名古屋の冷やし中華は“マヨ”がマスト! スガキヤが教える理由

名古屋の冷やし中華は“マヨ”がマスト! スガキヤが教える理由

2017/07/10

「冷やし中華+マヨネーズ」のコンビネーションは、名古屋はじめ東海圏では常識。コンビニの冷やし中華にもマヨネーズが付く。しかし全国的に見ると圧倒的少数! なぜ東海圏では定番なのか、「冷やし中華+マヨネーズ」の発祥ともいわれるスガキヤに話を聞いてみた。ほか、名古屋の名店も2店紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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東海が誇る独特の食文化を遺憾なく発揮した、冷やし中華+マヨネーズ

冷やし中華にはマヨネーズ。それは東海圏の不文律!

恐ろしく蒸し暑い名古屋の夏。食欲がなくても食べられる夏のベストメニューと言えば、やはり「冷やし中華」。実は、名古屋界隈ではスタンダードな「冷やし中華+マヨネーズ」は、全国的にみて独特のものだった!

名古屋の名店はこちら!

1.スガキヤ(名古屋駅)
2.かっぱ園菜館(高岳駅)
3.錦華楼(吹上駅)

1.スガキヤ(名古屋駅)

始まりはココ! 60年の歴史があるスガキヤの冷やし中華

スガキヤと言えば、もはや説明の必要もないおなじみのラーメンチェーン。ラーメンではなく“スガキヤ”という料理であると言っても過言ではない名古屋人のソウルフードだ。創業は1946年、現在は東海~関西圏に330店以上展開している。

名古屋駅から最も近いのが、イオンタウン太閤店。JR名古屋駅太閤口から徒歩約10分の距離にある
スーパーマーケットと隣接しているので、観光客のほか近隣住民にもよく利用されている

今回、スガキヤの冷やし中華━━メニュー名は「冷しラーメン」━━について話を伺ったのは、ゼネラルマネジャーの高岡さん。冷しラーメンにマヨネーズを付けるようになった理由を直撃!

ゼネラルマネジャーの高岡さん。抱いているのはご存じ、同店のキャラクター「スーちゃん」だ
ゼネラルマネジャーの高岡さん
ゼネラルマネジャーの高岡さん
冷しラーメンは、1957年ごろから販売を始めました。当初は冷やしたオリジナルのラーメンスープに、酢とマヨネーズを溶かして提供していたそうです」

初期の「冷しラーメン」は、まさにその名が示す通りの冷たいラーメンだったようだ。スープにマヨネーズを溶かしていたのは、スープとマヨネーズの組み合わせがベストマッチングであったため。1965年ごろに冷しラーメン専用のスープを使うようになり、一般の“冷やし中華”スタイルに。

ゼネラルマネジャーの高岡さん
ゼネラルマネジャーの高岡さん
「従来とは異なる、サラダ感覚で食べられる冷やし中華をコンセプトとしており、数多くの調味料の中からマヨネーズが選び出されました。1964年ごろには、具材のハムの上にマヨネーズをのせて出していました。当時はマヨネーズの好き嫌いがあったため、よけやすくしていたようです」

その後、1986年ごろからは小袋のマヨネーズが添えられるようになったんだそう。約60年も前から「冷やし中華+マヨネーズ」の歴史があるとは…! 発祥がスガキヤと言われるのも納得。そして、人気チェーンのスガキヤでマヨネーズが付いているから、東海圏では「冷やし中華+マヨネーズ」が広がったのだろう。

ここまで話を伺って、冷しラーメンを作る過程を見学させてもらった。

皿の中央に置いた氷を覆うように麺を盛り付ける。風味豊かなごま油をまわしかけ、特製スープを注ぐ

夏の定番「冷しラーメン」(490円)の麺には、スープと絡みやすく、食べやすい中細麺を使用。卵不使用なのもポイント。ごま油の香りと風味が食欲をそそり、酸味・甘味・旨味が溶け合った醤油ベースの特製スープも絶妙だ。

キュウリや錦糸玉子など、具材を手際よくのせて…
彩り豊かで美しい「冷しラーメン」の完成!
ゼネラルマネジャーの高岡さん
ゼネラルマネジャーの高岡さん
「氷水でしめた麺と冷たいスープで、最後まで冷たくお召し上がりいただけます。錦糸玉子やキュウリなどの具材もたっぷり! 別添えのマヨネーズは最初からかけてもいいですし、半分ほど食べてから絡めるなど、お好みでお楽しみください」
さっぱりとしながらも、マヨネーズのコクも加わっておいしくなる

今夏の「冷しラーメン」の販売は9月上旬まで。改めて名古屋ならではの味だと思いながら食べると、感慨深いはず!!

