ダイアモンド☆ユカイが創業137年の麦わら帽子店と“対バン”

特集

2017夏の売れ線アイテム教えます!

2017/06/15

ダイアモンド☆ユカイが創業137年の麦わら帽子店と“対バン”

明治13(1880)年から137年、夏の風物詩である麦わら帽子を作り続ける田中帽子店。ロック界随一の帽子好き、ダイアモンド☆ユカイさんが、田中帽子店に乗り込んだ!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

ダイアモンド☆ユカイ、田中帽子店へ行く

夏といえば麦わら帽子麦わら帽子といえば、日本製ならではのフィット感や高いデザイン性から、ここ数年注目を集めているのが、137年の歴史を持つ田中帽子店

今夏に向けてどんな麦わら帽子が売れているのかな? 麦わら帽子の工場って気になる。ということで、埼玉県春日部市にある田中帽子店の工場へ向かったのは、幼少時代から埼玉県で育った帽子ラブなダイアモンド☆ユカイさん


\訪れたのはこの方/

 

ダイアモンド☆ユカイ(歌手・俳優)。1986年、ロックバンドRED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)のボーカルとしてデビュー。現在は音楽活動を中心に、俳優など活動は多岐に渡る。毎回「OK!」で締めくくられるロックなブログも人気。


田中帽子店の売れ筋アイテム紹介から、工場見学六代目社長・田中優さんとの密な帽子&人生トークまで、内容てんこ盛りな訪問レポートがスタート!

ユカイさんと田中社長の対談は記事後半

\ユカイさんの田中帽子店訪問記/
1.麦わら帽子 人気BEST5
2.工場見学
3.六代目社長との対談

田中帽子店にロックスター降臨

1.麦わら帽子 人気BEST5

【メンズ編】
まずは、田中帽子店の売れ筋ベスト5を紹介。メンズ編では、田中社長に作った意図や特徴を教えてもらい、ユカイさんには各アイテムの印象を語ってもらった。ユカイさんによる全6種(色違い含む)の着用イメージと、ユカイさん的No.1の発表は後ほど!

1位:鬼麦カンカン帽 1万1880円

頭周りM57.5cm、L60cm、高さ10.5cm、つばの長さ4.5cm、重さ135g
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「一番レトロ感があるよね」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「そうですね。クラシックをイメージしています。元々、夏の浴衣に合う帽子を、ということで作られた帽子で、普通の帽子よりも硬く作られています」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「逆に今の時代、旬なもの、ポップなものを感じるね。不思議だね。レトロっていうのかな。ニューレトロみたいな、そんな感覚がしたね。こういうところ(リボンに施されたプレート)もおしゃれにしているからかもしれない」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「あと、鬼麦という麦の種類を使っているんです。普通の麦だと繊細すぎるので、なるべくゴツイ、ゴツすぎてもいいぐらいのものをチョイスして、より男らしくと…」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「あ、男らしいんだ。男っぽいってイメージはあんまりしなかったけど。女の子にも似合いそうだね」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「女性も甘辛ミックス的にコーディネートされる方が多いですね」

2位:Samy(サミー) フェドラー型 太麦 麦わら帽子 6480円

頭周りM57.5cm、L60cm、(本体サイズ)前後32cm、左右30cm、高さ13cm、つばの長さ6cm、重さ105g※Lサイズの場合
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「ここ最近すごくミニマルなデザインというか、余計なものはいらないというお客様の声が非常に多いんです。そこでシンプルな帽子を作ったつもりが、黒リボンも何もないと、ただの農作業用の帽子になったので(笑)、まあどうしようかなと。そうしたら、何か特別なものとして扱って欲しいという意見が出たので、革ベルトをつけて、そこに名前が入るサービスをして、それを前面に押し出していこうということになりました」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「見た印象だと、すごくカジュアルな感じがするね。これ(革ベルト)が付いているせいかもしれない。ジーパンとかにも似合いそうだね。確かに何も付いていないと農作業の帽子っぽく見えるけど、これならおしゃれな印象だよね。ラフにかぶれそうでいいね。合わせやすいんじゃないの」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「割と何にでも相性がいいですね。カジュアルにでも、ジャケットのコーディネートでさっとかぶっても邪魔するものがないので」
「ちょっとウエスタンっぽい感じもするしね」とユカイさん

