お殿様もほれ込んだ? 碇ヶ関の湯を満喫、関の庄温泉/青森

お殿様もほれ込んだ? 碇ヶ関の湯を満喫、関の庄温泉/青森

2017/12/22

その昔、津軽藩の表玄関として人々が行き交ったという碇ヶ関(青森県平川市)。歴史あるこの場所には、当時の面影が残るユニークな「道の駅」があるんです。掛け流し温泉、自然薯(じねんじょ)グルメ、関所資料館……ワンストップで存分に楽しめる、ぜいたくな日帰り温泉プランをご紹介します!

Yahoo!ライフマガジン編集部

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道の駅で江戸情緒と温泉を堪能しよう!

平川市碇ヶ関の道の駅にある「関の庄温泉」。この辺り一帯は古くからの温泉郷で、源泉ごとにさまざまな色や効能を楽しめる「七色の泉質」で知られています。温泉のついでに立ち寄った売店では、ご当地グルメに舌鼓。心もおなかも満たされる、道の駅の魅力を取材しました!

碇ヶ関御関所の門でジャンプ!
ライター中野
ライター中野
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん。いきなりですが、こんにちは。青森市に住む中野宏美と申します。……え? 登場の仕方がちょっと古い? すみません、昭和生まれなもので。
こんな私ですが、『通訳案内士』という国家資格をもっていて、青森県を訪れる外国人のみなさんに、英語を使って観光情報をご案内する活動をしています。そんなわけで、青森の魅力を伝えるのは大得意。地元タウン誌のお手伝いをするほどなんですヨ!」

「道の駅」の温泉で、心ゆくまでグウタラ

今回訪れたのは、平川市にある「道の駅いかりがせき・津軽関の庄」。

国道7号線沿いにあり、東北自動車道のインターチェンジやJRの駅からも近くアクセス良好

敷地内には津軽藩関所を復元した門資料館があり、江戸時代の旅情を味わうことができます。

江戸時代の貴重な武具や古文書が展示されています

『厳重なること箱根の関所も及ばない』という記録が残されているほど、碇ヶ関の関所は厳しかったそうですよ」そう教えてくれたのは、道の駅の桑田駅長です。

道の駅いかりがせきの桑田駅長。笑顔で出迎えてくれました

江戸時代、藩を出入りする人たちは、「通行手形」と呼ばれる旅の許可証を持って関所を通過しなければいけませんでした。不審者には厳しい尋問が待っていたんだとか。

お役人が取り調べを行っていた「面番所」を再現
道の駅駅長 桑田さん
道の駅駅長 桑田さん
「この辺りには南部藩・秋田藩・津軽藩の3つの藩が交わる要所があったので、お役人も慎重だったとか」
ライター中野
ライター中野
「津軽と南部……なるほど、それは大変だったでしょうね。えっと、この門を通りたいんですが、今は『通行手形』がなくても大丈夫ですか?」
道の駅駅長 桑田さん
道の駅駅長 桑田さん
「はい(笑)」

至れり尽くせり、まさに殿様気分

関所を通って向かったのは、その名も「御仮屋御殿」。津軽のお殿様が、旅の疲れを癒やしていた建物がモデルになっています。

津軽4代藩主信政の時に建てられた「御仮屋御殿」を再現

もともと地域の交流施設として建てられましたが、施設内の「関の庄温泉」は、地元の方だけでなく、道の駅を利用する観光客にも人気のスポットです。

受付の中畑さん。「温泉に入って、お肌すべすべになってください」とにっこり

受付ではシャンプーを買ったり有料でタオルを借りたりできるので、手ぶらで来ても大丈夫。券売機でチケットを買って、受付を済ませましょう。

貸しタオルはフェイスタオルとバスタオルのセットで210円

大浴場もありますが、今回は「殿様風呂」という名前の貸し切り風呂をチョイスしました。「殿様風呂というだけあって、湯船が広く、くつろげる空間!」と、ある筋から情報を入手していたのです。

貸し切り風呂は1時間1500円。休日は混み合うため、事前予約がオススメ

「きっと豪華なお風呂に違いない!」と、ワクワクして扉を開けると……。

ライター中野
ライター中野
「え、え〜〜!! これ全部、貸し切り!?」

くつろげるとは聞いていたけど、想像以上。小上がりの畳スペースまであって、まるで旅館の一室のよう。これで1時間1500円だなんて、本当にいいの?

