男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑む青春映画『WATER BOYS』を覚えておいでだろうか? 妻夫木聡や市原隼人の若さと裸がキラキラまぶしかったあの作品のような⻘春の1ページ、実はリアル体験できるのだ。今回、若手男子編集部員2名が体当たりで挑戦。シンクロ動画撮影を目指す!
Yahoo!ライフマガジン編集部
\ライフマガジン男子編集部員が挑戦/
「仕事のためなら、脱ぎます!」
「夏だし、ちょっとウォーターボーイズになってきて!」
そんな編集長のムチャぶり(指令)を受けて、突如、難易度高すぎな水遊びをすることになった2人。アトム部員が1年先輩の仲良しコンビは、押っ取り刀で水着を購入し、いざ出動。
初心者のためのウォーターボーイズLesson
【Lesson1】まずは泳力 Check!
【Lesson2】バレーレッグは基本中の基本
【Lesson3】水中ジャンプに挑戦
【Lesson4】振り付けを覚えよう
【Lesson5】Let’s シンクロ!
アトム&タカシ部員はシンクロ動画(45秒)でウォーターボーイズになれるか!?
まずは、のっけから、仕事の愚痴とも取れる会話からスタートすることをお許しいただきたい。
- アトム部員
- アトム部員
- 「初心者がシンクロ挑戦って、いくらなんでも難しすぎでしょ!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「しかも、持ち時間は1時間半ですよね? 下手すりゃ映画版『WATER BOYS』の上映時間と同じくらいなんじゃないですか? あの作品の俳優さんは何時間も練習を重ねたからこそ、あそこまでできたんですよ。しかも僕、水泳経験すらないのに。無理無理無理〜」
- アトム部員
- アトム部員
- 「しかも、水着着用とか……(もじもじ)。脱ぎ手当て欲しいわ」
編集長の前ではとても話せないトークを弾ませているうちに、今回のレッスン会場に到着。
はい、お仕事ですよ〜!
今回のシンクロレッスンの最終目的は、およそ45秒のシンクロ演目を習得し、動画に収めて本記事のラストで配信すること。無事このYahoo!ライフマガジン BOYS(YB)は、ウォーターボーイズになれるのか!?
\シンクロを教えてくれるのは/
水中パフォーマンス集団
トゥリトネスの不破央コーチ!
不破コーチ率いる水中パフォーマンス集団「トゥリトネス」はご存じ『WATER BOYS』の映画版・ドラマ版をはじめ、多くのメディア企画に携わってきた、いわば、日本のシンクロブームの立役者的存在。
- アトム部員
- アトム部員
- 「すごい皆さんに教わるんですね! せっかくの機会だし、YB(Yahoo!ライフマガジン BOYS)の根性見せたりますか!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「はいっ!」
準備体操も終わったところで…
\いよいよ入水!/
水温は30℃と温かいのでプールが久しぶりの人も、戸惑うことはなさそうだ。
そうでもなかった。
【Lesson1】まずは泳力 Check!
前置きがいささか長くなってしまったが、いよいよここから怒涛のシンクロレッスンのスタート。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「いいですか! 最初に、2人にどれくらい泳ぐ力があるのか、水に慣れているかを見るために、25mプールを泳いでもらいます!」
というわけで……
\2人並んでよーい、ドン!/
子供の頃、水泳部だったアトム部員がぐんぐん進む一方で……おやおや、タカシ部員、どうしましたー?
