注目のカレー店を紹介! 小宮山雄飛×カリ~番長・水野仁輔対談

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いますぐカレーが食べたい!

2016/03/24

注目のカレー店を紹介! 小宮山雄飛×カリ~番長・水野仁輔対談

無類のカレー好きを自称するホフディランの小宮山雄飛と、カレー研究家であり出張カレーユニット・東京カリ〜番長の主任を務める水野仁輔による、最旬カレー談義。終始笑いに包まれた対談では、ふたりのカレーとの出合いから、名店の秘訣、2016年の最新トレンドまで、カレー愛を語り尽くす。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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スパイスに包まれた名店で、カレーマニアの対談が実現

2016年2月某日。カレーマニアを自称するふたりが代々木にある人気カレー店「ライオンシェア」に集結。理由は今年のカレートレンドを語るため。対談ではいまが旬の新店にはじまり、老舗の強さ大阪より上陸間近のカレーにまで話がおよび、流行だけでは片付かないカレーの最前線が見えてきた。

そんなカレー対談の一部始終を、まずはふたりのカレーとの出合いよりご賞味あれ。

ふたりがカレーにはまったきっかけは?

小宮山雄飛(以下:小宮山) もともとうちには家カレーがなかったんです。母があり物の食材を使うのが嫌いな人で、かと言ってゼロからスパイスでカレーを作るのは無理。なので「カレーは外で食べて来なさい」という感じ。だから、カレーは外で食べるものだと思っていました。

そんな時、若き日の僕が出会った衝撃の一軒が当時、高田馬場にあった伝説のカレー屋「夢民」。ここでカレールーとは全く異なる、香り豊かなスパイスを使ったカレーという衝撃を受けたんです。それも高校時代、習い事のピアノの帰りにね。

水野仁輔(以下:水野) えー、高校で「夢民」行くなんてカレー偏差値高いね〜。

小宮山 そう、そこから人よりもカレーが少し気になるようになってしまったんです。それで食べ歩きが始まりました。

「食べ歩きの始まりは高校生の頃から」(小宮山雄飛)

水野 僕は真逆だな。小学校1年の時に地元の浜松に「ボンベイ」というインドカレー専門店ができた。そして両親と通うようになって、家族で外食といえば半分は「ボンベイ」だった。中学生でみんながハンバーガー屋に行く時も、自分はその場を抜け出して「ボンベイ」を自腹で食べる。そんな子供でした。

小宮山 え、みんなと分かれてカレー行ってたの? それすごいね。

水野 だって好きなんだもん。そしてカレーは地元には「ボンベイ」しかないんだもん。東京に来るまで「ボンベイ」一筋。無菌状態で育ったようなもんです。

「流行りのファストフードよりカレーに青春をかけた」(東京カリ〜番長主任・水野仁輔)

ふたりのカレーとの出合いは、どちらも外食で。外カレーで衝撃的なスパイスの洗礼を受け、カレーマニアへの歴史が始まったという。

マニアなふたりが感じる
2016年のカレー事情とは?

水野 最近の人気店は、味のセンスと言うか、バランスいい人が多いですね。憧れであったスパイスの聖地・インドへ行っている人も増えていますし、スパイスを組み合わせて美味を出せる技術がしっかりあるのに、なんていうかインドインドしていない。これはちまたのインド料理店とはちょっと異なる、カレー専門店だからこそのバランスのよさだと思っています。

小宮山 分かる! あんまりガツガツもうけようとしていないのが特徴ですよね。こだわりのお店は、価格も少し高めだったりするけど、その分、素材やスパイスにも徹底してこだわっている。決してもうけたいわけじゃないと感じる店が多いですよね。

「インドに行くから」って平気で1カ月休んだり。これはこだわりの強いカレー屋だけにある傾向ですね。

水野 そう。プロとアマの境界が曖昧な店も増えてます。特に大阪はそれが顕著。例えば間借りで週末のみ開く店や、火水木のランチだけやる店とか、移動販売とか、そんな店が大ブームに。そして、そのどれもが個性的なんです。

東京・代々木の名店「ライオンシェア」のカレーを食べながら二人の対談はすすむ

小宮山 かなり自由度は高いですよね。味はおいしいけど、やっているはずの日にやっていないとか。味わってもらうだけではなくて、ある種、カレーが自己表現に近くなってますよね。そんな店が多いから、お客が空いている店を探して詣でる的な、店主と客の関係が、逆転しているなんてこともあったりして(笑)。

水野 そんな状況も手伝ってか、今のカレーは細分化の時代ですね。南インドのケララ料理専門店が繁盛していたりね。カレーというよりも、スパイスをうまく使った料理で、お酒が進む店も増えましたね。

