グルマン大満足! ガッツリ食える東京の菜食レストラン3選

特集

お手軽、野菜ライフのススメ。

2017/07/30

グルマン大満足! ガッツリ食える東京の菜食レストラン3選

味が薄い、量が少ない、値段が高い。かつてはイマイチ印象が良くなかった菜食レストランですが、ここ数年そんな状況に変化が起きています。そこで今回は、味付け、ボリューム、コスパと、三拍子揃った人気ベジ・レストランをご案内!肉食民の皆さんもダマされたと思って読んでみてください!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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肉も乳製品も使っていないボリューム系バーガー
AIN SOPH. ripple

店外にはオープンエア席も用意されているので、夏の風を楽しみつつ食事をしてもいいかも。

西武新宿線新宿駅近くにお店を構える「AIN SOPH. ripple(アインソフ・リプル)」は、2009年に銀座でスタートしたヴィーガンレストラン「アインソフ」が手がけるハンバーガー・ショップ。かねてからカジュアルなお店を手掛けてみたかったという経営者・白井由紀さんが、某有名ハードコアバンドのメンバーとしても活躍する山口さんと共に作り上げたお店です。

ちなみにメニューの大半は山口さんが考案したものなのだそう。

アインソフリプルの皆さん。(前列左:オーナーの白井由紀さん 後列左:店長の相座礼子さん)
明るく広い店内にはカウンター席のほか、テーブル席もあり。近所には公園もあるのでテイクアウトするのも手ですよ!
オーナーの白井さん
オーナーの白井さん
山口はずっと”海外のバンドが日本に来た時に、案内出来るヴィーガンのお店がない。彼らに満足してもらえる店を作りたい”と言っていたんです。実際こちらのお店には、来日したバンドの方もよくいらっしゃいます。この間もすごく大勢で記念写真を撮っていましたね。
「リプルチーズバーガー」(1150円)

一番人気のひとつ「リプルチーズバーガー」は「肉感」にこだわった一品。大豆に丁寧に炒めたこんにゃくとマッシュルームを加えることで、パテに肉のような歯ごたえを出しているのだそう。ちなみにこのパテ、日々改良を続けているんだそうですが、現時点でもかなりのもの。食べたらビックリすると思います。何というかまあ「肉」なんですよ。バンズは卵不使用のヴィーガン仕様。酒種酵母を使っているため、出来立てだとお酒の香りがするのだとか。

地味に驚かされたのが、こちらの代用チーズ。イギリスから輸入しているんだそうです

ベジタリアンの一派である「ヴィーガン」の世界では、乳製品もNGとされているので、使われているのはチーズではなくココナッツオイルと大豆から作った代用品「シーズ」。ゴメンなさい!「ヴィーガンとか言ってるのにチーズ使ってんのかよ〜」なんて意地悪なことを考えてしまいました!だってこれ完全にチーズですよ。言われなきゃ絶対にわかんないレベルです。

季節のグリル野菜ボウル」(680円)

「ハンバーガーだけじゃ絵的にさみしいかなー」なんて思って注文したのが、同じく人気を集めている「季節のグリル野菜ボウル」。サイドメニュー感覚だったのですが、マジで凄いボリュームです。

エグみを感じさせない生の小松菜、グリルすることで甘みを引き出されたパプリカ、茄子、マッシュルーム、インゲンに、玉ねぎで作られたグレービーソースをON。トップにはタンパク、ミネラル、ビタミンB1などを豊富に含むスーパーフード「キヌア」がたっぷり。超フレッシュな野菜、濃厚なソース、抜群のチキン感が嬉しい大豆ミートが三位一体となって襲いかかってきます。

「ハードコアバンドゆかりのメニューだけに、口の中がお野菜モッシュピットや〜」などと馬鹿フレーズが脳内ループするほど美味でした。ちなみに使用する野菜は季節によって変わるそうで、冬はカボチャが入ったりも。

「フローズンモカ」(800円)

すっかりお腹がいっぱいになったところで、さらに夏のオススメとしてご紹介いただいたのが、新メニュー「フローズンモカ」。近ごろ注目を集めているというアーモンドミルクをベースにした冷たいスイーツです。

店長の相座さん
店長の相座さん
ベジタリアンとかヴィーガンって「<味気ないもの>という印象を持たれがちなので、しっかり甘いものを目指しました。ちなみにホイップクリームは豆乳ベースです!
レジ横では特製のヴィーガンスイーツを販売中。お土産に最適ですね
数あるヴィーガンスイーツの中で人気を誇っているのが豆乳使用の「ティラミス」(600円)
相座さん
相座さん
中華料理とかイタリア料理と同じように、ヴィーガン料理という選択肢もあります。気軽に食べてもらえれば嬉しいですね。

確かに!「レベルの高いオルタナティブ・ミートと共に、野菜の美味しさを存分に堪能出来るコチラならば、きっと誰もが楽しめるはず。お食事以外のメニューも充実しているので、新宿にお立ち寄りに際には是非足を運んでみて下さい。ちなみにですがコーヒーも美味しいです!

