肉山プロデュース餃子店で鈴木砂羽が興奮!「中野餃子やまよし」

連載

鈴木砂羽の餃子道

2017/09/05

肉山プロデュース餃子店で鈴木砂羽が興奮!「中野餃子やまよし」

役者仲間や友人たちと「餃子部」を結成するほどの餃子フリークな、女優・鈴木砂羽。おいしい餃子を求めてさまざまな街を食べ歩く連載「鈴木砂羽の餃子道」第24回!

鈴木砂羽

鈴木砂羽

女優

これぞまさしく肉の餃子!

こんにちは、鈴木砂羽です。今回は中野にやってきました。実はワタシが浜松から上京して最初に住んだのが中野エリア。なので、中野にもよく飲みに来たな~。甘酸っぱい、いやほろ苦い(?)想い出もたくさんありますよ、このあたりには。

だけどよく考えてみたら、中野で餃子を食べ歩いたことはなかったかも? ということで、今日はどんな餃子に出会えるのか、とっても楽しみ!

中野サンモールをひたすら進んで、中野ブロードウェイに突き当たったら右折

中野駅北口からサンロードをずーっと歩いて、ブロードウェイの手前を右に曲がって路地へ入ると、いい感じの飲み屋さんやご飯屋さんが軒を連ねます。その一角、中野新仲見世商店街にあるのが、今回お伺いする「中野餃子 やまよし」です。

今年5月オープンした「中野餃子 やまよし」。かつてジンギスカンの名店があった跡地です

今年5月にオープンしたばかり。1階はカウンター5席のみ、2階も7人も入ったらいっぱいのテーブル席というこじんまりとしたこのお店。実は、肉好きの間で大人気の「肉山」がプロデュースした餃子専門店なのだそう。

「僕はもともとラーメン屋さんで働いていて。その店では餃子を出してなかったんですが、自分の趣味として餃子の食べ歩きをしていたんです」と語るのは、この店のご主人である矢部淳さん。

餃子の焼き場がばっちり見えるカウンター席を陣取る砂羽さん

「いろんなお店を食べ歩いては、自分で餃子を作って研究して、知り合いに振る舞ったりしていて。そうしているうちに、お客さんとして通っていた「肉山」のオーナーさんと仲良くなって。食事に行ったりしている中で、独立して餃子の店をやりたいという夢も話していたら、オーナーさんも餃子好きなので、じゃあ餃子やるかと。だけどそこからオーディションというか、他にも餃子店をやりたい人を募集かけて。4、5人の候補がいるなかで、個別に作った餃子を食べてもらって、最終的に僕がお店を出すことになったんです。選ばれてすぐ、それまでの仕事を辞めました(笑)」(矢部さん)

おお、そこでチャンスをものにするのが素晴らしい。そして満を持して、このお店を開かれたと。これぞまさに「ギョーザドリーム」ってヤツですよ。

そんな話を聞いた日にゃあ、これは期待せざるを得ないでしょう! さっそく看板メニューの「にく餃子」から注文してみましょう。

にく餃子(1人前5個・430円)

「餡にしっかり味がついているので、まずはそのまま召し上がってみてください」(矢部さん)

そう、最近ワタシは何もつけずにそのまま餃子を食べるのがお気に入り。「アタシ、酢と胡椒なんですよ~」とか得意気に言ってる人も多いけど、時代はもはや「何も付けず」ですよ! 

オッと、熱く語りすぎてしまった。ではでは「にく餃子」いただきます! 

おおっ、ううーん、すごい肉感! 美味しいーーーー! かなりあらびきにした豚肉の美味しさに加えて、シャキッとした食感を感じるのはなんだろう?

「豚肉は脂の少ない肉を選んで挽いていて、肉以外には長ネギレンコンを入れています。皮はあえて薄めにしていて。厚いと重くなって個数を食べられなくなっちゃいますからね」(矢部さん)

見よ、この肉肉しさを!

肉の旨みとボリュームがダイレクトに感じられる餡だからこそ、薄め皮とよく焼きの焼き加減がベストマッチですね。そしてレンコンのしゃきしゃきとした歯ごたえもとてもいい。

「いろんなところで肉餃子はあると思うんですが、どちらかというと肉汁系が多いんですよね。だけど僕は肉を食べてるって感じを前面に出したかったし、スープや脂を練りこんで作った肉汁じゃなくて、その肉自体が持っている肉汁を味わってほしかった。なので、こういう餃子になりました。よそで肉餃子とか食べても、肉の代わりに野菜とかいっぱい入ってたりするじゃないですか? 単純にそういうのがイヤだったんですよね(笑)」(矢部さん)

なんともビールがすすむ餃子なのです

わかる! 肉餃子と言いつつ、肉と野菜の割合が7:3ぐらいの割合のとこもあるけど、肉餃子を名乗るなら野菜は3割もいらない。なんなら1割ぐらいでいいんですよ。

「うちの餃子は、全部そんな感じです(笑)。メニューには『やさい餃子』もあるんですが、それは逆に、肉はつなぎ程度にしか入れてない」(矢部さん)

こんなに肉肉しいのに脂が全然しつこくないから、パクパク食べられちゃう。そのままでもバッチリおいしいけど、酢ラー油でちょっと味を変えるのもオススメですね。

ラムパクチー餃子の意外な食べ方にビックリ仰天!

では、続いて「シソ餃子」の水餃子を注文してみましょう。

薄手の皮だが破れず、プリップリに茹で上がる

もう、見るからにプリップリでおいしそう! かなり薄い皮を使ってるみたいだけど、厚みがなくても茹でるのに耐えられるんですね。では、熱々のをガブリといっちゃいます!