泳いだその距離……約13m。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「…………!?」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「…………」
不破コーチの表情に驚愕と不安の表情がサッと浮かんだのを見て見ぬふりする取材班。これは前途多難な体験取材になるぞ……。そんな予感がプールの上をふわふわと波紋のように広がってゆく。
\気を取り直して、沈む練習/
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「今回は、時間も短いので基本的な水中の動作を中心に教えたいと思います。シンクロでは、浮くのと同じくらい、沈む力も大切です。水面に勢いよく浮上するために、水の中でタイミングを待っていなければいけない。いかにうまく沈んでいられるかが勝負どころ!」
- アトム部員
- アトム部員
- 「水中では陸上で動くようには、まったくいかないですね! 普段使わない筋肉を使うからしんどいす……」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「僕はまだ全然水に慣れません……」
それもそうだろう。なんせ13mだ。
【Lesson2】バレーレッグは基本中の基本
続いて練習するのは、水上に片足を上げる「バレーレッグ」。仰向けの姿勢で、顔は水の中という、初心者をビビらせてあまりあるテクニック。ウォーターボーイズの毛が生えた脚でも一斉にバレーレッグが上がると、白鳥のように「美しく」見えるから不思議である。
- アトム部員
- アトム部員
- 「バレーレッグといえば、シンクロを代表するポーズじゃないの? 勝手なイメージですが僕の中ではバレーレッグを制すものがシンクロを制す! 自分、いける気がするっす」
自信満々の表情を見せるアトム部員。夜はDJとしても活躍するいまどきボーイだが、果たしてクラブの箱を泳ぐようにプールの中でもスイスイできるか?
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「スカーリングがマスターできなければ、シンクロはできないと言っても過言ではないよ。ここは踏ん張りどころ!」
\逃げちゃダメだ/
しかしやはり難しい。ここでも、なかなかうまく浮けないタカシ部員をサポートする不破コーチ。
そんな苦戦中のタカシ部員を尻目に、アトム部員は、スカーリングからのバレーレッグをクリア。これに驚きを隠せないタカシ部員の姿をカメラはしっかりと捉えていた。
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「うそー! もうできたの!? (ちょっと早すぎませんかね!!)」
やはりDJは、プールの中でもスマートだった。
タカシ部員でなくても、アトム部員に刺激されてしまうもの、その感情の名は……劣等感。
タカシ部員の顔が悔しさからか、ついぞ膨らみ始めた!
取材中にもかかわらずケンカをおっぱじめるYB。
もしかしたら、常日頃から、鬱積したコンプレックスをDJ先輩に抱えていたのかもしれない。タカシ部員の感情は爆発し、ついに……
- アトム部員
- アトム部員
- 「逃げちゃダメだーーーー!」
\シンクロで、瞬間、心、重ねて/
ついに不破コーチの雷が落ちてしまった……。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「いいか、シンクロは2秒、3秒ごとに変わる振り付けを仲間と心を合わせて魅せなきゃいけないんだ。仲間割れしてちゃ、ウォーターボーイズにはなれないんだよ! そりゃ、うちのチームのメンバーもよくケンカする。けどな、居酒屋に行けば、みんなで1秒1秒をどう動くか延々延々と語り合ってるよ。仲間をリスペクトして思いやる気持ちを大切にしろ。それをはなから放棄してプールから逃げ出すんだったら……やめちまえ!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「……!」
不破コーチは続けて教えてくれた。このシンクロ教室には個人でも申し込めるが、やはり多いのは友人同士や職場の仲間と連れ立っての参加だということを。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「皆、仲間と一緒に達成感を味わう経験をしてみたい、そんな想いでここにやってくるんだよ……」
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「いいでしょう、タカシ部員、もう一度、おやんなさい!!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「ありがとうございます……!! 僕、頑張ります!!」
なぜか、このタイミングでゴーグルをつけたアトム部員。隠したかったものは……、両目から溢れる心の汗!?
