ビスケットを作り続けて半世紀<br />
名古屋の三ツ矢製菓株式会社

2017/07/15

ビスケットを作り続けて半世紀
名古屋の三ツ矢製菓株式会社

甘くて香ばしい匂いに誘われて名古屋の中川運河沿いを進むと、長い鼻の男の子がデザインされた大きな看板が現れます。スティック型ビスケット「ビスくん」の姿に懐かしさを覚える人もいるのでは。製造するのは大正時代から続く三ツ矢製菓株式会社。細い棒のなかに、こだわりがぎっしり詰まっています。

中広

中広

「ビスくん」が できるまで

時流に合わせて商品を変化
食感にこだわったビスケット

しっかりとした食感と香ばしい風味のスティック型ビスケット「ビスくん」、花の形がかわいらしい「菊サブレ」、サクサクの「ミニクラッカー」など、長年愛される菓子を作り続けるのは、中川運河流域に工場を構える「三ツ矢製菓株式会社」。大手企業のOEM生産を手がけるなど、ビスケットやクッキーを専門に製造しています。

保存性が高いビスケットをアルミでパッケージし、さらに日持ちするようになった「防災用ビスくん」もある。生地が詰まったビスケット「ビスくん」は、ボリボリという食感が魅力

大正7年に三重県三重郡朝日町で創業し、昭和6年、現在地に移転。「当初はビスケットを作っていなかったんですよ」と、大正13年の新聞広告を手に紹介してくれたのは、総務部部長の水谷高志さん。そこに書かれた「掛物」とは、コーティングした菓子、つまりアメを指します。かつては、キャンディーのメーカーだったのです。

人気商品がいっぱい! クッキーとビスケットの違いは、糖分と脂肪分。全体の40%未満のものがビスケットとされ、保存食としても用いられている

ビスケット製造に舵を切ったのは、戦後まもなくのこと。日本でビスケットブームが始まった頃です。昭和37年10月、専門のオーブンとラインを整備。5年後には、現在も稼働しているメッシュバンドオーブン(網焼きオーブン)を導入し、本格的にビスケット製造に乗り出しました。  

15年ほど前までは、創業当時からのゼリービーンズや、カップゼリーなども製造していましたが、工場の老朽化などにより、ビスケットに特化することを決断。現在は主力商品の「ビスくん」に加え、おからを使った「おから豆乳クッキー」「ミルキングビスケット」など、味や食感が異なるクッキー、ビスケットを揃えます。

味付けは、生地の甘みを引き立てる塩味が基本。こだわりが垣間見えるのは、食感です。

三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
「スティック型のビスケットは他にもありますが、ビスくんはひと味違います」

生地をメッシュバンドオーブンで焼くため、水分が効率よく飛ばされます。そのため、カリカリよりも強い「ガリッ」とした食感が生まれます。強い歯ごたえと口のなかにふんわりと広がる香ばしさ。この独特な食感と味わいが、多くの人を虜にしています。

“おいしくて安心”が社員たちの合言葉

引用元:三ツ矢製菓株式会社

厳しい管理体制で製造
地元への貢献も推進

香ばしい匂いに包まれる工場内。製造ラインでは、「ビスくん」のほか、クッキーなどが次々と焼かれ、包装されていきます。ほとんどが機械化されているものの、細かな部分は人が活躍。原材料を投入するタイミングや焼きあがりのチェックなど、細部に至るまで従業員が目を光らせています。

三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
「近年は、異物混入がないよう厳しいチェックをしています。焼きあがるまでにX線による異物検知器、金属探知機を複数回通すことで、安心・安全な製品をお届けできるよう努めています」

こうした努力は、「Good Tasty Confectionary for you(おいしいお菓子をあなたに)」という三ツ矢製菓の企業ポリシーにつながっています。  

近年、注力しているのは、地域への貢献。イベントの際にサンプルを提供しているほか、「なかがわ ものづくりフェア」などにも参加し、精力的に地元との関係を深めています。

直販やオンラインショッピングなど、販路は限られていますが、「ビスくんじゃないとダメ」というファンも多く、「ビスくんのフレーバーを増やしてほしい」など、多くのメッセージが寄せられます。

大正13年、「帝国菓子飴新聞」に掲載された開業告知。「城北」とは名古屋城の北側という意味
三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
三ツ矢製菓株式会社 総務部部長 水谷高志さん
「こうしたアイデアを新商品開発につなげられるよう頑張ります。これからも、私たちが思いつかない斬新なアイデアを聞かせてください」

三ツ矢製菓は、これからも「ビスくん」のように細く長く、地道に「おいしい」を伝えてくれるでしょう。やわらかい塩味と香ばしい味わい、そしてやや堅い食感を、ティータイムにぜひ味わってみては。

Yahoo!ロコ三ツ矢製菓株式会社
住所
愛知県名古屋市中川区富川町4丁目1

地図を見る

アクセス
尾頭橋駅[出口]から徒歩約21分
荒子駅[出口]から徒歩約21分
電話
052-361-3131
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

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中広は岐阜に本社を置く広告会社です。 地元の情報を各戸配布のハッピーメディア(R)『地域みっちゃく生活情報誌(R)』のブランドで発信しています。

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