おおーっ、鶏肉の餡だ! 鶏肉の餃子ってあんまり食べたことないけど、すごくおいしい。あえて鶏肉を使うことで、たっぷり入ったシソのさっぱり感が活きてますね。

シソ餃子(1人前5個・430円)
鶏ムネ肉とモモ肉と大葉のハーモニー

「あっさりしたメニューは入れたかったので、鶏肉のシソ餃子を作ったんです。だけどムネ肉だけだとあっさりしすぎちゃうので、モモ肉とムネ肉を混ぜたものをあらびきにして使ってます。肉以外にはシソ、あと玉ねぎも入れています」(矢部さん)

玉ねぎね! だからほんのり甘みがあっておいしいんだ。そこにシソの爽やかさが絶妙なハーモニーを奏でてます。これまた何もつけずに食べてもおいしいけど、あえて味つけるならちょっとだけお醤油つけるとか?

「あとはブラックペッパーだけで食べてもおいしいですね」(矢部さん)

うん、あらびきのブラックペッパーだけつけるっていうのも、いいアクセントがついておいしいね!

あらびきのブラックペッパーだけつけて食べるのもいいアクセントに

肉の餃子、もっと食べたい! ということで、次は「ラムパクチー餃子」を食べてみましょう。こないだ自分でも作ってみたんだけど、ラムパクチー餃子っておいしいんですよねぇ。

フライパンでクミンの香りを立たせてから、餃子を並べて焼いていきます。

あらかじめフライパンにクミンを入れて香りを立たせてから、餃子を焼いていく
ラムパクチー餃子(1人前5個・480円)

キャーーッ、パクチー好きにはたまらんルックス。赤いお皿にまたパクチーの緑が映えますね。こういう合わせ方ひとつ取っても、センスがいいんだなぁ。もちろんこれも、何もつけずにいただきます。

インスタ映えしまくりのラムパクチー餃子
まずは何もつけずにラムとパクチーをダイレクトに味わいますます

おいしいぃぃぃ! ラム、あらびいてるあらびいてる!(笑)。このワイルドなラム肉の噛みごたえとジューシーな旨みに、クミンの香りが効いてて。完全に酒がすすむ餃子です!

「砂羽さん、もしよかったら……これ、うちで出してるカレーなんですけど、このカレールーに餃子をディップして食べてみてください」(矢部さん)

スパイシーさらさらカレー(ルーのみ・200円)
カレールーに餃子をディップ! 初めての食べ方に大興奮の砂羽さん

えっ、何!? 「カレーにディップ」って、どういうこと? 言われるがままに餃子をルーにつけて食べてみると……。

うぉーーーーっ、おいしい! こんなの初めて! すごくスパイシーなカレーに、ラムパクチー餃子がめちゃくちゃ合うんです! やばいよ、この餃子! あのね、新しすぎて震えてます! ちょっとこの連載はじまって以来の興奮っぷりを見せちゃってますが。だって、こんなの食べたことないもん。

スパイスが効いた餃子に、ラムパクチー餃子のクミンとパクチー、そしてワイルドのラムの旨みが見事に噛み合った瞬間!

「このカレーは『スパイシーさらさらカレー』というご飯もののメニューで出してるものなんですが、ルーだけで注文できるので、それをラムパクチー餃子につけて食べる。お客さんでも知ってる人は知ってる裏メニューですね。ラムパクチー餃子の餡にもスパイスは練りこんでるんですが、カレーと合わさるとさらにすごいですよね」(矢部さん)

うん、やっぱりカレーにディップするなら、これぐらいパンチ効いてる餃子じゃないとね。ラムのおいしさに、パクチーやクミンはもちろん、カレーに入った様々なスパイスの風味が合わさって、ひとつのメニューとして完成するような感じすらある。スパイス好きにはたまらないね。いやぁ、すごいものに出会っちゃったね!

「ニューヨーク餃子」じゃなく「ヨークヤーク餃子」Tシャツ!

それにしても、なんでそれほどまで餃子に魅かれるんでしょう?

包んじゃえばみんな餃子じゃないですか。だから、新しい組み合わせとかいろいろ考えるのが楽しいんですよね。なので試作はしょっちゅうしてますね」(矢部さん)

気まぐれで限定餃子がメニューに上がることもあるのだとか。「にく餃子」や「ラムパクチー餃子」をはじめ、ご主人のセンスの良さや料理の勘、そして餃子を作るのが楽しくてたまらないという想いが、餃子の中にみっちり詰まっている。「中野餃子 やまよし」は、そんな餃子愛にあふれたお店でした!

最後はお店のみなさんと一緒にギョーポー(餃子ポーズ)でパチリ!
「ペレ入りました!」じゃなくて、「サワ入りました!」

中野餃子 やまよし

中野区中野5-55-9
16:00~24:00(L.O.23:00)
電話番号 なし
月曜休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

構成=宮内健 撮影=熊谷直子 ヘアメイク=MINEKO

この記事を書いたライター情報

鈴木砂羽

鈴木砂羽

女優

1994年に主演映画「愛の新世界」で注目を集め、同年ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞など多数の映画賞を受賞。以降、映画・ドラマ・舞台など幅広く活躍。日本テレビ「幸せ!ボンビーガール」出演中。「YOU」 (集英社)にてエッセイ漫画「いよぉ!ボンちゃんZ」連載中。

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