大阪人も嫉妬する!コナモン協会会長が推す「東京たこ焼き3選」

特集

今日は「たこ焼きの日」。たこ焼きが食べたい!

2017/08/08

大阪人も嫉妬する!コナモン協会会長が推す「東京たこ焼き3選」

たこ焼きの本場といえば、大阪。では関西に行かないと、おいしいたこ焼きは食べられないの?「東京にも、良いお店はたくさんありますよ」と言うのは「日本コナモン協会」会長の熊谷真菜さん。協会の東京支部長・田中克彦さんとともに、東京のたこ焼きの良店を教えていただいた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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紹介するのは、この3軒!

1.「銀座ふくよし」(東銀座)
2.「たこ焼 あきない TOKYO」(江古田)
3.「たこ焼 大ちゃん」(京成立石)


\教えてくれるのは/
日本コナモン協会会長 熊谷真菜さん

 
熊谷真菜さん

熊谷真菜さん

日本コナモン協会会長

おいしいたこ焼き店を見つけるための方法を教えて!

■そもそも「たこ焼き」は、どうして生まれた?

東京のたこ焼きの良店についてお話を伺う前に、その発祥の起源、またおいしいたこ焼きの条件とはなんなのか、熊谷さんに聞いてみた。

おいしいたこ焼きは、たこの味わいだけでなく、生地の配合や焼きの技術によって生まれる(写真は「たこ焼 あきない TOKYO」)
熊谷さん
熊谷さん
「たこ焼きは、大正後期から昭和初期の大阪で生まれたという説が有力です。当時、大阪は商工業で栄え、日本一の人口を誇って『大大阪』と呼ばれていた時代。労働者向けの屋台が林立し、『ラジオ焼き』という、丸く焼いた粉もの料理が人気を博しました。具材は主に牛スジやこんにゃくでしたが、ある時、たこを入れてみたら評判に。これが、たこ焼きの原型であるといわれています」
「日本コナモン協会会長」の熊谷真菜さん(インタビューは「銀座ふくよし」にて)
熊谷さん
熊谷さん
「ラジオ焼きにたこを入れるようになったのは、大阪の近隣、兵庫県明石市でたこ漁が盛んだったことがあります。しかし、この出合いは必然的だった。私は実験で、アワビやホタテ、エビなどで焼いたことがありますが、やっぱりたこを具にするのがいちばんおいしかったんです。味わいだけでなく、たこは足と胴の部分で、食感が異なるのも面白いですから」
「日本コナモン協会」東京支部長・田中克彦さん。「銀座ふくよし」は、こちら田中さんもお気に入りの店
田中さんが着ているのは、日本コナモン協会のキャラクター「ウッスマン」のプリントTシャツ
熊谷さん
熊谷さん
「たこ焼きの生地には昆布やカツオで取っただしの味がきいていますから、戦前はソースなど付けず、そのまま食べるのが主流でした。戦後『ウスターソース』をアレンジした濃厚ソースが登場、このソースの風味が大衆に好評で、大阪でも爆発的にたこ焼き店が増えます。東京でも屋台販売されるようになり、たこ焼きの全国進出が始まります」
たこ焼きにソースが一般的になったのは、戦後のこと。以来、濃厚ソースに青のり、カツオのトッピングが関西で大評判になり、今でも定番に。徐々に全国区の人気を得るようにもなった(写真は「たこ焼 大ちゃん」)

■そのまま食べて、たこ焼きの3つのおいしさ「生地の食感」「だしの風味」「たこの身質」を堪能すべし

熊谷さん
熊谷さん
「おいしいたこ焼きは皮面カリッ、中はとろっと。中の生地にはだしの風味もきいています。そして、たこの食感。たこ焼きのおいしさを堪能できるから、私はまず、そのまま食べることをおすすめします。それにソースなどを付けない『無地』『そのまんま』などのメニューがあるのは、それだけたこ焼きに自信があるという、お店の気持ちの表れなんです」
カリッとした表面の焼き色。たこ焼きの生地、だし、たこの味わいを楽しみたいなら、何も付けずに食べるのがオススメだ(写真は「銀座ふくよし」の<そのまんま>)。だしの風味も香る
カリッとした表面に比して、中はトロッとした仕上がり。この食感の対比こそ、たこ焼きの妙味(写真は「たこ焼 大ちゃん」)
今ではカットしたたこも流通するが、食感にこだわって、マダコを丸々、仕入れているお店もある(写真は「たこ焼 大ちゃん」)
熊谷さん
熊谷さん
「あとおいしい店には必ず、良い焼き手がいます。外から焼いているところがのぞけるお店なら、焼いている人のたたずまいから『たこ焼きが好きでたまらない』という気持ちが感じとれたとすれば、そこは良いお店でしょう。生地を流し込んだら真剣勝負、本当に好きな人でないとおいしいのは焼けません。焼けるのを待つ間に、その手元を眺めるのも楽しみの一つです」
たこ焼きは生地を流し込んでからが勝負。なぜなら、丸くなっても手は止められない。表面がカリッとするまで、千枚通し(目打ち)を動かし続ける(写真は「たこ焼 あきない TOKYO」)
焼き立てを提供する店なら、注文してから20分ほどかかる場合も。店員さんの手元を眺めながら、焼き上がりを待とう。話しかけたら、きっと笑顔で対応してくれるだろう(写真は「たこ焼 あきない TOKYO」)