3位:Glan(グレン) フェドラー型 中折れ帽子 1万800円

頭周り59cm、(本体サイズ)前後30cm、左右28cm、高さ12.5cm、つばの長さ4.5cm、重さ105g
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
定番の中折れ帽子ですけど、普通の中折れはもっと高さが低くて、Tシャツ&短パンに合わせるみたいなドカジュアル。そういう印象がどうしても強いので、そのイメージをどうにかして崩したいと思い、少し帽子の頭を高くして、エレガントに見せることに重きを置き、バランスを考え、つばの長さを調節して作りました。白シャツにサラッとシンプルに合わせていただきたいなと。そして色違いでより爽やかに、活発的なイメージを持たせるために、ネイビーも作りました」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「そうね、どっちかっていうと、麦わら帽子っていう感覚じゃないのかもね。色が違うだけでだいぶ印象が違うよね。麦わら帽子感っていうのが一段と無くなってくる感じがするな。もう一歩おしゃれになったような」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「もうちょっと麦を細くする案もあったんですけど、そうすると逆に麦のよさがなくなってしまう。だったら麦で作る必要はないんじゃないかと思いまして、麦わら帽子の質感もありつつ、それにエレガントさをエッセンスとして加えた感じです」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「これだったらスーツでもかぶれんじゃないの。そんな気がする」

4位:Marc(マルク) ホンブルグ 麦わら帽子 1万800円

頭周り58.5cm、(本体サイズ)前後32cm、左右29cm、高さ12.5cm、つばの長さ6cm、重さ130g
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「これは今年できた新作です。チョップ型と言って、頭頂部がチョップされたようにへこんでいます(笑)」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「確かにチョップだな(笑)」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「普通のはティアドロップ型と言うんです、涙っぽいので(3位のグレンを参照)。ティアドロップ型よりも、割とチョップ型の方が女性に受けがいいですね。理由は定かではないですけど(笑)」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「ティアドロップって何となく仰々しい感じがするよね。俺は好きだけど。確かにチョップ型はもうちょっと柔らかいっていうかね」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「チョップ型はどれで作ってもしっくりこないので、だったらちょっと面白い帽子を作ろうということで考案されたのがこの帽子で、ユニセックスでかぶれます。なおかつ、きれい目でも合わせられるし、かぶってみたら幅広く合わせられて意外にいいじゃん、という風に感じていただけたらいいなと思っています」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「(つばの)丸みがメキシコっぽいよね」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「エッジを効かせてちょっと丸みをつけています。すごく作るのは大変なんですけど…」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
女の子に受けそうだね。うん、それは感じる。でもチョップ型っていうのは、そこまで気付かなかったねえ。帽子もいろいろ違うんだね。深いね

5位:Aubin(オーバン) マウンテン ハット 8640円

頭周り60cm、(本体サイズ)前後33.5cm、左右32.5cm、高さ13cm、つばの長さ6.5cm、重さ110g
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「これはマウンテンハットという、いわゆる山に登る時にかぶる帽子で、元々はフェルトとかで作られています。世間でアウトドアやキャンプがすごく流行っている中で、キャンプでおしゃれにかぶれる帽子はなんだろうと考えた時に、マウンテンの麦わら帽子はないよね、という話になりまして。それでマウンテンとアウトドアをつなげてこの帽子を作りました。意外にも、街中でTシャツやシャツに合わせてくれる方が多いんですよね」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「かぶってみると一番実用的な感じがしたよ。一番日差しを防ぎそうだなって。畑仕事をするんだったらこれ選ぶね、俺は」
ユカイさんによる着用イメージ。中央の写真は「何となく雰囲気で」と持参してくれたウクレレを持って

\ユカイさん的No.1はコレ/

一見すると麦わら帽子に見えないネイビーの中折れ帽が選ばれました!

【レディース編】
女性用のベスト5は、田中帽子店の生産管理・デリバリーを担当されているスタッフSさんが紹介。1位、2位、4位は今年の新商品、3位と5位は継続商品がランクイン!

