【近畿編】一度は見たい絶景の滝&渓谷3選

特集

涼と絶景に癒される滝&渓谷めぐり。

2017/08/14

【近畿編】一度は見たい絶景の滝&渓谷3選

三重、奈良、和歌山のある紀伊半島は、盆地や谷底平野などの平地がほとんどなく、険しい地形が特徴。深く切り立った地形を流れる滝や渓谷は、落差が大きく複雑な形のものが多い。そんな自然が織りなす近畿エリアの滝と渓谷の中から、見応えのあるものをご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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険しくも美しい滝セレクション

侵食地形が発達して、険しい斜面が多い紀伊半島。その高低差のある地形には、無数の滝と渓谷が存在する。その中でも、道のりは遠いけれど、素晴らしい景観が見られるスポットをピックアップ! 落差133mの断崖を流れる「那智大滝(なちのおおたき)」や、20以上の滝が見られる「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」7つの滝が連続する「不動七重(ふどうななえ)の滝」など、秘境の地を流れる滝と渓谷は見逃せない!

奈良県・前鬼川(ぜんきがわ)の「不動七重の滝」写真:iStock.com/NaturePhotograph

ー近畿で行きたい絶景の滝&渓谷ー

1.那智大滝(和歌山県)
2.赤目四十八滝(三重県)
3.不動七重の滝(奈良県)


1.那智大滝(和歌山県)

落差133mは日本一!

\ここが絶景!/

那智川の中流に位置する滝で、ほぼ垂直に水が流れる。幅13m、滝壺の深さは10mと超巨大
那智山 青岸渡寺(せいがんとじ)から見える風景。三重の塔の朱色と滝の白さのコントラストが美しい
春には、サクラとの共演が見られる

日本三大名滝の「那智大滝」は、2004年に登録されたユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつ。落ち口から滝壺までの落差は日本一の133mを有し、ほぼ垂直の断崖に沿って落ちる水の勢いは圧巻の迫力。落ち口の岩盤に切れ目が入っており、三筋に分かれて流れ落ちる姿から、「三筋の滝」と呼ばれることもある。

また、「那智大滝」から約1kmの距離にある那智山 青岸渡寺の本堂後方は、「那智大滝」をバックに三重の塔を臨むことができ、最高にフォトジェニック! 「那智大滝」から徒歩でも行けるので、ぜひ立ち寄ってみて。

那智勝浦町観光協会の斉藤文子さん
那智勝浦町観光協会の斉藤文子さん
「雨が降った後に訪れるのがオススメ。水量が増えるので、さらに豪快な滝を見ることができるんです。そして、那智山 青岸渡寺の三重の塔に上って見る『那智大滝』も素晴らしいです。また、12月のお昼頃は光の当たり具合で滝壺に虹がかかり、幻想的な光景が広がりますよ」

\ココも見所!/

「那智大滝」と同様にユネスコの世界遺産として登録されている「熊野那智大社」
社殿の朱色と、境内に敷き詰められた白い石との対比がとても美しい

「那智大滝」から約1kmの距離にある、全国約4000社ある熊野神社の御本社「熊野那智大社」。主祭神に農林水産業の守護神・熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)がまつられており、近年は縁結びにご利益があると毎年多くの参拝者が訪れる。467段にもおよぶ石段を上った先には、6棟からなる朱色の社殿が鎮座。境内には熊野の神様のお使いである三本足の烏「八咫烏(やたがらす)」の烏石や、幹の中を通り抜けできる樹齢約850年になるクスノキなど、見どころ満載だ。

那智勝浦町観光協会の斉藤文子さん
那智勝浦町観光協会の斉藤文子さん
「熊野那智大社の別宮、飛瀧神社(ひろうじんじゃ)では、『那智大滝』をご神体としてまつっています。境内にあるお滝拝所からその姿を見ることができるので、ぜひ足を運んでみてください」
 

那智大滝

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

【立ち寄りグルメ】
御菓子処 那智ねぼけ堂

まんじゅうからクッキーまで! 黒飴尽くしの土産店

「備長炭の国 手造り 黒飴」410円は、砂糖、水飴、黒糖、カラメルを手作業で丁寧に炊き上げて作られている
油を含ませないように揚げた「黒飴かりんとうまんじゅう」100円(1個)は、オーブントースターで2分ほど焼くと皮がカリッとして、さらにおいしく食べられる

和歌山県南部名産の紀州備長炭をモチーフにした、黒飴のオリジナルスイーツが充実している土産店&食事処。看板商品の「備長炭の国 手造り 黒飴」410円は、沖縄県産の黒糖を使用した黒飴に、炒ったオオムギやハダカムギを粉末にした「はったい粉」がまぶされており、口に入れると香ばしさが広がる。また、黒飴を煮詰めて作る特製の焦がし蜜を生地に練り込んだ「黒飴かりんとうまんじゅう」100円(1個)も人気。中には、北海道産小豆とインゲン豆をしっとりと炊き上げたこしあんがぎっしりと包まれている。

