一度は見ておくべき鎌倉のアジサイ名所5選

一度は見ておくべき鎌倉のアジサイ名所5選

2017/05/30

6月に入れば雨シーズンの到来。おでかけに不向きと思われがちな季節だが、鎌倉には雨だからこそ楽しめる花、アジサイの名所がたくさん。水滴を弾いて輝く美しい花を愛でにでかけよう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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雨に濡れるアジサイに鎌倉情緒を感じて…

色とりどりのアジサイが出迎える長谷寺。鎌倉屈指のアジサイの名所として有名

四季の移ろいを感じられる古都・鎌倉。多くの観光スポットが存在するこの地で、梅雨に入って主役となるのはアジサイたちだ。アジサイは湿度が高いと花の色がより鮮やかに美しくなるので雨に負けず散策へ出かけたい。また、アジサイは塩害に強く、斜面にもしっかりと根付くという特徴を持ち、山と海の両方に囲まれた鎌倉らしい花の一つ。「あじさい寺」として名高い寺をはじめとした、日本にいるなら一度は見ておきたいアジサイ名所を5カ所紹介します!

【紹介するのはこちら】

1.美しい青に染まる「明月院」
2.眺望抜群な「長谷寺」
3.アジサイ×江ノ電の「御霊神社」
4.素朴なヤマアジサイが魅力「鎌倉宮」
5.江ノ島を望む「鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区」

1.明月院

「あじさい寺」と呼ばれる鎌倉随一の名所

とくに人気なのが明月院の山門付近。まるで壁のように 明月院ブルーに染まるアジサイたちが咲き誇る

鎌倉のアジサイ名所の筆頭といえるのが、こちらの明月院。明月院のアジサイはヒメアジサイと呼ばれる日本古来の種で、葉に光沢がなく、大きな手まり形の花が付くのが特徴だ。アジサイは土壌の性質によって色を変えることで有名だが、明月院のヒメアジサイは「明月院ブルー」と呼ばれる淡い青色を見せる。

 
明月院の最寄り駅は北鎌倉駅

明月院の最寄り駅はJR北鎌倉駅。駅を背に左手に進み、徒歩約9分で到着する。

明月院の歴史は、永暦元(1160)年、山ノ内經俊により「明月庵」として創建されたことから始まる。康元元(1256)年、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼により同地に「最明寺」が建立され、時頼の息子・時宗によって最明寺を前身とした「禅興寺」が創建された。しかし明治初年には禅興寺は廃寺となってしまい、明月院だけが残った

「方丈」と呼ばれる本堂にある「悟りの窓」。窓越しに見える庭園が美しい

「あじさい寺」と言われるだけあり、アジサイが最も有名だが、春先にはシダレザクラ、レンギョウ、ボケ、モモ、秋は紅葉、冬はスイセン、ツバキ、ロウバイなど折々の自然が境内を彩る。

本堂後(うしろ)庭園はハナショウブと紅葉の時季だけ公開される(別途500円志納)。ハナショウブは今年は6月1日から10日〜2週間ほど公開するので、アジサイと一緒に楽しむことができる。(公開終了日はハナショウブの開花状況によって変動)

開山堂前に置かれた「花想い地蔵」。別れの切なさを慰める、季節の花を抱えている
36歳の若さで亡くなった、鎌倉第5代執権・北条時頼の墓所

明月院
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩約9分
電話:0467-24-3437
時間:9:00〜16:00、6月8:30〜17:00(拝観料大人500円、小中学生300円)
定休日:なし

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.長谷寺

古寺を彩る40種以上のアジサイ

斜面を覆うように咲くアジサイたち。種類によって花の形、色と変わるのでじっくりと眺めたい

境内を回遊して観賞する回遊式庭園の形をとり、もともと「花の寺」として名高い長谷寺。1970年代から現世における花浄土の再現と諸仏供養を目的として花の植栽により力を入れ始め、1990年代以降はアジサイの植栽に着手。40種以上のアジサイが境内を彩るようになった。明月院と共に、「鎌倉の三大アジサイ名所」と知られている。

