1500食超のオムライスを食べた男が紹介、都内老舗洋食屋3選

特集

老舗の洋食が食べたい!

2017/08/07

1500食超のオムライスを食べた男が紹介、都内老舗洋食屋3選

これまで1500食以上のオムライスを食べたという、オムライス界のスペシャリスト・向島直樹さん。バラエティー番組『マツコの知らない世界』では、オムライスについて圧倒的な知識を見せた。そんな向島さんにご登場いただき、本当に美味しいオムライスが食べられる都内の名店を教えていただいた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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これぞ伝統の味! 老舗洋食屋のこだわりオムライス

子どもの頃からオムライスが大好き、週に一度はオムライスを食べ、そんな生活を30年以上も続けている猛者(もさ)がいる。彼こそは、これまで1500食以上のオムライスを食べたという、まさにオムライス界のスペシャリスト・向島直樹さんだ。

今回は向島さんに全面的に協力していただき、「ここのオムライスは押さえるべき」という都内の老舗洋食屋3軒をご紹介。長年にわたり、多くの人々に愛さえれてきた名店のオムライスが続々登場!

今回、向島さんには「キッチンマカベ」にお越しいただいた
向島直樹さん

向島直樹さん

オムライス界のスペシャリスト

向島直樹さんが語るオムライスの魅力

世の中には大きく分けて3種類のオムライスがある。

一つ目は、チキンライスに薄焼き卵を巻いた昔ながらのオムライス。老舗と呼ばれる洋食屋のほとんどが、今でもこのタイプのオムライスを提供している。二つ目は、ふわとろ系オムライス。デミグラスソースとふわふわとろとろのたまごが絶妙にマッチした、特に若者に人気のオムライスだ。3つ目は、味や見た目がユニークなシェフのアイデアが詰まった創作系オムライス

どれも異なる魅力をもつオムライスだが、向島さんはどのタイプが好きか尋ねてみた。

向島直樹さん
向島直樹さん
「人それぞれ好みがあると思いますが、私は昔ながらのオムライスが好きです。なぜなら、チキンライス(ケチャップ炒め)が好きだから(笑)。老舗の洋食屋のオムライスは、チキンライスだけ食べても美味しいんです。一つの料理として完成しているんですね。そんなチキンライスを薄焼きたまごで巻いて、その上にたっぷりケチャップをかけたオムライス…。美味しくないわけがありません(笑)」
「オムライスを食べるのはもちろん、オムライスを食べる人の笑顔を見るのが好きなんです」と目尻を下げる向島さん

向島さんの並々ならぬ「オムライス愛」が伝わってきたところで、向島さんに美味しいオムライスの食べ方を伝授していただいた。

向島直樹さん
向島直樹さん
一粒で三度美味しいオムライスの食べ方をご紹介します!①チキンライスだけを食べる。②チキンライスとたまごを一緒に食べる。③チキンライスとたまごとケチャップを一緒に食べる。どうぞこの順番で食べてみてください。絶対にしてはいけないのが、最初にケチャップを食べること。ケチャップは味が濃いので、最初に食べると味がわからなくなってしまいます。しっかりステップを踏んで、それぞれの味を楽しみましょう」

向島直樹さんが選ぶ! オムライスの名店BEST3

1.「キッチンマカベ」(祖師ヶ谷大蔵駅)
2.「はやしや」(新宿駅)
3.「新宿アカシア」(新宿駅)

1.キッチンマカベ

先代の味を今に伝える王道オムライス

1階の奥には厨房があり、シェフが腕を振るう姿が楽しめる
2階のテーブル席。洋館をイメージしたオシャレな雰囲気の店内

祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩約2分のところにある洋食屋「キッチンマカベ」。1961年に開店して以来、手作りの味にこだわり、地元住民はもちろん、有名芸能人もお忍びで通う人気店だ。

向島直樹さん
向島直樹さん
「この店を初めて訪れたのは、私がまだ大学生の頃。オムライスを食べたときは衝撃でしたね。『なんだこの味…、普通じゃない!』とウキウキしちゃいました(笑)。あれから約30年が経ちましたが、今もこの店のオムライスの味は色あせていません。むしろ、いっそう美味しく感じられます(笑)」
「オム・コロ(スープ付き)」(1280円)

昔ながらのオムライスチキンクリームコロッケをワンプレートで楽しめる人気メニュー「オム・コロ」。オムライスはふわとろ系ではなく、昔ながらのオムライス。使っている具材やレシピは、創業当時からほとんど変わっていないという。