1位:Lily(リリー)エッジアップ 麦わら帽子 1万1880円

頭周り57.5cm、(本体サイズ)前後33cm、左右32cm、高さ10cm、つばの長さ9cm、重さ120g
スタッフのSさん
スタッフのSさん
巻き上がったブリム(つば)のエッジと丸いクラウン(山の部分)が一番の特徴です。今季の新作で、麦わらならではの優しいカーブを描くつば先は、顔の印象を明るくしてくれます。フチに施したパイピングもポイント。パンツスタイルは深めにかぶってクールに、ワンピース、スカートには、浅めにかぶってかわいらしく、どんなファッションにも似合うと思います」

2位:Anne(アンヌ)つば (短) 中麦 女優帽 9720円

頭周り58cm、(本体サイズ)前後29cm、左右29cm、高さ18cm、つばの長さ7.8cm(最長部)、重さ110g
スタッフのSさん
スタッフのSさん
「Adele(アデル)というスタンダードな女優帽のつばが短いバージョンです。つばが短い分、気軽にかぶれるので、お散歩やちょっと買い物に、ということで買われる方が多くいらっしゃいます。7、8ミリの麦を使っているので、太麦と比べると伸縮性があって柔らかく、上品な雰囲気にかわいらしさをプラスした人気の女優帽です」

3位:Marin/f(マラン/フェム)女性用カンカン帽子 8640円

頭周り57.5cm、(本体サイズ)前後31.5cm、左右30cm、高さ9cm、つばの長さ6cm、重さ95g
スタッフのSさん
スタッフのSさん
スタンダードなカンカン帽です。ここ数年カンカン帽はずっと人気で、今年は特に売れています。細麦で作られているので上品な印象もありますよね。つばも長めなので、日よけとしても使えます。日常で使いやすいので、私も持っています」

4位:Flore(フローラ)ラフィア エッジアップ 1万1880円

頭周りS56.5cm、M57.5cm、L59cm、(本体サイズ)前後33cm、左右31cm、高さ11cm、つばの長さ8.5 cm、重さ150g
スタッフのSさん
スタッフのSさん
「麦ではなくラフィアという素材を使っています。柔らかくて軽く、風通しが良いので蒸れません。クルッと折り畳むことができるのが便利です。ラフィアの編み方には細編みと太編みがあって、この細編みは特別な職人さんが一つ一つ丁寧に編んでいるのできめが細かく、かぶり心地もいいんです」

5位:Mathis(マチス)麦わらキャップ 5940円

頭周り57.5cm、(本体サイズ)前後25cm、左右21cm、高さ10cm、つばの長さ6cm、重さ70g
スタッフのSさん
スタッフのSさん
「カジュアルなスタイルに似合う、麦わら帽子のキャップ。いわゆるポークパイ型といわれる頭のヘコミが特徴的です。デザインもありますが、へこんでいることで、深くかぶった時に頭の形にフィットしやすいんです。また、太麦を使っているので、しっかりとして型崩れがしにくい。個人的にはななめにかぶったりするのが好きです」
5アイテムの着用イメージ。モデルはスタッフのSさん

2.工場見学

売れ筋商品のチェックが終わったところで、田中社長に作業中の工場内を案内してもらうことに。建物に入るなり、「やっぱり麦の香りがすごいですね」とユカイさん。まずは場内に響き渡る、ミシンの音の方へと進む。

縫い場

帽子専用のミシンを使い、ひも状の麦わらを頭の部分からクルクルと縫い合わせていく、一番最初の工程。熟練の職人さんの手によって帽子の形が作られていく様は魔法のようで、ユカイさんも「簡単にやっているように見えるのがすごいね」と感嘆。

ユカイさんが「年季が入っている」と驚くミシンは、30~40年使い続け、いまや製造しているメーカーがないそう
社長のおじい様で現会長の四代目・田中行雄さん。83歳にして現役

