たこ焼きバルは自由だ!多彩な酒やつまみも楽しい東京の3軒

特集

今日は「たこ焼きの日」。たこ焼きが食べたい!

2017/08/08

たこ焼きバルは自由だ!多彩な酒やつまみも楽しい東京の3軒

バルでたこ焼き? ヨーロッパの酒場スタイルと、大阪のソウルフードの掛け合わせ。そんな組み合わせあり?と思うかもしれない。しかし想像してみよう、たこ焼きができるのを待つ間、あれこれつまんで酒を飲む楽しさを!東京バルシーンの自由なかたち、注目のたこ焼きバルを紹介したい。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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\紹介するのは、この3軒!/
1.「TAKOYAKI DINING 8864」(新橋)
2.「口中ズルムケBAR お前まんまるやん!」(高田馬場)
3.「たこ焼きBar福居家」(池尻大橋)

カジュアルなおいしさこそ、たこ焼きバルの魅力!

写真は高田馬場の新店「口中ズルムケBAR お前まんまるやん!」

「たこ焼きバル」は、たこ焼きが食生活に根づいた大阪で、よく見る光景だ。注文ごとに焼く場合、お客は焼きあがりを待つことになるが、その間あれこれつまんで、お酒を楽しめる。気軽にカウンター利用できる店も多く、最近は東京にも、その魅力が伝播中。つまみも酒も多彩で、店主の自由な発想が光る、東京のたこ焼きバル3軒をのぞいてみたい。

1.「TAKOYAKI DINING 8864」(新橋)

旨味が凝縮されたたこ焼きを、ワインとともに

「たこやき 素焼き」(500円)には「グラスワイン白」(480円)を合わせて。定番グラスワインは他に、ロゼと白が1種ずつ。季節の赤・白(黒板メニュー)も
「たこやき ソース」(500円)には「グラスワイン赤」(480円)が好相性。ソースは大阪の会社がつくるオリジナルブレンド。甘さを引き立てるため、フルーツを用いる

生まれは千葉県だが、学生時代を大阪で過ごした店主の名和亨浩さん。たこ焼きバルの文化になじみ、その魅力の虜(とりこ)になった。しかし社会人になって東京に戻り、たこ焼きバルがあまりないと実感。「男性向けの店はあっても、女性が気軽に入れる店がないと思いました」。

ゆえに、たこ焼きとワインを主軸に据えることに決めた。何も付けない、だしの利いた「素焼き」は白ワインに、「ソース」は赤ワインと合うよう、味に工夫を凝らしている。

店主の名和亨浩さん。脱サラ後、大阪のたこ焼き店で2年修行して、店を開いた。今では焼き場は任せ、調理以外の業務を一手に担う。「久しぶりに、店でたこ焼き作ります」とは、取材時の弁だ
注文を受けてから焼き上げるため、20分ほど待つ。だしの利いた、ふわふわの生地が身上だ。また生地を引いたあと、脂かす(牛の小腸を低温の油で揚げて水分を飛ばしたもの)の粉を表面にまぶす
焼く時に脂かすを入れるため、表面は濃厚な香ばしさ。「脂かすは関西では一般的な食材だけど、高価なんです。でもこの食感と味わいを出すために、必要なものだから」。名和さんの妥協は許さない姿勢が印象的だ

どこまでも柔らかい生地の食感と、パリッと香ばしい表面の味わい。焼き上がるまで20分ほどかかるため、その間も楽しめるように酒肴(しゅこう)がそろう。「チェダーチーズのとんぺい焼き」(600円)、「トリュフオイル香るフライドポテト」(500円)なんてメニューも。ボトルワインを頼んで、つまみから締めのたこ焼きまで堪能すれば、食文化としてのたこ焼きへの価値観が、きっと変わっていることだろう。

「いぶりがっこ&クリームチーズ」(500円)。たこ焼きの仕上がりを待つ間、ワインのお供に最適な一皿だ
「岩塩で食べるアボカドのお刺身」(420円)。フライドオニオンの味わいがワインを呼ぶ
シックな雰囲気の中にも、親しみやすさが。テレビでは、野球の試合が放映される
新橋駅界隈(かいわい)の雑踏から、少し離れた場所に立地する

