寅さんものまね芸人と行く! “矢切の渡し体験”と下町さんぽ

特集

水と風が爽快! 今年の夏は船で遊ぶ

2017/07/24

寅さんものまね芸人と行く! “矢切の渡し体験”と下町さんぽ

客船にクルーザー、屋形船……。船の種類は数あれど、日本情緒を体感したいなら「渡し船」がおすすめ!都内で唯一残る渡し場が「矢切の渡し」だ。矢切の渡しは、『男はつらいよ』の寅さんが、実家の「くるまや」に帰る道筋でもある。そこで、寅さんものまね芸人のゴジーラ久山さんと、体験してきた!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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下町さんぽのはじまりは寅さん像が立つ「柴又駅」から

寅さんものまね芸人・ゴジーラ久山さん。柴又駅に寅さんが帰ってきた!
ゴジーラ久山

ゴジーラ久山

ものまね芸人

寅さんゆかりの地をめぐる下町さんぽは、京成線・柴又駅からスタート。駅前には、寅さんと妹のさくらさんの銅像が立てられている。

旅に出ていく寅さんを妹のさくらさんが見送ります。

後ろを振り返る寅さん像は、寅さん役の渥美清さんが亡くなった3年後、1999年に立てられたもの。そして今年2017年の3月、寅さんが振り返った視線の先に、新たに「見送るさくら」像が立てられた

寅さん像の左足に触ると試験や面接に受かると言われていて、多くの人が触っていくのかピカピカに光っている。(その理由は記事の後半で!)

Yahoo!ロコ寅さん像
住所
東京都葛飾区柴又四丁目8-14

地図を見る

アクセス
柴又駅[出口]から徒歩約0分
新柴又駅[出口]から徒歩約9分
京成高砂駅[北口]から徒歩約13分
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

こちらの順番で“ぶらり”!

1.「帝釈天」に向かって参道商店街をぶらぶらさんぽ
2.『男はつらいよ』のセットのなかに入れる「寅さん記念館」
3.江戸川を横断する「矢切の渡し」体験!

1.「帝釈天」に向かって参道商店街をぶらぶらさんぽ

柴又駅を出発し、とっても短い「帝釈橋」をわたって参道へ

はじめに向かうのは『男がつらいよ』の中に何度も登場している「帝釈天」。柴又駅から帝釈天へと続く参道商店街には、草だんごやせんべい、川魚のお店が多い。

髙木屋老舗の名物 草だんご。ほろ苦いよもぎもちと甘いあんこの相性が最高!

寅さんに扮したゴジーラ久山さんが参道商店街を歩いていると、いろいろなところから「寅さんおかえり!」と声がかかる。渥美清さんがなくなって20年以上が経ったいまでも、寅さんは多くの人に愛されているのだ。

商店街にある神仏具、土産物屋「茗荷屋(みょうがや)」のご主人と。寅さんグッズもたくさん売っている!
ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
『男はつらいよ』は、かつて女性たちの恋愛のバイブルだったんですよ。映画のなかのマドンナの振る舞いを通して、男のふり方やふられ方を学ぶんです。だから“(寅さんの声色で)1作目から見ろよ、な”

参道商店街を通り抜けると帝釈天へ到着。「帝釈天で産湯をつかい、性は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」というお馴染みの口上があるように、帝釈天は寅さんゆかりの場所。

寅さんのスーツの柄を模した寅さんお守り

境内には、寅さんおみくじや寅さんお守りなど、寅さんゆかりのグッズも並んでいた。

Yahoo!ロコ柴又帝釈天 門前参道商店街
住所
東京都葛飾区柴又7丁目

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アクセス
柴又駅[出口]から徒歩約5分
新柴又駅[出口]から徒歩約12分
京成高砂駅[北口]から徒歩約17分
口コミ・写真など

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Yahoo!ロコ高木屋老舗
住所
東京都葛飾区柴又7-7-4