ちなみに、帽子を作る上で必要なのが木型。職人さんは見ただけで、木型にぴったりとはまる帽子を縫い上げられるというからすごい。

帽子店の一番の財産だという木型。何千通りもあるそう

型入れ

縫い上がった帽子は、プレスをすることで形が決められる。プレスには熱せられた金型と水圧が用いられる。

(左)プレス機も人の手によって動かされている。(右)プレスしたての帽子はほんのり熱い

内縫い

リボンや内側の汗止め、品質表示のタグなどをすべて手で縫い合わせる。

肌に直接触れる部分だけに、作業も慎重

最終チェック

かぶった時にチクチクしないように、飛び出したわら(ヒゲ)を小型のはさみで切っていく。どこにヒゲがあるかはわからないため一つ一つ入念なチェックが必要で、作業的には一番大変。この最後の工程を終えると、帽子は箱に詰めて出荷される。

「ひげそりの役目をしてくれているんだな」(ユカイさん)

3.六代目社長との対談

137年続く帽子店を六代目として受け継いでいく田中社長と、“ダイアモンド☆ユカイ”を30年続けてきたユカイさん。お互い、長く続けてきた今だからこそ分かること、抱く思いを語り明かす。

2人の意外な帽子歴

--まずはユカイさん、帽子を好きになったきっかけを教えてください。

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
親父がね、よく帽子かぶってたんですよ。親父は大正生まれだったんだけど、昔の人って帽子かぶるのが普通だった時代があってね、その影響もあるのかな。あと、ハリウッド映画の俳優、ハンフリー・ボガートとか、マフィア映画の『ゴッドファーザー』とかを見て、帽子かっこいいなって。あとは子供の頃はやっぱり沢田研二かな(笑)。斜め45度にかぶってね」

--田中社長のお父さんも帽子はかぶられていましたか?

六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
実はうちの田中家は、帽子をかぶらないんです。自分がかぶるよりも、かぶっていただいている方や買っていただいているお客様で満足、という感じで、あんまりかぶらなくて。自分も生まれた頃からここで育っているので、帽子に特別感をあまり抱けなかったというのも正直ありまして…」
田中社長、とっても帽子が似合いそうなのに
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「料理作ってるうちにお腹いっぱいになっちゃうみたいな、そんな感じじゃない?」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「そんな感じですね、すいません(笑)。でも最近は、かぶらないと良さが分からないので、かぶるようには心がけていますね。かぶらない人の意見もあるし、かぶる人の意見もあるので、両方の感性を活かせたらいいなと思っています」

--麦わら帽子について、ユカイさんはどういうイメージを持っていますか?

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「やっぱり夏のイメージだよね。爽やかなイメージもあるんだけど、農家の方が作業するのに使うのに必須な、そういうイメージだね。うちのお袋が家庭菜園やってたんだけど、手伝った時に麦わら帽子がしっくりくるんだよね、どういう訳か。暑さを防げて軽いしさ。自然にかなった帽子だなって。でもやっぱ、かぶっていると気持ちいいんだよね、麦わら帽子ってね(笑)」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
風物詩と言われているくらいですので、かぶっていると必然的にテンションがあがるというか。特に浴衣を着て麦わら帽子をかぶったら、テンションが結構上がりません? 自分も最近はかぶるようにしています」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「あー、あとアロハとかにもね、似合うよね」
「アロハにも似合うよね」と、アロハ姿の社長を見るユカイさん

137年続く秘訣は「ぶれずにやり続けること」

--では田中社長、改めて137年の歴史がある田中帽子店について教えてください。

六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「うちは昔ずっと下請けだったので、表に出ることはなく、ここ最近スポットを当てていただくようになった感じで…。昔ここは麦の産地で、農業も盛んで、農業をしていた方が副業で麦を使って帽子を作るようになったんです。やがて農業が衰退し、帽子の方が需要があがるようになっていきました。今ではもう、麦は作られていないです」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「歴史としては、じゃあ137年前から」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「そうですね。自分は全然先々代とかわかんないんですけど(笑)。明治13年から…」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「明治13年!? すごいねえ。まだ幕末の名残が残っている時代だよ、本当に。明治って結構戦争ばっかりしてたから、まだ国内でもそんな時代だからね(笑)」
歴史に詳しいユカイさん、明治13年という時代に驚く

--社長さんとしては、長く続いた秘訣はどのように思われていますか?

