの活動が始まって丸10年。今では市内にある25軒ほどの飲食店がそれぞれ考案した奥美濃カレーを振る舞うなど、すっかり地元の味として定着している。「風見鶏」は1皿で2つの味が楽しめるツインカレーが人気の店だ。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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隠し味に地味噌(みそ)を入れるのがミソ

2006年に始まった「奥美濃カレー」プロジェクトは、(1)郡上の地味噌(みそ)を使う(2)地元の食材を活用する(3)郡上の人情を伝える、の3つの条件を満たす、カレーレシピを開発した飲食店を認定する制度。

郡上の情報を全国に発信するため、B−1グランプリへの出場、大手コンビニエンスストアチェーンとのコラボ弁当販売企画、奥美濃カレー教室の開催、オフィシャルソング「奥美濃カレーゲエ」の制作などにチャレンジしてきた。

そうした取り組みに合わせ、郡上市内にある認定店が趣向を凝らした独自のカレーを販売してきたことで「奥美濃カレー」の名は、市民の間にすっかり浸透してきたようだ。

「おくみのツインカレー」(950円)。サラダとアイスクリームがセットで付いてくる

文字通り、奥美濃カレーのミソとなるのが、条件にも含まれている郡上の地味噌。大豆を1年ほど熟成させて作る豆味噌のことだ。

まろやかな甘味が特徴で、郷土料理の鶏ちゃんや味噌漬けなどさまざまな料理に活用されている。カレーに入れても直接味がするわけではないが、コクやまろやかさを出すためになくてはならない隠し味だ。

2つのカレーをひと皿で楽しむ

そんな奥美濃カレーを提供する中で一、二を争う人気を誇っているのが「風見鶏」。地元客はもちろん、週末には遠方からカレー目当てにやってくる客もいるほどの人気店。

オススメの「おくみのツインカレー」は、飛騨牛欧風カレーとエスニックでスパイシーな辛口カレーの2つの味わいをひとつの皿で楽しむことができるという、ぜいたくなメニューだ。

もともとはカフェのマスター然としていた滝下さん。プロジェクトに加わるようになってだんだん料理人の顔に

その姿はまるで、2つの色を織り成すカレーの海の中央に、ライスの島がぽっかりと浮かんでいるようにも見える。見た目にも楽しいひと皿

肝心の味はというと、欧風カレーはじっくりと煮込んだ飛騨牛のうまみが加わることによって、まろやかで深いコクのある味に仕上がった。

一方の辛口カレーは自家びきのスパイスを使ったスパイシーなひと皿。たっぷりのココナッツミルクを使っていて、辛さの中にどこかマイルドさをも感じられる。

「別々で食べて、ミックスして食べて、3度おいしいカレーです」と店主の滝下一徳さんは胸を張る。

岐阜県郡上市を訪れた際は、各店で違う奥美濃カレーを食べ比べしてみよう。

店舗は国道156号線沿いにある。トレードマークの屋根の上の風見鶏が目印だ

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