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アクセス
柴又駅[出口]から徒歩約1分
新柴又駅[出口]から徒歩約10分
京成高砂駅[北口]から徒歩約14分
電話
03-3657-3136
営業時間
7:30〜17:30
定休日
無休
口コミ・写真など

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2.『男はつらいよ』のセットのなかに入れる「寅さん記念館」

続いて訪れたのは今年で開館20周年を迎える「寅さん記念館」。入り口には看板の取り付け作業をする寅さんの姿が。地面には、漢字の上下を迷っているうちに、うっかり落としてしまった雪駄が転がっている。

寅さんが落とした右足の雪駄

実は冒頭で紹介した、柴又駅前の寅さん像の左足を触っていく人が多いという所以はここにあるのだ。

寅さんが落としたのは右足の雪駄なので、左足の雪駄は「落ちない」。それが試験や面接に「落ちない」という言葉とかけられているんだとか。

ゴジーラ久山さんとのツーショット!

記念館のなかに足を踏み入れると、まるで昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気だ。

一番の目玉は、実際に撮影で使われていたものを移設した「くるまや」のセット。寅さんの実家である老舗和菓子屋で、数々の名シーンが繰り広げられた場所なのだ。

くるまやの様子をこっそりうかがうゴジーラ久山さん
ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
寅さんはくるまやに帰ってきても、照れがあって正面から堂々と入れないんですよ。だから物陰からようすをうかがったり、ほかの人の後ろにくっついて何食わぬ顔で入っていたり。この入り口ひとつでも、数々のドラマがあるわけですよ。
くるまやのセット

くるまやセットの奥には、寅さんの世界と同じく、タコ社長が経営する「朝日印刷所」が。インクのにおいが漂っていて、とてもリアルな雰囲気。

「朝日印刷所」を通り過ぎ、進んでいくと「くるまや」のミニチュア模型、モニターで名場面などを視聴出来る「マドンナ&名シーン回想コーナー」、復元された昭和30年代の帝釈天の街並みと続く。

再現された昭和の街並み

そして、昭和の街並みのなかを進んでいくと「葛飾柴又鉄道 故郷駅」と書かれた駅舎が目前に現れる。この駅舎は2015年のリニューアルの際に増築されたもので、式典には山田洋次監督と、シリーズ3作品でマドンナ役を演じた竹下景子さんが出席した。

故郷駅という駅名は山田洋次監督が命名されたもの
ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
『第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』で印象に残っているのは、松村達雄さん演じる朋子の父親がお風呂に入っているシーン。

お湯を沸かしている朋子のもとに寅さんが『シーッ』なんて言いながら現れるんですね。そんなこととはつゆともしらない父親は『次に結婚するなら寅さんみたいな人がいいと言っていただろう』と声をかけてしまって。それを聞いた寅さんはまたすっと東京に帰っていく。揺れ動く男女の微妙な恋心を描いた名シーンだと思いますね
山田洋次監督と竹下景子さんのサイン
Yahoo!ロコ葛飾柴又寅さん記念館
住所
東京都葛飾区柴又6-22-19

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アクセス
柴又駅[出口]から徒歩約7分
新柴又駅[出口]から徒歩約10分
京成高砂駅[北口]から徒歩約19分
電話
03-3657-3455
営業時間
午前9時~午後5時(なるべく閉館30分前までにお入りください)
定休日
第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)、12月の第3火曜日から木曜日
口コミ・写真など

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3.いよいよ江戸川を横断する「矢切の渡し」体験!

寅さん記念館をあとにして、どんどん先に進んでいくと江戸川河川敷に到着。いよいよ矢切の渡しを体験!