2.かっぱ園菜館(高岳駅)

まろやかな自家製マヨネーズを添えた、上品な冷麺が美味

1953年創業の「かっぱ園菜館」は、家族中心で切り盛りする人気の老舗中国料理店8月末まで販売予定の「冷めん」(1080円)は、現店主である伊藤さんの父・理夫さんが昭和50年代に考案したもの。マヨネーズが付けられていた理由は定かではないが、サラダのように食べられるよう意識していたのでは、とのこと。

冷されたガラスの器に盛られた「冷めん」はなんとも涼しげ! ハム、チャーシュー、鶏肉、エビ、錦糸玉子、レタスなど具材も豊富だ

「冷めん」には“秘伝しょうゆダレ”“特製ゴマダレ”の2種類があり、どちらかをチョイス。以前からある醤油ダレは薄口醤油をベースに、砂糖とザラメとみりんで甘味を出した、爽やかで上品な味わい。ゴマダレは豆板醤や酢に豆乳を加えて、マイルドな辛さに仕上げている。

卵白を使った喉越しのいい特注麺に、好みのタレを絡めて味わおう。醤油ダレもゴマダレも、まろやかな自家製マヨネーズとの相性抜群だ!

名古屋中心部の喧騒から程よく離れた泉1丁目にある「かっぱ園菜館」
落ち着いた色合いの店内。個室風に使えるテーブル席もある

かっぱ園菜館

住所/愛知県名古屋市東区泉1-9-28
アクセス/高岳駅[1]から徒歩約6分
久屋大通駅[2(久屋大通駅)]から徒歩約8分
栄町(愛知県)駅[7A(セントラルパーク)]から徒歩約8分
電話/052-951-3454
営業時間/8/31(木)までは11:30~14:30、18:00~22:30、9月からは11:30~14:30、17:30~23:00
定休日/日曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.錦華楼(吹上駅)

これぞ冷やし中華! アットホームな店で食べる王道の味

中国料理専門調理師の資格を持つ野牧さんと気のいい奥さんが営む「錦華楼」。45年以上続く中国料理店で、食材の原産地表示を行うなど安全に気を配ったおいしい中華が味わえる。年中食べたいとの要望も出るほど人気なのが「王道冷麺」(700円)などの冷やし中華だ。

トマト、キュウリ、ハム、錦糸玉子など具材もスタンダートな「王道冷麺」。この冷麺を食べに、夏季だけに来るお客さんもいるとか

「王道冷麺」は昔ながらのシンプルな味わいで、コクのある黒砂糖と黒酢を加えた醤油ダレに、細麺を絡めて食べる。さっぱりとした甘酸っぱさが、まさに王道の味なのだ。

もちろんマヨネーズが付く。しかも「遠慮なくかけなさい」と言わんばかりに、1本まるごとサーブされる。常時5~6本はマヨネーズを冷蔵庫に入れ、量が少ないものはお客さんに出さないというこだわりっぷりも見事!

甘酸っぱいタレにマヨネーズの酸味がマッチしておいしい冷麺は、9月末まで提供予定。シンプルだからこそ奥深い、職人の冷やし中華をぜひ食べて欲しい。

店内には座敷もあり、靴を脱いでくつろげる。至るところにパンダが飾られているのもかわいい
夫婦二人で切り盛りする中国料理の名店

取材メモ/他県で冷やし中華を食べたことがないので、マヨネーズがトッピングとして異端だとは思いませんでしたね~。かけるかどうかは好みの問題ですが、やっぱり利用する人の方が多いそうですよ!

取材・文=小林紀子(エムズハウス)、撮影=荻野哲生(APOLLO STUDIO)

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