激戦区・新橋でイタリア人とマンマミーアなナポリタン紀行

特集

本場外国人がハマる本当にうまい店

2017/08/01

激戦区・新橋でイタリア人とマンマミーアなナポリタン紀行

日本人の国民食として、老若男女問わず昔から愛されているパスタといえば、ナポリタン。日本生まれのオリジナルパスタを、日本在住の本場イタリア人の方たちが実食レポ。ナポリタン激戦区として知られる新橋の名店3つを巡ります。一体どんな旅になるのやら。

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

日本生まれのナポリタンはイタリア人に受け入れられるのか!?

 

今回は、日本で暮らすイタリア人たちとともに、日本発祥のパスタ料理、ナポリタンの激戦区として名高い新橋で多くの“ナポリタニスト”たちをとりこにする3店舗を巡る旅。

折しも帰省シーズン直前。夏の里帰りはお預けという3人のイタリア人に、母国イタリアに思いを馳せつつ、日本の文化を感じてもらいたい! 果たして、おいしいものを食べた時に指で頬をくりくりっとする、あの「ボーノポーズ」は拝むことができるんでしょうかね~。

\聖地にイタリア人が大集合/

左からフリーランスの翻訳家をしているセレナさん(来日4年目)、日本語学校に通うフランチェスカさん(来日10カ月)、同じく学生のパオロさん(来日4カ月)。みなさんとっても日本語がお上手

ーーあの〜、出発前に念のため確認です。ナポリタンという料理は本当にイタリアには存在しない?
 

セレナさん
セレナさん
「ナポリ出身の私が断言します。ナポリタンは『ナポリの』という意味のイタリア語ですが、イタリアにナポリタンというパスタ料理はありません。一度、日本人の夫が作ってくれたナポリタンを食べたことがありますが、レストランは初めて。今日は朝から何も食べないで来ました!」
パオロ
パオロ
「僕はナポリタンは食べたことはないけど、下調べしてきたので知識はバッチリです! そもそもナポリタンの由来はですね……(詳しくは下記記事にてご確認ください)」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「ちょっと、話長い! おなかペコペコなんだから!!(怒) 私もナポリタンは未経験です。ケチャップを使っているということなので、想像ではアメリカのパスタっぽいのかなぁ、と」

ーーところでナポリタンという名前の由来となった、イタリアの都市ナポリはどこにあるんでしょう? ちょっと描いてもらってもいいですか?

イタリアンカラーで描かれた三者三様のイタリアの地図。自分の名前もしっかりカタカナで書いてくれましたよ。皆さん、お上手! しかし…
情報が多過ぎてナポリがどこかわからないと、女性2人につっこまれてパオロさんはタジタジ…。地図は一番正確なんだけど
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「パオロはうまいけど、いろいろ描き込みすぎでしょ。それじゃナポリが目立たない」
セレナさん
セレナさん
「イタリア人にはすごくわかりやすいかもしれないけど(にっこり)」
パオロさん
パオロさん
「・・・・・・・・」

ーーこ、今回食べ歩いてもらう新橋の名店も三店三様ですよ! それでは、ナポリタン食べ歩きの旅、仲良くスタートです!

1. カフェテラス ポンヌフ

昭和の郷愁はイタリア人に響くのか!?
昔ながらの喫茶店のナポリタン

昔ながらのショーウインドーに飾られた食品サンプルにまずは興味津々の3人。「これはイタリアにはない。すごく日本ぽいですね」(フランチェスカさん)

ナポリタンの旅、一軒目は行列が途絶えない新橋の老舗喫茶店「カフェテラス ポンヌフ」。昭和を感じさせるたたずまいはサラリーマンのオアシスです。正統派“純喫茶のナポリタン”は、日本人にとっては初めてでも懐かしい味。

