鈴木砂羽が静岡ご当地餃子を食べまくる!押上「フジサン・デリ」

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7月の連載記事まとめ

2017/07/28

鈴木砂羽が静岡ご当地餃子を食べまくる!押上「フジサン・デリ」

役者仲間や友人たちと「餃子部」を結成するほどの餃子フリークな、女優・鈴木砂羽。おいしい餃子を求めてさまざまな街を食べ歩く連載「鈴木砂羽の餃子道」第23回!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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浜松市内の名店を食べ尽くして生み出した、究極の「浜松餃子」とは?

こんにちは、鈴木砂羽です。今回は東京スカイツリーのお膝元、押上にやってきました。スカイツリーは何度も訪れているけれど、押上という町にはあまり馴染みがなかったかも。観光客で賑わうソラマチからちょっと離れただけで、生活感漂う街並みが広がりますね。

なんの変哲もない街並みにニョキッと現れるスカイツリー

押上駅と錦糸町駅のちょうど中間ぐらいに、今回お邪魔する「フジサン・デリ」があります。なんとこのお店、静岡の食材と料理にこだわっていて、浜松餃子をはじめ静岡各地のご当地餃子が食べられるのだとか。静岡県人であり浜松市のやらまいか大使のワタクシとしては、絶対に行かねばならぬお店でしょう!

四ツ目通りと春日通りが交差したところにあります

店内に入ると魚粉のいい香りが……なんともおいしそうな色に煮込まれた静岡おでんに目移りしちゃいますが、餃子部部長としてここはグッと我慢。

静岡おでんをはじめ、静岡各地の料理や飲み物をそろえています

では、さっそく「浜松謹製餃子」をいただくことにしましょう。

「浜松餃子って、やっと東京でも何軒か出てきたけど、知名度のわりには扱ってる店が少ないんですよね」と語るのは店長の本間通修さん。そう! 浜松餃子は年々認知度が上がってるのに、都内でなかなか食べられないのが悩み。今年のゴールデンウィークも浜松まつりのために帰省してたんですけど、餃子のことしか考えてなかったですからね。


まずは焼いてるところから見せてもらいます。フライパンにぎっしり並べたちょっと小ぶりな餃子を、揚げ焼きに近い感じで焼いて……。

フライパンに丸く綺麗に並べた餃子を多めの油で揚げ焼きに
ドーナツ状に真ん中が空いてることが多いが、ここはギッシリ詰まってます!
浜松謹製餃子(1人前6個・420円/写真は18個)

こんがりキツネ色に焼き目がついた、まさにGLG(グッドルッキング餃子)の完成! 浜松餃子は丸く並んだ餃子の真ん中につけ合わせの茹でもやしを置くのも特徴なんですが、これはもやしの下にも餃子が詰まってる! これは浜松っ子ならみんな知っているあの有名老舗店スタイルですな。テンション上がるわぁ~。このルックスだけで何杯でも呑めちゃいそう!

では、いただきます……うーん、これこれ! ちょっと柔らかめな餡は、キャベツがたくさん入ってて野菜の甘みが強い。皮はパリッと焼かれてますね。まさに浜松餃子の王道って感じの逸品ですね。

たっぷりのキャベツで、野菜の甘みが際立ってます

「この餃子、実は浜松市内では食べられないんです」と語るのは、お店を共同で運営されている齋藤公誉さん。齋藤さんは浜松餃子の振興・普及をすすめる「浜松餃子学会」の会長で、また全国のご当地餃子で町おこしをがんばっている団体が集まる「全国餃子サミット」を生み出した方なんですって(全国餃子サミット主催の「全国餃子まつり」は、今年9月23・24日にも川崎市で開催予定)。

「浜松謹製餃子は、浜松餃子学会がPR用に作ってるものなんです。浜松市内のいろんな店を食べ尽くしてきた僕らが、『これぞ浜松餃子の真髄!』を目指して、知識を結集して生み出したスペシャルな餃子。だから浜松餃子の魅力が全部入ってる。浜松のいろんな店を食べ歩いた方なら、それぞれの味の特徴をたぶん見つけられると思います」(齋藤さん)

この餃子1つから、浜松のあの店やこの店が浮かんでくるよう

たしかに、みんなの知ってる浜松餃子を1つにしたって感じがしますね。これがどこか1店舗の味やスタイルに固執すると真似っこになっちゃうけど、そうじゃないのがいいよね。やらまいか大使的にも、この浜松餃子は合格です! 

静岡各地のご当地餃子が続々登場!

浜松餃子でエンジンかかってきたから、ここから静岡のご当地餃子を食べまくりますよ! 

静岡のご当地餃子をテーブルにズラッと並べてご満悦の砂羽さん

まずは「すその水ギョーザ」から。

「皮は裾野市特産のモロヘイヤを練り込んでいて、餡にはすそのポークを使っています。10年以上前からある餃子で、裾野市内では居酒屋さんなんかに普通に置いてありますよ」(本間さん)

すその水ギョーザ(1人前5個・480円)

わぁ~、色がすごく綺麗! 一口かじると、モロヘイヤのちょっと青い風味を感じるけど、すそのポークの餡がしっかりとした味でいいバランスが取れてます。

次は、この「沼津海賊餃子」を食べてみようかしら。なんですか、これ?