ハワイアン夫婦お手製の濃厚ロコモコを
Olu`olu Cafe(オルオルカフェ)

三宿の交差点から3分ほど歩いたところにある「オルオルカフェ」。陽射しも手伝って南国バイブスが漂う

東急田園都市線池尻大橋駅と三軒茶屋駅の中間地点、世田谷公園のほど近くにあるハワイアンテイストのヴィーガンレストランが「オルオルカフェ」です。かねてから食に関心があったという津田さんは、旦那さんが体調を崩したことをきっかけに菜食の世界にハマって行ったんだそう。

「美男美女」という言葉がぴったりくる津田岳彦さん、ゆりさん夫妻。こんな人生いいよなあ
ゆりさん
ゆりさん
野菜中心の生活をしてみたら、主人の体調が劇的に変わったんですよ。ちょうど何かお店を始めようかと考えていたので、野菜中心の料理を提供する店はどうだろうと考えるようになりました。その過程で、動物愛護や過剰な食肉消費による環境破壊について関心を持つ様になったんです。そういったことも含めて世の中に広めたいなと思ってオープンしました。
ハワイ語で「オルオル」とは「心地よい」の意。その名の通り、肩肘張らずリラックス出来る空間です。
週に一度はサーフィンに行っているという夫妻のサーフボード。その下には、お客さんから贈られたヴィンテージのアロハとハワイアン・レコードを組み合わせたオブジェが

とはいえストイックで堅苦しいお店では全くないのがオルオルカフェ。ハワイアンテイスト溢れる家具が並び、緩やかなハワイアンミュージックが心地良い本当に明るくて楽しいお店なんです。そして何よりも出てくる料理がうまい!そしてボリューミー!

「特製ロコモコ」(1180円)

女性に人気というロコモコは色鮮やかな見た目とか裏腹に、お腹にズシンとクる満足感の高い一品。玄米ご飯の上に、有機栽培の雑穀「高黍(たかきび)」をメインに使ったヴィーガン・パテを乗せ、その上には特製デミグラス風ソースが。周りに有機野菜をぎっしり敷き詰め、トップにはアボカドをあしらっています。言われなきゃ挽肉を使ってるとしか思えないコッテリとしたパテと甘辛いソースはとにかく濃厚。味濃いめが信条の私からしてもか〜な〜り濃厚。すかさず野菜をムシャムシャ。う〜んフレッシュ。デミグラシーな口の中を爽やか&風味豊かな生野菜が中和してくれます。めし!パテ!野菜!このサイクル、間違いない。気づいたら完食してました。

「オーガニックヴィーガンアイスクリーム」(460円)

そして夏のおすすめデザートをお願いしたところ、出してくださったのが特製のアイスクリーム。豆乳を使用しているため牛乳特有のクセがなく、後味爽やかなのがポイント。とはいえしっかり甘いしコクも申し分なし。コッテリした料理の後に食べるデザートとしては、通常のアイスクリームよりもイケてるかもしれません。市販のバニラエッセンスではなく、バニラビーンズを使用しているそうで、香りも濃厚。一見シンプルに見えるけど、こだわりが詰まってるんですねえ。思わず感心してしまいました。

バラエティ豊かなメニューが書き込まれたチョークボード。ラインナップは時期によって変動するとのこと。

「ハワイアンならロコモコでしょ〜」と、短絡的にメニューを選んでしまいましたが、実は物凄くメニューが豊富なオルオルカフェ。ヴィーガンにアレンジしたハワイ料理はもちろん、中華やイタリアン、さらには大豆ミートを使ったグリルチキンバーガーやロコモコと同じ高黍のパテを使ったサルサバーガー、10種類以上あるというレパートリーの中から常時2〜3種類がピックアップされているというラーメンなんかも大人気なんだそう。「かなり肉々しいメニューが多いっすね」と言葉を投げかけると、次のような言葉が。

ゆりさん
ゆりさん
肉じゃないことに気付かずに帰られる方もいるほどです。味付けもボリュームもしっかりしていますので、食べ応えのなさからベジタリアンフードを敬遠されている方にこそ召し上がっていただきたいですね。ちなみに唐揚げなどから入っていくと良いかもです。
ハワイ産のクラフトビール「コナ」も充実してます。各880円