六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「きれいごとじゃないですけど、やり続けることじゃないですかね。何があっても帽子作りをしっかりするという芯を変えず、ぶれずにやり続けることが大切かなと。帽子作りがダメだからバッグで頑張ってみようとか、そういうことを思ったことも実際あったんですけど、やっぱりそれじゃあダメ。やはり1つのものを集中して作るのがメーカーとしての生き様なんじゃないかというのを、先代、先々代からずっと言われ続けて、今ここまで、後ろを振り向かずに突っ走ってきている、という感じですかね」

--実際「やばいかも」と思う時期はありましたか?

六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「うーん、昔はもうちょっと帽子をかぶってくださる方が多かったんですけど、一回売上げががたんと落ちて。ユカイさんもそうですが、最近ようやくメディアとかで帽子をかぶってくださる方が増えたり、そういう力があって、ここほんと10年、15年ぐらいでようやく、ちょっとずつ上がってきた感じですかね」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「今一番、帽子をかぶる層って何歳ぐらい?」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「女性と男性ですごく別れるんですけど、女性は母親世代ですね」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「お母さんはかぶってるね。うちの妻もかぶってる(笑)」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「最近の気候は、夏が長くなってきて、日が強いというのがあったので、かぶる人も増えてきています。女性はお母さん世代、次は若者かそれを通り越しておばあちゃん世代の方、まあ女性は平均的にみんなかぶってくれていると思うんですけど、男性だと30代以上ですかね」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「若い子はかぶんない?」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「若い方はかぶらないですね。割と自分のライフスタイルが固まってきた方がようやく最後に帽子に手を出す。洋服をある程度着てきて、じゃあ次は帽子かなって、最後に行き着くところが帽子
帽子談議に花が咲く
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「俺の妻のお父さんは“でんさん”っていうんだけど、髪の毛がないんだよね(笑)。絶えず帽子かぶってるね。帽子を集めるのが好きみたい。帽子でいろいろと印象変わるもんね。俺なんかは、髪の毛をいちいちセットするのがめんどくさいんで、帽子かぶっちゃうこともあるけど(笑)」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「そういうお客様も若い方は特に多いですね。寝癖直すのがしんどいそう(笑)」
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「やっぱり帽子は好きだなあ、なんか分かんないけど。買っちゃうんだよね。で、どんどん増えていっちゃって、帽子屋さんぐらいあるかもしれない。でも、帽子はキープするのが大変だよね。だめになったりとかね。いい麦わら帽子を持ってたんだけど、車に置いといてつぶれちゃってさ。やっぱつぶれると戻んないんだよね」

--お手入れの秘訣などはありますか?

六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「実は、この(つばを下にした)状態で置いておくのはダメなんです。重力がそのまま乗っかってしまうので、帽子の形がどんどん崩れてしまいます。なので、逆向きにして、厚紙を帽子のまわりに巻いて、立てておく。それをやるとつばもしっかりします

\麦わら帽子トリビア/

帽子の正しい保管方法はこちらです
ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「へえー、そうなんだ。それはみんな知らないね。これは聞いておいてよかったね、帽子講座」
六代目社長・田中優さん
六代目社長・田中優さん
「麦わら帽子は特にそうなんですけど、天然素材のものなので正直消耗品なんですよ。なので、また新しく買い換えて欲しい、という願いはありますね」

ダイアモンド☆ユカイが語る
RED WARRIORSのこと、やり続けること

--RED WARRIORSも、休止などはありましたが、30年ファンに愛され続けてきて、思うところはありますか?

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「バンドは長くやってる記憶はないからね(笑)。俺たちのバンドは、ほかのバンドに比べて一番ちゃんとやってないバンドだから(笑)。まあちゃんとやってた時期もあるけど、解散、再結成を繰り返してきてるからさ(笑)。何ともいえないんだけど、ことRED WARRIORSっていうバンドに関して言えば、そういう世代感を背負った、自分達にとっても青春だよね。青春の時代に出会ってバンド始めて、まあひとつの夢みたいなものを叶えたこともある。そういうのを考えると、唯一無二のメンバーなのかな、とは思うけどね」