たこ焼きのルーツやおいしさ、良店の見極め方について熊谷さんに伺ったところで、東京支部長・田中克彦さんも含め、「日本コナモン協会」の2人が推薦するお店を3つ挙げてもらった。

1.「銀座ふくよし」(東銀座)

素材を受け止めてもなお、香る生地の味わい

熊谷さん
熊谷さん
「まろやかなだしツッコミ(だしのきいた)の、とろっとした生地。たこだけではない、その他の楽しい具材とのマッチングも楽しめます。ふわふわの段階でもおいしいはずなのに、さらにカリッと表面を焼き上げる。丁寧な仕事ぶりは、東京たこ焼きのお手本になりそうです」
店長の渡邉健太郎さん。持ち帰りのお客にもできたてを、なるべく待たせずに提供できるよう、常に考えながら焼いているという
表面はカリッと焼き上げる。最小限の油しか使わないので、くどさがない
「そのまんま」(550円)。築地の業者から仕入れるカツオ節でとるだしは旨味が強いため、ソースを付けなくてもいただける
ゆでだこを使っている店も多いが、こちらでは旨味の凝縮した蒸しだこを直接、工場から仕入れている。肉厚でしっかりした歯ごたえ。

日本随一の繁華街・銀座の、昔なつかしい路地裏に店を構える。味の決め手は、濃厚なカツオだし。「少しの塩を加えるだけで、おいしいお吸い物になるくらい、旨味が強いんです」と店長の渡邉健太郎さんは言う。何も付けない「そのまんま」は、外はカリッと、中はトロッとした食感に、自慢のだしが香ばしさを添える。たとえ焼きあがるまで15分待っても、味わいたい一皿だ。

「牛すじ焼き」(650円)。甘辛く煮た牛すじと九条ネギが入った、関西らしい味わい
「タバモッツア」(650円)は、エビとモッツァレラチーズ、にタバスコで味をつけたもの。コショウもきいている

また「タバモッツア」や「牛すじ焼き」などのアレンジメニューも。こういった挑戦ができるのも、だしのきいた生地が素材の味わいをしっかり受け止められるからだ。店内にはイートインスペースもあり、また「たこぶつ」や「ホタルイカの沖づけ」(ともに480円)など一品も充実。お酒を飲みながら、たこ焼きもつまめる。持ち帰り限定の「こいなり」(11ヶ木箱入り・1000円)も人気商品だ。

テーブル席を備えた店内。焼きそばも提供する。またたこ焼き食べ放題の宴会コース(1人3000円〜)も
最寄り駅は東銀座駅。歌舞伎座裏の路地にある。2017年7月には赤坂店もオープン

銀座ふくよし
住所:東京都中央区銀座3-12-19
アクセス:東銀座駅A7出口から徒歩約1分、東銀座駅3出口から徒歩約3分、銀座一丁目駅11出口から徒歩約4分
電話番号:03-6228-4004
営業時間 :〔月~金〕14:00~23:00〔土・祝日〕14:00~22:00
定休日:日曜
※2017年は8月13日(日) ~ 8月16日(水)が夏季休業

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2.「たこ焼 あきない TOKYO」(江古田)

あとを引かない、優しいだしの味わい

熊谷さん
熊谷さん
「大阪に3店舗を展開するたこ焼き店の東京店。関西出身のオーナーが、23歳の時に出合って感動したたこ焼きの味を再現しているそう。昆布、カツオのだしツッコミベース。いくつでも、あとをひいて食べたくなるように、味わいのバランスを調整しています。少し冷めたぐらいで食べると、より深い味わいが楽しめます」
店長の山田亮さんは、大阪出身。5年前の東京店オープンをきっかけに上京した
千枚通しを駆使し、表面をカリッと仕上げる
「たこ焼き 塩」(8個・520円)。塩とコショウの味付けだが、九条ネギとマヨネーズも添える。優しい食後感のたこ焼きなので、これでちょうどいい味の濃さともいえる
外は香ばしいが、中は空気を十分含んでフワフワの食感。ゆえに箸で持った時に、両横がくぼむ

本店は大阪のJR茨木駅近くにあり、他にJR千里丘駅、大阪中心部の江戸堀にも支店がある。こちら東京店は2013年にオープン。表面はカリッとしながらも、どこまでもフワフワの生地に、適度な旨味をきかせただしが香る。食感がなめらかで、だしもマイルド。ゆえに何個でも食べたくなる味わいなのだ。

