名古屋駅での横丁はしご酒なら迷わず「駅前横丁」ビルへ!

名古屋駅での横丁はしご酒なら迷わず「駅前横丁」ビルへ!

2017/06/08

名古屋駅周辺は再開発が進み、風情ある酒場が路地に集まる「横丁」が姿を消した。しかしご安心を。柳橋中央市場の南側にある「駅前横丁」は言わば“ビル内横丁”で、歴史を感じさせる建物の1階に集まった12軒の酒場は、どこもはしご酒にぴったり。名古屋名物のビル横丁の名店をご紹介しよう。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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駅近ビルに多様なグルメを凝縮

やっとすれ違える程度の通路の両側に飲食店がズラリとならぶ

名古屋駅から歩いて約5分の場所にある「駅前横丁」。ワンコインで酔える立ち飲み店をはじめ、料理のクオリティを追求する店、素敵な女性スタッフがもてなしてくれる店など、バラエティに富んだスタイルの店がところ狭しと並んでいる。客層は地元はもちろん、旅行や出張で名古屋駅を利用する人も多く、夜な夜なはしご酒を楽しむ男女でにぎわっている。そんな魅力満載の横丁を、まずは大通り側に面した「名駅立呑 おお島」から探索してみることに。

\おじゃました「駅前横丁」のお店はこちら!/
1軒目:「名駅立呑 おお島」
2軒目:「名駅韓国バル ポッコッ」
3軒目:「むぎコメぶどう ヤシオリ」
4軒目:「ビストロ横丁」
5軒目:「さくらん」


1軒目:「名駅立呑 おお島」

大通りに面した入りやすい店構え。伏見エリアには系列店「伏見立呑 おお島」「ワイン立呑オオシマ」も

伝統的な立ち飲みスタイルの「名駅立呑 おお島」は、大の酒場好きのオーナーが、「自分が気軽に飲める理想の店を作りたい」という思いから誕生した店。初心者はもちろん通でも満足できる、日本酒とツマミの充実したラインナップが特徴だ。

全国10店舗でしか飲めない希少酒「作(ざく)」(590円)も用意
スタッフ・伊藤史昭さん(以下、伊藤さん)
スタッフ・伊藤史昭さん(以下、伊藤さん)
「日本酒はレアな銘柄を含め10数種類を用意しており、グラスで490円からお楽しみいただけます」

ーー“帰宅前に1杯だけ”ならワンコインで十分なのがうれしいですね。

伊藤さん
伊藤さん
「ビール、焼酎、梅酒などは390円からと、しっかり飲みたいというお客様のためにも、価格をできるだけ抑えています」

\日本酒好きにオススメ!/
3種のみくらべ(1000円)

銘柄はお店お任せで、今回は左から「作」「黒澤」「勢」。グループの場合は人数分オーダーするのがマナー
伊藤さん
伊藤さん
「はしご酒でオススメなのが、3種類の日本酒を銘柄お任せで90mlずつ楽しめる『3種のみくらべ』(1000円)です。今回は、フルーティな香りの希少酒『作(ざく)』、辛口で膨らみのある『黒澤』、米の旨味をすっきりとまとめた『勢』を選んでみました」

——特にひいきがない場合、お任せセットは安心できます。3種とも納得のセレクトで、日本酒の奥深さを体験できますし、味わいを店員さんに伝えれば会話も盛り上がります。

\店長オススメのツマミはこちら/
カニコロッケ(580円)

カニの旨味を凝縮した贅沢なメニュー
伊藤さん
伊藤さん
「伊勢湾で水揚げされた新鮮な海産物を毎日仕入れるため、その日によってツマミも変わります。常備してあるメニューでオススメは『カニコロッケ』。よく『カニクリームコロッケ』と間違われるのですが、カニの身とミソをマヨネーズで和えてカラリと揚げてあるので、あくまでも『カニコロッケ』なんです(笑)」

——コロッケを割って口に運ぶと、凝縮されたカニの風味が口や鼻からもれそうなほど。カニ好きなら絶対に体験したい一品ですね。キリッとした辛口の日本酒に良く合いそうです!

