野菜の魅力が深化する“くいだおれの都”大阪のベジ料理店3選

野菜の魅力が深化する“くいだおれの都”大阪のベジ料理店3選

2017/08/31

古くから「くいだおれの街」や「天下の台所」とも呼ばれ、食べ物の質に心血を注ぐ街として知られる大阪。その心意気は現代の野菜料理にも受け継がれ、質の高い野菜系飲食店も数多い。そこで今回は、おいしい野菜で体の中から健康になりたい大阪在住のライターが、地元の3つの名店をご案内します。

Yahoo!ライフマガジン編集部

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自家菜園や農家直送の新鮮野菜をモリモリ味わおう!

野菜ラブぶりを緑色のTシャツで表現するライター日高
ライター日高啓太
ライター日高啓太
「こんにちは、キャベツの丸かじりが日課の野菜好きライターこと日高啓太です。ここ大阪は質の高い食材が集まることから、『天下の台所』と呼ばれたのはご存知の通り。いまも変わらず全国からおいしい野菜が集まるだけに、野菜に特化した専門店もまたたくさん存在するわけです。そんな魅力的な店の中から、店の敷地で育てた作物を使った会席や、厳選野菜とお酒のマリアージュを堪能できる野菜バルなど、シーン別に使い分けられる注目店を3軒厳選してご紹介したいと思います」

\ライター日高が選んだ名店3軒/
1.「農園 杉・五兵衛」(JR長尾駅)
2.「678(ロクナナハチ)」(阪急梅田駅)
3.「お野菜とワイン 美山cafe 梅三小路店」(JR大阪駅)


循環農法野菜が五感にしみる
1.「農園 杉・五兵衛」

広大な緑のなかにある「農園 杉・五兵衛」
ライター日高
ライター日高
「大阪・枚方市の郊外に1972年に開業した、農園レストランの草分けです。大阪人が誇る甲子園球場の約2倍の広さがあるという敷地では、野菜や果物、山菜や花などが伸び伸びと育てられ、収穫したばかりの作物を使った農園料理が提供されます」
代表取締役の野島郷さん。非の打ち所のないイケメンです
ライター日高
ライター日高
「緑豊かな農園にいるだけで気持ちがいいです。ここの野菜の特徴を教えてください」
代表取締役・野島郷さん
代表取締役・野島郷さん
「『有機循環農法』と言って、化学肥料を使わないオーガニックな栽培方法を採用していることですね。論より証拠ということで、まずは料理を召し上がってみませんか?」
ライター日高
ライター日高
「はい、喜んで!」

\おすすめ料理はこれ/
「農園会席」(4000円)

4000円のコースでもこの充実ぶり。豆腐や味噌、醤油、ポン酢も自家製とのこと
野島さん
野島さん
「畑の恵みをたっぷり満喫できる農園会席は、4000円〜8000円のコースがあります。今回はお昼ということで4000円のものをご用意しました」
ライター日高
ライター日高
「たくさんの野菜が使われていて、目にも鮮やかです」
心地よい日差しが降りそそぐ個室の「杉」。通常の3倍は上品な気持ちになれます
野島さん
野島さん
「この料理だけでも30種以上の野菜を使っています。もちろん全て園内で採れた旬まっ盛りのものです」
ライター日高
ライター日高
「採れたてのせいか、野菜本来のみずみずしさや甘さを強く感じます。この大きな花も食べていいんですか?」
「飾り?」未知の食材にとまどうライター日高
野島さん
野島さん
「これは花オクラ。夏野菜の代表であるオクラの花の部分を食べることのできる品種なんです」
ライター日高
ライター日高
「オクラの花って初めて見たなぁ。オクラと同じような香りと粘りがあって気に入りました。普段はあまり見かけない野菜があるのも農園ならではですね」
野島さん
野島さん
「季節や収穫状況によって料理の内容は変わるので、気になる方は事前に問い合わせくださいね」

\おすすめドリンクはこれ/
自家製しそジュース(500円)

鮮やかな色合いは赤シソのもの
ライター日高
ライター日高
「シソ特有の爽やかな口当たりが残暑で疲れた体に染みわたるようです。自家製果実酒(600円)もおすすめだそうなんで、今度はじっくり飲みに来たいですね」
野島さん
野島さん
「料理も飲み物も旬を活かし、素材の味をダイレクトに楽しんでもらう調理方法を心がけています」
酒樽を家具に利用した「酒樽」など、ユニークな個室が10部屋以上ある
ライター日高
ライター日高
「個室はとても静かで、山里の風景や鳥や虫の声が感じられて、とても心が安らぎます」
野島さん
野島さん
「個室は1名様からご利用できます。窓を広めにとっているので、屋外の風景もいっしょに楽しんでください。お食事が済んだら畑にご案内しますよ」

