「カレー屋のカレーパンは間違いない」説を実証する人気3店

「カレー屋のカレーパンは間違いない」説を実証する人気3店

2017/09/04

「餅は餅屋」ということで、「カレー屋のカレーパン」は、中の餡へのこだわりも強くおいしいはず。都内の人気カレー店3店を訪ね、カレーパンへのこだわりを聞いてみた。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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カレー屋のカレーとカレーパンを比較しながら検証!

カレー屋のカレーパンは、どんなこだわりがあるのか。どちらも食べて検証!

ご存知大人気総菜パンの一つ、カレーパン。街のベーカリーショップからスーパーマーケット、コンビニエンスストアまで至る所で数多くの種類が販売されているが、その分好みのものを見つけるのに苦労することも。そんなカレーパン難民を救うべく、間違いないであろう都内人気カレー店でカレーとカレーパン食べ比べの旅に出発!

\検証するのはこの3店!/

1. J.S. CURRY 渋谷文化村通り店(渋谷)
2. スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ) 新宿中村屋(新宿)
3. ビストロ喜楽亭(池尻大橋)

1. J.S. CURRY 渋谷文化村通り店(渋谷)

女性向けカレーで人気のカレー屋が繰り出すカレーパンの味とは⁉

渋谷らしい、スタイリッシュな店構えが特徴的だ。カレーパンのテイクアウトは入口横の窓口からオーダーできる
2017年3月にオープンしたばかりとあって、スタイリッシュさの中にどこか初々しさを感じる店内

まず訪れたのは、渋谷のランドマークの一つ東急百貨店 渋谷・本店のすぐそばに2017年3月にオープンしたばかりの『J.S. CURRY 渋谷文化村通り店』。元々は近くで『神南カリー』という名のカレー店として営業していたのだが、イートインも可能な店舗として場所を現在地に移し、リニューアルオープンした。

渋谷といえば若者、特に若い女性が多い街。そのため女性にも人気の、屋号にもなっている「J.S. CURRY」(920円・税別)がイチオシのメニューだそう。

カレールーの上に散りばめられたトマトやパクチーが食欲をそそる「J.S. CURRY」

ベースとなるカレールーに、大根おろしとピーナッツバターを加えさわやかさとコクが増したところに、サイコロ状に切ったトマトなどの生野菜とパクチーの香りとシャキシャキした歯ざわりが相まってさっぱりいただける。

続いては、お待ちかねのカレーパンの登場!

JINNAN CURRY BREAD、SPINACH & MOZZARELLA CHEESE CURRY BREAD(各230円・税別)

手前がオーソドックスな味の「JINNAN CURRY BREAD」。奥がコクのある「SPINACH & MOZZARELLA CHEESE CURRY BREAD」
「SPINACH & MOZZARELLA CHEESE CURRY BREAD」(写真奥)はモッツァレラチーズとホウレンソウの味わいが濃厚

カレーパンは、オーソドックスな「JINNAN CURRY BREAD」と濃厚な「SPINACH & MOZZARELLA CHEESE CURRY BREAD」の2種類を用意。

「JINNAN CURRY BREAD」はカレーらしいスパイシーさが味わえるが、女性にはチーズの濃厚なコクが贅沢な「SPINACH & MOZZARELLA CHEESE CURRY BREAD」がオススメだ。チーズをたっぷり使っているので、人によっては一つ食べただけでお腹いっぱいになるかも。

\ココがこだわり!/

店内には数多くのスパイスが並べられている。壮観!

