名古屋人ライターが教える 昼・夜・飲みのオススメ味噌かつ3選

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とんかつが大好き!

2017/07/31

名古屋人ライターが教える 昼・夜・飲みのオススメ味噌かつ3選

名古屋めしの代表選手ともいうべき、味噌かつ。皆様はどんなイメージを抱くだろうか? 実はたっぷりの味噌ダレがかかっているとんかつだけが、味噌かつではないのだ。名古屋めし取材をライフワークとする地元ライターの私、永谷正樹が自らの舌で選んだオススメの味噌かつ3選をご紹介!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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丼と定食、串、それぞれの味噌かつの違いを楽しもう!

『名代とんかつ 八千代味清』の味噌ヒレかつ定食

味噌かつのルーツは定かではないが、戦後間もない屋台で串かつを牛スジやモツを豆味噌で煮込んだどて煮の鍋に浸して食べたのが始まりという説がある。

揚げ置きして冷めてしまった串かつをどて煮の鍋で温めるためでもあり、この食べ方は瞬く間に広がった。このように、味噌かつはもともとお酒の肴だったが、ご飯にも合うので、定食屋や洋食店でも食べられるようになったという。

今回は、、そしてお酒とともに楽しみたい味噌かつを紹介しよう。

\私が教えます!/

『串カツ 青山七丁目』にて。レモンサワーを片手にご機嫌な永谷
永谷正樹(ながや・まさき)

永谷正樹(ながや・まさき)

ライター・カメラマン

\私のオススメ味噌かつ3選はコチラ!/

1.どて煮と半熟卵のマリアージュを味噌かつ丼で堪能!
キッチンなごや(名古屋駅)
2.半世紀以上も愛され続ける究極の味噌ヒレかつ
名代とんかつ 八千代味清(中村公園駅)
3.ほのかな甘さにレモンサワーがすすみまくる味噌串かつ
串カツ 青山七丁目(栄駅)

1.『キッチンなごや』(名古屋駅)

半熟卵で味変が楽しめる、絶品味噌かつ丼

『キッチンなごや』のでら旨ロースカツ丼
ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
まずはお昼。『キッチンなごや』は、JR名古屋駅構内にある飲食店街「名古屋うまいもん通り」内とアクセス抜群。
JR名古屋駅中央改札からすぐ。通し営業なのでランチを食べ逃したときも重宝する

地元在住の人は言うまでもなく、夏休みで名古屋へ遊びに来た人やビジネスで訪れた人もここなら迷う心配はない。

手に持つと、かなりのボリューム。食べ応え十分だ

ここは濃厚な旨みと自然な甘みが特徴の愛知県西尾市一色町産「三河おいんく豚」を使ったとんかつ専門店。

味噌かつはロースやヒレなどが揃うが、ゆっくりと食べる時間がないランチでもササッと食べられるのが「でら旨ロースカツ丼」(1210円)

味噌汁と漬物も付く。とんかつとご飯の間には千切りキャベツが挟んであり、どて煮の辛さを和らげてくれる

ロースカツの上にたっぷりとかかった味噌に注目してほしい。牛スジとコンニャクを豆味噌でじっくりと煮込んだ「どて煮」がたっぷりとのっているのだ。

ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
前にも書いたが、串かつをどて煮の鍋に浸して食べたのが味噌かつのルーツ。牛肉の旨みを凝縮したどて煮と、とんかつ。これが合わないわけがない。この組み合わせを考えた人は天才だと思う。とくに、ここは脂に甘みのある三河おいんく豚を使っているだけに、どて煮のコクと相まって、口へ運ぶたびに至福の気分♪
卵黄とどて煮が混ざり合った部分がとくに美味しい。とんかつやご飯にたっぷりと絡めて食べるのがオススメだ
ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
一気に完食してもイイが、途中から「半熟卵」(100円)をトッピングするのがオススメ。マイルドな口当たりとなり、さらに美味しくなる。豆味噌と卵黄も相性がとてもよいのだ。これを考えた人も天才だと思う。
「名古屋赤味噌ラガー」(写真右上)は、麦芽と赤味噌の旨みを融合。名古屋めしとの使用は抜群

「でら旨ロースカツ丼」はランチに限らず終日オーダー可能。

夜は味噌串かつとエビフライ、手羽先の名古屋めしと枝豆、冷奴に名古屋の地ビール「金しゃちビール」(名古屋赤味噌ラガーまたはアルトタイプの赤ラベル、ピルスナータイプの青ラベルのいずれか1種類)が付く「名古屋名物セット」(1450円)も人気だ。

味噌串かつや手羽先唐揚げなど酒の肴も用意しているので、チョイ飲みもOK

2.『名代とんかつ 八千代味清』(中村公園駅)

絶妙な火加減が生み出す、味噌ヒレかつのしっとり食感

『名代とんかつ 八千代味清』の味噌ヒレかつ定食

次は夜。夜の営業が始まると、待ってましたとばかりに多くのお客が訪れる、『名代とんかつ 八千代味清』

店の隣には駐車場が完備。遠方から訪れる客も多い。創業は昭和37年。2代、3代にわたる常連客も
高杉満さんはクレイジーケンバンドの大ファン。写真を撮るときはいつも「イイネ!」のポーズを決める

厨房で腕を振るうのは、2代目店主の高杉満さん。

2代目店主・高杉満さん
2代目店主・高杉満さん
先代は、大正時代に開店した中区錦3丁目の『ステーキハウス 八千代本店』で修業をしていました。店名こそステーキハウスでしたが、政治家や財界人など舌の肥えた人たちが集うサロンだったようです。先代が守り続けた八千代の味を私も守り抜いていこうと思っています。
分厚くカットした肉と薄い衣が特徴。ご飯の炊き加減や赤だしの味にもこだわっている