やっぱり畑がすごかった

多品種の野菜を供給する広大な農園
ライター日高
ライター日高
「先ほど話してくれた『有機循環農法』の畑がここですか?」
野島さん
野島さん
「そうなんです。簡単に言うと、園内で飼育しているロバに畑の雑草や野菜のヘタを食べさせ、フンをキレイに発酵させてから畑の肥料に使うといった具合です」

\ロバにエサをあげちゃいます/

畑の肥料に欠かせないロバ(のフン)。エサやり体験(50円)で君も有機循環農法に参加しよう!
ライター日高
ライター日高
「畑の雑草を食べたロバのフンがおいしい野菜の栄養になるなんて、なんてサステイナブル!
野島さん
野島さん
「畑の水には敷地内で組み上げた地下水を使い、食器の洗浄や施設の清掃には重曹電解水や微生物活性液を使うなど、化学薬品の使用をゼロに抑えようと日々挑戦しています」
9月から10月ごろまで収穫体験ができる落花生
野島さん
野島さん
「園内散策のための入園料はお食事代に含まれているので、食事と合わせて収穫体験や動物とのふれあいも楽しめます。ご家族やカップルで自然の恵みを満喫していただけたらうれしいですね」
食事処のある本館は、枚方の代官屋敷と京都にあった酒蔵を移築したもの
ライター日高
ライター日高
「『農園 杉・五兵衛』のメニューは、今回体験した『農園会席』のほかにも、『農家の地鶏鍋』(4000〜8000円)、『こども会席』(2000円)なども用意。また、ランチタイム限定の『農園のお弁当』(2200円/11:00〜15:00、最終受付14:30)は、木皿に盛られた旬の料理に煮しめの食べ放題がセットになっているのでおすすめ。料理は予約優先のため、ぜひ事前に問い合わせて農園の休日を楽しんでくださいね」

杉・五兵衛

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


老舗青果店が手がける野菜バル
2.「678(ロクナナハチ)」

テイクアウトメニューも充実。開店直後から女性客でにぎわう
ライター日高
ライター日高
「阪急梅田駅に直結する、阪急三番街の南館地下2階にある『678』。1959年創業の『みくりや青果』が手がけるスタイリッシュな野菜バルで、実力派飲食店がひしめく阪急三番街の中でも、新鮮な野菜をリーズナブルな価格でたっぷり味わえる店として人気を博しているんです」
「彩り豊かなフルーツは単体でも購入していただけます」(店長の山本裕加里さん)
店長・山本裕加里さん
店長・山本裕加里さん
「一番人気の定番メニューは『チョイスサラダ』(税別500円)です。全国の旬の産地から仕入れる10種類以上の野菜を、一度だけお皿に自由に盛れるシステムです」
新鮮過ぎる野菜を前にベジ愛があふれ出す
ライター日高
ライター日高
「ワンコインで10種類以上の野菜が盛り放題とはオトクです! お皿が大きいのでおかわりなしでも充分。しかもドレッシングの種類も、ナッツ、青シソ、コールスロー、あら塩、と豊富(種類は日によって異なります)なので、人気が出ないはずがない!」
絶妙なレシピで仕上げられたミニサラダ
山本さん
山本さん
「ありがとうございます(笑)。チョイスサラダにレディメイドのミニサラダをプラスした『サラダセット』(税別750円)は食べ応えがあり、しっかり食べてもヘルシーなので男女問わず人気です」

\オススメはこちら/
「サラダセット」(税別750円)

チョイスサラダ(写真手前)にミニサラダをプラスしても充分オトク感あり
ライター日高
ライター日高
「さっそくいただきます! 青果の老舗が母体とあって野菜の鮮度が抜群。ドレッシングが絶妙で、噛めば噛むほどに野菜本来の味わいを引き出してくれるようです」
山本さん
山本さん
「お皿からはみ出しそうになるくらいたっぷり食べる方も(笑)。テイクアウトもできるんですが、容器がかなり深めなので好評です。野菜の種類は日替わりで、時間帯によっても変化させているので、リピ使いの方も飽きさせません!」

\一品追加するならこれ!/
「野菜たっぷりアボカドバーガー」(税別350円)

高さ15cmはあろうかという食べ応え抜群のバーガー
ライター日高
ライター日高
「野菜だけでなく、炭水化物が必要なときがあります。白ゴマたっぷりの肉厚バンズからはみ出しぎみの野菜がシャキシャキです! アボカドのコクがアクセントになっているので物足りなさは皆無。さすが野菜の老舗といったところです。ワインやサワーなど、お酒のセレクトも豊富なので昼飲みも楽しめそうです」
山本さん
山本さん
「ミニサラダはお酒のおつまみにも合います。また、17時ごろからは、バルメニューの『アボカドのハニーミルクソース』(税別280円)や、『オニオンステーキ〜バター醤油〜』(税別280円)なども登場しますので、気軽に1杯楽しみに立ち寄っていただきたいですね」