カレーパンのベースとなるカレールーは、クミンやカルダモン、シナモンなど十数種類のスパイスをブレンドして仕上げている。これだけでもかなりスパイシーなのだが、カレーパンの餡には、ここにさらにスパイスを追加。カレーパンを揚げる油の味わいとサクサクの歯触りに負けないよう、スパイスをさらに加えてより香ばしく仕上げているのが味わいの秘密なのだ。

カレーパンに求めたいガツンとくる食べ応えは十分だ。

J.S. CURRY 渋谷文化村通り店

住所:東京都渋谷区道玄坂2-23-11 1F
アクセス:渋谷駅[3a]から徒歩約4分
神泉駅[北口]から徒歩約5分
渋谷駅[井の頭線西口]から徒歩約5分
電話:03-5459-5251
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:不定休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

2. スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ) 新宿中村屋(新宿)

本格インドカレーの老舗がカレーパンをつくるとこうなる!

新宿中村屋ビルの地下1Fにあるので、雨の日でも濡れずにたどり着ける
店内にはカレーパン以外の商品も数多く並ぶ

続いて訪れたのは、新宿中村屋ビル。新宿中村屋といえば、昭和2年に日本で初めて本格インドカレーをメニューに取り入れたことでも知られ、その裏話は創業者・相馬愛蔵氏の命日である2月14日にYahoo!ライフマガジンで紹介済みだ。

今でも昭和2年当時の作り方を守り続けている「中村屋純印度式カリー」(1620円)。骨付きの鶏肉には指定飼育鶏を使用している

その「中村屋純印度式カリー」は、今も同ビル地下2階の『レストラン&カフェ Manna(マンナ) 新宿中村屋』で味わうことができる。時代が変わるごとに素材には変化はあるが、基本的な作り方は変わっていない

実は、そんな伝統ある「中村屋純印度式カリー」の味を気軽にテイクアウトし、おやつ感覚でいただくことができるものがある。それが同ビル地下1Fにある『スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ) 新宿中村屋』で販売されている、「シェフ仕込みの新宿カリーパン」なのだ。

シェフ仕込みの新宿カリーパン(324円)

まんまるの可愛らしいフォルムが印象深い「シェフ仕込みの新宿カリーパン」。手に持つとずっしりとした重みを感じる
重量感の秘密は、餡にたっぷり入っている鶏肉。「中村屋純印度式カリー」に用いられている鶏肉と同じものだ

ガブっとかぶりついてまず驚くのは、口の中にあふれる肉の食感。餡を見てみると、サイコロのようにカットされた鶏肉がゴロゴロと入っているのだ。骨付き鶏肉が印象的な「中村屋純印度式カリー」をカレーパンにするとこうなる、という印象だ。

続いて感じるのは、スパイスの心地よい刺激。こちらも「中村屋純印度式カリー」のスパイシーさを思い起こさせる。しかし、くどさは感じない。パンを揚げるのには米油を用いているので、サックリさっぱりと食べられる。

\ココがこだわり!/

「中村屋純印度式カリー」「シェフ仕込みの新宿カリーパン」の味を支えるスパイスは、新宿中村屋独自のブレンド

味わいの秘密はガラムマサラ。ガラムマサラとは、複数のスパイスを独自に調合した、主に香りづけを目的に使われるスパイス。カリーソースや餡の仕上げに新宿中村屋独自のガラムマサラを用いることで、この独特のスパイシーさを生み出しているのだ。

ただ「中村屋純印度式カリー」では7種のホールスパイスを焙煎し煮出した「煎じマサラ」を香りづけに使っているのに対し、「シェフ仕込みの新宿カリーパン」では「煎じマサラ」は使用していない。その代わりに、揚げたパンの風味に負けないよう、ガラムマサラを餡に混ぜるだけではなく揚げたパンの上にも直接振りかけて香りづけしているのがポイントだ。

スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ) 新宿中村屋

住所:新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル B1F
アクセス:新宿(東京メトロ)駅[A6]から徒歩約0分
新宿三丁目駅[B9]から徒歩約0分
新宿駅[マイシティ側地上3]から徒歩約1分
電話:03-5362-7507
営業時間:10:00~20:30
定休日:1/1

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

3.ビストロ喜楽亭(池尻大橋)