まるで旅館です。もちろんトイレもあります
洗面台もあるし、ドライヤーも完備
大人数でも余裕のある脱衣スペースと収納

すっかりテンションが上がって一人で大はしゃぎ。このままだと温泉を紹介する前に力尽きてしまいそうなので、とりあえず温泉につかることにしました。

扉の先は……

皆様お待ちかねの、殿様風呂を公開! 洗い場も浴槽も、とにかく広くて開放感があります。足を踏み入れた瞬間に、ヒバの香りがス〜っと鼻を通り抜けました。浴槽だけでなく、壁にもふんだんに青森ヒバが使われているんですね。

ヒバの香りに包まれて極上の気分
ライター中野
ライター中野
「トロっとしていて滑らかなお湯〜。あぁ気持ちいい。心も体も癒やされるってこういうことなんだなぁ」

泉質は単純温泉で、神経痛や筋肉痛、関節痛に効能があるんだとか。弱アルカリ性のため、不要な角質をオフする美肌効果も期待できます。「お肌よ、きれいになぁれ〜」と念じたおかげか、湯上りの肌はツルツルに。スバラシイ。

透き通ったきれいな湯。掛け流しなのもうれしい

入浴後は畳の上でグウタラ、のんびり。心地良すぎてウッカリ昼寝しそうになっていると、気になるものが目に飛び込んできました。レストランのメニュー表?

ラーメンやカレーのほか、定食メニューもあります

受付の方に聞いてみると、時間内であれば、道の駅内のレストランから出前を取れるというではないですか。

ライター中野
ライター中野
「温泉に入って、畳の上でのんびり食事して……って、しばらくここに住んでもいいですか?」

すっかり殿様気分になって、貸し切り風呂を後にした私。せっかくなので、大浴場ものぞかせてもらいました。こちらの浴室も青森ヒバがあちこちに使われていて豪華です!

大浴場の泉質は、貸切風呂と同じです
ライター中野
ライター中野
「とっても気持ちの良い温泉でした!」
道の駅駅長 桑田さん
道の駅駅長 桑田さん
「それは良かったです。津軽のお殿様は当時、碇ヶ関の温泉のことを『なんちゃもきがねせきのゆっこ』と言ったそうですよ」
ライター中野
ライター中野
「な、なん? きがね……?? すみません、何て言いました?」
道の駅駅長 桑田さん
道の駅駅長 桑田さん
「なんちゃ、は『何にも』。きがね、は『効かない』。ゆっこは『温泉』。『何にも効果がない関(碇ヶ関)の温泉』ということです」
ライター中野
ライター中野
「へ〜! って、それ、温泉をけなしてませんか!?」
道の駅駅長 桑田さん
道の駅駅長 桑田さん
「違うんです。お殿様が碇ヶ関の温泉を気に入りすぎて、他の人に知られたくないからうそを吹聴していたんですよ。『あそこの温泉は効能がないから、行かなくていいぞ』と」
ライター中野
ライター中野
「よっぽど独り占めしたかったんですね(笑)」
ライター中野
ライター中野
「資料館を見て、温泉に入って、小上がりでくつろいで。こんなに充実した時間を過ごせるとは思っていませんでした。皆様にオススメしたいところなんですが、この記事の掲載は中止にしませんか?『殿様風呂』のこと、あんまり人に教えたくないんですけど。良い温泉は隠したくなるというお殿様の気持ち、ちょっと分かる気がします」

▼温泉DATA 道の駅いかりがせき 津軽関の庄御仮屋御殿 関の庄温泉▼
・泉質:単純泉(低張性弱アルカリ性温泉)
・効能:神経痛、筋肉痛、関節痛
・風呂の種類:2種(男女各1種)、ほかに貸し切り風呂1種
・源泉風呂:なし
・露天風呂:なし
・入浴料(税込):大浴場:大人350円、子供100円、殿様風呂:1時間1500円、延長30分ごとに500円 *定員6人、最長2時間まで
・駐車場情報:有り、38台 ※道の駅いかりがせき全体で約100台駐車可

道の駅いかりがせき 津軽関の庄 御仮屋御殿 関の庄温泉

住所:青森県平川市碇ヶ関碇石13-1
電話:0172-46-9355
営業時間:【日帰り温泉】9:00~20:00
定休日:12月31日、1月1日

口コミ・写真など

※この情報は取材時の情報です。ご利用の際は事前にご確認ください。

道の駅にはおいしいご当地グルメがたくさん!

自然薯にマルメロ。碇ケ関の食を楽しむ

自然薯たこ焼き。ソースねぎたこ(6個入 450円)
1個が大きい!
ライター中野
ライター中野
「外はカリっ、中はトロ〜リと自然薯の粘り気が少しあって、とってもおいしい。ここでしか食べられないなんて残念なくらい。それと、私の上品なお口には1個のサイズが大きかったのも残念かな(笑)。タコも大きくて大満足の一品です!」
自然薯たこ焼きはこちらのお店(外観)

今回は屋外の売店で発見した、おいしそうなたこ焼きをいただきましたが、焼きたてのマルメロパイなど気になるご当地スイーツもありました。道の駅の中にもレストランはありますし、敷地内には他にも食事処がたくさんあって、どれを食べようか迷ってしまいます。

取材メモ/碇ケ関を訪れるのは初めてだったので、地図を見るとまるで山奥のように感じていましたが、いざ向かってみると青森市から車で1時間程度の近さでした。弘前市からであればさらに近く、30分ほどの距離にありながら、どこかのんびりとした空気が漂っていて、心も体も癒やされる町でした。

取材・文=中野宏美 撮影=ごのた

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