飲み屋使いもばっちりです

カウンター越しにスタッフとの会話に花が咲く
ライター日高
ライター日高
「野菜中心のヘルシーなメニューと、女性のお一人様でも気軽に入れる雰囲気で人気の『678(ロクナナハチ)』。老舗がセレクトした野菜のサラダがワンコインで味わえ、レストラン使いはもちろん、ちょい飲みやしっかり飲みにも対応してくれる懐の深さは、覚えておいて損はない名店だと思います」

678 (ロクナナハチ)

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


採れたて野菜が食べ放題のサラダバー!
3.「お野菜とワイン 美山cafe 梅三小路店」

和を感じさせる佇まいの外観が目印
ライター日高
ライター日高
「JR大阪駅・桜橋口正面の梅三小路にある『お野菜とワイン 美山cafe』。安心・安全な野菜を使用した本格ベジメニューと、厳選されたワインを堪能できる一軒です」
明るく朗らかなスタッフさんたちがお出迎え
美山cafeスタッフさん
美山cafeスタッフさん
「当店の名物は、全国の採れたて野菜が食べ放題の『サラダバー』です。ランチは30品目以上の食材を使った『健康ランチ』(平日1000円/土・日・祝1100円)が人気で、平日にはサラダバーを無料でおつけしています。(サラダバーはディナー時780円/土・日・祝ランチ時300円)」

\オススメはこちら/
「サラダバー」(平日はランチ注文で無料)

おかわり自由なのを忘れ、カップにこれでもかと野菜を詰めるライター日高
美山cafeスタッフさん
美山cafeスタッフさん
「野菜はシェフが目利きした全国の契約農家さんから直送されたもので、パプリカ、コマツナ、ミズナ、黒豆のエダマメなど、多い時で20種以上ご用意しています」
ゴマや青シソなど日替わりのサラダドレッシングは常時5種以上

ちょっとオシャレに盛ってみた

自分史上最高にオシャレなサラダが完成しました
ライター日高
ライター日高
「産直野菜というだけあって、どれもシャキシャキでみずみずしく、まるでフルーツを食べているかのような甘さを感じます。ドレッシングの種類も豊富なので、味を変化させながら楽しめるのも美山cafe流なんでしょうね」
これほどインスタ映えする野菜料理があるだろうか(写真はLサイズ)
美山cafeスタッフさん
美山cafeスタッフさん
「こちらの『お野菜のお花畑』は、素揚げ、グリル、ブイヨンで煮たグラッセなど、さまざまな調理法で仕上げた旬の野菜を盛り込んだもの。カボチャの甘みを活かしたソースなど、5種のソースももちろん自家製です」
目にも鮮やかな野菜がずらりと目の前に並びご満悦の様子
ライター日高
ライター日高
「見た目はもちろん、味わいもすべて違うので、最後まで飽きずに食べられます。シェアしても大満足のボリュームなので、デート使いにもよさそう。ヘルシーなのにお腹いっぱいになりました!」
美山cafeスタッフさん
美山cafeスタッフさん
「大人気の樽生スパークリングワイン(626円)をはじめ、オリジナルカクテルなど、野菜にも相性抜群のお酒を取りそろえていますので、ぜひご一緒に楽しんでくださいね」
ソファのあるテーブル席のほか、ゆったりとしたカウンター席も
ライター日高
ライター日高
「『美山cafe』さん最大のポイントは、美味野菜のサラダバーを食べ放題で楽しめること。しかも平日ランチなら無料というのもうれしい! ディナーでは大阪ではここでしか味わえない『茶乃月玉子』を使ったふわとろのオムレツや、希少な純国産の銘柄鶏の『京もみじ鶏』を使った逸品もぜひ味わいたいところです」

お野菜とワイン 美山カフェ JR大阪駅前店

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。


今回3軒のお店を体験して気づいたのは、野菜は料理の脇役ではないこと。生のまま食べても一品料理に匹敵するおいしい野菜が増えたことに加え、野菜の持ち味を活かす調理技術もグッと上がったようです。より深まる野菜の新たな可能性を体験しに、“くいだおれの街の野菜専門店”に足を運んではいかが?


取材メモ/野菜専門店は女性に人気というイメージがあったのですが、お酒もしっかり楽しめるので、男性だけでも気軽に入店できる仕様に。ヘルシーな野菜料理で体を内側からキレイにして、女性に負けじと男性も心も体も美しくなりましょう!

取材・文=日高啓太(エフィール)/写真=瀬田川勝弘(農園 杉・五兵衛)、岩元 崇(678、お野菜とワイン 美山cafe)

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