1000個販売する日も。宮城の「牡蠣カレーパン」が気になる!

特集

おいしいカレーパンが食べたい!

2017/09/04

1000個販売する日も。宮城の「牡蠣カレーパン」が気になる!

宮城県内で11店舗のベーカリーを展開する、地元でも人気のパン店「パンセ」。松島店では、ここでしか味わえない「牡蠣カレーパン」がオープン以来人気になっている。そのおいしさの秘密に迫る!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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松島への出店をきっかけに誕生した新名物

松島遊覧船や五大堂などの観光スポット近くにある『パンセ松島店』

蒸したカキがゴロッと入ったカレーパンが老若男女に人気という噂を聞きつけ、取材班は宮城県松島町へ。

日本三景松島のシンボル・五大堂の向かい側に「カレーパン専門店」の文字を見つけ取材班は驚喜! 高まる鼓動をおさえつつ取材に向かった。

牡蠣カレーパンのココがすごい!

1.蒸したカキがまるごと入っている
2.できたて、揚げたてをモットーに作り続けている
3.多い日には、1日で1000個を販売する

1.蒸したカキがまるごと入っている

店長の林田弘志さん。この道27年のベテラン

平成元年に創業したベーカリー『パンセ』は、宮城県内ではよく知られた人気のパン屋さん。常に「焼きたて」を客に提供することをモットーにしていて、どの店舗に行っても、おいしそうな焼きたてパンが並んでいる。

そんなパンセの松島店がオープンしたのが8年前。その際、なにか新たなパンを作れないか、と全社挙げて取り組み完成したのが「牡蠣カレーパン」だった。

―カレーパンにカキを入れた理由は?

店長・林田さん
店長・林田さん
「もともとパンセでは、カレーパンがいちばん人気の商品としてありました。そうしたこともあって、松島名物でもあるカキと組み合わせたらどうだろう、というようなスタートだったと思います。ただ、完成までは時間がかかりましたね」

―どのあたりに苦労されましたか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「まずカキの調理。焼く、蒸す、炒めるなど、いろいろな調理が考えられますが、最終的に旨味をとじこめやすい『蒸す』というスタイルに。そしてその蒸したカキにあわせるカレーの味や粘度など。試行錯誤を重ね、やっと今のスタイルに落ち着きました。カレーはわかりやすく言えば中辛です」
国産蒸しガキを使用。登場以来ずっと300円の価格を維持。「カキの価格が上がった時が厳しい(笑)」と店長の林田さん

―カキが2個も入っていますが?

店長・林田さん
店長・林田さん
「サイズにもよるんですが、基本的には2個入れています。カキが大きいと1個、逆に小さいと3個入れることもあります。磯の味をたっぷりお客さんに味わってもらいたい、そうなるとこれくらい入れないと」

2.できたて、揚げたてをモットーに作り続けている

生地にカレーをのせ、その後にカキを詰める

―仕込や製造も全てここで行っているんですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「そうです。朝に来て、仕込や段取りをしておいて、あとは開店後、お客さんの様子を見ながら、カレーパンを揚げていきます」

―作りおきはしないんですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「基本的にはしていないです。パンセは『お客様に焼きたてのパンを』というのがモットーなんです。それは松島店でも同じ。だから発酵まではしておいて、あとはお客さんの流れを見ながら、揚げていきます」
片面3分ずつで、合計6分で揚げたての「牡蠣カレーパン」が完成

―忙しい時は大変ですよね

店長・林田さん
店長・林田さん
「1日中、ずっと揚げっぱなしですよ(笑)。でもお客さんから『松島に来たら必ず牡蠣カレーパンを食べることにしてる』とか言われることもあって。やっぱりお客さんから『おいしい』と言ってもらえるとこっちも嬉しくなりますからね。そうした苦労も報われます」
名物の「牡蠣カレーパン」(300円)。カキのほどよい苦味も味のアクセントになっている大人向けカレーパン

3.多い日には1日で1000個を販売

揚げたての牡蠣カレーパンを、店のスタッフが手早く包み完成

―1日にどのくらい売れるんですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「通常で300~500個、多い日だと1000個くらい売れます。うちのスタッフもこんなに売れる商品になるなんて、たぶん誰も思ってなかったと思いますよ」

―特別な製造法があるんですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「特別なことは一切ないです。生地をのばし、具を包み、30分くらい発酵させたら揚げる、いたってシンプルな作り方ですよ。だから、蒸しガキとカレーの組み合わせ、味の妙があるとしたらそこですよね

―なるほど、カキの苦味みたいなのが、コクのあるカレーと組み合わさって独特の風味となっていますね

店長・林田さん
店長・林田さん
「それに蒸したカキならではの、磯の旨味も加わっています。意外に味のバランスはいい。最近は外国人の方も多く買われていきます」
観光客の多い松島。その名物として広く知ってもらえたらうれしいと店長の林田さん

―ずんだメロンパンというメニューもあるんですね

店長・林田さん
店長・林田さん
「ずんだは宮城名物です。緑が鮮やかな枝豆の餡。それをメロンパンと組み合わせています。牡蠣カレーパンと真逆な味ということもあるんでしょうか、最近はこっちも多く出ますね」

―枝豆の餡のやわらかな甘さと、メロンパンがよく合いますね

店長・林田さん
店長・林田さん
「牡蠣カレーパンと両方購入されるお客さんもいますね。生地がうっすらグリーンになっていますが、これ枝豆なんですよ。生地にも枝豆の風味を生かすことで、より『ずんだ感』を増したかったんですよね」
「ずんだメロンパン」(200円)。外はサクサク、中がもっちりの食感

―店に「ウミネコ注意」の貼り紙がありましたが、ウミネコが牡蠣カレーパン食べるんですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「うちのパンを買ったあと、みなさんそのあたりで歩きながらとかベンチに座りながら食べられる方も多い。その時に、上空からウミネコが来て、パンをとっていってしまうんです」

―ウミネコにも好かれる牡蠣カレーパンですか?

店長・林田さん
店長・林田さん
「いや、好きかどうかはわかりませんが(笑)。1日1回くらいはそういう話は聞きますね。実際、ウミネコに獲られたからと、またパンを買いに来るお客様もいらっしゃいます」

―ウミネコ以外に増えて欲しいお客さんは?

店長・林田さん
店長・林田さん
「松島という場所柄、多くの観光客の方に買いに来ていただいています。なので、今後は全世界の人に、松島名物の『牡蠣カレーパン』を知ってもらい、食べてもらえたら嬉しいですね
店の向かい側に、松島湾が広がる好立地。湾内には松島のシンボル五大堂が建つ

取材メモ/カキの苦味を中辛のカレーがまろやかに包みこんだ「牡蠣カレーパン」は、まさに大人向けの惣菜パン。深いコク、にじみ出るカキの旨味が病みつきになりそう。松島に行ったら、たぶんまた買ってしまいます(笑)。カキの新たな味として松島の名物になっているのもうなずけます。

取材・文・撮影=シュープレス

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