夏季限定の「冷やしたこ焼」(480円)。氷と一緒に椀に盛り付けて、冷やだしをかける
薬味に九条ネギと刻んだガリを添える。うどんだしが、たこ焼きのだしと絡み、旨味の相乗効果が

「夏季限定で『冷やしたこ焼』もありますよ」と店長の山田亮さん。それは清涼感にあふれ、澄んだだしの味わいが楽しめる一品だった。他にも、平日限定ランチで、ご飯とお新香がついた「たこ焼定食」(680円)や「たこ焼き丼」(580円)などが。とんぺい焼き(350円)やどて焼き(480円)をつまみながら、お酒も飲める。店のテレビでは野球中継が流れるため、平日夜や休日は、ファンが集う。いろんなアプローチで、大阪たこ焼きの魅力を発信している店だ。

店内の壁には、大阪・道頓堀のグリコの看板や、元・阪神の打者ランディ・バースの絵がある。大阪情緒もたっぷりだ
店内はカウンターだけだが、道路に面してテーブル席も。もちろん、たこ焼きのテイクアウトも可能だ

たこ焼 あきない TOKYO
住所:東京都練馬区栄町26-1
アクセス:江古田駅北口1出口から徒歩約3分、新桜台駅2出口から徒歩約3分、新江古田駅A2出口から徒歩約9分
電話番号:03-3992-7878
営業時間:12:00~23:00(日・祝日は〜21:00)
定休日:無休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.「たこ焼 大ちゃん」(京成立石)

刺身でもいける、マダコの濃い旨味が映える

熊谷さん
熊谷さん
「昭和の飲み屋さんが健在のユニークな街で、25年も愛されるお店。鉄鋳物を使っているのも、大阪らしくてうれしい。青のり、けずり節の定番トッピングに、ソース、マヨネーズソース、醤油、塩胡椒の味付け。通りがかりの人が次々に店に吸い込まれていく、まさに、この町のアイドル的存在。テイクアウトのみですが、店の前で食べるのも、雰囲気があってなごみます」
焼いているのは稲垣さん。旦那さんが亀有のお店を切り盛りしている
マダコを丸々仕入れて、店内でさばいている
一度、千枚通しで返したあと、さらに生地を重ねて焼く
お客がひっきりなしに来るので、その日の分を売り切るまで、常に焼き続けている状態だ

昔ながらの商店街が残り、また安くて良質な肴(さかな)を提供する飲み屋が点在することから、最近では遠方から足を運ぶ人でにぎわう街・京成立石。駅近くの路地で25年も看板を掲げるたこ焼き店には、老若男女、さまざまなお客が訪れる。「まだ東京では縁日でしかたこ焼きが売られていなかった頃、大阪でたこ焼き屋を営んでいた知人に、焼き方を教えてもらいました」と話す稲垣さん。今では亀有にも店があり、そちらは旦那さんが切り盛りしている。

たこ焼きソースはたっぷりとハケで塗る
マヨネーズソースは、あらかじめソースと混ぜ合わせたものを使う

だしの香るふっくらフワフワの生地にも感動するが、特筆すべきは、たこの存在感。「刺身でも食べられるマダコを使っているから。丸々仕入れて、店で切り分けます」と稲垣さん。吸盤と胴体で食感が違うから、それも楽しんでほしいのだという。

店前のベンチで焼き立てを、少し冷ましてパクリ。昔ながらの商店街が残る京成立石には、たこ焼きの匂いがなんだか似合う。地元の人たちが、この店を愛してやまない理由の一つだろう。

「マヨネーズソース」(430円)。ふっくらした生地の食感と、大粒のたこに驚く
持ち上げると、より重量感が伝わってくる
大阪風のたこ焼きだから、看板にも「道頓堀名物」の文字が。店前にはベンチも備え付けてある

たこ焼 大ちゃん
住所:東京都葛飾区立石1-21-6
アクセス:京成立石駅出口2出口から徒歩約1分、青砥駅西口出口から徒歩約14分、お花茶屋駅出口2出口から徒歩約20分
電話番号:03-3695-1884
営業時間:〔月~土〕12:00~20:00 〔日・祝日〕12:00~19:00 ※ともに売り切れ次第、終了
定休日:無休(年始を除く)

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

取材メモ/普段はソース&マヨネーズを好んでいたけれど、確かに、たこ焼きの生地にはだしがきいている。ゆえに、そのまま食べてもおいしかった。これからはまず、何も付けないで食べようと思うが、しかし、きっと最後はソース&マヨネーズに落ち着くんだろうとも思う。が、いろんな食べ方をしてみようと感じた。

取材・文=岡野孝次 撮影=原 幹和


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Yahoo!ライフマガジン編集部

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