「イカスミを使った餃子です。サバのエキスが入ってます」(本間さん)

沼津海賊餃子(1人前6個・480円)

うわっ、見て。餡が真っ黒! そして、めっちゃイカスミの味わいが。これはちょっと今まで食べたことがない餃子だなあ。何もつけなくてもしっかり味がついてて、おいしい!

見よ、この漆黒の餡を!

続いて「静岡お茶餃子」。静岡県はお茶どころとして有名だけど、それを餃子にするなんて! まさかこんな日が来るとは夢にも思ってなかった。

静岡お茶餃子(1人前6個・480円)

おっ、喉を通る瞬間にお茶が香る。抹茶塩をつけるとさらに風味がきますね。でも、和風でもないのよ。ちゃんと餃子食べてるって満足感がある。餃子を塩で食べるっていうのもなかなかないからいいですね。いやー、これは楽しい餃子だなぁ。しかしまあ、静岡県内だけでも、こんなにたくさんの種類の餃子があるって知りませんでした。 

静岡県って県土も広いし、山も海も持ってるから、食材が豊かな県なんです。そこで普通だと食材の素の魅力を前面に打ち出しがちだけど、風土に特化しながらも工夫をこらして、いろんな食べ物を開発されてる人たちがいるっていうのはすごくうれしいですね。

美味しい餃子で、静岡のクラフトビールがすすみます

「他にも三島のにんじんを使った『三島餃子』や、静岡丹那の牛乳を使った揚げ餃子の『乳の子餃子』というデザート餃子もありますよ。もともとこの店の共同オーナーが裾野の人間なんですね。以前は押上で5年間古民家カフェをやっていたんですが、その時は富士山周辺のものだけ提供してたんですが、僕はスペシャオ餃子BANDというバンドで餃子の歌を歌ってるのもあって、餃子仲間である浜松餃子学会の会長と一緒に業態を静岡全土に広げて、さらに餃子を推していこうということになったんです」(本間さん)

乳の子餃子(通常はバニラアイスが添えられています)

「餃子を推すようになって、あきらかに客層も変わりましたね。もちろん今までの常連さん来られるんですが、餃子目当てのお客さんが増えて。それに静岡県人のお客さんも非常に多いので、この店にいると静岡にいるみたいな気分になります(笑)。ちなみに遠州焼もあるんですよ! 東京ではたぶんうちでしか食べられないかと思います」(齋藤さん)

遠州焼きもあるんですか! って、また餃子以外に目移りしちゃったけど(笑)。そうそう、このフジサン・デリでは静岡各地の他にもゲスト餃子として、月替わりで各地のご当地餃子も食べられるんですって。取材に伺った時には仙台の「あおば餃子」や岐阜の「飛騨牛餃子」が取り扱われていました。

「全国各地にご当地餃子で町おこししようという方はたくさんいらっしゃるんで、地元で作ってる餃子を会の方々の許可をとって販売しています。いろんなご当地餃子を東京の地で食べていただく、リアルなアンテナショップになればいいなと思ってやってます」(本間さん)

店長の本間通修さん(写真左)と、浜松餃子学会会長の齋藤公誉さん(写真右)に挟まれて、静岡&餃子トークを熱っぽく語り合う砂羽さん

それにしても、なぜそんなに餃子がお好きなんですか?

「なんでですかね。いろんな食フェスがあるけど、餃子だけで20万人ぐらい来場者があるんです。なんでこんなに集まってくれるのかなって考えたら、餃子の種類ごとに味がめちゃめちゃ違うんですよね。これが他の料理だったらわりと似たり寄ったりになるけど」(本間さん)

「僕らが言ってるのは、餃子は和食。ラーメンと同じで完全に和食化してますよね。皮でつつんじゃえば餃子になりますからね。だから、好きなものを包んで食べられるっていうのが魅力じゃないですかね」(齋藤さん)

「みなさん知らないところで想いを込めてる。餃子包むのに人生かけちゃってる人もいますからね。それを代わりにここで売らせてもらうには、それなりの覚悟でやらないといけない」(本間さん)

ちなみにフジサン・デリは、餃子自体は各地で作られたものを取り寄せて焼いてるわけなんですが、このお店は焼きの技術も素晴らしいんです。

「僕の持論なんですけど、焼きは最後の調味料。餃子は絶対に、焼きで味が変わりますからね」(齋藤さん)

おおっ、最後に名言いただきました! 「焼きは最後の調味料」!! 静岡県内はもとより全国各地で町おこしをかけて生み出された餃子を、愛情込めて丁寧に焼き上げて提供する。フジサン・デリは、まさにいろんな人の郷土愛と餃子愛が結集したお店なのでした。

最後はお店のみなさんとギョーポー(餃子ポーズ)でパチリ!
Yahoo!ロコフジサン・デリ 横川店
住所
東京都墨田区横川3-10-7

地図を見る

アクセス
押上駅[B1]から徒歩約5分
押上駅[A2]から徒歩約8分
錦糸町駅[4]から徒歩約8分
電話
03-4296-8355
営業時間
月~土 11:30~14:30,17:30~23:00 日 11:30~23:00
定休日
不明
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

構成=宮内健 撮影=熊谷直子 ヘアメイク=吉野麻衣子

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