いただきます!
向島直樹さん
向島直樹さん
「(オムライスをひと口食べる)うんうん、この味。入っている具材はシンプルですが、ご飯にしっかり味が付いています。三代目の兵藤由弥さんが『三口目に美味しいオムライス』とおっしゃっていましたが、まさにその通り。オムライスを口に運ぶたびに、風味香りが増していくんです。まさに驚きのオムライス体験です!」
三代目の兵藤由弥さん
三代目・兵藤由弥さん
三代目・兵藤由弥さん
「オムライスの具材は、玉ねぎグリンピースハムの3種類。これ以上具材を増やすと、複雑な味になり、美味しさが損なわれてしまいます。だから、使う具材は最小限に、旨味を引き出せるよう調理面で工夫しています。また、炒めるときに使っている油にもこだわりがあります。うちではバターではなくラードを使っているんです。オランダ産の上質な「カメリアラード」を使うことで、香り風味が増します。ケチャップ炒めだけ食べても美味しいですよ(笑)」
レンゲ3杯分のケチャップを入れて炒める。ちなみに、使用しているケチャップのメーカーはカゴメ
ケチャップしっとり、ご飯パラパラ。まさに絵に描いたような、理想的なケチャップ炒めが完成
あえてテフロンは使わない。鉄板で焼くことで、たまごの香りがいっそう引き立つ

ここでオムライスの隣で存在感を発揮しているチキンクリームコロッケに注目したい。

三代目・兵藤由弥さん
三代目・兵藤由弥さん
「コロッケは初代が考案したメニューです。オムライスと同じように、コロッケの具材もシンプルです。中澤乳業のミルクと、干ししいたけを使っています。クリームソースからパン粉まで、手間暇かけて、一から作ることにこだわっています」
コロッケには特製デミグラスソースをかけて
向島直樹さん
向島直樹さん
「このコロッケは一度食べたらやみつきになりますよ。揚げたてホヤホヤが一番美味しいので、席に運ばれてきたら一番最初に食べてほしいです。こだわりの料理と明るい雰囲気の店内。キッチンマカベに来ると癒やされます。居心地のいいアットホームなお店で、幸福なオムライスタイムを過ごしてくださいね」

キッチンマカベ

住所:世田谷区祖師谷3-1-15
アクセス:
祖師ケ谷大蔵駅[出口]から徒歩約2分
成城学園前駅[北口]から徒歩約10分
千歳船橋駅[出口]から徒歩約20分
電話:03-3482-3748
営業時間:[月~金]11:30~14:00、17:00~21:00[土日祝]11:30~15:00、17:00~21:00
定休日:木曜日、月2回水曜日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.「はやしや」(新宿駅)

昔懐かしいオムライスを召し上がれ

続いてやってきたのが、JR新宿駅の東口を出て徒歩約5分、「新宿サンパークビル」の5階にある「はやしや」。1949年創業のどこか昭和の匂いが漂う洋食屋だ。

店頭には洋食のサンプルが並んでいて、いかにもザ・昭和な佇まい
「オムライス」(690円)

この店のオムライスはなんと690円! や、安すぎる…。コスパが高いのも魅力だ。

店長の小林幸雄さん
店長・小林幸雄さん
店長・小林幸雄さん
「チキンライスの具材は、鶏肉玉ねぎマッシュルームの3種類。もちろん、今どきのふわとろ系ではなく、昔ながらのオムライスです(笑)。オムライス用に固めに炊いたご飯を、これらの具材と一緒に強火で炒めます。チキンライスに入れるケチャップの量は多めですが、口の中でパラパラと解けるよう、調整しながら炒めます」
ケチャップは盛り盛り!
チキンライスは強火で豪快に炒めていく。立ち上る玉ねぎの香ばしい匂いが食欲をそそる
向島直樹さん
向島直樹さん
「はやしやのオムライスは、まさにオーソドックス王道の味です。昔、デパートの屋上のレストランで食べたオムライスの味を知っている方は、きっと懐かしい気持ちになりますよ(笑)。そして、最近のふわとろ系しか知らない方は、『こんな味があるんだ』と新鮮に感じてもらえると思います。幅広い世代の方に味わってもらいたいオムライスです。そして、オムライスを食べた後は、ぜひ『クリームソーダ』を注文してください!」
「クリームソーダ」(550円)
向島直樹さん
向島直樹さん
「オムライスとクリームソーダって最強の組み合わせだと思うんです(笑)。このセットを注文すれば、童心に帰る大人が続出するハズ。。。オムライスを食べて、クリームソーダを飲んで、窓の外の景色を眺めて…。大人の皆さん、子どもの頃に戻ったつもりで楽しみましょう(笑)」
昭和の時代にタイムスリップした気分になれるレトロな店内
窓際の特等席から、新宿の街並みを見下ろしながらオムライスを堪能しよう
Yahoo!ロコはやしや
住所
新宿区新宿3-22-12 新宿サンパークビル 5F