小宮山 ビストロと融合した店なんかもあったり。

水野 そう、それでもインドを経験した店主が、帰国して行き着いたのがそれであればいいんですよね。説得力があるというか。あとはこれでもかとスパイスを利かせた、“大阪スパイスカレー”に注目したい。大阪では一時代を築きつつあり、近い将来、必ず東京へも来ると思います。これが最新のカレーキーワードかな(笑)。

あっという間にカレーを食べ終えた小宮山。 熱いカレートークが止まらない

絶対にハズレなし、ふたりが語る老舗の魅力

水野 僕はおいしいカレーを作るのは割りと簡単だと思うんですよ。高級食材やスパイスを惜しげもなく使ったりすればね、それは可能なんです。難しいのは、店を長く経営していくということ。これは本当に奇跡に近い。

小宮山 老舗には、おいしい以外のプロフェッショナルな部分がたくさんありますよね。僕も最近、老舗に対するリスペクトはすごく強くなっています。

水野 例えば、少しスパイスを使えるようになってくると、店でカレーを食べた時でも、自分で作ったほうがおいしいと思う人がいっぱいいると思いますが、そうじゃない。

長く続いているカレー屋は本当に企業努力がすごいんです。いつ訪れても変わらない味、技術やレシピの伝承、さらにきちんと利益を生み出せないと店は長くは続きませんからね。本当に脱帽です。

小宮山 ということで、外れない老舗をご紹介。

水野 まずはやっぱり「デリー」でしょ。老舗としては当たり前ぐらいの王道になっちゃうけど、やっぱりすごい。うまく代替わりしているのも特徴ですね。

小宮山 いつ訪れても、あの味に出合える安心感はさすがですよ。

水野 そう、僕なんか大学時代に食べ歩きしている時からお世話になっているけど、やっぱり常にベストに入ってくる。やっぱり東京カレーの王道だよね。

対談終了後もカレーについて情報交換や議論が1時間も続いた

ーーそんな飽くなきカレー談義は店の営業時間ギリギリまで続き……。

カレーマニアのふたりが推薦した、新旧カレーの名店は「デリー」を入れて全6軒。いずれも個性的かつ魅惑的なファン垂涎の名店が出そろった。まずは、その魅惑のスパイス使いを堪能して欲しい。
(ふたりが選んだカレー6軒は下のリンクをチェック)


ふたりが対談で訪れたカレー店

ライオンシェア

キーマカリーセット(1195円)。小宮山が食べたのはランチセットの「ドライキーマのせライス(中辛)+ほうれん草とチキン」をセレクト チキン/トマトとチキン/ベジタリアン/ドライキーマが選べる

スパイシーかつ体に負担の少ないカレー

今回ふたりがカレー対談を行う場所として選んだのが「ライオンシェア」。長野県松本市にあったカレーの名店「シュプラ」の味にほれ込んだ店主が、同店で修業を重ねて2004年に代々木にオープンした店だ。パラパラのキーマカレーは香り豊かで、そこにチキンやベジタリアンなどのうまみたっぷりのカレーをかけて味わうスタイル。油や塩分を極力控え、化学調味料や添加物は不使用。10種以上のスパイスが織りなす魅惑の味は、食後に胃もたれしないことでも有名。

小宮山・水野ともにプライベートでもヘビーユーザーだという
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住所
東京都渋谷区代々木3-1-7

地図を見る

アクセス
南新宿駅[出口]から徒歩約4分
代々木駅[A1]から徒歩約5分
代々木駅[A2]から徒歩約6分
電話
03-3320-9020
営業時間
11:30~14:00/18:30~23:00(LO22:00)
定休日
日曜日・祝日(ホームページよりご確認ください)
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

水野 仁輔

水野 仁輔

1999年「東京カリ~番長」を結成、全国のイベントでカレーのライブクッキングを実施。2008年「東京スパイス番長」を結成。現在は出版社「イートミー出版」を立ち上げ、マニアックなカレー本の制作を行う。

小宮山雄飛

小宮山雄飛

1996年バンド「ホフディラン」のボーカル&キーボードとしてデビュー。食通として知られ、“音楽界のグルメ番長”の異名を持つ。2015年渋谷区の観光大使兼クリエイティブディレクターに就任。

取材メモ/カレーマニアのふたりが推す、カレーのおいしい新旧6軒も前述のリンク先に掲載しています。こちらの記事もぜひ。対談で真っ先に名前のあがった「デリー」は、社長に突撃。おいしさの秘密をたっぷり語ってもらいました。

取材・文=大西健俊、撮影=野呂美穂

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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