東京側の渡し場の目印。料金は、片道200円・往復400円

矢切の渡しの渡し場は、江戸時代からずっと変わらない場所にある。現在は観光の用途で使われているが、かつては庶民の大切な移動手段だったのだ。

船に乗り込むゴジーラ久山さん
ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
『男はつらいよ』シリーズは、寅さんが実家のくるまやに帰ってくるシーンから始まります。そのとき、矢切の渡しに乗って帰ってくる作品もあるんですよ。
江戸時代は櫓(ろ)の力だけで進んでいた渡し船。現在は、風の強い日や繁忙期にはモーターの力を借りている時もある

渡し船が出発すると、心地よい風が顔をかすめてとってもいい気分! ゆったりのんびり進む、10分ほどの船旅。

奥に見えるオレンジ色が「トンガリ帽子の取水塔」。手前は「麦わら帽子の取水塔」と呼ばれている

『男はつらいよ』の作中には、寅さんが江戸川河川敷を歩くシーンがとく出てくるが、象徴的に写り込んでいるのが「トンガリ帽子の取水塔」。渡し船から見渡すと、遠くの方にちらりと見えた!

黄昏れる表情が寅さんに似ている!

船旅の途中、ゴジーラ久山さんに寅さんのものまねをはじめたきっかけについて聞いてみた。

ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
はじめは帽子をがぶってジュリー(沢田研二さん)のものまねをしてたんですよ。でも周りの人に『その顔はジュリーより寅さんだよ』と言われて。それがきっかけで寅さんのものまねをはじめました。

『男はつらいよ』シリーズは全48作を何度も繰り返し見て研究しています。もうかれこれ27年、寅さんのものまねを続けてるんですよ

ゴジーラ久山さんは、生前の渥美清さんにもお会いしたとき、恐れ多くてものまねを披露することはできなかったそうだ。

千葉県側の渡し場が見えてきた!

うっそうと茂る木々のなかに見えるのが対岸の渡し場。東京都葛飾区から出発して千葉県松戸市に到着。

ゴジーラ久山
ゴジーラ久山
渡し場の場所に合わせてぴったり船を停めるっていうのはかなり難しいでしょうね。まさに職人技ですよ。
渡し場にあるお店。夏はかき氷、冬はやきいもを販売している

船を降りると、周囲に木々が生い茂っていて、東京側の河川敷とはまた違った雰囲気だ。渡し場には、ちょっとした食べ物や飲み物が売っているお店があるので、ここらでちょっとひと休み。

看板犬のクマ。ご自慢のお腹の模様を見せてくれた

お店では、看板犬のクマがかわいらしい笑顔で迎えてくれる。コーギーと甲斐犬のミックスで、お腹の白い模様がクマに似ていることから、この名前がつけられたそうだ。

氷もシロップもたっぷりのかき氷は、夏の味がした

日差しが強く真夏日だった取材当日。シロップがたっぷりかかったイチゴ味のかき氷をいただいて、火照った身体を冷やした。

そして寅さんは、また流浪の旅へ出かけていくのでした

もりだくさんだった、寅さんゆかりの地をめぐる下町さんぽはここで終了。最後はゴジーラ久山さんに『男はつらいよ』シリーズでお馴染み、旅立っていく寅さんのシーンを再現してもらった。

「あばよ!」
次はどこへ行くのやら
Yahoo!ロコ矢切の渡し(東京側)
住所
東京都葛飾区柴又7-18先

地図を見る

アクセス
柴又駅[出口]から徒歩約13分
新柴又駅[出口]から徒歩約17分
京成金町駅[出口]から徒歩約25分
電話
047-363-9357
営業時間
10:00~16:00頃 ■夏季:毎日運航 ■冬季:土日祝日、庚申の日のみ運航 ※荒天の場合のほか、臨時で運休になる場合あり。事前に電話確認をしておくと確実。
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

取材メモ/寅さんの後ろ姿を見送ったあと、取材班は再度渡し船に乗り、東京へと戻った。取材中印象的だったのは、柴又の人たちとゴジーラ久山さんの「寅さんおかえり!」「“(寅さんの声色で)おう、元気だったか?”」というやりとり。寅さんはこれからも、多くの人に愛され続けていくんだろうなと感じた。

取材・文=近藤世菜 撮影=矢野 拓実

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