ーーこちらの喫茶店のナポリタンは、50年前から続く老舗の味。ナポリタンは日本の喫茶店の王道メニューなんですよ。

パオロさん
パオロさん
「ええ、知ってます。食べたことはないですけど、下調べしたから…」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「はいはい、わかったから…。それよりお店の前に飾ってあったサンプルを見てびっくり! 銀のトレーに直接パスタがのってましたけど、あれ、お盆でしょ?」
セレナさん
セレナさん
「私も驚いた! ああいう食器はイタリアでは見たことない。お皿に盛り付けたパスタを運ぶ銀のお盆はあるけどね。あれはお盆

古い喫茶店でおなじみの銀の食器に、食べる前からカルチャーショックを受ける3人。「この旅はどうなってしまうのか…」そんな重苦しい空気を打ち破るように、アツアツのナポリタンが運ばれてきました。
 

ナポリタンとの対面を果たしたイタリア人3人。よかった、笑顔で受け入れています!

\本日1皿目のナポリタン/

「ナポリタン」(650円)。トマトケチャップで真っ赤に染められた太麺パスタは、これぞナポリタンという風格。ベーコン、玉ねぎ、マッシュルームというというシンプルかつ完璧なコンビネーション  
まずは、できたてナポリタンの甘い香りを堪能
セレナさん
セレナさん
「うーん、いいにおいですね。トマトケチャップを和えて食べるパスタは、イタリアにはないので不思議な感じがしますが、子供はきっと好きでしょうね。ケチャップと『スーパーマリオ』は世界中の子供が好きでしょう?」
パオロさん
パオロさん
「ナポリタンもマリオも日本とイタリアのコラボレーション!」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「こんなに真っ赤なパスタは初めて見ました。トマトソースを使ったアマトリチャーナに少し似ているけど、ここまでは赤くない。イタリアではあり得ないからビックリしています」

 ーーでは、1軒目のナポリタンをボナペティート!!(イタリア語で“召し上がれ”の意)

本場イタリア人のパスタくるくる巻きは実にお見事。これならケチャップが口の周りにつかないですな

お! 本場ナポリのセレナさんから、出ました! 本家本元「ボーノ」ポーズ! 

やはり自然体の「ボーノ」ポーズはにわかとは違いとてもかわいらしい
セレナさん
セレナさん
「麺がとっても柔らかいんですね! パスタは歯ごたえが残るアルデンテしか認めないけど、これはこれでボーノですね! 旦那のナポリタンよりおいしい!」
パオロさん
パオロさん
「ケチャップの甘い香りに食欲がそそられますね。……それにしても量が多い」
 
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「本当にすごく多い! 場所によるけど、イタリアではパスタの量は大体100gくらいが平均で、足りなかったらまたオーダーするのが普通。このボリュームで、この値段はイタリアでは考えられない!」

ーーこちらのナポリタンは、完成時450gがデフォルトなんですって。まだまだ旅は続くので、皆さん無理しないでくださいね!

と、言ったそばから、チーズをたっぷり振りかけてさらにボリューミーにするセレナさん
セレナさん
セレナさん
「私はどんなパスタにはチーズを入れて食べちゃいます。ナポリタンもチーズを入れるとケチャップの味がまろやかになりますね」
パオロさん
パオロさん
「チーズは大事だよね。日本に来て困ったのは、実はチーズ。イタリアでは、いつも生チーズを自分で削ってたっぷりかけます。世界的に見ても、イタリア人のチーズへの愛情は深い」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「うん、それは正しいね。イタリア人はチーズが本当に好き。地域ごとにいろいろな種類のチーズがあるんです」
セレナさん
セレナさん
「地域によって作られるチーズも食べるチーズも違う。イタリア人は食べたらどこのチーズかすぐわかる」
たびたび意見がぶつかり合うパウロさんとフランチェスカさん。セレナさんは特に気にしている様子はないので、意見をはっきり議論しあうイタリア人なら見慣れた光景なのでしょうか
パオロさん
パオロさん
「日本で使われている粉チーズは、アメリカ産のものが多いよね。パルメザンチーズは、イタリア語の『パルミジャーノ・レッジャーノ』の英語読みだけど、イタリアの『パルミジャーノ・レッジャーノ』とはまったく違う」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「パルマ産の『パルミジャーノ・レッジャーノ』は、牛はパルマ産、食べさせる草もパルマ産のものでなくてはいけないなど、伝統を守るための厳しい規定があるんです。長いのものだと、36カ月も熟成させたり、かなり手間がかかるので、イタリアでも高級品です」
昭和レトロな懐かしい喫茶店の風情をたたえる店内。長年、近隣のサラリーマンたちに愛されてきました