「よーし、次はラーメンだなー」「いやハンバーガーをテイクアイトして世田谷公園で食べるって手もあるよね〜」「いやいや今日食べたロコモコだってもう一回行っときたいでしょ」(以下無限ループ)なんて考えつつ、世田谷三茶エリアが誇るヴィーガン定食屋を後にしたのでした。

中東料理「ファラフェル」入門in高円寺
vege&grain cafe meu nota(メウノータ)

高円寺の街にひっそりと佇むメウノータ。エントランスには色鮮やかなグリーンが並ぶ

JR高円寺駅南口に出ると、右手に見えてくるのが昭和の匂いが残る「ぱる商店街」。アーケードの下をしばらく歩き、古着屋さんが並ぶ路地に入ると、ヨーロッパ風の建物の二階に静かに佇むヴィーガンカフェ「メウノータ」が見えてきます。

柔らかな光に包まれる店内。料理にも言えることなんですが、色彩感覚の素晴らしさもメウノータの特徴と言えそうです。「インスタ映えする」ってやつですね
天井には沢山のドライフラワー。お店の方は「もらった花をなんとなく吊るしてるうちにこうなった」なんて謙遜されてましたが、本当に綺麗です

2010年にオープンしたというこのメウノータはメニューが豊富であることで知られています。店主の伴奈美さんは、レストランやケーキ店での勤務を経て、ベジタリアンレストランのメニュー開発に携わってきたのだそう。

「菜食とかヴィーガンは「我慢する食事」と考えられがちですが、とにかく楽しんで食べて欲しいですね」(店主・伴奈美さん)

そんな伴さんは、料理へのこだわりを次のように語ってくれました。

伴さん
伴さん
料理に関しては季節のものを取り入れて、お客さんが食べた時に発見があるようなものを心がけています。食べた時に五感を刺激するようなもの意識していますね。日常的に使えるよう、リラックス出来る雰囲気を作っています。
伴さん著『無国籍ヴィーガン食堂「メウノータ」の野菜がおいしい!ベジつまみ』(河出書房新社)。深澤暁子氏、今井洋子氏との共著『卵・バター・生クリーム・チーズをつかわないタルトとキッシュ』(河出書房新社)
ファラヘルプレート(1250円)には、お好みでヒマラヤ岩塩とハバネロオイルを

伴さんが、今回おすすめしてくださったのが「ファラフェルプレート」。ひよこ豆のコロッケを、同じくひよこ豆で作った「ハモス」と呼ばれるディップ、沢山の野菜と一緒にピタに挟んで食べる中東料理です。実は今密かなブームとなっているメニューなので、名前くらいは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。可愛らしいファラフェルの周りにあしらわれている色鮮やかな野菜は、素揚げすることで旨みや甘みが引き出されています。大きなお皿にたっぷりと盛られているので、かなりお腹いっぱいになりますよ!伴さん曰く「ファラフェルとしてはスタンダード」とのこと。ちなみにこちらはディナータイムのみのメニューだそうです。

スパイスドチリココア(650円)

挟んでは食べ、挟んでは食べを繰り返し、お腹いっぱいになった頃に、芳しいシナモンの香りとともに運ばれてきたのが、夏のおすすめメニュー「スパイスドチリココア」。夏はアイス、冬はホットが人気だというこちらのドリンクですが、夏は体を冷やし、また冬は温めてくれるという優れもの。後味もスッキリしていて、飲んでいるうちに心なしかお腹の具合が軽くなってきたような?

壁際にはメウノータでライブを開催したアーティストのCDがディスプレイされていた。アコースティックなものが多いとのこと。※全て販売中

冷たいココアを飲みながら、ホッと一息つきつつ店内を見回してみると、壁際にCDが並んでいる事に気付きます。聞けば店主の伴さんは大の音楽好きで、某有名レコード店で働いていたこともあるのだとか。そんな事情もあって、メウノータでは月に1〜2回ほどの頻度でライブが開催されています。実は、こちらにお店を出すと決めたのも、ライブが出来る物件だったからなのだそうです。

レジ横では、お店でも使っている食材を販売中。オススメはアサクラの高級オリーブオイル「オルチョサンニータ」(3852円)。低温で絞り、冷蔵状態で輸送するなどのこだわりが詰まった逸品

ヴィーガンフードはもちろん、音楽、本、植物と、多趣味なオーナーのこだわりが詰まった「メウノータ」。カレーやパスタなども充実しているので、ちょっと野菜が食べたいなという時に寄ってみてはいかがでしょうか。

取材・文・写真/吉田大
協力/なぎ食堂 小田晶房さん

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