※2017年は8/8(火)〜8/12(土)休み

Yahoo!ロコTAKOYAKI DINING 8864
住所
東京都港区新橋5-10-8 カルチャーセンタービル1F

地図を見る

アクセス
新橋駅[JR烏森口(西側)]から徒歩約5分
新橋駅[A1]から徒歩約5分
新橋駅[ゆりかもめ2C]から徒歩約6分
電話
03-6450-1393
営業時間
[月~金]17:00~24:00(フードL.O.23:00/ドリンクL.O.」23:30)[土]17:00~22:30(フードL.O.21:45/ドリンクL.O.22:00)
定休日
日曜日・祝日
口コミ・写真など

※この施設の情報はYahoo!ロコから提供されています。

2.「口中ズルムケBAR お前まんまるやん!」(高田馬場)

キャラ濃い2人の“ズルムケ”の明るさに酔う

店長の箕形修一さん。大阪でたこ焼きバーに勤めたあと2017年4月に上京した。お好み焼きや鉄板焼きは、箕形さんの担当。カウンターの壁の棚には、焼酎からウイスキーまで、さまざまな酒が並ぶ

2017年4月にオープン。いかにも大阪的で、強烈な破壊力とユーモアを兼ね備えた店名だ。どんな先制パンチを食らわせてくれるのか。気合いを入れて来店したら、拍子抜け。開店直後の空いている時間なら、店内は静かだ。しかし、これだけで終わるわけがない。たこ焼きの他にも、お好み焼きや鉄板焼き、一品もそろうので、あれこれ食べて飲んで、長っ尻しようと決め込む。

たこ焼き担当の伊藤拓さん。目の前の道を人が通ると、「いらっしゃい」と威勢のいい声が響く。このあいさつにひかれて、たこ焼きをテイクアウトしていく人も多い
千枚通しを使いこなして、たこ焼きを仕上げていく。カウンターまで生地の焼ける音が聞こえることもあり、待つ間、期待感が高まる

果たして、どんなたこ焼きを食べさせてくれるのか。店名通り“口中ズルムケ”の熱さなの? 念のため、適度に冷まして口に運ぶと。外はカリッと、中はふわふわ。香ばしく、旨味は濃く、しかしはかない生地の味。不注意に熱々を口に運ばない限りは、“口中ズルムケ”になることはないだろう。もちろん、酒が無性に欲しくなる後味だ。

「口中ズルムケタコヤキ(6ヶ)」(300円)。味付けはソースとマヨネーズ。香ばしい皮と、中の生地のふわふわの食感。濃厚な味わいで、これを肴(さかな)にして、お酒を飲まずにいられない!
店が混み合ってくると、鉄板担当の箕形さんもフル稼働!
手前の「豚平焼き」(500円)は、豚肉を玉子でくるんだ、関西のソウルフード。中の豚肉がジューシーだ。奥の「山芋トロロ焼き」(860円)は、焦げた醤油の味わいが香ばしい
「BLTサラダ」(600円)。ベーコン、レタス、トマトのサラダに目玉焼きがのる

ではいったい、何が“ズルムケ”なのか。それは店を切り盛りする、箕形さんと伊藤さんの明るさだろう。基本、黙々と仕事をこなすが、お客に声をかけられれば、底抜けに元気な関西弁で対応する。そのノリの良さたるや、一皮も二皮もムケている。加えてその接客が決して悪ノリに見えないのは、あいさつや仕事ぶりから誠実さがにじみ出ているから。

ある平日の23時、店に足を運ぶと、二人を慕うお客でカウンターが満席だったことも。早稲田通りに面した真っ赤な外観の店内は、高田馬場の新たな憩いの場として、存在感を放ち始めている。

箕形修一さんと伊藤拓さんは、小学校の同級生。仕事中、冗談でお互いを罵りあったり、いちゃいちゃしたり。プライベートでもルームシェアしているというから「いったい、どんだけ仲がええの?」と突っ込みたくもなる
早稲田通りに面している。奇抜な外観と人を食ったような店名に驚かされるが、店内には優しい時間が流れる