\お勘定!/
3種のみくらべ…1000円
カニコロッケ…580円
合計…1580円

混雑度は高めだが、17〜18時半や21時以降なら比較的空く。15時から営業の土曜日ならフライングはしご酒もOK。コスパはトップクラスで、立ち飲みのせいか女性率はやや低め。※★は5つで満点(以下同)

魅力的な日本酒と料理の数々はどれもお手ごろ価格で、立ち呑みファンの理想をカタチにした名店と言える。じっくり盃を重ねたい気持ちを抑えつつ次の店へ向かうべし!


2軒目:「名駅韓国バル ポッコッ」

さっそく1曲すすめてくれる店主の桜井さん
店主・桜井さん(以下、桜井さん)
店主・桜井さん(以下、桜井さん)
「うちはカラオケのできる韓国バル。マッコリのような韓国の飲み物も置いてありますが、実は本場の味を追求しているというわけではないんです。私も韓国には3回ぐらいしか行ったことないしね(笑)」

——また正直ですね(笑)。じゃあ飲み物は角ハイボールで、それに合うオツマミもお願いします!

\必食メニュー/
アボカドナムル(300円)+角ハイボール(500円)

韓国を代表する料理のナムルをアボカドで作った、ちょっと珍しい一皿
桜井さん
桜井さん
「男女ともに人気なのが『アボカドナムル』。“アボカドってこういう食べ方もあるんだ”と、皆さん驚かれます」

——風味が濃厚なアボカドに、ゴマ油と海苔の香ばしさがベストマッチ。アボカドはナムルにしてもイケますね。角ハイボール(500円)のスッキリした刺激とのマッチングが絶妙で、何杯でも飲めそうな予感です!

通路とはビニールで仕切られる。当然カラオケの歌声は気持ちよくビル内にこだまする
桜井さん
桜井さん
「女性グループも多くて、お隣さんと飲み友だちになることも。カラオケで歌声を披露してくだされば、いいきっかけになるかもしれませんね」

\お勘定!/
お通し…300円
角ハイボール…500円
アボガドナムル…300円
カラオケチケット(5曲分)…1000円
合計…2100円

1杯+1皿+お通しで1100円というお手ごろ感がうれしい。キムチやナムルなど韓国風のつまみが用意されているが、本場の味というよりは、その雰囲気を味わいたい。桜井さんの人柄のためか女性のグループも多い

優しい桜井さんとの会話を楽しむだけでも満足感が高いが、カラオケチケットは1日で使い切る必要がないのも良心的だ。カラオケを楽しめる店はビル内に数軒あり、夜な夜な競うような歌声がビル内に響き渡り、なかなかカオスなBGMになるのだそう。この大らかな雰囲気とにぎわいこそ、駅前横丁ビルの魅力なのだ。

名駅韓国バル ポッコッ
住所:名古屋市中村区名駅4-22-8 駅前横丁ビル1F
電話:090-7434-9146
営業時間:18:00〜24:00
定休日:日曜・祝日

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


3軒目:「むぎコメぶどう ヤシオリ」

裏通り側を入ってすぐ、ガラスで仕切られたスタイリッシュな店構え

横丁の奥に歩を進めると見えてくるのが「むぎコメぶどう ヤシオリ」。名古屋市内唯一のクラフトビール醸造所「ワイマーケットブルーイング」が、2016年2月にオープンさせたアンテナショップ的店舗で、自社製品だけではなく、店名の通り、麦(ビール)、米(日本酒)、ぶどう(ワイン)の飲み物をそろえる立ち飲みバル。

地ビールは600円から、日本酒はグラス600円から、ワインはグラス700円から用意
店主・綾さん(以下、綾さん)
店主・綾さん(以下、綾さん)
「クラフトビールは、自社製とゲストの2種類。日本酒は東海地区の酒蔵のものが中心で、ワインはオーガニックなど自然派のものをそろえています。ビールはひと樽を2日ほどで飲みきるので、常に開栓したてのフレッシュな状態で楽しんでいただけます」

ーー地元産のクラフトビールをはじめ、いろいろな素材の酒を飲みたい酒好きには打ってつけの店ですね。

綾さん
綾さん
「ワイマーケットが京都醸造とコラボした『怪奇日食』(600円)という、コーヒー豆と柚子が入った珍しいビールを開栓したのですが1杯いかがですか?」

——ぜひお願いします!