【Lesson3】水中ジャンプに挑戦
めでたく不破コーチにプールへ戻ることを許されたタカシ部員。ここからは、トゥリトネスの皆さんの協力を得ながらさらに難易度の高い、「水中ジャンプ」に挑戦だ。不破コーチ判断で、運動神経のいいアトム部員が代表してチャレンジすることになった。
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「アトムさん、頑張ってください!」
- アトム部員
- アトム部員
- 「下で支えてくれるメンバーさんの肩の上に裸足で乗るんだけど、足で首を絞めちゃいそうで怖いですね。水面に顔を突っ込んじゃいました。でも普段見られない景色が見られるから、気持ちいーー!」
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「トラポリンと同じ感覚で、下のメンバーが上に上がってきたタイミングから少しだけ遅れてジャンプすると、うまくいくよ!」
【Lesson4】振り付けを覚えよう
基本動作をひととおり覚えたところで、いよいよ、動画撮影でYBがトライするダンスを覚えよう。まずはトゥリトネスの皆さんのお手本演技を観賞して、全体のイメージをつかむ。
トゥリトネスの素晴らしい演技に、力なく笑うしかないYB。本当に彼らにこれをやれというのか……!?
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「この短時間でさすがに初心者には無理なので、2人にはレベルダウンした45秒の特別演目をやってもらいます! 今日プールで覚えた基本動作ができれば、なんとかなるはず」
まるで取材班の心を読んだかのような不破コーチからの提案。レベルダウンとは不本意ながら、それでもウォーターボーイズになれるのならチャレンジあるのみだ。
2人はトゥリトネスのメンバーとともにプールに入った。
\演目最後の決めポーズは、リフト!/
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「どうせやるからには、1つくらい派手なポーズをやってみたいなぁ……」
13mが何を言ってるんだ。そんなツッコミはもはや彼の耳には入らない。それくらいタカシ部員のマインド(だけ)はすっかりウォーターボーイズの模様。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「この演目の大トリは、見た目も鮮やかなリフトだぞ!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「リ、リフト……! やります、僕が乗ります! 乗せてください、僕を、リフトに乗せてください! 僕は『Yahoo!ライフマガジン』のWEBエディター・タカシです!」
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「よく言った!」
この後、何度も水中に落ちながら練習を繰り返し感覚をつかんだタカシ部員。
【Lesson5】Let’s シンクロ!
そして、いよいよ本番。
それでは彼らの勇姿を動画でご覧いただこう!
バレーレッグは、水中ジャンプは、大トリのリフトは、成功するのか⁉︎ しっかりとYBのファイトを見届けてほしい !!
\動画でCheck!/
\写真でもCheck!/
そしていよいよ、アトム部員の水中ジャーンプ!
アトム部員は見事、飛び切った。そして、いよいよフィナーレのとき。果たして、タカシ部員は、ウォーターボーイズになれるのか!?
まさかのリフト大成功に、会場全体が感動に包まれた。なりふり構わずYBのもとに泳いでゆく不破コーチ。
- 不破コーチ
- 不破コーチ
- 「お前たち、よく頑張った!! 最初はどうなることかと思ったけど、やりきったな! まだまだ先は長いけど、とりあえずウォーターボーイズの入り口に立てたな!」
\ああああああぁぁぁぁーーーーーー!/
- アトム部員
- アトム部員
- 「最初は絶対無理だと思ったけど、まさか成功できるなんて! この達成感と、仲間とのシンクロ率はなかなか味わえないぜ!」
- タカシ部員
- タカシ部員
- 「僕、もっとシンクロやっていたいです! 今日、リフトして見下ろしたプールの景色、アトムさんやメンバーの皆さんと頑張ったこと、一生忘れないと思います」
取材メモ/映画『WATER BOYS』に負けない青春の1Pを刻むことができたYB。感動をありがとう! 筆者も、まさかこの短時間で彼らがここまでやり切るとは思っておらず……。WEBエディターとしての覚悟も垣間みることができて、最後には不覚にも心の汗が……。さあ、この夏は、君がウォーターボーイズになる番だ!
水中パフォーマンス集団「トゥリトネス」ダンススイミング教室
電話:03-5212-3443
場所:教室により異なる
参加料:要問い合わせ(男女ともに参加可能)
※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。
取材・文=城リユア(mogShore) 撮影=山崎あゆみ シンクロ競技曲=Tomiyama Masaki+Mihyun
\こんな水遊びも!/