この店の懐かしい雰囲気がイタリア人にも伝わったのでしょうか。郷愁をかられ、母国のチーズ事情を熱く語ってくれた3人。さあさあ、まだまだ旅はこれからです。次のお店にお邪魔するとしましょう。

Yahoo!ロコカフェテラス ポンヌフ
住所
港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1F

地図を見る

アクセス
新橋駅[ゆりかもめ1B]から徒歩約1分
新橋駅[2]から徒歩約1分
汐留駅[2]から徒歩約2分
電話
03-3572-5346
営業時間
[月~金]11:15~16:00(L.O.15:30) 17:30~20:00(L.O.19:30)[土]11:15~15:00(L.O.14:30)
定休日
日曜・祝日
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2.れすとらん はと屋

ナポリ支店を所望!?
定食屋の人気ナポリタン

昔ながらの洋食屋でこちらもショーウインドーには所狭しとサンプルが並ぶ。暖簾(のれん)の鳩の絵が渋い

お次は1962年創業の「れすとらん はと屋」。食材にこだわり上質な味を手頃な値段で提供するこちらは、近隣のビジネスマンにも大人気。洋食を中心とした老舗の定食屋さんです。

こちらでは、ナポリタン、ハンバーグ、ライスとサラダがセットになった人気セット、通称「ナポバーグ」を注文。ハンバーグは挽肉に松阪牛を使った逸品なんですよ!

年季の入ったメニュー札には、日本人にはおなじみの洋食が並びます
先ほど1軒目のナポリタンを食べたばかりだというのに、待ちきれない様子の3人。「ナポバーグ」を待つ間、日本での食生活を聞いてみましょう

ーー日本人は家庭の味を求めてこういった定食屋さんに行くのですが、イタリアの味を求めて、日本のイタリアンのお店に行ったりしますか?

パオロさん
パオロさん
「僕はあまり行かないですね。(しばし熟考…)やっぱりぜんぜん行きません。食べたくなったら自分で作ります」
セレナさん
セレナさん
「私も。だから、イタリアンレストランには詳しくないのですが、五反田にある『Bistro cosicosi』というお店はおいしかったな。雰囲気いいですしスイーツも自家製でおいしいですよ」

■セレナさんおすすめイタリアン
「Bistro cosicosi」(五反田)

「マルセイユ風 ブイヤベース 〜フレーグラ〜」(2300円)
濃厚なチーズクリームにメレンゲを閉じ込めて焼き上げた「スフレフロマージュ」(600円)
Yahoo!ロコビストロ コジコジ
住所
品川区西五反田1-16-1 菅原ビル4F

地図を見る

アクセス
五反田駅[東急2階歩道橋出口]から徒歩約3分
大崎広小路駅[出口]から徒歩約3分
五反田駅[JR西口]から徒歩約3分
電話
03-3492-8353
営業時間
月曜日~木曜日 18:00~23:00(22:30LO)金曜日 18:00~24:00(23:00LO)土曜日 17:00~22:00(21:00LO)ご予約TEL15:00~のご連絡がつながりやすくなっております。時間外はインターネット予約を御利用下さい。※ご予約時間から15分が経過しご連絡のない場合、キャンセルとさせて頂く場合がございますのでご了承下さい。
定休日
日曜日
口コミ・写真など