\必食メニュー/
怪奇日食(650円)+カマンベールチーズのヤシオリ焼(710円)

カマンベールチーズに醤油麹で和えた生海苔をオン。スライスしたバゲットで食べるディップ風おつまみは、アメリカンペールエールにコーヒー豆と柚子を加えた「怪奇日食」にもぴったり

——アメリカンペールエールらしいまろやかな苦味に、コーヒーと柚子のフレーバーが絶妙に合いますね。

綾さん
綾さん
「おつまみのオススメは、むぎ、コメ、ぶどう、すべてのお酒に合うようアレンジした『カマンベールチーズのヤシオリ焼』です」

——温められたカマンベールチーズの濃厚な味わいと、それに負けじと醤油麹と海苔が香りを主張する今までにない食体験です! しっかり味のクラフトビールにぴったりです。

綾さん
綾さん
「ありがとうございます! バゲットは追加もできますよ」
常連の松尾さん(左)と店主の綾さん(右)。自然とこぼれるこの笑顔が、店の雰囲気を伝えてくれる
常連の松尾さん
常連の松尾さん
「今は名古屋在住なんですが、この店はどこか故郷の関西の香りがして気に入っています。初めてでも常連のように温かく迎えてくれるのがいいですね」
綾さん
綾さん
「飲み友達になったり、カップルになったりするケースも。普段は知り合えないような人同士を結びつける場を提供できるのは酒場冥利につきます(笑)」

\お勘定!/
怪奇日食(地ビール)…650円
カマンベールチーズのヤシオリ焼…710円
合計…1360円

17時から営業している立ち飲み店のため0次会利用の客も多い。珍しいお酒がほどよい価格で楽しめ、話題性も加味すればコスパも優秀。禁煙のため女性も利用しやすい。綾さん目当て(?)のためか、男性客がやや多め

豊富な酒の種類と、店主の綾さんが醸し出すアットホームでオシャレな雰囲気に、常連になりたい気持ちがふつふつ湧いてくる。ひとりで訪れても退屈しないのが駅前横丁の店すべてに通じる魅力だが、この店は特にその点が強い印象だ。

むぎコメぶどう ヤシオリ

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


4軒目:「ビストロ横丁」

裏通り側入り口の目立たない場所にある駅前横丁を代表する人気店

料理にひときわ力を入れる洋風居酒屋の「ビストロ横丁」。駅前横丁の中でも屈指の人気店で、18時から20時台のピークタイムは平日でも予約で埋まるほど。今回は混雑を避けて、はしご酒の後ろの順番に持ってきたというわけだ。

店内には手書きのメニューがぎっしり
竹内一浩さん(以下、竹内さん)
竹内一浩さん(以下、竹内さん)
「ビストロと言っても、うちはあくまで洋風居酒屋なんです」

ーー開店前にチラリと覗かせてもらったのですが、ボウルやバットをカウンターにズラリと並べて仕込みをされてましたね。

竹内さん
竹内さん
「営業中にはあまり本格的な調理はできませんし、できるだけ早く料理を提供したいので、オープン前に手間ひまかけてしっかりと仕込んでいます。飲み物のオススメは、世界最高峰のチェコ産ホップだけで作ったエーデルピルスです」

\必食メニュー/
エーデルピルス(500円)+ビストロ赤ワイン煮チャーシュー(680円)

エーデルピルスに合わせたいのは、豚肉を赤ワインに1週間漬けこんでから煮込んだやわらかいチャーシュー

——サッポロビールの上質銘柄のエーデルピルスがワンコインで飲めるというのは、ビール好きにはたまらないです。

竹内さん
竹内さん
「自分の大好きなピルスナービールを気軽に体験してほしいと思い、価格はかなり頑張っています」

——エーデルピルスの豊かな香りと味わいは、手の込んだ料理との相性もバッチリです。お手ごろ価格なのでついついお代わりが進みますね。

竹内さん
竹内さん
「この値段でエーデルピルスが飲める店は、なかなかないと思いますよ(笑)」
黒板や壁に並ぶメニューは、いずれも内容のわりにリーズナブルな価格
竹内さん
竹内さん
「おいしいものを、できるだけ安く楽しんでほしいと思い、仕入れに応じてメニューはほぼ日替わりです。チャーシューは特に仕込みに時間がかかりますから、売り切れてしまえば、次に出せるのは数日後になっちゃいます」