口中ズルムケBAR お前まんまるやん!
住所:東京都新宿区西早稲田3-28-1
アクセス:西早稲田駅1出口から徒歩約3分、高田馬場駅7出口から徒歩約4分、面影橋駅出口から徒歩約6分
電話番号:03-6205-6866
営業時間:17:00〜店主が眠くなるまで
定休日:不定休

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.「たこ焼きBar福居家」(池尻大橋)

店主の個性光る、たこ焼き居酒屋

カウンターに座って、たこ焼きができるのを眺めて飲める臨場感。これまた、たこ焼きバルの魅力

たこ焼きバルだと思って足を運ぶと、まずメニューを見て、いい意味で期待を裏切られる。「今日はコレでしょ!!」と書かれた日替わりメニューの「活・たこポン酢」(650円)は予想内だが、「松茸の土瓶蒸し」(750円)、「ダツの刺身」(750円)とはなんぞや!?「毎朝、築地に行くけど、今日は珍しいのがあるな、と思って」と、店主の福居浩司さん。ダツとは、ウナギのように細長い魚で、白身が淡泊な味わいなのだとか。もちろん松茸もダツも、毎日あるメニューではない。日替わりだ。たこ焼きに使う、国産の生だこも、もちろん築地から仕入れている。

「活・たこポン酢」(650円)。築地から仕入れた国産の生だこ。横須賀や久里浜で揚がったものを使うことが多い。新鮮な身の食感がたまらない
「牛スジこんにゃく煮」(800円)は煮込んだあと、一晩冷蔵庫で寝かして浮いた脂の膜をとる。肉の旨味も濃いが澄んだ味わい。「ひたしトマト」(500円)の、だしと酸味のマリアージュもたまらない

その生だこを念入りに塩でもんでから、茹でて切り、たこ焼きに使っている。手間を惜しまないのは、「やっぱり釣り、魚が大好きだからかな?」と福居さん。だから日本酒好きをうならせるような、魚介料理の品書きが並んでいるわけだ。その日本酒も日替わりで「オープンしてから5年で2000種は扱ったかなぁ!?」という凝りよう。「大阪出身なんだから、たこ焼きのある店をやれば?」と言われ、元・寿司職人の福居さんが始めた店は、たこ焼き居酒屋として、独自の進化を遂げている。

生地は昆布、ソーダガツオなどでとった、旨味が強いだしで作る。たこ焼きは我流、「自分が子どもの頃に食べていた味わいを提供しようと思って」と福居さん
福居さんは、とにかくお客さんと話すのが大好き。もし釣り好きの常連さんがいたら、さらに笑顔で饒舌になる
「ネギだく」(700円)は、ソースマヨの味付けが一番人気。ふわふわの食感が、なんだか郷愁を誘う味わい
お酒の瓶が並び、大漁旗も飾られた店内。テーブル席もある。また2階席は最大18名収容で、宴会利用も可能だ
駅から少し歩くが、そのぶん、冷やかしのお客は少ない。かといって、一見に厳しいわけではない。じっくり福居さんの作り出す世界観に浸るには、最適の立地だ

たこ焼きBar福居家
住所:東京都世田谷区三宿2-2-6
アクセス:池尻大橋駅西口出口から徒歩約9分、三軒茶屋駅北口A出口から徒歩約15分、池ノ上駅出口から徒歩約16分
電話番号:03-3411-2918
営業時間:18:00~翌5:00
定休日:月曜

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/関西に住んでいたこともあり、たこ焼きバルは比較的身近な存在だった。しかし東京の良店を取材してみて、その自由さに心を奪われた。それは店主の発想だったり、醸し出す雰囲気だったり、繰り出す一品だったり。きっと幹となるたこ焼きがしっかりしているからこそ、自由でいられるのだろう。改めて、たこ焼きバルはいいなと、思った。

取材・文=岡野孝次 撮影=原 幹和


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