ディナーのオススメは、『ステーキハウス 八千代本店』でも名物だった「名代ヒレかつ定食(みそ)」(1690円)

このビジュアルを見て、「あれ?」と思う人も多いと思う。味噌ダレがかかっていないのである。味噌は写真奥の左側。別皿で出されるのだ。注文時に頼めば、あらかじめかけてくれるが、基本的にはこのスタイル。

コクのある味噌ダレであじわうヒレかつは、ご飯はもちろん、ビールにもベストマッチ

食べる際に、一切れずつ味噌ダレに付ける。食べてみて、味噌ダレが別になっている理由がわかった。肉の旨みや食感が伝わるように、薄衣で仕上げてあるのだ。他店のように、かつ全体に味噌ダレをかけてしまうと、衣の食感が楽しめなくなってしまうからだろう。

こちらのヒレかつ、この分厚さにもかかわらず、メチャクチャやわらかい!  ヒレ肉のしっとりとした食感は、絶妙な火加減がなせるワザだろう。ちなみに豚肉は愛知県産の知多三元豚をはじめ、時季ごとに厳選。

一方、愛知県あま市産の豆味噌がベースの味噌ダレは甘すぎず、辛すぎず味のバランスが最高。無限にご飯が食べ続けられるのではないかと思うほど、おかずとしてのポテンシャルが高い。

パンとの相性も抜群。これをアテに飲むという選択肢もアリだ
ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
もう一品、味噌ヒレかつを使ったオススメのメニューを。軽くトーストしたパンにはさんだ「ヒレカツサンド」(1300円)。ご飯だけでなく、パンとの相性も抜群なのだ。お土産にテイクアウトする客も多い。アラフィフゆえに、さっぱりとしたヒレかつといえども揚げ物を食べるとすぐに胃がもたれてしまうのだが、ここのはまったく心配なし
店内はレトロな雰囲気。老若男女問わず多くの客が訪れる

3.『串カツ 青山七丁目』(栄駅)

レシピは母の味! 何本でもイケる味噌串かつ

『串カツ 青山七丁目』の味噌串カツ

最後はお酒とともに楽しめる私イチオシの味噌串かつを。味噌串かつは名古屋市内の居酒屋の定番メニュー。数ある店の中から私が選んだのは、栄4丁目の『串カツ 青山七丁目』

店は居酒屋が軒を連ねる栄4丁目の一角にあるビルのB1

味噌串かつのみならず、手羽先やどて煮豆腐などの名古屋めしも豊富に揃う上、どのメニューも何ともいえないあたたかみが伝わってくるのだ。その秘密は後ほど明かすが…。

サイズはやや小ぶりで食べやすいのも特徴だ

早速、味噌串かつを作ってもらうことに。豚バラ肉に衣を纏わせて、高温の油でカラッと揚げる。味噌ダレやソースを浸けて食べることを前提にしているので、衣はやや厚め。周到に計算されているのだ。

自家製の味噌ダレ。ややとろみがあり、クセになる味わい
店主の青山正伸さん。東京で名古屋めしをメインとした居酒屋をやっていたことも

揚がった直後に味の決め手となる味噌ダレに漬け込む。この味噌ダレが巷の味噌串かつとまったく違うのである。

店主・青山正伸さん
店主・青山正伸さん
愛知県岡崎産の八丁味噌をベースに、合わせ味噌とブレンドしています。さらに、どて煮を仕込むときに出る牛スジの煮汁とザラメをくわえています。味噌ダレもそうですが、メニューのほとんどは昔、母親が作ってくれた味がモデルになっています

ここの料理を食べてホッとするのは、“お袋の味”だからなのだ。

添えられたからしをつけても美味しい

これが自慢の「味噌串カツ」(5本500円)。キンキンに冷えた生ビールも捨てがたいが、最近ブームになりつつある「レモンサワー」(480円)が絶対にオススメ

衣に染みた味噌ダレが絶品!
ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
では、実食! まずは味噌串かつをパクリ。うん、やっぱり旨い。味噌ダレはやや甘めだが、イヤな甘さではない。深いコクがあるので飽きることなく、何本でも食べられる。青山さんがおっしゃっていたように、牛スジの旨みをプラスしているからだろう。
ライター・永谷正樹
ライター・永谷正樹
味噌ダレの甘さで口の中がまったりしてきたところでレモンサワーをあおる。レモンの酸味と炭酸の刺激が口の中を完全にリセットしてくれるのだ。で、再び味噌串かつを頬張り、レモンサワーをグビリ。もう、無限に飲める♪結局、味噌串カツ5本で2杯も飲んでしまった。
人気のメニューを組み合わせた「名古屋めしコース」(写真は2人前)

味噌串カツを肴にチョイ飲みもイイが、料理とお酒をとことん堪能したいなら、コースがおすすめ。

味噌串カツと手羽先唐揚げ、どて煮豆腐など名古屋めしをふんだんに盛り込んだ全7品の「名古屋めしコース」(3500円)は、120分間の飲み放題も付くのでかなりお値打ちだ。

名古屋めし目当てに県外からもお客が訪れる

取材メモ/丼と定食、串かつと、同じ味噌かつなのに、お店ごとに異なる味の違いを楽しめました。味はもちろんのこと、提供の仕方もお店によってさまざまなので、味噌かつが名古屋めしの代表選手として多くの人々に支持されているのだと実感しました。

取材・文=永谷 正樹

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