30年以上続く欧風カレーの老舗が見せるカレーパンへのこだわり

国道246号の三宿交差点近くにある『ビストロ喜楽亭』
インドカレーではなく欧風カレーを提供していることが、店内の雰囲気からも伝わる

東急田園都市線池尻大橋駅から、国道246号に沿って三軒茶屋駅方面に向かって徒歩約10分。三宿交差点そばで30年以上もの間、人気のカレー店として営業を続ける老舗が『ビストロ喜楽亭』だ。

『ビストロ喜楽亭』のカレーは、インドカレーではなく小麦粉でとろみを付けた欧風カレー。スパイシーさではなくまろやかな味わいが特徴で、老若男女問わず多くの人がこの味を求めて足を運ぶ。

世代を超えて愛されているメニューの一つが「ハンバーグカレー」(1.404円)。カレールーがセラミック製の壺に入れられ煮込まれた「つぼ焼きカレー」なので、熱々を楽しめる

そんな『ビストロ喜楽亭』のもう一つの名物が、カレーパン。さかのぼること20数年前、先代社長が常連客からの「やったことのないカレーをつくったら面白いんじゃない?」という声に応えようと試行錯誤し、たどり着いた答えがカレーパンなのだという。

自家製おいしいかれーパン(普通、辛口)(各270円)

マイルドな味わいの「普通」(写真左)とスパイシーな「辛口」(写真右)の2種類を用意
店頭で販売されているほか、公式サイトから通販でも購入可能

調合されたスパイスの鮮烈さが持ち味のインドカレーとは異なり、欧風カレーは肉や野菜から丁寧に取られたブイヨンが味の基本。そのためスパイシーさよりも、まろやかでどこか懐かしい、子供の頃特別な日に食べたご馳走を思い出すような、どこか懐かしい味わいに仕上がっている。

その味をそのまま生かした「自家製おいしいかれーパン」も、もちろん懐かしい味わいだ。

\ココがこだわり!/

パン生地の薄さと餡の量に注目!

「自家製おいしいかれーパン」の最大のポイントは、その餡の量。先代社長が「カレー屋らしいカレーパンを」という思いから、パン生地ではなく餡を食べるカレーパンとして、この割合を決めたのだそう。

パン生地1に対し、餡は3というほどの割合で、あまりにも餡が多いことから機械で餡を包むことができず、今も毎日手包みで仕上げているのだとか。カレールーの味を大きく変えず、パン生地に負けないよう餡の量を調節することで、独特のおいしさを実現しているのがユニーク!

ビストロ喜楽亭

住所:東京都世田谷区池尻3-30-5
アクセス:池尻大橋駅[南口]から徒歩約7分
三軒茶屋駅[北口A]から徒歩約11分
西太子堂駅[出口]から徒歩約19分
電話:03-3410-5289
営業時間:11:00~26:00(L.O.25:30)
定休日:1/1、不定休

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

食べ比べの旅を終えて…

「カレー屋のカレーパン」と一口に言っても、女性に人気の味だったり本格インドカレーだったり、はたまた欧風だったりと店によってそれぞれ。でも、各人気店に共通していたのは、ベースとなるカレールーのおいしさはそのままにスパイスや餡の量を調節して、揚げたパンと一緒に食べるためのひと工夫を加えていたこと。

ただ普段通りのカレールーをそのままカレーパンにしないところが、カレーにこだわりを見せる「カレー屋のカレーパン」らしさなのかも。


取材メモ/自宅にいくつものスパイスを常備するほどのカレー好き。しかし、「さすがに一日に何種類ものカレーとカレーパンを食べることになれば飽きるかな…」と心配していましたが、杞憂に終わりました。どの店も独自の味わいで飽きずに食べ続けることができ、さらにカレーが好きになった一日でした。

取材・文=仁井慎治、撮影=笹沢健一、仁井慎治(『スイーツ&デリカ Bonna(ボンナ) 新宿中村屋』は一部提供写真)

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