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パオロさん
パオロさん
「一般的には外食ってあんまりしないんですよ、イタリア人は」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「えー。するでしょ!? 私、高校生の時に、ベネチアの喫茶店でバイトしてたけど、朝10時からお酒飲みにくるお客さんもけっこういましたよ」
セレナさん
セレナさん
「ウソ〜、それ、平日でも(驚)?」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「そうそう(笑)。チーズと同じでイタリアにはお酒にも地域性があって、ベネチアのお酒はアルコールは強くないけど、ベネチア人は量をいっぱい飲むんです。毎日毎日たくさん飲む(笑)」
パオロさん
パオロさん
「日本でも有名なカンパリはミラノのお酒です。ミラノのお酒は強いお酒が多いんですよ」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「外食問題を蒸し返すけど、確かに休日はみんなそんなに外食しないかな。週末は家でゆっくり食事をするから」

イタリア人の知られざる食生活を聞いている間に、「ナポバーグ」が完成したようです!

\本日2皿目のナポリタン/

「ナポリタンセット」(1000円)。ナポリタンはケチャップとデミグラスソースが絡められたオリジナルな味付け。もちもちした食感がたまりません。松阪牛を使用したハンバーグとさらにライスもついていて大満足
3人のうしろにさりげなーくアメリカ人のトミー・リー・ジョーンズも写り込んで、定食屋さんが国際会議の会場のように!
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「さっきのお店と違って赤くない! 同じナポリタンでもこんなに違うんですね」
セレナさん
セレナさん
「私は、隣のお肉が気になる〜。イタリアにはハンバーグがないので、とても楽しみ!」
レディーの分から率先して取り分けるパオロ。さすがイタリア人!と思いきや「パオロはめずらしい。イタリア男性はあんまりこういうことしない」(フランチェスカさん)。フランチェスカが褒めた! パオロを褒めた!

ーー2軒目のナポリタン、お味はいかがですか?

セレナさん
セレナさん
「うん、おいしい! ケチャップよりデミグラスソースの味が強くて、イタリア人もこの味は大好きだと思う! 麺をもっと硬くしたら、これはナポリでもお店が出せるかも。ハンバーグもとってもジューシーでおいしい
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「サササっと短い調理時間で、この味が出せるのがすごい! ケチャップとデミグラスがとてもよいバランスで合わさっていて言うことないですね!」
パオロさん
パオロさん
味付けが上品でサッパリしているので、毎日でも食べられそう。僕にとってパスタは食べるものじゃなくて飲むもの。今ものど越しを楽しんでいます」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「………」
本日、2回目の「ボーノ」いただきました! が、パオロさんの発言に顔が固まるフランチェスカさん。「おいしい、おいしい」って連呼していたんですけどね……

ーーこちらで試してほしい日本ならではの食べ方があるんです。ぜひ、ナポリタンでご飯を食べてみてください。

フランチェスカさんが挑戦! ナポリタンのソースが染み込んだご飯のおいしさは、日本人なら味わったことのある、ちょっとうれしい味ですが……
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「………(絶句)」
セレナさん
セレナさん
「パスタでお米を食べるって意味がわからない。パスタはおかずにはなりません。イタリア人のパスタは日本人にとってのお米のようなものですから」 

ーーな、なるほど! 他にも日本のパスタの食べ方で驚いたことはありますか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「パスタを折ってカットしてから茹でるということを聞いたことがあって、それにはびっくりしました。イタリアではあり得ないですね」
セレナさん
セレナさん
「あと、マナー的なところでは、スプーンを使ってパスタを食べるのはイタリアではちょっと失礼な作法に思われることも」
パオロさん
パオロさん
「そうだね。まだうまく食べられない子供や、おじいさんやおばあさんが食べやすいようにスプーンを使うことが多いですね」
カウンターだけの店内も、彼らにかかると「オープンキッチン風でとてもステキだよね」(パオロさん)