\お勘定!/
エーデルピルス…500円
ビストロ赤ワイン煮チャーシュー…680円
お通し…300円
合計…1480円

21時以降は比較的空いている。コスパが高いのも魅力で、ワイン類(500円〜)も充実。男女比はやや男性が多め。2.5時間の時間制限があるため長居しすぎないようにご注意を

「普段使いできる価格でおいしい料理を満喫できる洋風居酒屋でありたい」。そう言った店主のこだわりメニューの数々は、どれもハイクオリティ&ロープライス。東京から来たお客からも「ここまでおいしさとお手ごろ感を両立している店は東京でもあまり見かけない」と絶賛されるのだとか。この店がいつもにぎわっている理由は、まさにこれに尽きる。

ビストロ横丁

口コミ・写真など

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5軒目:「さくらん」

「現役女子大生」の文字が、すり減った男心をくすぐる「さくらん」

飲みも食べもすっかり満足し、そろそろお開きという段になって、どうしても惹かれてしまったのが「現役女子大生が営んでいます」という看板を掲げる「さくらん」。

特大の「男前ハイボール」(918円)を差し出すReiさん。眩しい笑顔に1日の疲れが吹き飛ぶ瞬間だ
女子大生スタッフのReiさん(以下、Reiさん)
女子大生スタッフのReiさん(以下、Reiさん)
「ありがとうございます! 7名の現役女子大生が、1〜2名の日替わりシフトでお店に立ちます。おつまみは枝豆程度の簡単なものしかありませんが、持ち込みは自由で、横丁内のほかの店から出前を取ることもできますよ」

\お客さんに聞いてみました/

4年前から何度か来店しているというYさん(写真奥)。手前の二人はReiさんの笑顔に惹かれて初来店
常連Yさん
常連Yさん
「日替わりの担当によって、店の雰囲気が少し変わるのも面白い。それぞれの学生さんにファンみたいなお客さんもいるみたいです」
Reiさん
Reiさん
「スタッフは1年で入れ替わりますが、店ができて今年で4年目なので私たちは4期生となります」

——むしろベテランにはない現役女子大生らしい初々しさが店の魅力にもなっています。

黒板には店に在籍する現役女子大生スタッフの名前が
Reiさん
Reiさん
「水曜と金曜は基本的に2人体制で接客を担当しています」

——カウンター8席のお店にキラキラの女子大生が2人も……。空間の華やかさは言わずもがなですね。

Reiさん
Reiさん
「金曜は混んでいることが多いですが、水曜なら比較的余裕があります。そのほかの曜日もぜひ体験してみてくださいね」

\お勘定!/
男前ハイボール…918円
テーブルチャージ…540円
合計…1458円

8席のみなのですぐ満席に。テーブルチャージが必要だが、現役女子大生とのプライスレスな時間を過ごせることを思えば安いもの。スタッフが必ず女子大生なので、女性のみの客でも過ごしやすそうだ

何と言っても現役女子大生と(カウンターを挟んで)お酒が飲めるというのが最大の魅力の「さくらん」。いいところを見せようと注文した巨大な「男前ハイボール」をチビチビやっていると、店内に立ち込めるいい香りの影響からか、酔いがひときわ心地よいのであった。料理は横丁内の店舗から出前するという、やや開き直り気味の斬新なスタイルは、おいしい店がそろう駅前横丁ならではと言える。

さくらん

口コミ・写真など

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「名古屋はしご酒」の起点にも

出張などで訪れる機会が多いビジネスマンは覚えておいて損のない場所だ

というわけで、足早に巡った「横丁ビルはしご酒」は無事終了。旅行や出張などの折に名古屋駅周辺ではしご酒をしたくなったら、まずは「駅前横丁」を目指すのが正解。柳橋中央市場のエリアにはほかにも魅力的な酒場が多数あるので、ここを起点にはしご酒の範囲を少し広げれば、「名古屋めし」だけでない名古屋の食文化のもう一つの顔に出会えるはずだ。


取材メモ/県外からの利用者も多いせいか、一見さんにもフレンドリーな店ばかりでした。

構成=エディマート/取材・文=加藤山往

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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