キャラメルのような甘い香りの「黒飴ばっふぇる」は4枚入り520円、8枚入り1080円がある。甘さ控えめのサクサクとしたクッキーが、サンドしたクリームの甘さを引き立てる
口当たりがなめらかな「黒飴ぷりん」1個180円。黒糖の風味を活かした、さっぱりとした甘さが味わえる

黒飴商品は、工夫を凝らした洋菓子も多彩。生地とクリームに黒飴を使用したサンドクッキー「黒飴ばっふぇる」4枚入り520円や、色も味も黒飴仕様の「黒飴ぷりん」1個180円など、その種類は10種類以上にものぼる

そのほか、近海生マグロを使った食事も充実。定番の「生まぐろ丼」1200円をはじめ、刺身や山かけ、タタキなど3種のマグロ料理がセットになった「まぐろおすすめ御膳」2050円がそろう。中でも、マグロ丼を3種類の食べ方で楽しめる「まぐろひつまぶし御膳」1450円がオススメ。1杯目はそのまま、2杯目は紀州南高梅や山椒などの薬味と一緒に、3杯目はアツアツの昆布とカツオのダシをかけてお茶漬けで食べられるお得な御膳だ。

御菓子処 那智ねぼけ堂

口コミ・写真など

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2.赤目四十八滝(三重県)

約23個の滝が1日でまわれる渓谷

\ここが絶景!/

渓谷入口から約2.6kmの距離の場所にある「荷担滝(にないだき)」。渓谷入口より徒歩で約70分で行ける

「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」とは、三重県名張市赤目町を流れる滝川の渓谷にある一連の滝の総称。約4km続く遊歩道沿いには、大小さまざまな滝が約23個雨のあとに出現するものを含めると30個以上存在するそう。中でも、岩を挟んで水が流れる「荷担滝」は、渓谷随一の景観と言われている。

エコツアースタッフの中本陽介さん
エコツアースタッフの中本陽介さん
「『荷担滝』から放たれるマイナスイオンとミストシャワーを全身に浴びられます! 最高の癒しスポットです」

\ココも見所!/

春には、無病息災や家内安全などを祈願する滝参りが行われる「不動滝」
高さ15mの「千手滝(せんじゅだき)」は、岩や木々、滝壺との調和が美しい

約4m続く遊歩道には、「荷担滝」とともに赤目五瀑と呼ばれる滝が存在する。1つ目は、渓谷に入るとすぐに見えてくる高さ15mを誇る「不動滝」、その後、岩を伝う水が千手観音の手のように広がりながら落水する「千手滝」が続く。

30mの高さから一直線に水が滝壺に落ちる「布曳滝(ぬのびきだき)」
形状が楽器の琵琶に似ていることから「琵琶滝」と呼ばれている

3つ目は「千手滝」から約100m進むと現れる「布曳滝」高さ30mから一筋に水が落ちる様子は、まるで純白布を垂らしたように美しい。そして、赤目五瀑の最終地点には深い蒼色の滝壺を持つ「琵琶滝」が待ち構えている。同じ川から生まれた滝なのに、1つとして同じ形のものがないのがおもしろい。また、渓谷に沿って歩くので、川から滝へと変わる瞬間を見られるのも「赤目四十八滝」ならではの楽しみだ。

エコツアースタッフの中本陽介さん
エコツアースタッフの中本陽介さん
夏は、渓谷の緑が一番きれいなシーズン。目にまぶしい新緑と真っ白な滝のコントラストは息をのむ美しさです」
 

赤目四十八滝

口コミ・写真など

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【立ち寄りグルメ】
たまきや

ネーミングセンス抜群のイモまんじゅう店

名物の「へこきまんじゅう」各240円。(写真左から)へこきっ茶(抹茶あん)、金のへこき(つぶあん)、へこき姫(りんご)、へこきち(クリームチーズ&クランベリー)

「赤目四十八滝」の渓谷入口にあるまんじゅう店。蒸したサツマイモを大判焼きの要領で焼き上げた、へこきまんじゅうが名物だ。クリームチーズ&クランベリーを挟んだ「へこきち」240円や、つぶあんを入れた「金のへこき」240円など種類豊富。

また、まんじゅうのフォルムが個性的で、「赤目四十八滝」が伊賀流忍術の祖・百地丹波(ももちたんば)の修行場であったことから、まんじゅうは忍者の形をしている。

店頭からは「へこきまんじゅう」を焼く、いい香りが漂ってくる

『サツマイモを食べたら、屁をこく』と言われる事から名付けられたユニークな名前のまんじゅうです。スイートポテトのような味わいで、腹持ちがいいと好評をいただいています。味は全部で7種類。オススメはあんこ一筋45年の職人が炊き上げたつぶあんが入る『金のへこき』です」(広報担当の玉置さん)