日本とイタリアの食文化の違いが明らかとなった有意義な実食となりました。それでは最後のお店に移りましょうか。

れすとらん はと屋
アクセス:新橋駅3出口から徒歩約1分
住所:東京都 中央区銀座8-5 銀座ナイン2号館 B1F
電話:03-3572-1928
営業時間:[月~金]11:30~14:00 17:00~20:00、[土・祝]11:30~14:00
定休日:日曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3. スパゲッティーのパンチョ 新橋店

日本のデカ盛りグルメの洗礼!
専門店のナポリタン

狭い通路の壁一面に張られた写真メニューをみて隠れ家のようだとはしゃぐ3人。指定された食券を購入し、笑顔で写真に収まる。まだこの時、彼らは何も知らなかった…

ナポリタンの旅、最終目的地はナポリタン専門店「スパゲッティーのパンチョ 新橋店」。専門店だけに、定番の目玉焼きやハンバーグのほか、エビフライやポテトサラダなどトッピングも充実しています。また、こちらは驚異的なデカ盛りメニューの存在でも知られています。

フランチェスカさんが礼儀正しく店長さんに食券を手渡します
壁中に映画のポスターが貼られたにぎやかな店内を楽しそうにキョロキョロ
セレナさん
セレナさん
「テーブルセットの雰囲気はトラットリアみたいだけど、店内はすごく変わっていておもしろいですね! 日本に遊びに来たイタリア人は絶対楽しいはず!」
パオロさん
パオロさん
「それに、イタリアではパスタだけを出すというお店はないですからね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「そんなことないよ! けっこうあるでしょ。私、行っことあるもん」
セレナさん
セレナさん
「まぁ、イタリアは文化も食事も地域によってぜんぜん違うからね〜(にっこり)」

楽しくにぎやかなおしゃべりもここまで。注文したナポリタンが運ばれてくると、3人は言葉を失う事態に!

厨房から運ばれてくる様子を見て、この表情! 果たして、3人が見たものとは?
3軒目にして、「スパゲッティーのパンチョ」の誇る、デカ盛りナポリタンが登場!
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「………!」
セレナさん
セレナさん
「………!」
パオロさん
パオロさん
……マンマミーヤ」(イタリア語で“なんてこった!”の意)

最後の最後で、本場の「マンマミーヤ」いただきました! ラストナポリタンは日本人もビックリのビッグナポリタン! 総重量2.3kg**の超デカ盛りメニューです。

\本日3皿目のナポリタン/

「星人」(1650円)。パスタだけで1.6kgという超ヘビー級ナポリタン。日に1回でも注文が入ればめずしいというこの一品、われこそはと思うナポリタニストは挑むべし!

本来は1人で食べなきゃダメなんですが、お店のお許しをいただいたので、みんなで仲良くいただいちゃいましょう!

豪快に盛り付けるパオロさんをサポートするフランチェスカさん。最後の最後に仲良く共同作業です(涙)
巨大なナポリタンの山を食べ進むパスタ戦士たち
パオロさん
パオロさん
「これはもうスパゲティーというか……。太麺のブカティーニってパスタと同じくらいの太さだよ! ブカティーニは穴が空いてるけど、こっちはぎっちり詰まってる。さらにボリューム満点だね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「うん! 今までで一番スパイシーで、おいしいですね」
セレナさん
セレナさん
「ソーセージがおいしいです! パスタは私にはちょっと甘いかな。でも、日本人の好きなナポリタンってこの味でしょう?」
ボリューミーなチーズをここでもタップリ入れます!

ーーここに来てもまだチーズを入れますか! 本当にみなさんチーズがお好きなんですね!