あじさい路(眺望散策路)が混雑した場合、入場規制がかかることもあり。その際、入山時に整理券が配布されるので一旦外に出ることも可能
長谷寺の最寄り駅は江ノ島電鉄長谷駅

鎌倉駅から江ノ島電鉄に乗り、長谷駅へ。長谷寺へは長谷駅から徒歩約5分で到着する。

伝承によれば長谷寺の創建は奈良時代。天平8(736)年、奈良県の長谷寺を創建した徳道を招き開いたのが始まりとのことで、鎌倉でも有数の古寺と言われている。広い境内には、御本尊である十一面観音像が安置された観音堂や、洞窟の壁面に弁財天が彫られた弁天窟鎌倉の街並と由比ヶ浜を一望できる見晴台など、見どころが多い。

御本尊の十一面観音像。制作年代ははっきりしていないが、高さ9m18cmの木彫仏像は日本最大級の大きさ

枯山水の庭を望む書院では写経・写仏を実施している(毎日9時〜15時受付、一部1000円)。262文字の般若心経、42文字の延命十句観音経、本尊の十一面観音像の絵をなぞる写仏と選択でき、心静かな時間が過ごせると評判だ。予約不要で、道具類もすべてそろっているので、アジサイ見学と一緒に楽しみたい。

写経・写仏ができる書院。2013年に全面改修された
美しく整えられた境内は散策にぴったり。青々とした新緑が心地よい

長谷寺
住所:神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
アクセス:江ノ電長谷(神奈川)駅から徒歩約5分
電話:0467-22-6300
時間:3〜9月 8:00〜17:00、10〜2月 8:00〜16:30(拝観料大人300円、小学生100円)
定休日:なし

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.御霊神社

鎌倉らしい江ノ電とアジサイのコラボ

御霊神社沿いに江ノ島電鉄の線路が走っており、トンネルから出てきた江ノ電とアジサイを一枚に収められる(写真提供:鎌倉タイム)

境内に沿って、鎌倉のローカル線として人気の江ノ島電鉄の線路が走り、その脇をアジサイが彩る。アジサイと江ノ電の距離感が近く、そのコラボを写真に収めるべく、シーズンには多くの人が訪れる(線路内への立ち入りは禁止。撮影の際は十分注意を)。また、本殿の裏にもアジサイがあり、アジサイの穴場スポットだ。

 
御霊神社の最寄り駅は江ノ島電鉄の長谷駅。参道と鳥居の間になんと線路が!

江ノ島電鉄長谷駅から徒歩約5分。参道と鳥居の間に江ノ島電鉄の線路が走っておりそのインパクト大。

御霊神社の創建年代ははっきりしていないが、関東平氏五家の始祖をまつった神社として始まり、五霊が転じて御霊神社と呼ばれるようになったと言われている。のちに平安時代後期の武将・鎌倉景政の一柱のみをまつるようになり、景政の通称である権五郎に因んで権五郎神社とも呼ばれ、親しまれている。

境内入ってすぐ右手にあるタブノキ。「かながわの名木100選」にも選ばれている

こちらで有名なのが、祭神である鎌倉景政の命日9月18日に行われる「面掛行列」。天狗やひょっとこ、福禄寿などの面をかぶった男性が練り歩くお祭りで、「おかめ」の面を被った人のおなかに触ると「安産祈願」になるんだとか。宝蔵庫(拝観料100円)では面掛行列で使われているお面が見学可能

その他、境内には小さくも金比羅社や石神神社などがあり、見どころにあふれている。

うっそうとした木々に囲まれて建つ本殿
本殿右奥にある庚申塔。12基あり、そのうちの2基は鎌倉市の文化財指定を受けている

御霊神社
住所:神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
アクセス:江ノ電長谷(神奈川)駅から徒歩約4分
電話:0467-22-3251
時間:境内自由、授与所は9:00〜17:00
定休日:なし

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

4.鎌倉宮

素朴で美しい「山あじさい散歩道」

日本古来種のヤマアジサイが豊富に咲く鎌倉宮。素朴な美しさにトキメキ(写真提供:鎌倉タイム)