たまきや

口コミ・写真など

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3.不動七重の滝(奈良県)

7個の滝が重なる秘境の大滝

\ここが絶景!/

写真中央の長い滝が6段目。いくつもの滝が段々になっているので、水の流れに緩急がある 写真:iStock.com/NaturePhotograph

「日本の滝100選」に選ばれている総落差約160mの壮大な滝。名前の通り、7個の滝が段々に重なっているが、山が険しく人が入ることができないため、その全景を見ることは難しいと言われている。ただ、森林浴歩道にはいくつかのビュースポットがあり、そこから絶景を見られるのでご安心を。

まず1か所目は、森林浴歩道の入り口から約700mの場所にある展望所。一番大きな3段目の「大滝」、小ぶりの4段目と5段目の滝が見られる。連続する滝と、その間にあるエメラルドグリーンの滝壺が織りなす、唯一無二の光景が見られる。

下北山村役場の仲怜里さん
下北山村役場の仲怜里さん
「『不動七重の滝』のある前鬼川(ぜんきがわ)は、透明度が高く川底まで見える透き通った水が流れています。光の屈折によりエメラルドグリーンやコバルトブルーに見え、その美しい色は、前鬼ブルーとも呼ばれています」

\ココも見所!/

晴れた日には滝に虹がかかり、幻想的な光景が広がる。また、夏は木の緑と滝の白さのコントラストが映え、とても美しい景観が見られる 写真:iStock.com/NaturePhotograph

2か所目は、森林浴歩道の入り口からジグザク道を谷底まで下り、吊り橋を渡った先に現れる一番下の七段目の滝。残念ながら滝の周囲は川になっているため近くに行くことはできないが、透き通った河原の奥に流れる滝を眺めるのも趣があっていい。

3か所目は、落差80mの「大滝」を一番近い場所で見られる滝見台だ。「不動七重の滝」の中で一番の大きさを誇る「大滝」は、至近距離で見ると落水の迫力に思わず足がすくむ。険しい岸壁を、まっ白な水しぶきを上げながら流れる水が滝壺に落ちていく姿は、自然のエネルギーを感じさせてくれる。

下北山村役場の仲怜里さん
下北山村役場の仲怜里さん
「滝の近くまで行ける森林浴歩道には、3段目の『大滝』の真横に出る滝見台があります。そこから滝を見下ろすとエメラルドグリーンの滝壺が広がり、さらに4、5段目の滝もはっきりと見ることができます」
 

不動七重の滝

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【立ち寄りグルメ】
ゐざさ本店

奈良吉野の食文化を伝える名物

「柿の葉すし(さば)」119円(1個)。柿の葉の香り豊かな吉野の名産寿司
名物の「ゐざさ寿司」130円(1個)。お雛様のようなフォルムがかわいい

奈良県吉野郡・大台ヶ原発祥の柿の葉すしを販売する「ゐざさ」の本店。柿の葉すしとは、薄く切ったサバを柿の葉っぱでくるんだお寿司のことで、約200年以上にわたり郷土料理として親しまれてきた味だ。

そのほか、お店のショーケースにはさまざまなお寿司が並ぶ。屋号が付いた「ゐざさ寿司」130円(1個)は、サケをのせた寿司を一枚の笹で包んだひと品。また、吉野のサクラの葉で包んだ「桜寿司」140円(1個)、おぼろ昆布で巻いた「山菜巻」43円(1個)など、目で楽しめるお寿司も充実。

(左上から時計回りに)「ゐざさ寿司」、「山菜巻」、「柿の葉すし(さば)」、「桜寿司」が一折になった「木和田」864円
1921年創業の老舗。「不動七重の滝」へ向かう前に立ち寄って、滝を見ながら食べるのもいいかも!
ゐざさ本店・店長の小倉和子さん
ゐざさ本店・店長の小倉和子さん
「手軽に食べられるよう1個づつ包まれているので、滝を見に行く時のお弁当にぴったりなお寿司です。吉野に代々伝わる故郷の味をお楽しみください」

ゐざさ本店

口コミ・写真など

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近畿の滝や渓谷は、落差が大きいものや1か所にたくさんの滝が集まっているものが多い。垂直に落水する「那智大滝」や、20以上の滝を持つ「赤目四十八滝」、大小の滝が重なり合う「不動七重の滝」など、いずれも個性的な形状の滝ばかり。この夏は、ちょっと足を延ばして秘境の滝巡りにでかけてみよう。


取材メモ/近畿の滝は、落差の大きなものから、重なり合う滝までバリエーション豊富。中でも、約4kmの遊歩道を歩きながら、さまざまな滝が見られる「赤目四十八滝」が私好みでした。渓谷に隠れている滝を探しながら散策してみて!

取材・文=和田麻里(エンターバンク)

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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