フランチェスカさん
フランチェスカさん
「もちろん! パスタのためのチーズとして代表的なのは『パルミジャーノ・レッジャーノ』とイタリア北部で作られる『グラナ・パダーノ』の2つ。どっちも塩気が強いチーズです」
セレナさん
セレナさん
「南イタリアは羊乳を使った『ペコリーノ』も使いますね」
パオロさん
パオロさん
パスタによってもかけるチーズも変えるんです。例えばカルボナーラはぜったい『ペコリーノ』じゃなくちゃダメ。『パルミジャーノ・レッジャーノ』と『グラナ・パダーノ』は禁止!!]
セレナさん
セレナさん
「でも、日本とイタリアのカルボナーラは似て非なるものだからねー。日本のカルボナーラは生クリームを使っているけど、イタリアでは卵とオイルだけなんです。アメリカでクリームが入ったカルボナーラが生まれて、世界中に広がったんだよね」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「それに正式にはカルボナーラにベーコンは使わない。本当は、グアンチャーレ(豚の頰肉の塩漬け)を使わなくちゃいけないんです。でも最近、それを知らないでベーコンを使ってしまうイタリア人もいるんですよね〜」
チーズ話につられ、パオロさんも追いチーズ!

ーーへえ〜! 世界中に広がるイタリア料理ですが「これだけは許せない!」というのはありますか?

フランチェスカさん
フランチェスカさん
シーフードのパスタにチーズをかけるのはダメ! あれは絶対にダメ! 魚介とチーズは合わないです。レストランで外国人がシーフードのパスタを注文して、『チーズかけて』って頼んでいたんだけど、店員は『ノー』、お客さんは『プリーズ』、っていうやりとりをずーっとしてて、笑っちゃった(笑)」
パオロさん
パオロさん
「僕は、食事の最中にカプチーノを飲んでいる人を見た時はショックだった。カプチーノは食中や食後に飲むものじゃなくて、朝だけの飲み物です。あれは見てられなかったなー。思い出すだけでも気持ち悪いです。セレナはどう?」
セレナさん
セレナさん
「………。私、もう、おなかいっぱい。限界です」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「実は、私も……」
パオロさん
パオロさん
「確かに……」
途中までは軽快に食べ進めたパスタ戦士も日本のデカ盛にはお手上げ
パオロさん
パオロさん
「おいしかったけど、本気ですごい量だった」
セレナさん
セレナさん
「これを1人で食べる人がいるっていうのが驚きですよ」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「……参りました」
店内には昭和のアイドルやアニメのポスターがずらり。懐かしい世代だけではなくて、海外の友達を連れてきたら喜ぶこと間違いなし!

スパゲッティーのパンチョ 新橋店
住所:東京都港区新橋2-8-8 からす亭ビル B2F
アクセス:新橋駅8出口から徒歩約1分
電話:03-3504-8747
営業時間:10:00〜23:00
定休日:1/1と1/2

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

〜ちゅるりナポリタンの旅を終えて〜

すっかりナポリタン通になったであろう3人。ナポリタンをイタリアにどんどん広めるナポリタン大使を襲名してもらいたいところです
セレナさん
セレナさん
「イタリア料理とは別物として、とてもおいしくいただきました。でも、私はやっぱりパスタは茹ですぎない方がいいかな(にっこり)」
パオロさん
パオロさん
「一口にナポリタンといってもいろいろなお店があってそれぞれの味があって歴史を学んでいてよかったです。横浜で発祥したナポリタンが……」
フランチェスカさん
フランチェスカさん
「しつこい…! 私はまだまだこれから日本の文化を知りたいと思っているので、日本の代表的なパスタをたくさん食べられてとてもおもしろい経験でした!」

新橋のナポリタンから始まった今回の旅。最後には、新橋というエリアから飛び出して、イタリアの食文化が世界中で独自解釈をされ、受け入れられていったことを知る、とても壮大な旅となったのでした。

取材・文=工藤カツレツ 撮影=原幹和


\ナポリタン気分のあなたへ/

この記事を書いたライター情報

Yahoo!ライフマガジン編集部

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