--何度も再結成することは、なかなかないですよね。

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「再結成はあるけど、何度も何度も再結成してるもんね。やっぱりライブやったりすると、ほかにはないサムシングっていうのがずっとあるんだよね。だからついまた再結成しちゃうんだろうな。だからもう解散っていう言葉は使わなくなったんだよね。でもまたやるとさ、結局けんかしちゃったりしてね(笑)。作ってきた楽曲とかを愛してくれてる人たちが、とても熱狂的なんだよね、このバンドは。地方とか行くと『いつやるんですか』って。そのぐらいなんか、かけがえのないものなのかもしれないね
考えながら、丁寧に答えてくれるユカイさん

--活動されてない期間も、ファンは日常的に曲を聴いて、ユカイさんの声、RED WARRIORSがずっと鳴り続けているので、ファンにとっては30年なんですよね。

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「自分たちも、もう今はそういう風になったのかもね。ただ、バンドやるよりも今はダイアモンド☆ユカイを続ける方が大変だからさ。続けるって大変だよね。RED WARRIORSはある意味いい時にまたやればいいわけだけど、生きるっていうのはそれだけじゃないからね。だからある意味で、RED WARRIORSっていうバンドをちゃんとした形でやるのはさ、やれるのはさ、きっと自分が頑張ってないとできないんだなって

--やり続けるためにはどうしたらいいと思いますか?

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「やり続けるとか、こうやっていかなきゃと言っても、なるようにしかなんないね(笑)。自分の意思みたいなのを強く持っていれば、向かっては行けるけど、結局は自然の流れっていうか、海の上に浮かぶ船みたいなところがあるよね。風が右から吹いたから左に行こう、みたいなさ。だから自分の中で、次の日は右に行こう、とかを瞬時に気付けるかっていうのがやり続ける秘訣なのかなって、そんな気がするけど」
なるようにしかならない…ロックですね!

--最後に、7月15日(土)に行われるRED WARRIORS 30th Anniversary「King’s Rock’n Roll」について、このライブにかける思いやファンへのメッセージをお願いします。

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「これだけ何十年も経って、しかもいろんなことがあったからね。RED WARRIORSっていうバンドに関してはね(笑)。だからまたこうしてできるっていうのは、すごく幸せなことだなって思うんだよね。しかも地元の埼玉だからね。でも、今回こういう形でライブをやるのは最後かなーみたいな、そんな気持ちで今回はやろうって決めたんだけどね」

--本当の最後かもしれない?

ダイアモンド☆ユカイさん
ダイアモンド☆ユカイさん
「うーん、どうなんだろうね、わかんないね。でもそういう気持ちで今回やろうかなみたいな。またやるかもしれないけど(笑)。ライブ自体はもう何がくるか分かんないっていうか、何年もやってる中での自然のフィーリングに任せて、どんな風に転んでも、爆発して、自分も楽しめて、みんなも楽しめるようにね、そっちに向かっていきたいよね。ともかくロックなライブになると思うよロックだからね、RED WARRIORSは。その一言だよ」

\田中帽子店のみなさん、ありがとう!/

田中帽子店のみなさんと最後に記念撮影

神保町いちのいち グランスタ丸の内店
※掲載している商品の一部のみ取り扱い

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

ひとえに麦わら帽子といっても、つばの形や長さ、頭頂部のヘコミなど、デザインはさまざまで、込められている思いもまたさまざまだと改めて知った今回の取材。さらには「ぶれずにやり続けることが大切」(田中社長)、「やり続けるっていうのは大変なこと」(ユカイさん)、ジャンルは違えど、第一線を走り続ける2人の言葉に背筋が伸びてしまいます。とにかく今年の夏は、麦わら帽子をかぶりましょう、ということで。OK!

取材メモ/ユカイさんの訪問にウフフとなっている帽子店の女性陣がほほえましく、さらにみなさんに気さくに対応するユカイさんがかっこよすぎました。とりあえず、家でぺちゃんこになった麦わら帽子に別れを告げ、今年は田中帽子店の麦わら帽子で夏を乗り越えます。

取材・文=嶌村優(エンターバンク)、小林未亜(エンターバンク)/撮影=大川晋児

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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グルメ、おでかけ、イベントなど、ライフスタイルを豊かにする情報を編集部が厳選して紹介します。

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