地図を見る

アクセス
新宿(東京メトロ)駅[B12(北側)]から徒歩約0分
新宿三丁目駅[B9]から徒歩約2分
新宿西口駅[D3]から徒歩約3分
電話
03-3352-5519
営業時間
[月~日]10:30~23:00(L.O.22:15)ランチタイム平日/10:30~17:00土日祝/10:30~15:00
定休日
無休
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

3.「新宿アカシア」(新宿駅)

自家製ハムが決め手のオムライス

最後にやってきたのは、JR新宿駅の東口を出て徒歩約3分、新宿アルタ裏にある「新宿アカシア」。1963年創業、スプーンで切れるロールキャベツシチューで有名な店だが、実は向島さんも絶賛の自家製ハムを使ったオムライスを提供している。

お店のコンセプトは「「日常使いのホッとする洋定食」
「オムライスとロールキャベツシチュー」(1470円)

新宿アカシアといえば、ロールキャベツシチューが有名で、あまり脚光を浴びることがなかったオムライス…。しかし、そのクオリティーの高さは、向島さんのお墨付きだ。そんな同店のオムライスの魅力を主任の村上太一さんが教えてくれた。

主任の村上太一さん
主任・村上太一さん
主任・村上太一さん
「当店のオムライスは、自家製ハム『KRB』が特徴です。このハムは、豚肉のウデ部分を使用しているのですが、肉をさばき、燻製(くんせい)をかけ1週間かけて作っています。ハムの塩気の旨味を感じていただくために、ケチャップ炒めに使っているケチャップの量は控えめです」
口の中に入れたときにハムに当たると、小さな幸せを感じる

せっかくだから、オムライスと一緒にロールキャベツシチューを食べたいという方は、組み合わせメニューを注文しよう。ロールキャベツシチューは、塩味が効いたチキンベースのスープと、キャベツの甘み肉の旨味が堪能できる逸品。オムライスとも非常によくマッチするのでオススメだ。

スプーンで切れるほど柔らかいロールキャベツシチュー
向島直樹さん
向島直樹さん
自家製ハムが入ったオムライスは、知らずに食べ進むと、いきなりハムの塩気の旨味を感じ、『なんじゃこりゃ!』と驚くでしょう。オムライスとロールキャベツシチューをセットで食べれば、きっとお腹も心も満たされるハズ」
アンティークの家具が並び、重厚な雰囲気が漂う店内
向島直樹さん
向島直樹さん
「新宿アカシアは、さまざまな文化人、著名人に愛されてきた名店です。そんな歴史が刻まれた、レトロな雰囲気が漂う店内で、日本の文化を感じながらオムライスとロールキャベツシチューを味わっていただきたいですね。自家製ハムからにじみ出るその旨味、これもまた文化です」

アカシア 新宿本店

住所:東京都新宿区新宿3-22-10
アクセス:
新宿(東京メトロ)駅[B12(北側)]から徒歩約0分
新宿三丁目駅[B9]から徒歩約2分
新宿駅[マイシティ側地上4]から徒歩約2分
電話:03-3354-7511
営業時間:11:00~22:00(L.O.)
定休日:火曜日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

以上が向島直樹さんがオススメする美味しいオムライスが食べられる老舗洋食屋3軒でした。これまでふわとろ系のオムライスばかり食べていた方には、ぜひ向島さんがオススメする昔ながらのオムライスをいただき、その魅力を知っていただきたい。

取材メモ/向島さんにご紹介いただいたオムライスは、どれもなんだか懐かしい気持ちになる、優しい味がしました。子どもの頃、両親に連れて行ってもらったデパートのレストランで食べた、あのオムライスの味を思い出しました。

取材・文=樋口和也(シーアール) 撮影=浅野誠司

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