多くの人がアジサイと言われてイメージするのは花全体がこんもりと球体のようになるタイプだが、ヤマアジサイは花全体が平べったい形のものが多い。素朴な印象を与えるが、それゆえの愛らしさがある。

鎌倉宮拝殿背後の神苑(庭園のこと、拝観料大人300円)は樹齢百年を越す楠の木もある森で、その道沿いに白、青、紫色などの花を咲かせるヤマアジサイが数多く植えられている。シーズンには「神苑 山あじさいの散歩道」として公開している。

 
鎌倉駅から徒歩だと約30分かかるので、バスを使うのが便利

鎌倉宮に行くには鎌倉駅からのバス利用がおすすめ。鎌倉駅東口の4番乗り場から京急バス[鎌20]大塔宮行きに乗車し、約8分。大塔宮で下車すればすぐだ。

鎌倉宮でまつられているのは後醍醐天皇の皇子である護良親王。護良親王は後醍醐天皇と共に鎌倉幕府を倒し建武中興をなしたが、その後足利尊氏と対立し、命を落とすことになった。明治2(1869)年、明治天皇の命により護良親王が捕らえられた東光寺跡に鎌倉宮が造営されたという。

拝殿前に飾られた大きな獅子頭

祭神である護良親王が戦の際に、かぶとの中に獅子頭の小さな御守を入れて自らの無事を祈ったのが由縁で、拝殿には大きな獅子頭が飾られている。獅子頭は「厄を食べ、幸せを招く」と言われており、モチーフにしたお守りも。厄除け、幸運招来、交通安全などの願いがかなうといい、玄関先や車のダッシュボードに飾るといいのだとか。

獅子頭をモチーフにしたお守りたち。持ち歩き用の「板獅子守」も用意している
護良親王の身代わりになった忠臣・村上義光の姿を彫った「撫で身代わり」の像。自分の体の悪い部分をさすると、厄を落とせるのだそう

鎌倉宮
住所:神奈川県鎌倉市二階堂154
アクセス:JR・江ノ電鎌倉駅[東口]から京急バス大塔宮行きで約8分、大塔宮下車すぐ
電話:0467-22-0318
時間:境内自由、宝物殿9:30〜16:30(拝観料300円)
定休日:なし

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※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

5.鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区

海風を感じながらアジサイを愛でる

アジサイは展望台に向かう一角に多く植えられている(写真提供:公益財団法人鎌倉市公園協会)

由比ヶ浜、稲村ケ崎の海岸線に沿った鎌倉海浜公園。由比ガ浜地区、稲村ガ崎地区、坂ノ下地区と3つに分かれているが、そのうちの稲村ケ崎地区がアジサイの穴場スポットで、展望台や、展望台に向かう階段脇などに数多くのアジサイが植えられている

  
鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区の最寄り駅は江ノ島電鉄の稲村ヶ崎駅

公園の入口までは江ノ島電鉄稲村ヶ崎駅から徒歩約5分。展望台の階段はやや急だが、登った分だけの絶景が待っている。「かながわの景勝50選」にも選ばれており、晴れた日は富士山も見える

稲村ヶ崎は鎌倉幕府に攻め入った新田義貞の徒渉(としょう)伝説の地。波打ち際に切り立った崖のため通行できず、新田義貞が潮が引くのを念じて剣を投じたところ、干潟となって進軍できたのだと言い伝えられている。鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区にはこれを記念した碑やロベルト・コッホ博士記念碑、ボート遭難碑などがある。

晴れた日は富士山も望む(写真提供:公益財団法人鎌倉市公園協会)

鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区
住所:神奈川県鎌倉市稲村ヶ崎1-19
アクセス:江ノ電稲村ヶ崎駅から徒歩約6分、江ノ電極楽寺駅から徒歩約12分
時間:見学自由

口コミ・写真など

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取材メモ/“鎌倉のアジサイ”は有名ですが、スポットごとに種類や見どころが違うことに驚かされました。鎌倉のアジサイ三大名所の一つとして知られる「成就院」のアジサイは、宮城県の南三陸町に寄贈され、現在植え替え中なのでご注意ください!

取材・文=西連寺くらら/撮影=神保達也/写真提供=鎌倉タイム(http://kamakura-guide.jp/)


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